液晶にむかひて 華室夷蔵 | HPのTOP | |||
メール | ||||
フォトエッセイ | ||||
つれづれなるまゝに、日くらし、硯にむかひて「徒然草」、を書いた吉田兼好が現代に甦れば つれづれなるまゝに、日くらし、液晶にむかひて、心に移りゆくよしなし事を、そこはかとなく打ちつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。となるのでしょうか? ここでは、写真に関係の無いことも含めて、発行人の「気の向くまま」に思いついたことを随筆風に書く予定です。 |
||||
プロフィール | 発行人名の由来 | 鳥インフルエンザ | ||
合理化・デフレと円高(1) | 合理化・デフレと円高(2) | ページトップ予備 | ||
安倍総理の巧妙なシナリオ | 予備 | フォトエッセイ | ||
安倍総理の巧妙なシナリオ | ..........ページトップ.. | |||
.安倍総理の巧妙なシナリオ 「イスラム国」(以下ISIL)事件は悲惨な結果に終わった。日本国民全体のISILへの怒りと共に、一部では安倍内閣の対応への批判に使われている。しかし、これは安倍総理の巧妙なシナリオ作りなのではないだろうか? すなわち、一人目の日本人湯川さんが”これ見よがしに銃を抱えて、ISILと対抗する集団と共に”テロリスト・ISILの支配領域に侵入し、逃げ遅れて捉えられた。ISILが公開した映像では”スパイ”と疑われている。この湯川さんを救出するために二人目の日本人後藤さんがが活動したがやはり捉えられてしまった。この段階はまだ非公開ではあったが、安倍総理は中東を訪問し1月17日エジプト・カイロで 「地道な人材開発、インフラ整備を含め、ISILと闘う周辺各国に総額で2億ドル程度支援をお約束します。」 と強い発言をした。 これはISIL側に日本がスパイを送り込んだと口実を付けさせることになり、ISIL側は1月20日捉えられている湯川さん、後藤さんの映像を公開し 「日本政府は「イスラム国」と戦うために2億ドル払うという愚かな決断を下した。同額の2億ドルを身代金としてISILに支払うように要求する。」 と反応した。 このような要求が通るはずはなく、まず湯川さんを殺害し、要求をヨルダンに捉えられている女死刑囚と後藤さんとの人質交換に変えた。 安倍総理は“イラク、シリアの難民、避難民支援、トルコ、レバノンへの支援はISILLの脅威を少しでも食い止めるため…”及び”2億ドルは難民対策など人道的な援助…”などとトーンを弱めた。 後藤さんのイスラム圏における活動の目的は人道支援であり、ISIL側に少しでもヒューマニズムが残っていれば、日本国と後藤さんさんの目的が同じであるとして開放の可能性がなくは無かったと思う。 しかし支援金の使途をチェックすることは実際上不可能であり、例え本当に難民対策に使ったとしても、その分だけ軍事費に使うことができるので内容は軍事予算と変わらない。したがってISILは一度振り上げた拳を下ろすはずもなく後藤さんをも殺害してしまった。 これに対し「罪を償わせるため国際社会と連携していく」及び「犯人を追いつめて法の裁きにかけるとの強い決意を表明したものだ」と発言を更に強くし、国会では 「テロリストに過度な気配りをする必要は全くない」などと答弁し 総合するとテロリストに屈しない信念をもって発言した と答弁している。 すなわち安倍首相の発言は、強⇒弱⇒最強と三段階に使い分けている。第一段階で相手を怒らせ、第二段階でなだめて、もし第二段階ISILが後藤さんを解放すれば安倍内閣の手柄のなり、駄目なら国民の怒りのあるうちに第三段階の発言で自衛隊の海外派遣の下地を作るという、どっちに転んでも安倍内閣には大きなダメージが少ない極めて巧妙なシナリオになっている。現に「自衛隊派遣を恒久法」とすることを表明している。