２０１８年 ６月 学習内容
今月も清浄な雰囲気と霊界の援助の中で、同志の方々とともに親様の御心を学ぶことができました。先月に引き続き、地上の様々な問題を霊的視野でとらえ、その根本原因について理解を深めました。同時に、一人一人が自分の中にある利己主義・物質主義を見つめる時間となりました。
学習は、ニューズレター第３５号「地球人類の悲劇・不幸を、自分の問題として考えましょう②」と、霊訓『シルバーバーチの教え・上 第１３章―再生（生まれ変わり）』についてです。
ニューズレター・思想からの学び
●ニューズレター第３５号「地球人類の悲劇・不幸を、自分の問題として考えましょう――「霊的無知」から発生した2つのガンと6つの悲劇▼」② P６～１２
地球上のあらゆる悲劇・不幸の根本原因を突き詰めると、人類の霊的無知による物質主義・利己主義に行き当たります。死後の世界について明確な知識のないところでは、人々は死によってすべてが失われると考え、必然的に心は利己的・物質的な思いに支配されるようになってしまったのです。
本来宗教は、人類の霊的無知を克服すること、すなわち霊的真理・霊的事実を教え、霊中心的な価値観を示し、人々に霊主・利他愛の生き方を促すことを使命としていました。ところがこれまでの宗教は、地上人を正しく導くどころか、霊的成長を阻害する方向に人々を導いてきたのです。
私達は、地上人類の悲劇・不幸の根本原因を理解した上で、戦争や飢餓等といった大きな問題を見るとき、自分には原因がないと思うのではなく、自分の心にも同じ物質主義・利己主義があることを深く認識・自覚しなければなりません。真理を手にした一人一人が本能的思いを克服して初めて、地球上からあらゆる悲劇・不幸が消滅するようになるのです。
『シルバーバーチの教え・上』 からの学び
●「第１３章 再生（生まれ変わり）」P２１６ ～P２２４
■２つの霊が同時に再生することはあるのか
ありません。類魂にとって足りない部分を補うために、新しい体験を求めて地上に再生します。埋め合わせすべきことや特殊な使命がある場合を除いて、同じ類魂から2つの霊が同時に地上に誕生することはありません。
■類魂全体の霊的成長と、個人のカルマ清算は別
類魂では一人の霊が代表して地上に誕生し、その体験を共有することで類魂全体が霊的成長するようになります。
しかし、個人がつくったカルマはどこまでも本人自身が再生して償う必要があります。
[類魂に関する通信を最初に送ってきたのはマイヤースです。マイヤースの「類魂説」「再生説」はスピリチュアリズム史上画期的なものでしたが、個人レベルの「カルマ清算」に関する記述がなく、その点がシルバーバーチの通信と比較すると正確性を欠いています。]
■再生の証拠について
再生は、霊の間でも肯定派と否定派に意見が分かれます。その理由は、霊であってもある程度の高い霊性レベルに至らない限り、再生の事実について知ることができないからです。（地上に通信を送ってくる霊のほとんどが、幽界あるいは霊界下層の霊であるため）
また、真理の受容がそうであるように、心霊現象を目の当たりにしても、時期の来ていない人には信じることはできません。確信というは、外から与えられるものではなく内部から湧き出るものだからです。
■再生する時に魂は知っているのか
再生する時の自覚は、霊の進化の程度によって異なります。
①おぼろげに分かる
②明確に分かる
③強制的に再生させられる
■摂理に対する人間の姿勢
賢明な人間は、新しい事実を前にすると自分の考えを改めます。神の摂理は完璧であり、変えることはできないことを理解するからです。ところが多くの人々は、自分の力ではどうにもできない苦難に対して、神に摂理を変えてほしいと祈ります（例えば、病気を治してほしい、苦しみを取り除いてほしい等）。そして、聞き届けられなかった場合は別の神へと渡り歩くことになるのです。
しかしスピリチュアリストは、摂理を正しく深く理解し、摂理に自らを沿わせる努力が必要です。その上で初めて、苦しみを乗り越えるための力を与えてほしいと神に祈ることができるのです。
◇引用につきましては、スピリチュアリズム普及会からの許可を得ています◇
参加者の感想
■地上の人間における霊的な真理への無知が、物質主義、利己主義の原因となっているということを学びました。歴史上の王たちが、自分の死を怖れて、来世そこで住むために壮大な墓などこしらえておりますが、無駄な行為ではないでしょうか？
人間は、利他性にもとづいた具体的な行いにより、相応の報酬を受け取ることになるということ。いかなる権力者、独裁者、大富豪といえども、この摂理から逃れることはできないということです。観方を変えれば、いくら巨万の富を築こうとも、死んだ後で霊界に入った時に、霊的な真理に関してなにも学ぶことができていないということでは、話にならないでしょう。
そのように考えると、物質主義、利己主義にもとづいた金儲けに貴重な時間を費やしている大金持ちをうらやましいと思う気持ちは無くなってしまいます。
■霊的真理は人の良心や理性に訴え、魂が反応し安堵と勇気を与えてくれる。今回、人類の悲劇・不幸の原因を学び、それが人類の霊的無知からと学ぶ。
現代人は、死後・霊界の事を知らない。以前私も漠然と死後は存在すると思っていたが、死後の知識のみに留まり、霊界から地上時代をどう生きるかと言う具体的なことは無知であった。やはり地上を如何に生きるかという哲学的・宗教学的問題は、死後の世界の高次元の霊界人からの教えを学ぶことが当然と言えるのだが、残念なことに現代人は、その死後の霊界に無関心か、真実から目をそらしているのが現実である。
今私が出来る事は、時期の来た人に霊的真理を伝える為、大霊の道具となる為に、己の霊性を向上させ真理を実践することである。それが残りの人生の使命であると、越後の田園を走る電車の中で思った。
■知的障害の人の霊的成長とはどうゆうことを言うの分かりませんでしたが、彼らは霊としては正常であり霊の能力には何の欠陥もなく、肉体器官(脳)に障害があるために考えている事を表現できないだけで、肉体に宿る霊自身は制約がある中で様々なこと学んでいるという事が分かりました。
私達のように肉主霊従に陥り摂理違反を重ねる事もなく、私達よりも霊は清浄かもしれない。可哀想なのはむしろ私達なのかもしれない。そう考えると、今まで霊的視野で物事を見るように学んできたのに、地上の目線で考えていた自分に気づき、まだ本当には理解できていなかったと思いました。
日々、霊的視野で物事を見られるように努力していきたいと思います。