<横浜ジャグバンド・フェスティバル7>

2008.4.5.(土) 横浜ジャグバンド・フェスティバル7

今回はフェスティバル全体の感想として書きます。
私が観たバンドは下の写真にコメントしてますので、そちらをご覧下さい。


「横浜ジャグバンド・フェスティバル...」
このイベントは年一回、全国のジャグバンドが横浜に集結する、他の催しにはないオリジナリティを持つイベントなのである。
実は「3度目の正直」なのです。
2年前のこの日に行くはずだった自分が仕事の関係で横浜にいながらにして行けず仕舞い。
そして昨年も...
「今年は是が非でも行くぞ」と週末の仕事もそそくさと切り上げて、4月5日に臨む。
今回は最初ということで、知り合いのミュージシャンを中心に観ることにしました(_●_)
(複数会場での平行開催なのですべて観れないんです)


当時を迎えた朝。快晴である。
最寄の駅まで徒歩、そして京浜東北線に揺られて約2時間。
開始30分前に横浜駅に着き、そそくさとジョイナス屋上ジョイナスの森彫刻公園へ。
屋上に着くと既に設営がされていて、そばにはミュージシャンやスタッフ、そして私と同じ思いをして早く始まらないかと待ちわびる人達。
知り合いのミュージシャンやライブで知り合った方々にあってはご挨拶。
どんどん期待が膨らんでいく。
タイムテーブルを受け取り、チェック。
あとで確認したんだけれど、チラシを配っていた人は前に知り合いになった倉井夏樹さんでした(笑)。
そう、スタッフとしてファンの人やミュージシャンが参加しているんだ。
設営やチラシを配ったり、タイムキーパーや他の会場との連絡、グッズ販売をみんなで行なう。
ここら辺が企業がスポンサーして開催されるイベントと違うところ。
アットホームでしょ。
と、時間が迫るにつれて、どんどん期待が高まる。


さぁ、時間です。
「赤毛のマディーズ」のちくわさんの第一声と共にステージが始まる。
トップバッターは「KechonKechonJugBand(山形)」。
音が流れ始めると、みんながステージ前に陣取って既に人だかりとなってました。
やはり野外で音楽を聴くのは気持ちが良い。
ステージを観ていると知り合いに出会うこと、出会うこと。
何せ北浦和Swing Festivalのスタッフが勢ぞろいしている状況(笑)
みんな勉強熱心であります。というより、こういったイベントが好きなのね。
ジョイナスの森彫刻公園では、「KechonKechonJugBand(山形)」を初めとして「東京おかわりボーイズ(東京)」、「Cow-CowHotClouds(松坂)」を観て次の会場へ。

そう、横浜ジャグバンド・フェスティバルは複数会場で平行して開催されるイベントです。
いろんなバンド、そしていろんな場所を観ておきたい私が次に向かったのは、相鉄ムービル3階の「エルスウェーニョ」
始まる10分前に会場入りし、始まるのを待つ。
ここで「クロスロードジャグストンパース(千葉)」、「オールド2匹ブラザースバンド(富士宮)」を観る。
ステージ前の客席は他の会場より小さいのですが、一体感は今回の会場の中で一番!!
お客さんは通路で聴いたり、仕切りをはさんで聴いていて、良い演奏には歓声を上げる。
ライブ・バーの雰囲気が存分に楽しめる会場でした。
(演奏が始まると動けない状況で、オーダーしてなかった...スミマセン。お店の方、今度は食事に行きます)


その後、どこへ行こうかと一度お店から出ると、知り合いにばったり。
で、知り合いのご贔屓のバンドを観るために再度ジョイナス屋上ジョイナスの森彫刻公園へ。
ここで、「OldSouthern JugBlowers(関西/北陸)」、「あだちてつべん+富安(東京、豊橋)」を観る。
「あだちてつべん+富安」では、「お客さんも楽しもうよ」とカズーを配って演奏に合わせてみんなでカズーを吹きならす。
メンバーも観客のところまで行って演奏したりと、一緒に音楽を行なうことの楽しさを味わう。


そしてまた相鉄ムービル3階へ戻り、今度は「THUMBS UP」へ。
ここで、「赤毛のマディーズ(茨城)」を観る。
「THUMBS UP」はすり鉢上の客席の前にステージがあり、テーブルで食事をしながらミュージシャンを囲んだ形で盛り上がれる会場。

そして時間を15分ずれて平行して演奏しているバンド「しまだよう平と畳ジャグバンド(千葉)」を観るために「相鉄本多劇場」へ。
チケットを購入済みなので、フリーパスを手首につけて見せて会場入り。
外に出ると、グッズ販売でまた北浦和Swing Festivalのスタッフに出会う。ホント、好き者(笑)
ここは客席が後ろに行くにつれて競りあがっているホール形式(映画館?)の会場。
どこからでもミュージシャンが観れる。
ステージ終了後にまた「THUMBS UP」へ。

