毎年2月の第3又は第4日曜日に両国国技館で行われているベートーヴェンの交響曲第9番
ニ短調 合唱付きを5,000人で歌うコンサートです。
主催者は「国技館すみだ第九を歌う会」と墨田区、墨田区文化観光協会で、合唱団員は一般
公募で募集します。先着順の受付だそうですが、約半年前から練習を重ねます。
1985年2月17日の両国国技館落成を祝賀する目的で開催されたのがこのイベントの始まり
でした。当時、墨田区文化観光協会の職員と指揮者の石丸寛が中心になってこの「第九」イベ
ントを企画したそうです。
2010年の第26回は、独唱 佐藤しのぶ(S)、坂本朱(Ms)、錦織健(T)、福島明(Br)他と新日本
フィルハーモニー交響楽団、そして合唱団は全国と海外からの5,060名で開催されました。第
27回は2011年2月27日(日)です。
後日伺ったところ、9期 能澤さんはテノールの一員としてこの時のコンサートに出演していたそ
うです。
国技館でのコンサート風景
日本で年末に第九が頻繁に演奏されるようになったのは、戦後間もない1940年代後半、オー
ケストラの収入が少なくて、楽団員の年末年始の生活に困る現状を改善したいと、合唱団も含
めて演奏に参加するメンバーが多く、しかも人気のある曲目であった第九を日本交響楽団(現
在NHK交響楽団)が年末に演奏するようになり、それを定例としたことが発端とされています。
2009年のポスター 2010年のポスター
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