パロディ画
882
882 Hals V.1581/1585
- 1666 Le Bouffon au Lute Vers1620-1625 Toile
0.70 x 6.62m
Acquis par dation en 1984 LOUVRE 2000・8・28入手 リュート
のカデンツ
フランス・ハルスは オランダ絵画 黄金期を代表する画家の一人で
オランダ・ハーレム地方の出身
その土地の人々を たくさん描いた とあります。
この絵の Le Bouffon とは ジェスター 宮廷道化師 だそうです。
↑ これは ルーヴル美術館のものですが
↓ こちらは アムステルダム国立美術館のもの。
4944
4944 FRANS HALS 1580-1666
Der Narr - The Fool - Le Fou
neuerdings Judith Leyster um 1610-1660 zugeschrieben
Rijksmuseum Amsterdam
Nach dem farbigen Hanfstaengl Druck 66 x 57.5cm 2008・3・24入手 リュート
カード情報では
英語のフール fool フランス語のフー fou ドイツ語のナル Narr
とありますので
愚者 まぬけ 職業的道化師 などでしょうか。
もしかしたら
この道化師の別ヴァージョンは
他にも まだあるかも と
思っては いたのですが
・・・・・
・・・・・
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ま まさか
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・・・・・
こんなパロディ画まで あるなんて
びっくり仰天!
怒らないでね ハルスさん。
8562
8562 RUDT HURZLMEIER
”LIEBESLIED” Inkognito 34741
2016・2・11入手 リュート
題名は ”LIEBESLIED” ラブソング♪
こちらは
デザイナー福田繁雄氏を父にもつ 1963年生まれの女流画家 福田美蘭さんの作品
8961
8961 福田美蘭 FUKUDA MIRAN 風神雷神図 Wind
God and Thunder God 2013
アクリル絵具 パネル 181.8 x 227.2 cm 2016・11・19入手 雷太鼓
↓ もう一枚 雷神図
この方は イラストレーターの方で ネットショップで見つけて 購入
8173
8173 目羅健嗣 雷神痩身美容図 2015・6・2入手 雷太鼓
同じ作家さんで
8172
8172 目羅健嗣 笛使いの猫 2015・6・2入手 フルート
398
398 Edouard Manet 1832-1883 The
Flutist Museum Cards B.v. Amersfoort-Holland
1999・12・14入手 フルート
↑ こういうのは パロディー画といえるのかな。
ちょっと調べてみると
パロディ画とは 和製英語。
基本的には 元ネタを知っていることを前提に
それを引用してもじったり 下手に真似したりすることで
引用 改変したこと自体を 楽しむこと。
風刺的意味合いを持つこともあれば
敬意を持って扱われることもある。
元ネタが解るかどうかが 鍵。
とあります。
確かに 冒頭の ハンスの道化師の おさるさんは
先に本物カードをゲットしていたので
お店で見つけた時は 思わず にんまりしました。
雷神図 や マネの笛吹く少年は そのまんま。
↓ そして このカードも
着ている洋服で すぐ判りました。
8044
8044 ギターを弾く女性ーフェルメール Guitar PlayerーVermeer
(c)1999 Susan herbert, Thames
and Hudson 猫のヨーロッパ名画展
2015・2・3入手 ギター
フェルメールの 毛皮つき黄色のガウン♪
78
78 Jan Vermeer The Guitar Player c1672
Gitarrenspielerin Jouuse de Guiare
Kenwood The Iveagh Bequest English Heritage 1999・9・9登録 ギター
↓もう一枚 これも 8044と 同じ作家さんのもの。
実は この二枚の猫のカードは
断捨離を目指す お知り合いの方から 頂戴しました。
絵がお好きで あちこちの展覧会に いらしていたとか。
このスーザン・ハーバートは
絵画のパロディ画を 猫に置き換えて たくさん描いている人のようで
そういえば 丸顔のモナリザに扮した猫の絵は どこかで 見た記憶があります。
日本では
1995年と 1999年に 猫のヨーロッパ名画展を開催したのだとか。
このコレクション開始前のことだったんですねぇ (しみじみ)
残念なことに
↓ この絵は 元ネタが まったく 想像がつきません。
パロディ画は 元ネタが解るかどうかが 鍵
というのは 確かに真実です。
このカードをみても ぜんぜん 笑えない(涙)
8045
8045 ムジカーバンス MusicaーBunce
(c)1999 Susan herbert, Thames
and Hudson 猫のヨーロッパ名画展
2015・2・3入手 マンドリン
Bunce をたよりに 画像検索してみたら
ありました!
