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聖チェチリア 巡礼
８７５７
８７５７ ROMA - Basilica
du S, Cecilia in Trastevere Intermo 2016・9・23入手 
パイプオルガン
のカデンツ
音楽の守護聖人である 聖チェチリアは
このポストカード音楽会における 守護聖人でもあります。
コレクションを始めて以来
ローマの下町といわれる トラステヴェレ地区にある
サンタ・チェチリア・イン・トラステヴェレ教会を
訪れてみたいと 願っていました。
そして やっとそのチャンスが訪れたのです。
その日遅い昼食の後 カトリックの総本山 サン・ピエトロ大聖堂を 出発
徒歩でテヴェレ川沿いに歩いて向かいました。
うん これは まさに巡礼の旅。
完璧な青空！ 天も味方してくれています。
途中 ファルネジーナ荘によって ポリュフェモス に会いたかったのですが
参照→ 
片思い
あいにくその日は2時（到着は２時１５分だった） に閉館
ま 今日は 聖チェチリア巡礼ですから めげずに 進みます。
ほどなく トラステヴェレ地区に到着
しかし・・・
昔ながらのシエスタの習慣をとっているのか
夕方4時にならないと教会は開かない という試練が待っていました。
うむ、巡礼とは そう簡単にはいかないものです。
（同行者には 下調べ不足と怒られました）
きらきら輝く水面のテヴェレ川の中州を眺めたり
橋の上でのギター演奏に 耳を傾けたり
噴水のある公園のベンチでぼんやりしたり
もうひとつの サンタ・マリア・トラステヴェレ聖堂の道順をチェックしたり・・・
さて
ここでちょっと 聖チェチリアについて復習です。
聖チェチリア ←から抜粋
ローマの貴族の娘に生まれたチェチリアは
純潔のままを条件に 異教徒へ嫁ぎました。
といっても ローマの貴族ヴァレリウス のもとへ。
当時のローマでは むしろ彼女の信じるキリスト教こそ 異端の宗教で
ずいぶんと弾圧されていた時代でした。
チェチリアの純潔を守る という天使が本当にいるのなら 見せて欲しい
と夫ヴァレリウスがせがむと
天使が舞い降りてきて 百合の冠をチェチリアに、
薔薇の冠をヴァレリウスに与えました。
こうして 夫ヴァレリウスを キリスト教に改宗させたチェチリアだったのですが
後に その夫とともに 殉教します。
ローマ長官によって 斬首刑（あるいは蒸し風呂の刑）にあうのですが、
天使に守られたその身体には僅かな傷しか残されず
きれいな姿で 後年発掘されたのだとか。
結婚式の当日、無数の楽器（オルガン）の音が彼女を見送ったという伝説から
彼女は 音楽の守護聖人 とされています。
が そもそも聖チェチリアの詳細な年代は不明で
2世紀中頃 殉教し 6世紀以降に音楽の守護聖人となったといわれています。
なので このサンタ・チェチリア・イン・トラステヴェレ教会の起源も あいまいだそうですが
ウィキペディアによれば
この教会は 5世紀ごろ建築されたとされています。
その後820年には ローマ教皇バスカリス一世によって壮麗に建て替えられ
サン・カリトスのカタコンベに祭られていた聖チェチリアの聖遺物を この教会に移したそうです。
主祭壇には ステファノ・マデルノ作 聖チェチリア殉教の大理石彫刻が祭られています。
これには
1599年に掘り起こした聖チェチリアの遺骸を そのまま写し取った
という制作者マデルノの宣誓が刻まれています。
それが真実なら 千数百年を経て まったく腐敗しなかったということになるのでしょうか。
↑ ８７５７ の教会内部のカードでは 小さくて分かりにくいと思いますが
こちらの大理石像です。
さて いよいよ4時になりました。
入ると 真っ先に売店が目に入り 祈りを捧げるより まず カード取得作業開始。
そうそう 冒頭の↑ ８７５７ のカードの どこにパイプオルガンがあるのか 疑問に思われた方
天井画にご注目！
聖チェチリアが 神から花冠を授かり祝福を受けている場面が描かれています。
８７５６ 
８７５６ ROMA - Basilica
du S, Cecilia in Trastevere La Gloria di S.Cecilia (Sebastiano
Conca, 1712)
2016・9・23入手 パイプオルガン
地下聖堂には グイド・レーニ 作 殉教の聖チェチリアの絵があります。
８７５９ 
8759 ROMA Basilica di
Santa Cecilia - Calidarium (Luogo del Martirio) ２０１６・９・２３入手 竪琴
この絵の楽器は確認できませんが 右側柱に 竪琴を持って見守っている天使が。
↓ こちらも 地下聖堂にある グイド・レーニ作 天使の出現 です。
チェチリアの純潔を守る という天使が本当にいるのなら 見せて欲しい
と夫ヴァレリウスが チェチリアにせがむと、
天使が舞い降りてきて 百合の冠をチェチリアに 薔薇の冠をヴァレリウスに 与えました。
という場面です。
この天使の出現で 夫ヴァレリスが キリスト教に改宗することになった 重要な場面。
８７５８
8758 ROMA Basilica di
Santa Cecilia in Trastevere Calidarium - Apparizione delll'Angelo
(Guido Reni, 1700)
２０１６・９・２３入手 ポルタティブオルガン
↓ こちらも同じく 天使の出現の場面。
天使が 百合と薔薇のブーケのような冠を 持って現れます。
８７６０
87６０ ROMA Basilica di
Santa Cecilia in Trastevere Vanvitelli
Cappella delle reliquie - Appafizione dell'Angelo
２０１６・９・２３入手 コントラバス
カードの収穫は これだけでしたが
教会内には まだまだ たくさんの聖チェチリアがいらっしゃいました。
外へ出ると 突然のにわか雨。
急いで もうひとつの サンタ・マリア・トラステヴェレ聖堂へと向かったのですが
雨でぬれた石畳に足をすべらせ すってんころりと 思いっきり転んでしまいました。
でも かすり傷ひとつなく済んだのは きっと 聖チェチリアのご加護かも。
サンピエトロ大聖堂から出発した巡礼の旅！
本当は そんなに大げさにしなくても
真実の口 から橋を渡って すぐに到着します（笑）
聖チェチリア 
聖チェチリア控えの間
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