安倍総理の一番やりたいことはISIL事件を利用して最終的には憲法改正を狙っているのではないだろうか?。 テロに屈しないことは絶対に必要なことであろう。戦争とテロの被害者を支援することは正しいことで支援金自体には批判することは何もない。ただし同じ行動をしてもモノの言い方で相手や第三者が受け取る印象は異なる。「過度な気配り」ではなくても、相手をいなしながら望ましい反応を得る様な発言、すなわち一昨年の流行語の候補になった「DJポリス」のような言い方をしてほしい。「倍返し」はドラマとしては面白いが、政治家・特にそのトップである総理はいなしながら交渉することが必要である。 安倍総理は政治家であり言葉の使い方の重要性を良く知っているはずである。であるからこそ、安倍総理の発言は憲法改正への意図を持った政治的な巧妙なシナリオの一環であると考える。 |
||||
合理化・デフレと円高(2) | .ページトップ | |||
私が「合理化」と書いていることを藻谷氏は「生産性の向上」と言い、カルフォルニア・ワインを例にあげて、「人手をかける品質を向上させることにより付加価値を向上させた。」と書かれている。私の言いたいのはまさにこのことで、リストラ・人減らしによらず付加価値・生産高を上げれることができれば、内需を減らすことはないのでデフレの問題は解決できるのではないかと思う。要するに、職(=収入)の無い、物を買いたくても買えない人を減らすことが重要だろう。藻谷氏は生産年齢人口減少を問題提起されているが、それに加えて、生産年齢であっても実際に生産していない若者が多いことが問題なのである。 私の住む街にはマクドナルド(マック)とミスター・ドーナッツ(ミスド)が道路を挟んで対面しており、共に客足は良好のようである。マックは店員が少なく、ミスドは店員が多い。商品が異なるので単純比較は難しいが、共通するホット・コーヒーで比べるとマックが安く、ミスドが高い。それでもマックと変わらない客が入っている。マックは合理化・リストラで価格をさげることにより、、ミスドは人を減らさず付加価値を上げることによって顧客を確保している。店としての最終利益がどちらか上か?は私にはわからないが、ミスド型の店・企業が増えて欲しいと思う。従業員も多くそれなりに収益を上げている企業が増えることが、デフレ解決の道である。 雇用を減らして企業の業績を上げても一時的なものでやがては日本の経済を悪化させる要因である。国民も価格が安いことだけを求めていると、ますますデフレが広がり、国家財政を悪化させ、低収入・高税の国になってしまうのでは。物を買う時には、「安い店よりは店員の多い店で買う」など働く人の多い社会を目指すようにしてはどうであろうか?先の例で言えばマック型よりミスド型の店が多くなることを願う。 もうひとつ問題を上げると、生活補助人数の増加である。昨年(2010年)末で200万人弱であったが、今(2111年3月)ではおそらく200万人を越えているであろう。高齢者や障害者はやむを得ないが、生産年齢であっても生産に携わらず生活補助を受けている人が多くなっていることが問題である。仕事を失っても最初の内は職を得るための活動をするであろうが、そのうちに勤労意欲を失って生活補助に頼るようになってしまう。場合によっては、就労している場合よりも生活補助の方が多い金額であり、人間としてのプライドを放棄することができれば生活補助の方が楽であり、勤労意欲を失ってしまう若年層が増えると、ますますデフレと景気回復は遠くなる。 大学で同期であった友人が言っていたことがある。 「不況の度に、会社と周辺の街がきれいになった」と 昔の企業は終身雇用を前提としており、不況になって仕事が減っても、従業員の解雇をせず、「「今を乗り切れば何とかなる」と考え社内や、会社の周りの街の草むしりや掃除をしたそうである。現代ではここまでやるのは望むべくもないが、ある程度はこのような考え方も必要なのではなかろうか。 |
||||
