<倉井夏樹&佐藤克彦 Live at 池尻大橋 CHAD>


倉井夏樹(Harp, Vo)、佐藤克彦(G)



2009.02.25.(水) 倉井夏樹&佐藤克彦 Live at 池尻大橋 CHAD

一年、この日を待ちわびてました。
出会いは昨年の1月のCHADでのsachiko&佐藤克彦のライブでのこと。
ゲスト出演した倉井夏樹さん。
この演奏が素晴らしくてね。
静かな曲に歌にそえるように吹くのだけれど、主張が伝わってくる音。
2、3曲だけだったのですが、すっかり魅了されてしまっていた。
その後、横浜ジャグバンド・フェスティバル7でイベントスタッフとしてお見受けしたり、他のミュージシャンのライブに行ったら対バンで参加していたりと、何かと繋がりを感じていた。
で、倉井さんのBlogでスケジュールをチェックしていたら、同じ場所で佐藤克彦さんとライブすることを知って、待ちわびておりました。
やっぱり、本人名義のライブを観たかった。
一年...私の気の長さも困ったモンだな(笑)

電車の繋がりが良すぎて、早めに到着。
丁度リハが終わったところです。
倉井さんは覚えていてくれて、いろいろとお話。
で、ステージ前にハープの手入れ。
ちょっとせっかちです。
で、バックに流れる音楽に合わせて歌っている。
歌が大好きなんだよね。
佐藤さんはもう雲の上の人って感じで...マスターの本田さん経由でお話(笑)
音楽談義の次元が違う!!
佐藤さんも気さくな方ですよ。

いつものドライカレーを食しながら、過ごしていると、お客さんが集まってきました。
さぁ、ライブです。


この日は2部構成。
倉井さんの挨拶の後、まずアイルランドの民謡を披露。
一気に空間の色を変える。
もうこの時点で倉井さんのハープの音の表現に心捕われております。
1stステージは映画音楽特集ということで、「小象の行進」で小気味良い音を繰り出したかと思うと、「ゴンドラの唄」ではハーモニカならではの複音の妙技を演奏。
この後も映画音楽が続く。
「ニュー・シネマ・パラダイス」、そして、「Do you know what it means to miss New Orleans」。
佐藤さんのギターの音がまたやさしいんだ。
音の空間、間合いを演出。
音を出さないときも鳴っているって感じるぐらい、空間に彩が色づいている。
最後に「What A Wonderful World」を日本語で歌う。
倉井さんはハープの音は勿論、歌も披露。
この歌が素晴らしいんだ!


さて、2ndステージです。
まず、今までずっと吹いてきたという、「Georgia On My Mind」から。
続いて、「ミケランジェロ」。
タンゴの曲です。
そしてオリジナル曲、「シャムロックの丘」。
これは琴線に触れました。
メロディーもさることながら、二人の演奏ならでは色彩美。
そしてアイリッシュ・ダンスなナンバー、「Temperance Reel」。
小気味良いリズムにのった演奏に、お客さんは手拍子で応戦。
ここでもう1曲オリジナル曲、「ある朝の一時(仮名)」。
日本の民家で田畑を眺めながら、草や虫のささやきを感じるような曲です。
そしてマスターの本田さんからお話があったというアメリカの古い曲、「Shenandoah」。
スケールの大きい大地に住む人の想いが感じられる曲。
そして、「蘇州夜曲」。
静かな曲が続いた後は、スピード感溢れるご機嫌なナンバー、「Orange Blossom Special」。
ハープを吹きながら機関車が走る演出に気を良くしたお客さんは、手拍子で盛り立てる。
最後に瑞々しさたっぷりに「The Water Is Wide」を演奏。
アンコールに「ケサラ」を倉井さんに促されながらみんなで歌い、この日のライブは終了。


時の流れを緩やかに過ごす空間。
そしてみんなで楽しくリズミカルな曲で楽しむ。
何気ない日々の生活の想いを煌びやかにしてくれるような一時でした。

倉井さんのハープは私にとってはストレートな音です。
吐いた息をそのまま音にしてストレートに伝える音。
小さな音でも気持ちが伝わってくる。
性格が素直なんだろうね。
誰にでも伝わる音。
そして倉井さんの歌には参りました。
ハープを聴いているから、ハープそのもの。
声の震えなんて気持ち良いったらありゃしない。
ステージ中のちょっとした反応も音にして返してくれる様も伺えて、観ているお客さんはどんどん楽しんでしまってます。

佐藤克彦さんのギターは曲に水彩のような彩りを与えてくれる。
瑞々しさを感じさせてくれたり、日の暖かさを感じさせてくれる演奏。
佐藤さんのギターはいつ聴いても気持ちを穏やかにしてくれる。
激しく弾いてもやさしさが感じられる音。
マスターの本田さんも「この二人はバランス良いし、いいねぇ」とニッコニコ。
この二人のユニットは、これからも足を運びたいですね。


さて、倉井さんと知り合って、この一年の活動は彼のBlogで確認していたのだけれど、まだ20歳。
この間もいろんなミュージシャンと知り合って、様々な刺激を受けながら活動している。
これからどんなアプローチをして魅了してくれるのか、楽しみな逸材です。
佐藤さんとはsachiko&佐藤克彦でまたお世話になろうっと。


倉井夏樹さんのBlogはこちら
佐藤克彦さんのHPはこちら(sato-Ke)
ライブハウスCHADのHPはこちら
「音蔵」のCHADの紹介ページはこちら(地図もあるよ) ⇒

 

倉井夏樹&佐藤克彦

倉井夏樹(Harp, Vo)


佐藤克彦(G)






倉井さんが歌う!これが良いこと!!






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