(2011年3月25日) 地球を回る宇宙ステーションの内部では宇宙飛行士も道具も何もかも浮いている。地球の重力が働いているのに浮いてしまうのは宇宙ステーションと一緒に宇宙飛行士も地球に向かって落下しているからである。従って、宇宙ステーションの中では質量80Kgの宇宙飛行士も重さはない。秤も浮いてしまうが、床に固定した秤に乗っても重量はゼロである。 このように宇宙ステーションの中では、全ての物体が無重量である。無重量状態になっていると言っても同じである。しかし、無重力であるというのはおかしいと考えられてきた。地球の重力が働いているからである。 無重力とは、どんな星からも遠く離れた宇宙空間では重力が働いていない殆ど無重力の空間で実現されていると考えられる状態である。そして、宇宙ステーションの中は重力はあるが無重力と同じ状態が実現されているので、無重力状態と表現されてきた。 しかし、宇宙ステーションは重力が消去されているのである。従って、真に重力がないのであるから、無重力状態というように「状態」を付ける必要がなく、「宇宙ステーションは無重力である」と言い切って良いのである。 戻る
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