海外トラム紀行

南京 (2)
中国国旗 
Nanjing / China
 
撮影: 2018/7, 制作: 2018/9, 改訂: 2019/12

南京の架線なしトラム、河西有軌電車を再訪しました。高成長を続ける中国の主要都市ですから、さぞや発展していると思っていましたが、3年前と余り変わっていませんでした。季節が異なるので単純には比較できませんが、スモッグが一掃されていたのが印象に残っています。
 南京河西有軌電車元通
江蘇省南京市, 元通 2018/7/11


南京河西有軌電車奥体東   Olympic Center East Gate

地下鉄2号線、奥体東の風景です。投宿したホテルから緑豊かな街並を眺めています。画面中心に見える青い屋根が、河西トラムの始発駅です。

(2018/7/10)

南京河西有軌電車奥体東  
奥体東のトラム乗り場です。背景の茶色のビルとの位置関係から、上掲の俯瞰写真での場所が分かります。
南京市バス85路   Jiangnan Bus Route 85, BYD Electric Bus

奥体東でバスを観察してみました。近年導入される市バスの新車は、ほとんどが電気バスになっています。あまりに深刻な大気汚染を改善するために、政府が強制的に乗り出し、結構成果が出ているようです。
この電気バスのメーカーはBYD社、輸入車が京都で走っています。日本はこの分野で世界の潮流から大きく遅れを取っています。

 
南京河西有軌電車奥体東   奥体東に進入する架線なしトラムです。ホームの屋根に剛体架線があって、停車中にパンタを上げて充電します。
3年前の訪問時には45分間隔の運転で、都会のトラムとしては信じられない低サービスでしたが、15分おきに走るようになりました。

南京河西有軌電車奥体東   開業時と大きく異なる点は、各駅に自動改札装置が導入されたことです。主要な駅には駅員も配置されるようになりました。
 
南京河西有軌電車車内   自動改札装置の導入により、車内での集改札が廃止されました。出入口に設置されていたカード対応の運賃箱が撤去されています。そして大変残念なことに、服務小姐も姿を消しました。 
南京河西有軌電車元通   Yuantong

運転本数が飛躍的に増えたため、このようなすれ違いシーンが頻繁に見られるようになりました。 

南京河西有軌電車運転台   同じく、車内運転席越しに見たすれ違い風景です。
 
南京河西有軌電車夏雲
夏雲の下、架線なしトラムがビル街を駆け抜けて行きます。前回訪問時はスモッグに閉口しましたが、見違えるように
なっています。

南京河西有軌電車元通   元通から南の区間はほとんど以前と変わらない乗客数でした。背景のビルが入居者で埋まっているとは、とても思えません。
南京河西有軌電車保双街東   Baoshuang St. East

終点の一つ手前、保双街東駅です。駅の周囲にはまったく人家が無く、開業時から何も変わっていません。せっかくの芝生軌道やホームにも雑草が生えています。
 
南京河西有軌電車保双街東   保双街東駅は無人駅です。人っ子一人いない淋しい駅にも、立派な改札装置が設置されました。バーを飛び越してゆく不届き者を心配するかもしれませんが、元々ここに駅がある理由が分からないほど、周囲には何もありませんので、飛び越す客がいません。
 
南京河西有軌電車保双街東   Baoshuang St. East ~ Qinxin Lu

保双街東駅の南側です。後方に江東南路に沿って建っているビル群が見えます。これらのビルは既に3年前に建っていましたが、一向に入居している気配が有りませんでした。
 
南京河西有軌電車秦新路   Qinxin Lu

終点の秦新路駅です。右側のホームにもレールがあるのですが、雑草で隠れています。3年前は、こんなひどい光景ではありませんでした。
 
南京河西有軌電車秦新路   秦新路を出発する上り列車です。伸び放題の雑草をかき分けるように進みます。
 
南京河西有軌電車秦新路   振り向くと、はるか前方に建設中のマンション群が見えます。いつになったら完成して、住民がこのトラムを利用するようになるのでしょうか?


3年前の状況はコチラをご覧下さい。服務小姐も出てきます。→ 「南京 (1)」



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