だんだん会場にお客さんが定着している状況。
(一回場所を離れると贔屓のバンドを間近で観れなくなっちゃうんです)
ここで、会場後ろに立ち見でTak&Aki with Friends(茨城)、飯山ガキデカジャグストンパーズ(飯山)、5cent COFFEE(サンフランシスコ)、KechonKechonJugBand(山形)を観る。
この後、「THUMBS UP」のステージが休憩となるので、再び「相鉄本多劇場」へ。
会場前のおむすびを売っている人がなんとsachikoさん。で、ご挨拶がてらおむすび購入。
ここで、「ジャグバンド講座」を観る。
みんなにジャグバンドを知ってもらおうと言う企画。
いろんな形態の楽器が勢ぞろいして、これが実に楽しい。
そして、「あだちてつべん+富安」ではお客さんにスプーンを配り、Mooneyさんも加わってスプーン叩き合戦&合唱。
仕舞いには「MAD-WORDS(関東)」のテツさんがステージに現れて、手品を披露する(笑)

自分もだんだん腰が重くなってきたので、「相鉄本多劇場」に居座ることにした。
(「THUMBS UP」のテーブル席はほぼ埋まっている状態だったしね)
ここで、Hotch-PotchJugBand(仙台)、ホワイト&ぶるー(千葉、横浜)、ラグパパ(神戸)、Sweet Hollywaiians(大阪)、ポカスカジャン(東京)、南一夫とBAN BAN BAZAR(東京)と「相鉄本多劇場」で演奏するミュージシャンを最後まで観る。

最後は「THUMBS UP」での「MAD-WORDS(関東)」のステージ。
何とか会場入りして観る。
結構お客さんもまったりモード(笑)
そしてMAD-WORDSもいつものマッタリモードで演奏し始める。
2、3曲演奏したところで終電に間に合わせるために会場を後に...(いつも時間が押してしまうんだな)
「THUMBS UP」を出ると、演奏を終えたミュージシャンが居て、ご挨拶をして相鉄ムービルを出た。


年一回のジャグバンドのイベントである「横浜ジャグバンド・フェスティバル」。
この日集まったバンドは全国から37バンド!!!
おまけに多数のゲストミュージシャン有りと、豪華な顔ぶれ。
ジャグバンドは、それぞれ個性、ポリシーがあります。
それは、ジャグバンド自体を敬愛するミュージシャンが伝統を受け継ぐように演奏するバンドもあれば、編成はジャグバンドでも、楽曲はジャズ、スウィング、ブルースといったグッドタイムミュージックはもちろん、ロック、カントリー、フォーク、ポップス等、自分の好きなステイタスであったり、カバー曲である場合もオリジナル曲である場合もある。
カバー曲も原語で歌うバンドもあれば、オリジナリティを持った日本語に訳して歌う場合もあり、さまざま。
楽器編成も多種多様で、それがバンドの個性にもつながっている。
ストリートで興味を持ち、初めて手にした楽器がウォッシュボードやウォッシュタブベース等のミュージシャンもいる。

ジャグバンドに共通していることは、観てくれているお客さんを楽しませるということ。
それは演奏であったり、曲中のパフォーマンスであったり、MCであったり...
みんな日頃ストリートで演奏したり、ライブバーで演奏していくと、お客さんに興味を惹きつけなくてはならないから、ライブ中はお客さんとのコミュニケーションを大事にする。
それがバンドの個性となっているんだ。
「お客さんも一緒に楽しもうよ」という気持ちが漲っている。
今回も「カズー講座」、「ジャグバンド講座」、「スプーンセッション」等、お客さんとみんなで楽しむ企画があって気軽に参加できる。
ジャグバンドのミュージシャンはこういったイベントを通じてコミュニケーションをとって、ホームに招いて共演したり、ゲストとして参加したりと他のバンドとは違った形で刺激しあっている。
お客さんはいつも観ている編成と違った編成で聴くことが出来て、違った味わいで楽しんだりしています。

そして、多くの人にジャグバンドを知って欲しいという趣旨の元、大小の違いこそあれ、このようなイベントが全国で繰り広げられている。
皆さんも地元で開催されるジャグバンドのイベントがあったら、是非足を運んでみてください。
楽しめますよ。


