雪の富士山を40回以上登った経験から、季節ごとの状況と ツチフォト基準での難易度を記しました。 ※冬の富士山は危険です。独立峰ならではの烈風と、それにより形成されたアイスバーンにより、 アイゼンやピッケルが十分に機能せず滑落の危険があります。滑落したら止まりせん。 ※昨今温暖化の影響で雪が少なくなりましたが、遠目で雪が無いように見えても、冬季は地面が凍っており、ツボ足では歩けません。 なるべくフル装備で臨んで下さい。 |
月別難易度
期間 | 技術難易度 | コメント |
6月下旬 〜9月上旬 |
1.5〜2.5 | 夏道は整備され、山小屋が等間隔で並び、風が弱い日が殆ど。 初心者向け。 |
9月中旬〜10月初旬 (初冠雪を迎えるまで) |
2.5〜3.5 | 中旬以降は山小屋が終了し気温も低くなる。強風の日も増えだす。 経験を積み装備を持った中級者向け。 |
10月中旬〜11月初旬 (初冬) 5月上旬〜6月上旬 (残雪期) |
3〜4.5 | 10月中旬以降は冬型の気圧配置に近づき風速20M/S以上の日もある。 また気温の低下が顕著。下山時は滑落に注意。好天時以外はベテラン向け |
11月中旬〜11月末 (冬期) 4月下旬〜5月初旬(残雪期) |
4〜6 | 11月中旬以降の富士山は他の山の厳冬期に相当する。氷化した斜面に強烈な烈風が吹き滑落の危険あり。 GW頃は天気は安定するが、蒼氷が発達しアイゼンが刺さらず危険。訓練と経験を積んだエキスパート向け。 |
4月(厳冬期〜残雪期) 12月〜3月(厳冬期) |
6〜7 6〜9 |
厳冬期の富士は夏のヒマラヤ以上と言われ、天候の安定した日以外に登るのは非常に危険。低気圧通過時は、気温-30度、山頂部の風速は40m/s以上
(体感温度は-70度近く)という日もある。氷化した斜面の上で突風が吹けばプロの登山家でも命を落とすレベル。気象が安定した日以外に登る事は出来ない。 またこの季節は道路の冬季閉鎖により1合目の下から登る事にならるため体力難易度も上がる。(コースタイム13時間〜16時間程度) |
冬季富士登山 山行動画
動画 | |
動画@ 厳冬期 富士山 1月 | 動画A 厳冬期 富士山 2月 |
動画B 厳冬期 富士山 11末-12月 | 動画C 残雪期 富士山 4月末 |
冬季富士登山 山行記録
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