Kate Elizabeth Bunce (1856-1927) Melody
バーミンガム美術館所蔵
いま初めて知った ウォンテッドカードです。
<追記>
令和に突入した 五月のある日
ファイルを整理していた時 ちょっとした発見をしました。
↓ この二枚の ヴィクトリアン調の 猫のカードは
9238
9238 Arthur Thiele Kunstler
Singende Katzen am Piano 1910 絵葉書資料館
2017・5・23入手 ピアノ
3396
3396 MUSICAL EVENING
Illustration from Susan Herbart's Daiary of a Victorian Cat.
c 1991 Thames and Hudson Meyfair Cards of London 2004・11・10入手 ピアノ
両方とも 同時代の作家さんのものと 思っていたのですが
裏を返して びっくりしました。
9238 は 1860年 ドイツ生まれの アーサー・ティエレで
イギリスのルイス・ウェインと並び評される ヴィクトリアンスタイルの作家さん。
しかし 3396 のカードは
なんと ↑ フェルメールのギター猫や バンスのマンドリン猫を描いた
スーザン・ハーバートさんだったからです。
(そういえば 猫ちゃんたちは丸顔で 今風に可愛いかも)
断捨離の方からいただいた二枚より 11年も前に
このハーバートさんカードをゲットしていたのです。
エクセルデータによれば 今はなき 銀座プランタンで
2004年11月に開催された 『猫展 キャットハウス』 という催しで。
さっそく
スーザン・ハーバートさんって どんな人? と 検索開始。
1954年生まれ 2014年没
日本では 1995年と 1999年に 猫のヨーロッパ名画展 を開催
頂いた二枚のカードは 1999年 の時のものでした。
画像検索では 彼女の たくさんの猫の絵が ヒット。
お目当ての楽器のある絵も たくさん。
著書もあります。
さっそく もよりの図書館HPで スーザン・ハーバートさんを検索したら
1990年4月15日刊行 『猫の美術館』
1992年11月25日 『猫の印象派』
1996年4月25日刊行 『猫の名画物語』
1996年4月25日刊行 『猫のシェークスピア劇場』
そして 亡くなった後の
2018年9月30日には 『名画の中のネコ』
が ヒット。
さっそく 全部 借りてきました!
予想どおり
あります あります 楽器もの!!
図書館で借りた以外にも
『Medieval Cats』 『Movie Cats』 『Opera Cats』
『Diary of a Victorian Cat』 『Pre-Raphaelite Cats』
などなど 著書も まだまだ たくさんあるんです。
ずっと スーザン・ハーバートさんを
もっと古い時代の人と勘違いしていた あのカードは
『Diary of a Victorian Cat』
という本の表紙に。
↓ 中世の猫 の本の中にも
↓ ラファエロ前派の猫の本の中にも
楽器の入った絵は まだまだ たくさんありそうです♪
1730
1730 Wiilliam Holman Hunt The Awakening
Conscience 1853
Oil on canvas 76.2 x 55.9 cm Tate Presented by Colin and
Lady Anderson
through the friends of the Tate Gallery 1976
2009・1・17差し替え ピアノ
そして なんといっても に 一番受けたのが
こちら↓
絵ではなく この題名に(笑)
本当に 楽しい作品が 目白押しなのですが
さらに それらがポストカードになっていなければならないので
ハードルは 高いまま。
でも 夢は 広がります♪
がんばれ! スーザン・ハーバートの楽器の猫ちゃんたち!!
是非 カードにしてもらってね!
<追・追記>
これまで たくさんのカードを集めてきましたが
入手後 その詳細を知って びっくりしたカードを
ここで ご紹介したいと思います。
↓ これは 絵(パロディー画) ではなく
セルフ・ポートレイト という ご自身がモデルになった写真作品なのだそうですが
驚きと同時に ちょっと笑ってしまったので こちらのコーナーで。
9885
9885 森村泰昌 王妃と犬 Portrait
(Oueen) 1991年 滋賀県立近代美術館
2019・6・8入手 弦鳴楽器
元ネタは こちら。
1334
1334 ウィリアム・モリス 麗しのイズー
(王妃グウィネヴィア) 1858年 油彩・カンヴァス
71.8 x 50.2cm 2001.7.24入手 プサルテリウム
ウィキペディアによると
作者の 森村泰昌氏は 1951年生まれ。
1985年に ゴッホの 《包帯をしてパイプをくわえた自画像》(1889年)に自身が扮した
セルフポートレイト写真《肖像・ゴッホ》(1985年)を発表。
初めて展覧会評が美術雑誌に載り 実質的なデビューを果たす。
1989年にはヴェニスビエンナーレ/アペルト88に選出され 国際的にもデビューを果たし
その後も一貫して「自画像的作品」をテーマに セルフポートレートの手法で作品を作り続け
国内外で展覧会を開催している。
主な作品には「西洋美術史になった私」シリーズ
「日本美術史になった私」シリーズの他
ハリウッドなどの映画女優に扮した「女優になった私」シリーズや
20世紀をテーマにした「なにものかへのレクイエム」などがある。
2006年、京都府文化功労賞、2007年度、芸術選奨文部科学大臣賞
2011年、第52回毎日芸術賞、日本写真協会賞、第24 回 京都美術文化賞を授賞
2011年秋 紫綬褒章を受章
、
このHPでは 王妃より 楽器を奏でる侍女のほうが 主役扱いなのですが
あの侍女も 本物の人間が扮しているのかなぁ?
