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あみの2007年の旅・レポート  ぼったくりタクシー


タイ航空TG641便は、ほぼ定刻通り(15時40分、日本時間17時40分)、バンコクのスワンナプーム空港に到着しました。 スワンナプーム空港は今回で2度目で、前回は旅客搭乗橋を使って空港ビルのコンコースに入ったのですが、今回はバスを使って入ることになりました。バスを降りて少し歩くと入国審査所。


入国で写真を撮られるのは初めての経験でした。入国審査所を出ると、すぐ前にバゲージ・クレームがありますが、そこに両替所もあります。空港から市内にタクシーで入るために、タイ・バーツがすぐに必要なのです。 前回は日本でタイ・バーツ(THB)への両替をしたのですが、レートがかなり悪いことに気づいた(多分、タイの通貨は不安定なのでリスクの回避のために日本ではこのような扱いなのでしょうか。)ので、今回はここで両替することにしました。

成田空港では、4.2円で1バーツ。ここでは、3.5円で1バーツ。1,000バーツを手にするのに、日本では4,200円、この両替所では3,500円になり、700円もの差になります。 10,000円をタイ・バーツに両替すると、日本では2,400バーツ(正確には10,080円で)になりますが、ここでは、2,850バーツになります。450バーツ多く手にできます。 旅行にはこういう細かい工夫が必要ですね。

夫は、「面倒だね。」と言いますが、これだけの差が生じるのですから、そうしないのはどうかな。


タイの国際空港、スワンナプーム空港の2階(到着階)の4番出口を出て、右手の曲がると、“Public Taxi”の受付があります。 “Taxi, mom?”、「タクシー、どうですか?」などの非公認タクシーの誘いの掛け声を無視して行列に並ぶと、その先に椅子に座った女性がいました(前回は男性。深夜だったからでしょうか。)。 その女性に目的地(宿泊ホテル名、プルマン バンコク キング パワー)を告げると(念押しで、ホテル名と住所の書いてあるバウチャーも見せました)、その目的地がタイ語で書き込まれた黄色い小さな紙を渡されました。


その紙を持って、その先にさらに並びます。タクシー・ドライバーが自分の名前かプレート・ナンバーを書き込んだカード(SUVARNABHUMI AIRPORT TAXI TICKET)を持って並んでおり、別の係りが私たちの黄色い紙を受け取りタクシー・ドライバーに渡し、タクシー・ドライバーからカードを受け取り、私たちに渡します。 このカードがあれば、タクシーに忘れ物をしたとしてもそのタクシーが特定できます。その場合、ホテルスタッフにカードを渡して忘れ物の回収を頼むといいでしょうね。また、不当な料金を請求されたときもクレームを言うことができます。 降車したときに、証拠を取られないように、そのカードを渡すように言う(その仕草をする)ドライバーもいますが、絶対に渡さないことです。


今回のタクシー・ドライバー、降車するとカードを渡すように指差して手を出しました。私は、彼の要求する450バーツを支払いましたが、カードは渡しませんでした。このドライバー、カードを使い回すつもりであったのかも知れませんが、メーターを倒していませんでした。そこに「不正」を働いたのを隠す意図が見えました。 さっそく、ホテルのスタッフに“PUBLIC TRANSPORTATION CENTER”にクレームを伝えるように依頼しました。

スタッフの女性に、空港からこのホテルまでタクシー代は通常いくらかかるのかと尋ねると、“About 400 bahts.”との返事。

 “Not very expensive?”(「それほど高くもない?」)
 “Yes.”(「ええ。」)

それでも、“TAXI FARE IS CHARGED AS SHOWN ON THE METER.”というルールに違反しているのだから告発です。夫は「違ったとしても百円玉2、3枚でしょ。」と言いますが、日本人だと見て、見くびる姿勢が許せないのです。日本人は大人しくないのだということを思い知らせてやりたいのです。

「主張する日本人」。外交もそうあって欲しいものです。北朝鮮をはじめ、世界の国々に見くびられないようにしてくださいね。


バンコクのスワンナプーム空港のバゲージ・クレームにこんな表示があります。非合法のタクシーにご注意ください。(Beware Of Illegal Airport Taxi.)われわれの公式の黄色のAOTリムジンをお探しください。 (Look for Our Officila Yellow AOT LIMOUSINE.)AOTとは、空港運営会社です。 だから、こんな表示も出せ、バゲージ・クレームの場所にもデスクを2つ用意し、客引きもできます。


このようなデスクは到着ロビーのあちこちにあります。しかし、このタクシーは私は利用しないことをお勧めします。 理由は、その料金の高いこと。比較してみましょう。2008年1月7日に、3人で荷物3個で当日の宿泊ホテル、ホープランド・サービス・アパートメントまでいくらか尋ねて見ました。 1200バーツとの答え。到着ロビーを出て、“PUBLIC TAXI”の表示のあるところでメーター・タクシーを利用すると、メーター料金+高速道路料金+空港使用の50バーツで、320バーツで済みました。 2週間ほど前にバンコクに入ったときは、メーターを倒さないという不正をされて、不当請求をされましたが、それでも450バーツ。 「ぼったくり」タクシーよりコストがかかります。これがお勧めできない理由です。


シンガポールではタクシーで不当請求などの嫌な目に遭ったことは非常に少ないのですが、バンコク、クアラルンプール、サイゴン、ハノイなどではよほど気をつけないとタクシーには乗れないのが残念です。

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