[15]路 |
上海/ 中国 |
撮影: 2008~2015年, 制作: 2015/9, 改訂: 2019/12 |
上海トロリーバス[15]路は、閘北区の浙江北路/天目東路と徐滙区の上海体育場とを結ぶ、全長10.6kmの路線です。1959年12月に、北站~徐家滙で開業しました。 すでに[15]路については、2002年に撮影した写真をご紹介しています。その時は旧型車両、SK5105GPの説明が主題でした。今回は、その後2008 ~2015年にかけて撮影した写真をお目に掛けます。この13年間で、車両は2回更新されています。 |
上海科学普及出版社発行、「上海城区交通図」(部分)の上に、2010年当時の[15]路の経路を記入しました。 ①浙江北路/天目東路、 ②浙江路橋、 ③上海体育場、 ④斜土路~宛平路、 ⑤宝慶路、 の順にご紹介します。 下りルートの終点付近の経路は、古くは徐家滙の交差点を経由していましたが、現在は徐家滙公園の角で曲がっています。 |
Shanghai trolleybus route 15 ① Zhejiang Beilu/ Tianmu Donglu 浙江北路が天目東路に突き当たる手前に、[15]路のターミナルがあります。ごちゃごちゃしていますが、活気のある街です。 (2010/7/25) |
浙江北路/天目東路のT字路交差点です。ターミナルを出発した下りの[15]路は、この交差点の中で方向転換します。道路上に設けられた蜘蛛の巣状のトロリー線が、独特の景観を作っています。 |
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② Zhejianglu Bridge 蘇州河に架かる浙江路橋を渡る[15]路です。この区間は南行きの一方通行になっています。既にご紹介した[14]路も、この橋を通っています。 車両は上海申沃客車製SWB5105KGP-3です。 (2011/1/13) |
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撮影当時、トロリーバスは朝晩のわずかな本数に限られていました。写真はディーゼルバスで運行されている[15]路です。 型式はSWB6120KHV2-3、上海申沃客車製ですのでポールを除く外観は上掲のトロリーバスとほとんど同じです。 |
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③ Shanghai Stadium 場所がいきなり飛びますが、南の終点の上海体育場です。地下鉄4号線の上海体育場站の近くですが、ターミナルは斜土路/零陵路にあって、少々分かりにくい場所です。 (2008/10/29) |
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以前 この終点は、上海体育館と呼ばれていましたが、地下鉄1, 3号線の上海体育館駅からは相当離れていました。2005年に地下鉄4号線の駅が新しく出来たのを機会に、上海体育場になりました。 2008年当時は、3本に2本ほどの割合でディーゼルバスが投入されていました。 |
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同じく夜の上海体育場です。零陵路側からリヤビューを撮影しました。この頃は、車体全面に広告の入った車両を良く見かけました。 ここまでが、2008~2011年の撮影です。 |
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2014年6月に青年汽車製の新車が導入され、ディーゼルバスがほとんどだった車両が全便トロリーバスに戻りました。 上掲と同じ上海体育場で、7年後の昼間に撮影しました。 (2015/7/23) |
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④ Xietu Lu 上海体育場を出発して斜土路を走る、上りの[15]路です。上りルートが斜土路を走るようになったのは2000年代の中頃で、それまでは天钥桥路(Tianyaoqiao Lu)を戻って肇嘉浜路を経由していました。 ※「钥」を日本の漢字で書くと「鑰」、「かぎ」と読む難しい字です。 鑰 |
古いまま更新されずに掲示されていた2005年頃の系統図です。上りルート(茶色)が斜土路ではなく、 天钥桥路~肇嘉浜路を経由しています。 |
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斜土路/南丹東路のバス停です。プラタナスの街路樹が鬱蒼と繁り、夏の木漏れ日が美しいところです。 |
Wanping Lu 宛平路です。[15]路が走る南丹東路から肇嘉浜路までの区間は、片側5車線の一方通行で、両端に自転車やバイクの通るレーンがあります。この辺りは道路整備に伴って、ビジネス街になっています。画面の奥が南の方向になります。 |
上掲の写真を撮った歩道橋から、北側を望んでいます。肇嘉浜路の交差点を[15]路が渡っています。 画面左に、肇嘉浜路から宛平路へ左折するトロリー線の遺構が残っています。 |
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⑤ Changshu Lu/ Huaihai Zhonglu [15]路は宛平路から衡山路、宝慶路、常熟路を通ります。これらの道路はどこも街路樹に覆われていて、昼でも暗い場所が続いています。 写真の場所は常熟路/淮海中路です。 (2015/7/26) |
Baoqing Lu 宝慶路を走る下りの[15]路です。以前から撮ってみたい風景でしたが、好天の日にやっと訪問することが出来ました。 [15]路が走るこの付近は仏租界だったところで、由緒ある建物が多数残されています。最近は上海のトレンディースポットとして、若い人々に人気があります。 以下、最新ニュースです。 |
[15]路は今まで青い線で示すように河南北路、海寧路を経由していましたが、2015/4/18から西藏北路、曲阜路を通るようになりました(緑色のライン)。理由は浙江路橋の大改修です。尚、2000年代前半まではこの緑色のルートが使われており、今回元に戻ったことになります。曲阜路/西藏北路及び西藏北路/蒙古路のバス停も、以前と同じ場所に復活しました。 |
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① Zhejiang Beilu/ Tianmu Donglu (Latest in 2015) 再び北の終点、浙江北路/天目東路です。上掲のように経路が変更されたので、再訪しました。 (2015/7/22) |
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終点には笠状の捕捉器(ポールキャッチャー)が設けられています。ポールを自動で架線に復帰させる装置です。 |
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浙江北路から出てきた下りの[15]路です。この先、天目東路には[13]路用の架線があるので、ポールを上げています。 尚、西藏北路、曲阜路の架線は、道路を拡幅したときに撤去されています。今回このルートが復活できたのは、新型車JNP6120BEV1がバッテリー駆動で走行できるためです。 |
浙江北路から天目東路へ左折するところを流してみました。以前独特の景観を作っていた蜘蛛の巣状の転回線は、もうありません。 |
References: |
http://www.shtong.gov.cn/node2/node4/node2249/zabei/node39189/node39204/node63298/userobject1ai 24445.html |
http://www.shtong.gov.cn/node2/node4/node2249/xuhui/index.html |