2023年11月 学習内容
2023年11月5日、霊界の導きと援助の下で新潟シルバーバーチ読書会を開催いたしました。
新潟読書会は今月より10年目がスタートします。霊界が真に望む読書会へと成長していけるよう、また霊力の降りる場として真に霊界の皆さまのお役に立てるよう、同志一同、精一杯心の浄化に努めて参ります。
さて地上では、ロシアとウクライナの戦争が未だ和平への道が見えない中で、先月にはイスラム組織ハマスとイスラエルとの間で軍事衝突が起きています。
今回の軍事衝突の元となるパレスチナ問題が、世界で最も解決が難しいと言われる理由の一つに、3つの宗教の聖地エルサレムの問題があることが挙げられています。人間にとって宗教、すなわち神への信仰は、日常生活のみならず人間の精神と霊の奥深くにまで影響を及ぼすものだからです。
地上界にはこれまで膨大な数の宗教とその組織が存在していますが、それぞれの神と神観の違いが昔も今も人間の心を分断し、戦争の火種となってきました。
だからこそ高級霊たちは、霊界で唯一の神信仰(神観)を地上界に下ろし、全人類の神認識を正しいものに統一しようとスピリチュアリズム運動を興したのです。本来なら人類に幸せをもたらすはずの宗教が、人々から自由を奪い、霊の宝である霊的成長を阻んできたからです。
スピリチュアリズムが目指す地上平和は、正しい神と神観が普及され、全人類が霊的同胞意識を持ってこそ実現されます。
今月は私たち人類の霊的親である神について真摯に学び、神に近づきたいという希求と真理普及への意欲を高めることができました。
霊訓に入る前の学び
●プリント「神とは何か?」
これまでの人類の神認識とシルバーバーチが示した正しい神観について学び、間違った神観のデメリットと正しい神観を持つメリットについて見ていきました。
長い間人類は神を正しく捉えることが出来ず、時に自分に都合の良い神、願いを聞き届けてくれる神、また時に感情をあらわにして怒り狂う神として認識してきました。さらに“愛の神”観は、人々に「神が愛のお方なら、自分の願いを聞き届けてくれるに違いない」という間違った神観を持たせることになりました。
こうした宗教ごと、国や民族、組織ごとに異なる神観が、常に人間の心を分断し、宗教戦争の火種となっています。また、人間にとって重要な霊的行為である祈りも、捧げる相手が間違っていることは人類にとって大きな悲劇です。
【間違った神観による損失とは】
1.神観が間違っていると人生の目的・霊的成長が果たせない(個人的な損失)
2.神観の間違いが、宗教戦争の一因となり、様々な悲劇を引き起こす(人類全体の損失)
【正しい神観を持つメリットとは】
1.世界平和が実現する(人類全体のメリット)
2.霊的成長が果たせる(個人的なメリット)
※正しい神観を持ってこそ、人類は神を霊的親とする兄弟姉妹という「霊的同胞意識」が持てるようになります。
正しく神を認識することは、人間が思う以上に必要かつ重要です。なぜなら、全存在の根源は神にあるからです。
そして神をもっと知りたい、神に近づきたいという希求が、私たちの波長を高めていきます。正しい神を知れば知るほど、“神が見ているから悪いことをしないでおこう”ではなく、“神のために神の望むような生き方をしたい(摂理に一致して生きたい)”という思いが強くなるのです。
『霊性進化の道しるべ』 からの学び
●「第1章 死ぬことは悲劇ではありません」P29~ P32終わり
■高級霊たちが地上に戻ってくる理由とは?
地上人への愛があるからです。地上での仕事が、光明界の楽しみや美しさにも勝る偉大な仕事であるとの認識があるからです。
真理を学び進めてきた私たちも、今では物的豊かな生活や地上界での楽しみなど取るに足りないものであると思うようになりました。霊的な仕事の成果は私たちには分かりませんが、それでも自分の信じた道を精一杯人のために、神と霊界のためにという思いで歩むことが大切なのです。
■永遠の実在を見出させる方法
シルバーバーチは、物的な手段でなく、霊的な方法(インスピレーションや魂の琴線に触れさせるなど)で霊の実在を示したかったと述べています。
私たちが霊からのインスピレーションや霊の実感が得られないのは、霊界側の問題ではなく、私たちが物的なバイブレーションに浸り切っているからであり、人間側の問題なのです。
ですから私たちの方から近づく努力、すなわち摂理に適う生き方をすることです。そして、たとえわずかであっても一日の中で一人静かな時間を持ち、祈りや瞑想を通して霊界に意識を寄せ続けることです。
参加者の感想
■神の属性について詳しく学び、地上生活の中で一番理解と実感を深めなければならないのは神と神の摂理、神と自分との関係だけだとあらためて認識しました。
神を理解しようと努力するからこそ自分と他者が霊として繋がっていることや霊的同胞の意味がわかり、そして利他愛が発露でき、自分自身の浄化も進み、霊的成長が進むのだと思います。
私のような未熟者でも神を意識し摂理にそう努力さえしていたら、誰でも神と繋がれる摂理をこしらえてくれた神に感謝しないといけないと思いました。
■最近とくに感じたことは、正しく神の存在と神の摂理を理解しないといろんな所で戦争が起きるのだということを感じます。
昔中学の歴史の先生だったと思いますが、宗教戦争ほど残忍で残酷なものはないと言っていたこと思いだしました。
戦争はどんな戦争でも残忍で残酷ですが、特に宗教戦争は自分が信じる神が一番と考えているため終わりがない。そのため何世紀にも渡って争いが繰り返し起きている愚かな悲劇だと思います。
ひとりでも多くの人類が、霊的真理に沿った生き方をし正しい神を理解して目覚めてほしいとつくづく思いました。
■神とはを学ぶ。宇宙は138億年前のビッグバンにより始まり宇宙と地球が存在している。
もしビッグバンが偶然なら、今日までの地球の生い育ちがあまりにも上手く出来過ぎており、気まぐれで地球は消滅しているかも知れない。どう考えても誰かの意思があり、その意思により宇宙と地球が存在させられているとしか考えられない。
今回、神は全存在の根源であり、愛として、摂理として、全てに宿り、究極の理想の神であることを学びました。
この神が人類の神認識となり、全ての宗教を串刺しにした最終結論となり、軌道を外している人類を統一・調和そして平和へと誘うものと学びました。
これで全ての存在は神の愛の意思によるものと知り、私の存在意義も理解しました。