中国城市探訪

 (20) 2010年上海万博
中国国旗 
Shanghai/ China
 
撮影: 2010/7, 制作: 2017/2

2010年5月1日~10月31日、上海で万国博覧会が開催されました。テーマは、「よりよい都市、より良い生活(Better City, Better Life)」です。世界各地から256の国と機関が参加し、訪問者数は7,300万人に達しました。いずれも万博史上最高の記録です。
ここでは主に、万博会場の交通機関についてご紹介します。

 上海万博スーパーキャパシターバス
万博会場 塘子涇路,  2010/7/28

地図の場所、縮尺は自由に変更できます。

上海万博会場地図   公式パンフレットに掲載されていた地図です。会場は黄浦江をはさんだ両岸にあり、南側A~Cゾーンが浦東地区、北側D, Eゾーンが浦西地区に分かれています。総面積は438ha、端から端まで約4kmにも及ぶ広大な敷地です。


上海万博中国館   China Pavilion

浦東Aゾーンでひときわ目立つ中国館です。大勢の人々が入館待ちで行列しています。
この建物は万博終了後も保存され、約1年間は万博での展示を引き続き見ることが出来ました。その後、中国芸術館に改装、一般公開されています。

(2010/7/28)
上海万博中国鉄路館   China Railway Pavilion

浦西Dゾーンにある中国鉄路館です。ここには新幹線車両のほかに、昆明鉄路局のN26号機関車が展示されていました。600mmゲージで全長が14.85mm、1920 年代に米国で製造されました。大変珍しい5軸の機関車(軸配置0-5-0)です。

 
上海万博中国鉄路館   中国鉄路館には列車の制御室が再現されていました。これは京滬線(けいこせん)の上海~南京の制御盤で、実物と同期して画面の線路上に列車の位置が表示されます。
上海万博日本産業館   Japanese Industry Exhibition

同じく、浦西Dゾーンにある日本産業館です。日本の企業や自治体による共同の展示館です。堺屋太一氏が監修して、日本文化の魅力を発信しました。
テーマは、绮丽(きれい), 卡哇依(かわいい), 憩摩惬意(きもちいい)です。
壁をよじ登るロボットが人気を集めていました。

上海万博日本産業館   日本産業館で働いていた小姐から、ピンバッジをもらいました。2.7×3.8mmの大きな七宝焼きです。

※泰尔茂は医療機器メーカーのテルモです。
上海万博ローソン
会場内で赤いローソンを見つけました。地域に特化した特別仕様の店舗です。
  上海万博吉野家
会場には、吉野家もありました。メニューも豊富です。

上海万博渡船   Ferry Terminal L2 (L2輪渡碼頭)

さて、本題の交通機関に移ります。
黄浦江の両岸に位置する会場を行き来するには、船を利用するのが便利です。頻繁に運航されていて、もちろん免費(無料)です。
この他、船を使って桟橋のゲートから会場へ入るルートもありました。
 
上海万博地下鉄   Metro Line 13, Lupu Bridge

会場内には、地下鉄も走っています。
地下鉄13号線の馬当路~世博大道が、先行的に会場内だけで運転されていました。写真は中間駅の廬浦大橋です。この駅は現在、世博会博物館に改称されています。 万博期間中だけ使われた駅名です。
上海万博地下鉄路線図   地下鉄13号線(桃色)の位置関係を示す、2010年の路線図です。終点の馬当路は9号線(水色)の馬当路とはつながっておらず、万博会場へのゲートの一つとして機能していました。会場に入った後は、 廬浦大橋と世博大道の間が無料で乗車できます。

※万博終了後、13号線はいったん休止になり、2015 年12月に北側へ延伸して金運路~世博大道が開通しています。
上海万博電気バス  
Electric Bus,
Sunwin Volvo SWB6121EV2,
Shibozhou

会場内を走る純電動巴士(電気バス)です。Bゾーン、上南路の6号ゲート付近の世博軸站で撮影しました。大勢の子供達が見学に来ています。
上海万博電気バス  

Guozhan Rd. Line

会場内にはバス路線が設定され、いずれも無料で乗車できます。写真の世博国展線は、浦東地区国展路の各パビリオンを巡回する系統です。
環境に配慮して、電気バス及びスーパーキャパシターバスが使用されています。

