2025年2月 学習内容
2025年2月2日、今年最初の新潟シルバーバーチ読書会を神の愛の下で謹んで開催させていただきました。
今年一年、真理のより深い理解と、その理解に基づいた霊的豊かな生活が常に送れるよう、一人一人が精一杯の努力をしてまいります。
さて、アメリカのトランプ大統領は就任早々、米国第一主義政策を開始しました。欧州でも極右政党が勢いを増し、自国の幸福のためには力による平和が必要だとする主張が広がりをみせています。以前に比べて人々は心の内の物質主義や利己主義、差別意識を公言することにためらいを持たなくなっており、現在の地上界はまさに混沌とした様相を呈しています。
ですが私たちはすでに真理によって再生の事実を知り、また自分が再生霊であることを自覚しています。
シルバーバーチは再生について「地上の危急存亡の時に当たって何らかの貢献をしたいという自発的な願望から再生の道を選ぶ(霊訓10/126)」と述べており、「すべてに計画がある」ことを明らかにしています。
つまり私たちは今の時代に生まれることを自ら選び、自ら立てた計画に従って地上人生を歩んでいるということです。それを思い出せないのは、人生のコースを選んだ時点では真の自我で自覚していたものが、肉体の脳に限られた意識では自我の深奥を探ることができなくなっているからです。
だからこそ、苦しみや悲しみの体験が再生前の意識を目覚めさせるために必要なのです。
再生について学んだことで、一人一人が自らの地上人生の目的に思いを馳せて、新たな一年の始まりにふさわしい決意を持つことができました。
霊訓に入る前の学び
●プリント「思想Ⅰ 再生観」
スピリチュアリズムによってもたらされた再生(輪廻再生)は画期的なものであり、以下の2つの目的があります。
①個人としてのカルマ清算
②類魂全体の霊的成長
再生の理解には類魂の理解が不可欠であり、両者は一体不可分の関係にあります。
類魂を代表して一人が地上生活を送り霊性を高めるならば、それは類魂全体の向上が促されることになり、再生した本人の成長と同時に類魂全体の進歩がもたらされます。
人間の霊的成長には再生が必要であり、この仕組みは効率の良い成長プロセスと言えます。
《類魂とは?》
・魂の類似性を持った者(霊的親和性を持った同じ霊的レベルの者)同士は互いに惹き合い、数十~数千人の霊で成り立つグループ「霊的家族」を形成し一緒に生活する。そこに大きな一つの共通意識ができあがる。この意識体を類魂という。
・「類魂」とは霊的家族全員がつくり出す「共通意識」「意識の統一体」のことであり、物質世界の地球上には存在しない。
《類魂の特徴とは?》
①感情・思考が共有化される
メンバー全員が自分の分身であり、真の心の霊的兄弟であることを実感する。
②個と全体の意識が一体化・融合化される
「私の心はあなたの心」「あなたの心は私の心」「自分の心はグループ全体の心」という状態になり、地上では考えられない意識状態となる。
※地上でも高級霊による霊界通信の場合や低級霊に憑依された場合、霊媒と霊のオーラが融合し自他の区別がつかなくなるが、霊界の意識の融合化はこれが最も強烈な形で引き起こされたもの。
③地上時代の体験が共有化される
各自の地上時代の体験(年代・職業・人種・民族等さまざまな体験)を共有する。
※それによって区別・差別が一切取り除かれた「人類一家族」という理想的な人間関係ができあがる。今の地上の人種差別や国家意識がいかに低俗な物質的意識に支配されているのかが分かる。
《カルマ清算のポイント》
・カルマはつくった本人が償う。他のメンバーが代わりに償うことはできない
・類魂全体の霊的成長と個人のカルマの清算は別のもの
・地上で多くの負のカルマをつくった人間は、類魂に入ることなく半ば強制的に再生させられる。このプロセスは摂理に基づいて自動的に行われる
『霊性進化の道しるべ』 からの学び
●「第3章 わたしたちは決して見捨てません」P75 BL3~ P86 L7
■死期は何によって決まるのか?
霊にその準備ができたときに肉体から去ります。しかし現状は、真理が行き渡っていないことや戦争・自殺等により、準備が何もできていないまま霊界入りする人が多いのです。
私たちは誕生前に、おおよその寿命を決めてきています。
参加者の感想
■今私は前世からの課題を背負った再生人生と考えた。
前世のカルマ清算・因果・自己責任などの法則を受け、ある程度の魂の浄化を経て、ホットひと息ついたところで守護霊に導かれ真理の世界に入った。
今回再生の目的を学ぶ。私は霊的家族、類魂の一員の代表として地上でカルマ清算を果たし進化へ向けて修行中の身である。
地上はもはや個人の物的願望を満たすところでなく、いずれ訪れる霊的家族、類魂全体の霊性進化という霊的願望を満たすところであることに気付く。
私的な物的願望は不快で苦を生じるが、家族全体の進化のためと思うなら爽やかな気分となる。そんな思いになりました。
■グループソウルについての学びですが、地上にいる限りは理解できないことが多いと思いました。意識が一体化され融合化されることで自我意識がなくなりつつ
共同進化の道を歩むようですが私には理解が困難でした。
カルマの精算については日常生活における小さな違反の見極めが大事だと思いますが、償うべき罪を認識しなければいけません。
霊性レベルの低い私にはそれもよくわかりません。
自分自身の思念が正しい方向に向かっているのか摂理に沿っているのかを判断する基準が因果応報であり苦しみという罰だと思いました。
■全ての行いは自分に返ってくる。自分のためか?人のためか?
同じ行いをしてもその動機が大切となる。
それも含めたうえで返ってくる。
いつも悩むことですが、誰かのためと思っても 自分の喜びのためにしてる気もしてエゴなのか?とわからなくなってしまいます。
スピリチュアリズムに出会い約3年4か月。
まだまだ自分中心で、自分の知識欲や仲間と共有したいとの思いが大きいですが、この学んだ真理を人々に伝え広めたいと優先的に気持ちが動くよう成長できたらと思います。
■今の地上世界はモラルのない(利己主義)言動をする人が増えたととても感じます。自分もそうですが利己主義からさらなるカルマを作り悪循環となり、地上世界の混乱がなくならないのだと思います。
地上の混乱は地上を構成している私たちひとりひとりの利己心を取り除くしか方法がなく、その取り除き方は真理にそって生きるしか方法がありません。
まだそのことを知らない人々のために普及をしていきたいと思います。
■自己カルマは、地上人生、幽界、再生人生で清算されるとのこと。特に幽界でのカルマの清算は「地上界と違い肉体というバリアがないので精神的苦しみが何十倍もの圧力で迫ってくる。それは地上で味わう苦しみとは比較にならないほど大きい。」
そのことを知れば、どんなに辛く苦しくても地上人生を全うし少しでもカルマを清算しようと思うようになりました。
そしてカルマを正しく理解するためには、やはり霊的真理を正しく理解し霊的知識を身につけ摂理に添った生き方をすることだと思いました。