Last modified : 2002.09.23


SL-HF77ジャンク品修理2

SL-HF77ジャンク品修理2

   
ジャンク品状態

ネットの掲示板で知り合った方より、友人を通して故障品を差し上げます、との有り難いを話があり、
思わず飛びついてしまいました(笑)

テープは中に入ったままです。 

最初は部品取りと思っていたのですが、状態がよさそうなので、修理することにしました。

作業手順 @

キャビネットを開け、早速、中を確認。

作業手順 A

埃が多いですが、状態は良いようです。各部清掃・部品洗浄する事にしました。

テープはドラムにローディングされたままです。カセコンが逝ってますね。

作業手順 B

ご覧の通り、ギアが完全に外れてしまってます。右側のギアが無かったので、恐らくギアが割れて何処かへ飛んでしまったんでしょう。

   
作業手順 C

取り合えず、テープを取り出し、カセコンも外します。
(SL-F11/F7/HF77/SLO-420/SLO-1500 Uローディング部調整参照)
(SL-F11/F7/HF77/SLO-420/SLO-1500 カセコン交換参照)

   
作業手順 D

入り口まで引っ張って来ましたが、どうも、ここで動かなくなりました。

どうしようもないので、ここで、カセコンをバラす事にしました。

   
作業手順 E

バラして取り出したカセコンとテープです。

テープはもったいないので、テストテープ等、利用方法を考えます。

   
作業手順 F

手元にSL-F11のカセコンがありましたので、これを使用する事にしました。取り出したカセコンは後で修理する事にしました。

SL-F7/F11のカセコンはSL-HF77でも使用できますが、丸印の部分のみ部品が違うので、かみ合わせさえ注意すればOKです。

   
作業手順 G

動作テストをしてみますが、問題なく動作いたします。

しかし、再生画を見てショックを受けてしまいました(^^;)

   
作業手順 H

画面の中程から下がグニュグニュ状態です。

『なんじゃぁこりゃぁ〜!!』と思わず心の中で叫んでしまいました。

テープパスが狂っているんです。使用したテスト用テープの端が、戦車のキャタピラ痕の如く無残な状態となります。

しまったなぁ、テープパスの調整なんかした事ないぞ。と半分あきらめていたのですが、駄目もとで挑戦する事にしました。

 

   
作業手順 I

色々考えた末、時間の短いテープ(L-125)に他のデッキで映像を10分ぐらい録画し、そのテープから、テストテープ第二弾を作成しました。

ご覧の通り、テープパス調整時に邪魔な、カセット蓋のないテープです。(テストテープA作成方法参照)

   
作業手順 J

調整用ネジは3箇所あるので、テープを再生させ、画像を見ながら調整していきます。

なんと大胆な方法ですね。しかし、これしか方法が思いつかなかったので…(苦笑)

   
作業手順 A

HiFi機なので、HiFi音声をメインに調整します。なぜなら、

HiFi音声が出ない=トラッキングがずれている

からです。音声の出る範囲内で、画像の方も調整しました。

うーむ、やっと直りましたね。

ヘッドは良好、1/10正逆スローが不可になっていたので、担当チップのあるVL5基板をジャンクのHF77より移植。これも直りました。

   

今回の修理の内訳です。
デッキ本体 \0
修理代 \0
部品代 \0 交換部品 無し

合計 \0

修理時間 約15時間(部品清掃時間含)

 

特記事項 


 


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