jun のアフリカ写真集


jun のアフリカ写真集 その3





機体を右に左に揺さぶりながら、命からがら着陸成功。空港ターミナルなどもちろんなければ、管制塔もない。あるのは簡易滑走路だけで、そのすぐ脇は、砂利になっている。 建物1つないポートにポンと下ろされ、宿からお迎えのトラックが1台待っているだけだった。気持ちのいいほど晴れ渡った空、紺碧の空に向かって、 セスナ機は白い軌跡を残して消えていった。いよいよ砂漠に着いた。ウィンドフックから約1時間だったので、まだ午前11時少し前。オープンのトラックから吹き抜ける風は、 今のところ大丈夫そうだ。




アフリカに着いてまず最初に出会った動物は、オーストリッチであった。ドライバーは、動物がいると速度を落とし、説明してくれた。 今回の旅行の目的の1つは、ナミブ砂漠でアプリコット色の景色を見ること、もうひとつが野生動物に会うことだった。




ポートからデコボコ道で約20分、今日の宿泊地Kulala Desert Lodgeに到着。いかにもアフリカンスタイルにしばし圧巻。外の暑さを忘れるほど中は涼しかった。 エアコンはないが、ひんやりしていた。玄関ではロッジのスタッフが迎えてくれ、ウェルカムドリンクのサービスがあった。 内装は、どれも素晴らしく、木彫りの置物やタペストリーには目が釘付けだった。ここでマネージャーから、利用方法とスケジュールに関して説明があった。 とてもおだやな話と雰囲気に包まれ、アフリカの砂漠のど真ん中にいることを忘れるような空間であった。とにかくゲストを非常に大切にしてくれる温かさが伝わり、大変気に入ってしまった。




自分の部屋に案内される。部屋というよりコテージタイプで、それぞれが離れている。各コテージの上には、屋上があり、希望すればそこへベッドを運んでくれ、 1晩中星を仰ぎながら寝ることができるそうだ。結局その不思議な体験に興味を持ち、夕方リクエストしてベッドを屋上に上げてもらった。この部屋にはエアコンがなく、 午後になると熱風の砂嵐が吹くため、テントの生地でできた窓は閉めなければならない。砂塵を入れないためには仕方ないが、その時間帯はサウナに入っているような暑さだった。




オープンレストラン。目の前にものすごいスケールを砂漠を眺めながらのランチは格別である。今まで見てきた中では、一番ダイナミックな景色かもしれない、 なんとも贅沢なひとときである。ランチのメニューは、滞在中何を食べてもいいというシステムで、アルコール以外は全てインクルードだった。 ここはドイツからの観光客が多いようで、ドイツソーセージやチーズを中心としたヨーロッパスタイルの軽食をオーダーしたが、軽食の割りにはものすごいボリュームで、 しかもベルギーで食べた料理を思い出すかのような美味しさだった。なんと快適なことなんでしょう。




こちらはオープンカフェ。砂漠の中にスカイブルーのプールがあり、このカフェと繋がっていた。贅沢なランチのあとは、昼下がりのコーヒーでしばし寛ぐ。 ただし、午後からは砂嵐が吹くからとスタッフに言われ、1時頃部屋に戻る。




オープンレストランから自分の部屋に戻る道。中央やや左の建物が自分のコテージ、屋根は三角だが、隣接している四角い建物は梯子を使って上に上がれる。 ここで、この夜は明かした。ここのロッジは、どの部屋からもアプリコット色の砂漠が手にとるような位置で見え、申し分ないグレートビューである。


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