「群馬県伊勢崎市民会館プログラムより」
1965年5月5日
群馬県伊勢崎市民会館プログラム
1965年5月5日に行われた群馬県伊勢崎市民会館での演奏会の
にプログラム記載されていたものです。
マンドリンクラブ5年の歩み
日本大学マンドリンクラブは、昭和34年10月法学部の杉浦工充氏の
提唱によって生まれましたが、10月の発会式に集まったのは20名程度
で、実際に楽器の奏ける人はわずか2・3人というさびしさ。
ところがこの荒武者達は、1ヶ月後にはわずか14名でステージに立ち、
しかも翌、昭和35年第一回リサイタルの開催を宣言しました。それだけ
に35年3月の宮田俊一郎先生を中心としての鎌倉における初めての合宿
は特に厳しく、今だに語り草になっている位です。さらに続いて長野県下
5市の演奏旅行、わずか半年後の無謀な計画も部員のファイトで現地の人
々を驚嘆させ、11月には宣言通り第一回リサイタルを見事にやってのけ
ました。その後、昭和36年には北海道10数都市へ、37年38年には
長野、松本へ、39年には長野県上田、今夏には岡崎、四日市、志摩と各
地への演奏旅行や、いろいろなステージに立ち、その間数々の難関にぶつ
かりながらも着々と地歩を固めて来ました。そして今年6年目を迎えた訳
ですが、いわゆる創設期の人々は皆な卒業してしまい、今はその後入った
部員ばかりです。それだけに創設期の辛酸を経験していないものばかりで
100余名の部員をかかえ大きく発展すべく、一大転換期である訳であります。
マンドリン音楽というと最近は盛んにオリジナル曲をもっと演奏すべきだ
という声が出ており、我々も今日3曲演奏しますが、当クラブは純粋プレク
トラム音楽の追及と普及に力を尽すことは勿論、又皆様方と一緒に楽しむ
音楽を演奏するのをモットーとしております。
今後も技術的面、運営面にしても難問はそこら中にあると思いますがこう
いう障壁にぶつかりながらもそれを順次解決し、クラブ発展とマンドリン音
楽の追求ということにクラブ員一同一致団結し邁進する様、張切っている次
第です。
この時の演奏内容はここをクリック
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