合理化・デフレと円高(1)因 | ページトップ | |||
現在の日本は不況・デフレ下にあると感じている人が多いにも関わらず円高は進行している。「日本は不況とは言いながら世界の中では良い方で、他国はもっと悪い」のであるとされており、そうなのかなと思っていた。 そんな折に、「デフレの正体」藻谷浩介著:角川新書がベストセラーになっており買って読んだ。裏表紙に要約があり一部を抜粋すると 国際経済競争の勝者・日本 「好景気下でも内需縮小」が延々と続く 「生産性向上」努力がGDPのさらなる縮小を招く 以下略 の原因は、人口の波による、現役世代の減少と高齢者の激増であるとしている。 私は、デフレと円高の原因は、藻谷さんのような数字の裏付けは無く、表現は異なるが、 以下のように、「合理化」であると考えていた。藻谷さんの考えと大差はないが私の言葉で述べてみたい。 ・物の価格は需要と供給のバランスで決まる。原価が幾らだから販価はこうしたいと言うのは供給側の勝手であり需要側からは受け入れられない。 ・供給側の企業の従業員は同時に需要側でもある。供給する物品やサービスを生産するのは供給であるが、企業から給料を得て、物品やサービスを買う時は需要側である。 ここで、ある企業が「合理化」を進め、人員のリストラを実施して原価を下げることに成功し業績を上げた。 それをみた、他の企業も続々と合理化を進め、日本の多くの企業で合理化を行った結果原価を下げ国際競争力を強化し、国際貿易収支は改善した。これが円高の原因である。 一方、国内に目を向けると、リストラで職を失った国民は折角下がった物やサービスを買うことができなくなった。供給側の企業で下がった原価に見合うだけ販価を下げてもそれを買える需要層がいなくなった。合理化によって「供給量は維持したが需要も減らしてしまった」と、すなわち需要と供給のバランスを崩してしまったと言うのがデフレの原因であろう。 リストラには、首切りによる直接的な人員削減以外に、高齢者の定年・退職による従業員減に見合う、若年層の採用を見送る間接的な人員削減も含まれ、藻谷氏の「現役世代の減少と高齢者の激増」である。 では、どうするか? 「デフレの原因は合理化である」からと言って、合理化を止めることはできない。これを止めれば国際競争力まで失ってしまう。 合理化が悪いのでは無く、その後の処置ができていないことが悪いと思う。今まで、100人で100の生産をしていたのを合理化で80人に減らしたのなら、余剰となった20人を削減せずに100人で120の製品を生産するか、あるいは余剰となった20人で新たな別の製品を開発・生産すればよいことになる。 とは言っても、私の若い頃の夢であった「3C」は、もはや日本国内には十分に普及し、120を生産しても国内では売れないであろう。しかし、海外に目を向けると「3C」の無い国は幾らでもある。特に中国やインドなど後進・新興国(BRICS)はまだまだ未開拓の市場は十分に期待できると思う。企業の経営者は、合理化をリストラに結びつけず生産量や付加価値の増大に結びつけて欲しい。これが将来の日本を明るくする対策であろう。また、政府もそのための政策を進めて欲しい。構造改革も部分的には成功したが、それだけでは不十分でその弊害が出ているのだと思う。 |
||||
鳥インフルエンザ | ページトップ | |||
鳥インフルエンザが発生するたびに発生した鶏舎全部の鶏を殺処分しているが、それ以外の方法は無いのだろうか? ワクチンも開発中ですが、感染予防には完全ではなく、これに頼って殺処分をしなかった地域では感染の拡大を止めることができなかったとされています。今の所人への感染は殆ど無いとされているが、ウイルスが人のインフルエンザウイルスと合体・突然変異して人にも感染力を持った新型ウイルスに変換するのを防止するには発生地点の5〜10km範囲のニワトリ等を直ちに摘発淘汰する殺処分しかないとされている。 