2018年 7月 学習内容
今月も神聖な雰囲気の中で、同志の方々とともに霊界に意識を向け、親様の御心を学ぶことができました。先月に引き続き、地上の6つの悲劇(戦争と貧困・飢餓)の根本原因について理解を深めると同時に、それら無用の悲劇は、スピリチュアリズムによって人間の心が深いところから変革して初めて地上からなくせることを改めて痛感しました。
学習は、ニューズレター第35号「地球人類の悲劇・不幸を、自分の問題として考えましょう③」と、霊訓『シルバーバーチの教え・上 第13章/下 第14章』についてです。
ニューズレター・思想からの学び
●ニューズレター第35号「地球人類の悲劇・不幸を、自分の問題として考えましょう――「霊的無知」から発生した2つのガンと6つの悲劇▼」③ P14~P25
【地球人類の6つの悲劇・不幸】※今月は①と②を学習
①争い・戦争
②貧困・飢餓
③間違った宗教による霊的弊害
④精神の堕落・心の危機
⑤動物虐待・環境破壊
⑥霊的未熟者による霊界の悲劇
今月は①「争い・戦争」と②「貧困・飢餓」について学びました。
戦争が罪であり悪であることは誰もが当たり前に思っていますが、一般の人々とスピリチュアリズムでは「戦争の何が悲劇なのか」という点で見解が異なります。スピリチュアリズムでは肉体生命自体を最も価値あるものとは考えていません。なぜなら、死とは本来の世界に行くことにすぎないからです。
では何が悲劇なのかというと、戦争によって霊の道具である肉体が失われ、せっかくの霊的成長のチャンスが強引に奪われること、さらに戦争は憎しみを増幅させ、人間の心を霊的成長とは反対の方向に向かわせることになるから悲劇なのです。
また「貧困」が進むと、最終的には「飢餓」に至ります。私達人間は誰もが神から神性を賦与されていますが、貧困・飢餓により肝心の身体が疲弊し衰弱していては、内部の神性を発露しようにもできないことから悲劇なのです。
『シルバーバーチの教え・上』 からの学び
●「第13章 再生(生まれ変わり)」P225~P228
■苦難の道は永遠に続く
地上人生は、日向と日陰、静寂と嵐というように二面性から成り立っています。その極端な差異を味わってこそ、霊性が開発され性格が伸びるのです。そうやって地上で進化を続けていくうちに真理の実相を悟り、その理解のために比較対照というものを必要としなくなる段階に至ります。それは霊界が比較対照がなくても実在が理解できるのと同じ段階です。
また、苦難の意味が違ってきます。多くの人にとっての試練とは、物的な辛苦(経済苦や病苦等)ですが、霊性がある一定の純粋性に到達すると、その種の試練は受けなくなります。今度は、向上進化のための仕事(他の霊の進歩を手助けする仕事など)が課せられ、その責務の遂行が試練となります。ただし、それには苦痛は伴いません。
■真の幸福とは?
今より少しでも高いものを目指して不断の努力をすることろにあります。無限に向上できるという事実を知ること自体が、一つの無限の幸福と言えるのです。この言葉の意味を心から得心できるようになると、その人は真理の正道を歩んでいるのであり、真理の学びに飽きたということは一切無くなります。
■真理探究は、真理を手にしたときから始まる
真理を手にし、地上に下ろされた霊的知識の全てを手にしたとしても、それは私たちが地上をどのように生きればよいかという指針を手にしたにすぎません。真理は正しく理解し実践してこそ意味があるのであり、喜びと平安の中で暮らせるようになるのです。真理が生活の一部、精神の一部となるよう努力することが大切です。
●「第14章 霊界通信の難しさ」P8 ~P9 BL3
■地上界と霊界との違いとは?
【地上界】
・活気がなく、どんよりとして重苦しく、バイブレーションが鈍重
・暗く、冷たく、じとじとした世界
・地上の太陽は霊界の太陽の色あせた模造程度
・霊にとって地上はカゴに入れられた小鳥
・死とは鳥カゴからの解放
【霊界】
・光り輝く世界
・バイブレーションが精妙
・目が眩むほどの神々しく光り輝く太陽
◇引用につきましては、スピリチュアリズム普及会からの許可を得ています◇
参加者の感想
■今回は、地球人類の悲劇・不幸を、自分の問題として考える。その中で最も身近な問題として肉食と飽食の問題が考えさせられました。テレビを付ければグルメ番組や大食いや早食いの番組などが映し出されています。番組中に残した食べ物は、後でスタッフが美味しく頂きましたとテロップ流れますが、スタッフでなく貧困で苦しんでいる人や飢餓で苦しむ人に少しでも分け与える事ができるなら・・・・。そう考えると霊的無知、霊性の未熟さが原因と考えるとやはりひとりでも多くの人が霊的視野をもち霊格を引き上げなければ解決は出来ないのだと思いました。
■富める国と貧困国との経済格差がもたらしているもの。これはまた、富める国で生活しているからこそ見えることであって、その分、責任が重大なのかもしれません。死んで霊界にいけば、丸裸となり、財産も失い、自分の想念がそのまま相手に伝わる世界となるそうです。その事実をよくよく考え、ふだん自分がなにを第一にして生活すべきなのか。絶えざる検証が必要だと思いました。
■今回人類の悲劇・不幸を学ぶ。今まで戦争で多くの弱者が死に逝く光景を見て、人道的観点からの殺りく行為を悲しく愚かな行為と思っていた。 しかし霊的真理は死そのものを悲劇とはせず、大霊の分霊の道具の肉体が無益な殺りく行為により消える事で、霊性進化のチャンスが奪われるから悲劇であると教わる。霊的世界から戦争は悲劇であるという論法は、人類に於いては最高の説得力をもつはずなのだが、多くの人類は死後の霊的真理に無知である。このように魂レベルの異なる者が暮らす地上に於いて、私が恐れ多くも霊的真理に到達出来たということは、霊的に重大な意味があるのだと思う。大霊の大目的の道具として貢献する為にここに到達したよろこびと、その使命を感じながら、暗闇に浮く漁火光る佐渡の島影を見ながら家路となる。