2023年10月 学習内容
2023年10月1日、霊界の導きと援助の下で新潟シルバーバーチ読書会を開催いたしました。
近年、長く厳しい夏の暑さに比べて、秋は本当に短いと感じるようになりました。それでも空を流れる雲の高さや虫の声、木々を揺らす風の音などから秋の気配を感じ取り、地球上の全生命が神の摂理の中に包まれていること、自然界は一つの調和体であり、私たち人間もその中にあることを実感します。
9月から「神を親とする霊的一大家族の確立」について学んでいますが、それにより地上界のみに偏っていた私たちの意識は、無限の界層が広がる霊界へと徐々に広がりつつあることを感じています。
真理により私たちは、自分が霊であることを認識・自覚し、全人類は神を永遠の親とする霊的家族であることを知りました。また人間は神から地球の管理を託され、神の創造活動に貢献するという責務まで知ることになったのです。
さらに、これまでの物質的な幸福感にかわって、今では他者への奉仕の中に霊としての喜びがあることが分かりました。
シルバーバーチは、「一つの共通の目的のために善意の同志が一致協力することによって、今からでも得られる平和を手にしていただきたい」と述べる一方で、団結とは真理普及という仕事においてさえも簡単ではない、と述べています。
しかし神は絶対的存在であるがゆえ、霊的同胞世界は必ず実現します。
そのためには一人一人が真理の理解力を向上させ、日々真理に照らして内省し、自分を忘れて人のために役立つよう努力することです。そうすれば必ず神の完璧な摂理によって守られ、導かれ、霊的成長へと続く道が開かれます。
今月も、高い理想である「霊的同胞世界」について学び、その崇高な世界が少しでも現実のものとして想像できるよう、またその実現のために一人一人が自らの義務を果たそうとの思いを強く持てるよう、真摯に真理を学びました。
霊訓に入る前の学び
●プリント「神を親とする霊的一大家族の確立・霊的同胞意識の確立」
6月より「永遠に生きる霊的存在としての意識が確立」するとはどういう状態なのかを学び、これまでの考えや常識、価値観とは180度異なるものであることを確認しました。
また先月より「神を親とする霊的一大家族の確立」について学び、全人類が霊的家族であるという意識が確立したなら、地上界に利他愛と協調と奉仕の世界が実現することが分りました。
真理の理解が深まり、霊としての意識が確立すればするほど、私たちは必然的に内省主義者にならざるを得なくなります。自分の意識変革が他者の幸福につながることが実感を伴って理解できるようになるからです。
『霊性進化の道しるべ』 からの学び
●「第1章 死ぬことは悲劇ではありません」P27 L4~ P28
■問題解決の道とは?
高級霊たちは、地上人自らこしらえた問題を自らの力で解決できるようにと真理を下ろし、一つの共通の目的のために同志が一致協力することで平和を手にしてほしいと述べています。
その一方でシルバーバーチは、「団結というのはそう簡単には成就できないものです。命令によって強制できる性質のものではありません。理解力の発達とともに徐々に達成していくほかはありません(霊訓・9 P159)」と述べています。
真理普及の仕事においても、各自の霊性レベルが異なるという単純な事実による衝突がたくさんあります。
大切なのは神のみを絶対信仰し、日々神の摂理に自分を沿わせることによって真理の理解力を向上させることです。
■摂理の完璧性について
宇宙には完璧な摂理が行き渡り、誰一人として摂理の外に出ることも摂理の支配から逃れることもできません。
言い換えれば、私たち人間は神の完璧な摂理に守られ、導かれ、誰もが取り残されることなく霊的成長できる道が用意されているのです。
なぜなら摂理は、人間により善いものを与え誰もが幸せになるようにと、神の完璧な叡智によってつくり出されたものだからです。
参加者の感想
■死後に苦しみがあるから有無を言わさず従おうというのでは自分の汚さや利己心が改善されず、上っ面で真理を語っているだけだと気づきました。
恐怖があるから盲信するのではなく、神だけを信じて神のために奉仕すると自分のことがなくなり、ひいてはそれが他者のためになる、その仕組みこそが利他愛であり、真理が自分で自分を救うことになると気づきました。すごい摂理を神は造られたと改めて感動です。
内省は本当に難しく自分に負けてしまうことが多いですが、真理を知った者の責任として真理に泥を塗るような行動だけはすまいと改めて決意いたしました。
■今回、内省主義の学びで己の内省においてどの程度内省しているのか疑問となりました。
それは今までの真理の学びに於いて人間の持つ物質至上・利己主義的な人類の悲劇の原因を学んだ私が、今度は自分の強い自己的心を受け入れ認めることは実に辛く受け入れ難いものです。
しかし自分の強い自己愛を認め受け入れることは、学びにおいて避けては通れない大切なものと捉えました。
他人の利己心を見ることは容易ですが、自分の利己心を認めることは辛く不快であります。未だ本能欲からの自己愛の強い部分もあることを認め、この醜い自己愛を一生引きずりながら、常に「神と自分」の対話による内省をすることで「人間本来の姿・生き方」に向けて修正を繰り返しながらも、理想郷へ向けて努力方向が見えて来ました。
■神と神の摂理のみを信仰するには、自分は霊的存在だということを意識することによって必然的に内省主義になる。また内省することの重要性と難しさを考えさせられました。
「内省は自分自身の感情や思考、価値観について深く掘り下げて考えることで、自分自身と向き合い新たな気づきを得る行動」
このように自分自身とちゃんと向き合えていたか自問自答してみましたが、正直わかりません。
ただ新たな気づきを得る行動はしてこなかったと思います。だから常に堂々巡りに陥って同じような苦悩がつきまとっていたと思います。
今度からは新たな気づきを得る行動ができるよう努力したいと思います。そして自分自身の内面のチェックをすることの厳しさを痛感しました。