2017年 3月 学習内容
春の訪れを感じる暖かな日(3月5日)に、「新潟シルバーバーチ読書会」を開催いたしました。
3回にわたり日本のスピリチュアリズムの問題点を学びました。霊的真理は手にしただけでは意味がなく、真理によってこれまでの考えや意識が変わり、日常生活そのものが変わることが重要であることを確認しました。
ニューズレター・思想からの学び
●ニューズレター第11号 (本文はこちら▼) P7~12
「これまで日本には何故、正しいスピリチュアリズムが存在しなかったのか③」
3つ目の問題点「真理を真剣に実践する人がいなかったこと」について学びました。
●霊界から認められるスピリチュアリストの条件
・真理を日常生活の中で活用している
・意識が常に「霊的成長と奉仕・伝道」に向いている
●スピリチュアリズムにおける実践とは何か?
・霊主肉従の努力
・苦しみへの正しい対処
・利他愛の実践
・瞑想・祈り
●スピリチュアリズムとボランティアの違いとは?
・ボランティア → 肉体レベル・物質レベルでの救い
他の人が代わりを務めることができる
・スピリチュアリズム → 永遠の魂の救い
真理を手にした者にしかできない
●スピリチュアリストが最優先すべき奉仕とは?
・真理の伝道を最優先する
・普及を利他愛実践の中心に置き、その上で他の奉仕・利他的行為に励む
●奉仕・伝道の前に自己修養
・「見る人の目になるほど神のメッセンジャーであることを認識させることです」
(シルバーバーチの霊訓5・51)
・まず自らが真理に沿って生きる努力をすることが重要
スピリチュアリストの歩みとは、真理の正しい理解→完璧な信仰→厳しい実践という3つのプロセスを繰り返しながら、霊性を徐々に引き上げていく歩みのことです。そうしたスピリチュアリストが増えるに従って、日本全体の霊性が少しずつ引き上げられていくことになるのです。
『シルバーバーチの教え・上』 からの学び
●『第9章 キリスト教の人工的教義の間違い』
■「イエス・キリストの復活」について
キリスト教では、イエスが死後生前の姿で弟子たちの前に現れたことを復活と呼び、イエスだけに起きた奇跡として信じています。
一方スピリチュアリズムでは、肉体の死とともに全ての霊は霊界で永遠に生き続ける(霊界で復活する)ことを、近代心霊研究の中で証明しています。またイエスの復活は奇跡ではなく霊の物質化現象(幽霊現象)であり、イエス以前・以後にも世界中で見られる現象です。
■「洗礼」について
洗礼によって魂が浄化されたり、行為の結果を免れる、あるいは帳消しにすることはできません。これは洗礼だけに限らず、お札やお経・念仏を唱える、まじない、お清め等にも同じことが言えます。
■「聖書」について
聖書には真理の一部が含まれていますが、その多くは人間によって人工的教義が付け加えられており、神の御言葉とは言えません。また唯一無二のものでもありません。シルバーバーチは、啓示とは常に進化していくものであり、地上人が進化するに従ってさらに進歩的な内容のものが届けられることを明かしています。
■「キリストは唯一の神との仲介者」について
私達は誰もが神から分霊を授かるがゆえに、神とつながっていない者は一人もいません。ただし、神と人間との関わりは必ず摂理を通して行われ、摂理に沿って生きれば良い結果を、摂理に反して生きれば悪い結果を受け取ることになります。
■「贖罪説」について
イエスを信じるだけで罪が許されることはありません。自分の罪は自分で償う(自己責任の法則・償いの法則)のが神の摂理です。苦しむことによって罪を清算し、そうして初めて霊的成長の道に戻ることができるのです。
■「原罪説」について
“人類の始祖が堕落したため、人類は生まれながらに罪を持つ”という説は間違いです。同じく他の宗教でいうように、先祖の罪を子孫が被ることもなければ、子孫の善い行いによって先祖の罪を清算することもできません。罪とは、本能意識から生じる利己主義・物質主義という摂理違反のことであり、それは一人一人の問題だからです。