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2019年 6月 学習内容

2019年6月2日、新潟シルバーバーチ読書会を開催いたしました。
梅雨前のとても爽やかな気候の中で、同志の皆さまと共に親様の真理(先回に引き続き「人間の霊的成長を支配する神の摂理」から「自由意志の法則」と「因果の法則」について)を学びました。

神が造られた宇宙・霊界はすべて、原因と結果という因果関係の中で存在しています。その因果の法則は、目に見える世界だけでなく心の世界に対しても厳格に働きます。多くの人は、行動に移さなければ心の中は何を考えても自由だと思いがちですが、それは霊的真理を知らないからであり、霊界を実感できていないからなのです。
真理の理解と霊界への実感が深まるにつれて、厳格な摂理の支配について心から納得し、自らの言動を変えることができるようになります。
視野を霊界にまで広げ、心の中を人々への愛で満たすよう努力していきたいと思います。

学習はニューズレター第28号「人間の霊的成長を支配する神の摂理(法則)④」と、霊訓『シルバーバーチの教え・下 第18章』です。

霊訓に入る前の学び

ニューズレター第28号「人間の霊的成長を支配する神の摂理(法則)――神の摂理への信仰が、スピリチュアリズムの基本です④」

【自由意志の法則】
人間は永遠に霊的進化するようにつくられていますが、その進化は「霊主肉従の努力」と「利他愛の実践」を通してなされます。神は人間だけに自由意志を与え、自らの意志によってこれらの道を選択し、自らの責任において霊的成長する道を歩むように定められました。これが「自由意志の法則」です。

自由意志は、摂理の一定の枠内においての自由であり、枠から外れようとすると痛みや苦しみといった警告・ブレーキが自動的に働くようになります。これは、人間の霊的成長を願う神の深い愛・配慮であり、この摂理による苦しみを通じて人間は少しずつ霊的成長の方向へ向かうようになります。


【因果の法則】
宇宙と霊界のすべては、神の造られた因果の法則の中で存在しています。この法則の外に出られるものはなく、原因と結果という機械的連鎖関係の中で私達は生命活動を営んでいるのです。
人間は自由意志によって、霊主・利他愛を実践し霊的成長の道を歩むこともできれば、霊的成長の道を放棄することもできます。摂理に沿った歩みをすれば、よい結果(霊的成長)がもたらされ、反対に摂理に反した歩みをすれば、悪い結果(霊的成長のストップと霊的苦しみ)がもたらされます。これが「因果の法則(カルマの法則)」です。

因果の結果は地上だけに適用されるのではなく、多くの場合は死後の霊界で後悔や苦しみとなって返ってきたり、再生人生において苦しみ・病気・不幸という形で与えられます。
霊界をも含めた広い視野で見ない限り、霊的成長に関する「因果の法則」は理解できません。

『シルバーバーチの教え・下』 からの学び

●「第18章 霊界側から見た戦争」P60~ P65 BL5

■戦死の犠牲について

戦死による犠牲に意義はありません。戦争前よりも混乱し、一段と破壊が進んでいるからです。
ただし、戦死の犠牲者一人一人には報いがあります(埋め合わせの法則)。なぜなら動機が正しかったからです。常に動機が重視されるのです。 しかし、今も地上界は物質中心の考えをしており、彼らの犠牲は無意味に終わっています。


■戦没者の記念をスピリチュアリズム的催しとして行うのはどうか?

真実が語られるところには、必ず善なるものが生まれます。ただその演説は、奉仕的精神を鼓舞するものであること、聞く側も自分たちが平和の味方であるかの気分に浸るだけでなく、人の役に立つようになることが大切です。

スピリチュアリストである私達も、口先だけで平和や愛を唱えていないか、自分を犠牲にして他者のために奉仕する気持ちがあるかを自分自身に厳しく問うことです。平和を希求しながら、物質的・利己的な生活をしていないかどうかを常に見つめ、少しでも取り去る努力が必要です。


■平和主義者の運動について

シルバーバーチは、人のために役立つ行為と動機にしか関心はないと述べています。なぜなら、反目し合うどちらの側にも誠意と善意を持った人がいるからです。
全人類が真理を理解し、それを日常生活に、政治や経済、国際問題、医療、教育、福祉等に適用するようにならなければ、地上界に平和と調和は訪れません。

シルバーバーチの説く真理は至ってシンプルですが、実行に移すには勇気が要ります。利己主義・物質主義が支配する社会の中で、モノやお金は食べていける分だけあれば良しとし、利他主義で生きていくには、真理への深い理解と神と霊界への確信あることが重要なのです。


 参加者の感想

■摂理違反や自由意志のことを学びました。日常の中で気づかない些細なことも摂理違反になることがわかりました。利己的な思いが強いと正しいことがわかっていても、それを選べない自分がいることもわかりました。悶々と自問していましたが読書会で詳しく教えて頂き、心が軽くなりました。


■本日の読書会では、人間の霊的な成長にあっての自由意志のあり方について詳しく学ぶことができました。原因はさまざまでしょうが、自分が苦しい時、そこに宇宙の摂理に背いた自らの行動や思念が、前提としてあるということです。因果律の法則は機械的に働いており、それゆえ、今ある苦しみそのものを深刻に考え過ぎないこともまた重要です。必ずそこには原因があるわけですから、摂理に則った考えと行動がいかに大切であるかということを悟り、反省した後で、利他性へと向かい、霊的向上の道を心がけることが重要だということを学ぶことができました。


■人間は自ら、霊的成長のための道を選択することも、反対に霊的霊的成長に反する道を選択することもできる「自由意志の法則」を学びました。善か悪か、利己主義か無私か、慈悲か残酷か、その選択は人間の自由ということ。そしてこの摂理は一定の制限(枠)内での自由で、その枠を超えた場合は苦しみ・痛みといったブレーキが自動的に働くようになっていることを学びました。 昔も今も常に選択の中で悩み苦しみ、あの時別の道を選べばよかったなどと常に後悔したりしていますが、でも今ここで読書会に参加できているということは、今までの選択は間違いではなかったのだと思います。


■日頃、何の気なしに言葉、態度や想い等を発していました。今回自由意志を学び、他の動植物とは違い、唯一人間に与えられている事を知りました。この事から現在の自分の行い、言葉、態度、想い等の日常生活を霊的視点から観て、自由意志の選択が摂理に沿ったものかを考えさせられる事となりました。 仮にその選択が摂理違反した場合は苦しみや痛みという警告が発せられますが、これは神の愛として冷静に受け入れて修正をする機会が与えられていると考えました。


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