モカ (02/26/98)

会社の近くのレストランにランチしにいく。ここは今のところ、“アメリカに来て以来行ったレストランのベストワン”の栄誉に輝いている店である。それがアメリカ到着後に最初に行った店なのだから、おもしろいものだ。

食事の終わったころ、「デザートかコーヒーはいかがですか」とウェイターが聞いてくる。ぶらぶらぶらーと並べられる言葉をなんとかキャッチしていると、その中に「モカ」があった。

ぼくはコーヒーの中でモカが一番好きである。酸味と苦味のバランスが好みというのがその理由。だから迷わずモカを注文した。

ところが、サーブされたのはワイングラスのような容器に入れられた褐色の液体。確かにコーヒーだしホットではあるのだが、ぼくが待っていたモカとは全然別物。

その夜、自宅で本を眺めていたら、あるコラムが目に入った。
    モカ  Moca (Mocacino): ベースはエスプレッソ+ホットチョコレート…
ぼくが期待したのは Mocha で、やってきたのは Moca というわけ。