プサリテリウムの代わりの楽器は なんだろう?
と 思いながら
森村泰昌芸術研究所 というサイトにアクセスしてみたら
さらに びっくりな発見が!!
『西洋美術史になった私シリーズ』 のところに
↓ こちらの作品があったのです。
うっ!
これも 全員 森村泰昌氏が扮装したものなんですか?
6987
6987 森村泰昌 階段を降りる天使 1991年
Hiroshima City Museum of Contemporary Art 広島現代美術館
2012.7.23入手 奏楽天使
実は このカード
入手した時から なんとなく違和感を感じていました。
でも それがどうしてなのかは ぜんぜん解っていなくて
白いドレス 少女 月桂樹の髪飾り 楽器などなど
アイテムは とても可憐で可愛いものばかりなのに
全体の印象が どことなく堅く ちょっと暗い感じがしたのです。
丸い輪の階段に 輪になった少女たち。
まさかこれが全員 作家自身のなりすまし(?)だなんて
思いも至りませんでした。
そして 元ネタは ↓ こちら。
コレクション初期の頃から ずっと眺めていた バン・ジョーンズの 黄金の階段。
まさか この絵の セルフ・ポートレイト作品だったとは。
378
379 SIR EDWARD BURNE-JONE'S,
BT The Golden Stairs 1880
Oil on canvas 269.2 x 116.8 cm TATE GALLERY (No4005)
Bequeathed by Lord Battersea 1924 Large reproduction available
1999.12.8入手 奏楽天使
6987 の 森村泰昌氏のカードをゲットしたとき
は 同じファイルに入れていた
このバン・ジョーンズのカードに似ているな
とは思ったのですが
これは 西洋絵画の主題のひとつかな と思いました。
たとえば 受胎告知 とか 聖母戴冠 のように
黄金の階段 というテーマが あるのかと(汗)
楽器を持っていることを 確認し
即 同じファイルに収納。
この絵は 人数が左右対称に倍になっているし
確かに 不思議感はありましたが
まさか
セルフ・ポートレイト作品などとは 考えも及ばず
一人ひとり細かく チェックも しませんでした。
そうと解って 見比べてみると
確かに みんな バン・ジョーンズの作品と
そっくりそのまんま 同じポーズなんですよねぇ〜〜
なんて
チコちゃんに 叱られそう(汗)
オンラインミュージアム MUSEY https://www.musey.net/
によると
バン・ジョーンズの 黄金の階段 について
他の多くの作品とは異なり 《黄金の階段》は
文学的主題に基づいて描かれた作品ではない。
何か特定の物語を描いたわけではないので象徴派の作品と言われてきたが、
どちらかといえば かなり情緒的な雰囲気に満ちた作品である
とあります。
1999年 コレクション開始宣言後すぐに このバン・ジョーンズのカードと出会い
その13年後に 森村泰昌氏の 階段を降りる天使カードと出会い
さらにその7年後 コレクション開始20周年 節目の年になって
ようやく この二枚の結びつきに 気がついたという
お粗末な エピソード となりました。
昨年 本当にびっくりした 森村泰昌氏のセルフ・ポートレイト作品。
年明け早々
22年前(1998年) に開催されたという
『森村泰昌・空想美術館―絵画になった私』展 のカードと出会い
フォトものですが 迷わず ゲットしてしまいました。
10217
10217 『森村泰昌・空想美術館ー絵画になった私』 展 MORIMURA YASUMASA
SELF-PORTRAIT AS ART HISTORY 2020・1・12入手 フルート
一番右下が ウィリアム・モリスの王妃ですね。
このカードの16人の絵が 全部がお判りになった方は
2020年は きっと 素晴らしい年になることでしょう(笑)
(残念ながら この年4月には 新型コロナウイルス緊急事態宣言が 日本全国に発令されました)