しかし、同じ養鶏場であっても、鳥インフルエンザにかからなかった鶏もいる。全数処分ではなく、いろいろな養鶏場から特に元気そうな鶏を少し集めて、隔離された場所で飼育し有精卵を産ませて2世・3世を育てれば鳥インフルエンザに強い遺伝子を持った鶏ができるのではなかろうか。 もちろん、耐インフルエンザウイルスだけで無く、出卵率や卵の味、鶏肉そのものの味も重要で殺さずに残す鶏を選ぶフィルターの重要なパラメーターである。 この程度のことは、専門家はとっくの昔に思いついているであろうが、全数処分のニュースを見聞きするたびに、他の方法は無いのだろうかと考えています。 それにしても、宮崎県は昨年の口蹄疫、今年の鳥インフルエンザに加えて新燃岳とご難続き、お気の毒に思えます。プロ野球のキャンプ地となるくらい、宮崎県の冬は暖かいので、渡り鳥も集まりたがるのでしょう。日本神話では高千穂は日本発祥の地です。私には何もできませんが速く解決されることを祈ります、。 |
||||
発行人名の由来 20110212 | ページトップ | |||
華室夷蔵:カメラ・オブスクラとお読みください。 「カメラの歴史」で触れたように、江戸時代に写真鏡はオランダ語から来た「どんけるかわむる」と呼ばれていました。これを少し変えて「ダンケル河村」とすれば面白いペンネームだと思ったのですが、どうせなら本来の「カメラ・オブスクラ」を、しかも意味も「暗い部屋」を表す漢字にできないか?と考えました。室(むろ)を”メラ”と読んで「華室」とするのは直ぐ思いつきましたが、オブスクラはなかなか思いつきませんでした。 ある日に東京の恵比寿にある「東京都写真美術館」へ行く機会があって,これだ、「えびす」を「オブス」と読めば良いとひらめきました。ただし三文字では長すぎるので、一文字で”えびす”と読む字は夷、蠻、戎、胡などありますが、このうちから、巨匠の東山魁夷画伯の一字を勝手にいただいて「夷」を選びました。エビス神は七福神の中で唯一日本の神様で、商業の神様とされています。 クラはそのままの”暗”よりは”蔵”の方が暗いイメージもあって名前にはふさわしいと思います。 以上を合わせて”華室夷蔵”としました。 |
||||
発行人のプロフィール 20090926 |
ページトップ | |||
写真に必要なのは感性(センス)と理論(セオリー)だと思っています。ただし、私には感性が無く、例えば写真や絵画の展覧会も良く見に行きますが、その時「金色」や「銀色」のラベルが貼ってある作品を見ても、私にはどこが良いのかさっぱりわかりません。それがわかるようになるともっと写真が上手くなると思うのですが・・・。今後もこのホームページで感性(構図etc)に触れる事は基本的にはまずありません。 カメラの設計・開発に直接係わったことはありませんが、某精密機械メーカーの研究部門に籍を置いたことがあって、理論ならば、多少は分かっているので、ホームページを立ち上げました。 ホームページの利点は「リンク」を使って補足説明が容易になることだと実感しました。例えば、「オーロラの撮り方」で人の目は明るさには敏感でも色には鈍感であること、や「ブルーモーメント」で晴天の空が青い理由など、リンクを使わずに、図も含めて、WORDその他などで書こうとすると、非常に時間も手間もかかりますが、リンクを使えばこの手間が省けます。 もう一つは、年中無休・24時間営業のギャラリーへの出展権を得たことです。 欠点は、誰がどのような環境で読まれるか分からないので、内容とレベルをどこにおけば良いか分からないことです。理論的に正確で誰でも理解できるように書くことは非常に難しく、正確さより分かりやすさに重心を置いて書いています。 もう一つは、読まれる環境が大幅で異なることで、HPを立ち上げた直後には、読者から、表示文字サイズを大きくすると一部が重なるというご指摘があり、スタイルを変えました。このように、試行錯誤を重ねながら書いています。 |