上海万博電気バス   申沃客車(Sunwin Volvo)製の電気バスSWB6121EVとSWB6121EV2がそれぞれ60台、合計 120台が投入されました。
閉会後は上海市内の路線バスで使用されています。
上海万博電気バス   電気バスのリアビューです。上海万博の吉祥物(マスコット)、海宝くんが描かれています。
背景の巨大な建物はテーマ館で、内部に5つの展示スペースがあります。
 
上海万博電気バス   Electric Bus, Sunwin Volvo SWB6121EV,
Shibo Ave. Cross - river Line,
Yazhouqu

Aゾーン亜洲区にある韓国館の前を走る電気バスです。行き先表示が世博大道越江線となっています。 この系統は、黄浦江の川底をくぐる西藏南路隧道を経由して、対岸の浦西地区まで走ります。
上海万博スーパーキャパシターバス   Super Capacitor Bus,
Sunwin Volvo SWB6121SC,
Shibo Ave. Line,
Bailianjing Gate


世博大道線には主にスーパーキャパシターバスが使われています。この技術はすでに実用化されていましたが、万博には32台の新型車両が投入され、世界中の人々の関心を集めました。
外観は電気バスと変わりませんが、屋根上にある折り畳み式のパンタグラフで見分けが付きます。
白蓮涇出入口站で撮影しました。

 
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会場内バス路線一覧     ※Official Mapを参考に作成しました。
世博大道線:(浦東地区世博大道沿線)
 【東行き】世博大道出発站, 塘子涇, 欧洲区, 国際組織館, 世博軸, 亜洲区, 白蓮涇出入口
 【西行き】白蓮涇出入口, M2水門碼頭, 世博文化中心, 世博中心, 宝鋼大舞台, 欧洲区, M3水門碼頭, 后灘出入口
世博国展線:(浦東地区国展路沿線)
 后灘出入口, 美洲区(東行), 欧洲区(西行), 長清北路(西行), 主題館(西行), 世博軸
世博越江線:(浦東地区~隧道経由~浦西地区)
 后灘出入口, 欧州区, 世博中心(西行), 世博軸(東行), 世博文化中心(西行), 亜洲区, 亜洲聯合館(東行), 高科西路(西行),
 ~西藏南路隧道~ 企業館
龍華東路線:(浦西地区竜華東路沿線)
 L1輪渡碼頭, 城市最佳実践区(西行), 企業館(西行), 船舶館(東行), 鉄路館, 大空館, 城市足迹館(東行), L3輪渡碼頭(東行)

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上海万博フランス館
France Pavilion フランス館
たくさんのパビリオンを見学して、夜になりました。人気館の前には、まだまだ大勢の人々が集まっています。

  上海万博イタリア館Italy Pavilion イタリア館
大阪万博の時もそうでしたが、夜の会場は涼しくて、幻想的な雰囲気が味わえます。
上海万博スーパーキャパシターバス  
Tangzijing Lu

塘子涇路のバス停で充電中のスーパーキャパシターバスです。なかなか趣きのある夜景が撮れました。冒頭の写真もここで撮影しました。

ガラス上部に「工人先鋒号」の赤い表示が見えます。運転技量、服務態度、そして思想的にも他者の模範となる労働者に贈られる名誉ある称号です。
会場を走る多くのバスが付けていましたので、万博のために特別に選抜されたと思われます。

上海万博スーパーキャパシターバス  

Lupu Bridge, Shibo Ave.

ライトアップされた廬浦大橋 をバックに、会場内の世博大道を走るスーパーキャパシターバスです。


※スーパーキャパシターバスについては、「上海トロリー散歩」の11路26路などをご参照下さい。

※上海の電気バスのページを別途アップしています。バスのページをご覧下さい。
 

References:
https://zh.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%9C%8B2010%E5%
B9%B4%E4%B8%8A%E6%B5%B7%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%
8D%9A%E8%A6%BD%E6%9C%83
npo-koala.com/SHANHAI.docx
上海市測絵院編成「園区導覧図」(Expo2010 Official Map)


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