2019年 8月 学習内容
2019年8月4日、日本各地が猛暑日となる中、新しい同志の方をお迎えして、精妙で静かな雰囲気の中で新潟シルバーバーチ読書会を開催いたしました。
シルバーバーチは、人間が霊的存在であることを明言しています。
私達は今回の学びを通して、“自分は霊である”ということについて日々どれだけ意識しているか、どれだけ認識・自覚しようと努力しているかを一人一人が振り返りました。なぜなら、真理は知識として知っているだけでは、実生活の場、具体的な判断を迫られるような場では役に立たないからです。
真理を知識として正しく学ぶと同時に、それを自分のものにする努力が必要であることを確認しました。
学習は『スピリチュアリズム入門』『シルバーバーチの画期的な通信内容』より「人間の本質と構造」についてと、霊訓『シルバーバーチの教え・下 第19章』よりスピリチュアル・ヒーリングについてです。
霊訓に入る前の学び
●『シルバーバーチの画期的な通信内容』『スピリチュアリズム入門』
【人間の本質について】
シルバーバーチは、人間を「霊」と「心」と「身体」からなる三位一体的存在であるとし、人間の本質は「霊」であることを明言しています。
その「霊」とは、大霊(神)が人間を創造する際に自らを分化させ、授けた「分霊」のことです。「分霊」は「大霊」と同じ要素からできているため、シルバーバーチはそれを“ミニチュアの神”と呼んでいます。
私達人間の内奥に存在している大霊の「分霊」、それが人間の本質・実体です。
いったん神から分化し独立した存在となった人間の「霊(分霊)」は、永遠に個別性を持ち、霊的進化の道を歩み続けます。
そして大霊から等しく「分霊」を授けられた全人類は、同じ大霊の子共であり、霊の絆によって結ばれた霊的兄弟姉妹なのです。
【人間の構造について】
人間には目に見える肉体の他に、肉体に浸透するように「霊体」という別の身体が重なる形で存在しています。すなわち、人間は肉体と霊体という二重構造によって形成されている存在なのです。
『シルバーバーチの教え・下』 からの学び
●「第19章 ヒーリングの問題」P71~ P73 BL4
■ヒーリングで治るということ
ヒーリングで治るということは、まだ霊界に帰る時期に至っていないことを意味します(霊界に戻るまでに体験すべきことは肉体の苦しみ以外にもあります)。全ては神の摂理によって支配されており、信仰心の有る無しや祈るかどうかに関わらず、全てにおいて摂理の働きが前提にあるのです。ですから、病気等の苦しみは自分にとって有難いものとして甘受し、ひたすら自らを摂理に沿わせる努力が重要なのです。
■ヒーリングの真の目的
ヒーリングの真の目的は、患者の魂を真の自我に目覚めさせることです。それは病気を治してあげることよりも大切です。なぜなら、大半の人は肉体が自分だと思って生きており、もしヒーリングによって自分が永遠に生き続ける霊的存在であることが分かれば、地上での生き方がこれまでとは全く違ったものになるからです。肉体は地上界を生きるのに必要な洋服のようなものなのです。
ところが真理を知らない人間は地上生活を中心に考えるため、病気が治ることを重要視します。一方霊界人は、地上人生を無限に続く進化の歩みの中のわずかな期間として捉えます。スピリチュアリストは当然、霊界人と同じ視点から地上人生を眺めることが大切です。
■病気による苦しみの時間
シルバーバーチは、苦しみの中にある人を見て同情心が湧くのは当然のこととしながらも、苦しみの中で過ごす時間は、その後に償いの結果として得られる喜びに比べれば、実に些細なものだと述べています。シルバーバーチの愛は、私達地上人により大きな救いを与えるために、目先の小さな救い(苦しみを取り除いたり、肉体を癒すといったもの)を犠牲にし、常に「霊的成長」を最優先する厳しさの伴った深い愛なのです。私達もそれを見倣って、物事は常に永遠の視点から、霊中心に見ることです。
参加者の感想
■私たちの本質である霊には神と同じ無限の可能性の種子が授けられています。
そして永遠の時をかけて、その種子の発芽と開花のための道のりを歩みつづけていくと学びましたが、壮大な神の計画には驚嘆してしまいます。
しかし、それが霊である私たちにとっての本来の生き方であり、そう生きることで真理を手にしたことが活かされていくのだと思いました。
また様々な体験が今まで発現できずにいた資質を開花させていくことになるとの言葉には、とても勇気が湧いてきました。
真理の実践には大変な努力が伴いますが、常に高い次元から物質界の出来事をとらえて、発現しうる資質を希望に、決して挫けず諦めずに理想を求めて実践の努力を続けていきたいと鼓舞されました。
■本日の読書会では、多くの学びがありましたことを大霊に感謝いたします。
とくに感銘を受けた点は、大霊より分霊として分かれた人間の霊が、永遠に個別性をもつ、という点に関してでした。神に近づくことが、神への一体化、融合ではなく、あくまで個別性の延長上にある、という点が、素晴らしく感じられました。
ありがとうございました。
■今回は、人間の本質と構造について勉強しました。
人間は「霊」と「心(精神)」と「身体」の3つが一体となって人間を構成してる。人間の本質(実体)は「心(精神)」でも「肉体」でもなく、「霊」であり「霊」こそが人間の本質であること。そしてそれを理解する事によってすべての人間が大霊(神)から生まれた(大霊の子供」であり、神が創造した世界は、神を共通の親とし、゛霊的絆゛で結ばれた子供たち(全人類)によって構成される`霊的一大家族`だということを知ることによって霊主肉従、利他愛の実践が、当たり前よう受け入れられると思いました。
■今回、私は霊的存在としてこの世に存在していることを改めて学んだ。
この地上は波動が低く、又物的肉体を持ちどうしても本能意識が強く流されてしまう。それなのに霊的真理を己の自己顕示欲や承認欲を満たすための武器として調子に乗っており、その事が不都合な現象として現れていました。全くを以て恥かしくもあり惨めでもあり、そこから摂理違反がこうした結果を生じさせるのだと改めて実感させられました。
読書会にこのような未熟な私が参加することが適切なのかどうか迷っていましたが、世話役とのやり取りで勇気を出し参加しました。また高次の霊界の読書会と切れることが怖くもあり迷う処でしたが、学習内容が人間は霊的存在で永遠に進化向上する存在であることを学び、改めて己の霊を自覚する事となった事は大変意味のある読書会となりました。