2024年11月 学習内容
2024年11月3日、新潟シルバーバーチ読書会を神の御前にて謹んで開催させていただきました。
長かった夏も終わり、山々には色とりどりの紅葉が見られる季節になりました。
シルバーバーチが語る霊界の美しく荘厳な光溢れる世界に比べれば、地上界は薄暗いじめじめとした影の世界ですが、それでも私たちは自然の中にいるだけで、彩られた木の葉や土の匂い、心地よい風を感じ、鳥たちのさえずりの中で心身がゆっくりと神の鼓動に調和していくのが分かります。
今月も幽界について学びましたが、霊の世界を学べば学ぶほど、霊界の素晴らしさに心地よさを感じる一方で、地上界の特殊性が浮かび上がり、目を覆いたくなるような残忍さ、強欲さ、不公正さが際立ちます。
もし霊的知識があれば、誰もが霊の豊かさ、永遠の生命の中で平安を感じて暮らせるであろうものを、先の見えない生活の中で不安や恐れを抱き、死の恐怖を感じて生きる人々が大勢いることに本当に胸が痛みます。そして、人は不幸な人々を前にして幸せを感じられるのだろうかと自問し、何としても暗黒の地上界に霊力の光をもたらしたいと強く願うようになるのです。
今月は幽界について学び、宇宙における自らの立ち位置について思いを馳せました。
地上で霊として生きることで霊界の協力者となれるよう、また真のスピリチュアリストとして全人類の霊的成長を常に願えるよう意識を高めました。
霊訓に入る前の学び
●プリント「思想Ⅰ 死後世界観」
霊界について学ぶと、私たちの目の前には永遠の霊的成長の道が広がっていることが分かります。地上だけの価値観ではなく、霊界で、宇宙全体で通用する価値観と生き方を地上で身に付けることが大切です。
《異なる界層間の交流は?》
界層ごとにバイブレーションが異なるため、他の界層の住人の姿は見えない。よって原則的に上下の界層間に交流もコミュニケーションもない。
※例外的なケース
・一定の霊性レベル以上になると一時的に所属界よりも上下の界層を訪れる
・地上人の守護や指導、救済のために地上近くに降りる
(高級霊の場合は、下の界の霊や地上人を指導・啓発のため。自分自身の霊的成長と修行のため)
・地上の他界者を手助けするために一時的に降りる
《より高い界層への移動は?》
霊性進化が促されるとそれまでの界層が合わなくなり、霊的直感によって次に行く界層が明確に見えてくる。
界層移動の霊的準備が自動的に進行し、大半は心地よい眠気を催し、眠りから目覚めると新しい界層に移動している。
《霊界で家族愛はどうなるのか?》
霊的成長レベルによって行く界層が決まる霊界では、地上の大半の家族はバラバラとなり別々の歩みをするようになるが、別離を悲しいとは思わない。それは互いの「霊的成長」を願うようになるから。
※地上人の関心は、健康で物的豊かに楽しく暮らすことだが、スピリチュアリストの関心は以下のようになることが重要。それが日常を霊主で生きている証拠と言える。
・家族の霊的成長を望むようになる
・カルマを解消し、利他愛に励む
・全人類が霊的成長の道を歩めるよう祈る
『霊性進化の道しるべ』 からの学び
●「第3章 わたしたちは決して見捨てません」P69 L4~ P72 L5
■真理は全ての問題に適用できるのか?
シルバーバーチは「いかなる問題も真理を適用すれば遠からず解決する」と述べていますが、真理と日常生活を繋げることは言うほど簡単ではありません。それは、真理の本質が分からないうちは、日常生活に適用するのは難しいからです。
例えば苦しい体験は、克服すべきものとして与えられています。ただしその中には自由意志によって自分自身で蒔いたタネがあり、それを刈り取っていることも忘れてはなりません。
こうした苦難に対する理解が深まらないと、苦しみを甘受し教訓を学び取ることは難しいのです。
■死後に待ち受ける喜びとは?
シルバーバーチは、「霊的知識を身に付けて初めて待ち受けている喜びを味わうことができる」と述べています。それは、真理を日常生活に生かし、誕生前に立てた計画(幾つかの苦難の体験と真理普及に携わることを通して神性を発露し、あるレベルまで霊的成長するという計画)を達成してこそ味わえる喜びです。
私たちは地上で苦しみから教訓を学び取ること、真理普及にできる限り貢献することで、死後は霊的家族に温かく迎えられ、成長を心から喜び合い分かち合い、そしてより美しい精妙な光を放つ霊になっていくのです。
参加者の感想
■霊的存在として生きる。霊界へ行っても通用する生き方。
人間の本質は魂であると知ってから 霊主的生き方をしよう!!
幾度となく誓っては、簡単に物質的誘惑に流されてしまってました。
ただ、今回、行動を起こす事は、なかなか難しいけど
霊界へ行っても通用する知識だけは身につけれる!!
そこから始めようと思えました。
先ずは、霊訓をちゃんと最後まで読み込もうと決意しました。
■何かの本でスイスの教師が日本の教育は不親切であるという。スイスでは成績が悪いと落第をさせるのが当たり前という。しっかり学び理解して進級しないと、次の勉強がついていけなく本人の為にならないという。これは親切な教育指導と思う。
今回「道しるべ」p69地上世界のことは地上で・・より、真理も同じであると思った。地上でしっかり真理を学んで霊界に行くことは地上人には親切な教えと思われる。
教えには奇跡的なことや、霊力が安易に得られ死後を約束するようなことは一言も言ってない。
本当の真理は我が子を「育て手放す愛」であり霊的自立させる為厳しい。
万年留年の身であるが、残す地上で教えを深く刻み込み霊界への旅支度の衣を整えながらの日々を送りたいと思いました。
■ 「摂理にそって乗り越える」というのは真理を学んで知識としては理解していましたが、その前に自分自身がまず謙虚にならないと真理を本当に理解することはできないと思いました。
シルバーバーチがいうただ困難を体験するだけては無意味という意味は自分のカルマを謙虚に認めた上で摂理にそって困難を乗り越えてはじめて霊的成長に繋がるのだと思います。
利己心を取るためにはまず謙虚にならないと取れないし、少しでも利己心があると霊界の道具になれず、=普及もできないということなので、全てにおいて謙虚になれるよう努力したいと思います。
■「苦しい体験を積むばかりでは無意味。その中から教訓を学びとることで、そこで霊的摂理についての知識の大切さが分かる。」
悩んでいるときは頭の中が悩みでそれでいっぱいで霊的真理のことを考える余裕もなく、ただ周りを非難したり自己嫌悪に陥ったりの繰り返しで、その中から教訓を学び取ることなど出来なかったように思います。
でも今なら過去も現在の苦難も自分にとっては霊的真理を理解するのに必要だったと思います。そして苦難を体験したからこそ霊的知識についての知識の重要性が分かるような気がしました。