ハラコという毛皮

ハラコという毛皮をご存知ですか?
やわらかく、艶々した短い毛あしが魅力とされ、ハラコが流通してから根強い人気があるようです。
しかし、ハラコがどんな毛皮かを知る人は少ないようです。

ハラコ・・・「毛皮はいらない連絡網」でその言葉を知った時、衝撃を受けました。

ハラコとは、漢字で「腹子」と書きます。

どんな意味でしょうか?
ハラコとは「腹の中の子」という意味です。

ハラコをとる為には、まず動物を妊娠させます。
そうして、ある程度お腹の子供が育った時にお腹を裂いて子供を取り出すのです。
ハラコをとられたお母さんも、ハラコにされる子供も殺されます。
栄養を存分に子供に与えるため、毛艶が悪い親はそのまま捨てられます。
ハラコをとるには2つの命が奪われることになるのです。


「手触りがいい」・「希少」・・・そんな理由でハラコは、どんどん作られています。
ちいさな子供からはハラコを剥ぐ面積は非常に少なく、成体から毛皮を剥ぐより多くの数の動物が必要となります。

妊娠させられ、殺される・・・

私たちは、魚を普通に食べます。
その魚の中には卵を持った魚もいます。意味や命の数と考えると残酷なこと・同じことだと受け取れます。
でも、私たちは食べることでしか命を繋ぐことはできません。

ファッションはどうでしょう?ハラコを着ないと生きていけないのでしょうか?
毛あしの短いハラコは真冬に使うには寒すぎます。ハラコは夏の毛皮とされます。
夏に毛皮は必要ですか?