P.S.半分のバンドしか観れなかった...今回観れなかったミュージシャンの方々、何度か足を運ぶうちに必ずお会いしましょう。
   そして、おつかれさまでした。

横浜ジャグバンド・フェスティバルのブログはこちら

【楽しませてくれたミュージシャンの方々】
KechonKechonJugBand(山形)
Hotch-PotchJugBand(仙台)
落下傘ジャスバンド(仙台)
Joe-BanjoJugBand(茨城)
赤毛のマディーズ(茨城)+鬼頭つぐる
Tak&Aki with Friends(茨城)
MAD-WORDS(関東)
5cent COFFEE(サンフランシスコ)
ホワイト&ぶるー(千葉、横浜)+鬼頭つぐる
東京おかわりボーイズ(東京)
元祖(関東)
春待ちファミリーバンド(神戸)
飯山ガキデカジャグストンパーズ(飯山)
LittleFats&Swingin’HotShotParty (東京)
ポカスカジャン(東京)
あだちてつべん+富安(東京、豊橋)
Boo Foo Woo(カズー楽団)(東京)
ベルヴィル・ランデヴー(千葉)
Joe-Go(東京)
Mrナカサコと彼のナポリタンカフェオーケストラ(東京)
ハワイアンジャグバンドビアーズ(横浜)
しまだよう平と畳ジャグバンド(千葉)
ファイザーバンジョークラブ(横浜)
南一夫とBAN BAN BAZAR(東京)
クロスロードジャグストンパース(千葉)
MaCWARRY-HILLBILIES(静岡)
Cow-CowHotClouds(松坂)
駄菓子やJugBand(福山)
TheBigoodBand(大阪)
オールド2匹ブラザースバンド(富士宮)
ラグパパ(神戸)
OldSouthern JugBlowers(関西/北陸)
ジャムポット(豊橋)
ちょい濡れボーイズ(福岡)
@CampersJugBand(北河内)
THE LUNCH TIME(大阪)
Sweet Hollywaiians(大阪)
guest:桜小路富士丸



【ジョイナス屋上ジョイナスの森彫刻公園】

開始30分前に「ジョイナス屋上ジョイナスの森彫刻公園」に到着。
晴れてます!!



既にミュージシャンは他のバンドやファンと交流を深めたり、練習したり...


「赤毛のマディーズ」のちくわさんの第一声と共にステージが始まる。


KechonKechonJugBand(山形)
ウォッシュタブベースにTheBigoodBand(大阪)のムーちゃん



演奏が始まると、既に人だかりができてました。



東京おかわりボーイズ(東京)
何ともかわいいんだよね。その雰囲気にそそられてしまう。



Cow-CowHotClouds(松坂)
ゲストの面子がYANCYさん含め豪勢なこと!!
花があるよね。

【エルスウェーニョ】

クロスロードジャグストンパース(千葉)
鍵屋鍵助一座がかっこよくなったぜ!!
カーギーもこのバンドのためにカッコイイ歌詞を書き、
この楽器編成の妙技で観客を根こそぎ唸らせてました。



オールド2匹ブラザースバンド(富士宮)
ゲストにVENNさん
歯切れのよいリズムとあまーいヴォーカル
ブルース、ジャズ、ブルーグラスまでスタイルに取り込み、
オリジナルで勝負する。


【ジョイナス屋上ジョイナスの森彫刻公園】

OldSouthern JugBlowers(関西/北陸)
みんなでジャグバンドで楽しむ見本のようなバンド
街の公園でこういった形で音楽が楽しめたらおもしろいでしょ!



あだちてつべん+富安(東京、豊橋)

みんなにジャグバンドと楽しもうと編成されたこの日の特別ユニット!

ここでお客さんにカズーを配る


ミュージシャンによるカズー講座だぁ

【THUMBS UP】

赤毛のマディーズ(茨城)
ゲスト:鬼頭つぐる
ジャグバンドとしては珍しいミドルテンポのどっしりした演奏&歌。
そして歌詞、曲の色彩が異彩を放つバンド

【相鉄本多劇場】

しまだよう平と畳ジャグバンド(千葉)
ジャグバンドでフォークだぁ

【THUMBS UP】

Tak&Aki with Friends(茨城)
かわいい女の子がバッチリ決めてくれました。



飯山ガキデカジャグストンパーズ(飯山)
酔いどれジャグバンド。
音でぐでんぐでんに酔わせてくれる。





5cent COFFEE(サンフランシスコ)
太い鎖が楽器に!!
パフォーマンスはやはり日本とは筋が違いました。





KechonKechonJugBand(山形)
ジョイナスの森彫刻公園から衣装をバッチリ決めて出場!
コーラスバッチリ。カッコ良いんだな。
特に女性の心を惹き付ける魅力のあるバンドっす。


【相鉄本多劇場】

ジャグバンド講座
自慢の楽器を披露。こんなに違うんだよ。


スプーンセッション
Mooneyさんと富安さんのバトル!!


仕舞いにはテツさんが手品まで...



Hotch-PotchJugBand(仙台)
東北弁でガツガツお客さんとバトル!!



ホワイト&ぶるー(千葉、横浜)
ゲストに元ザ・ブタメガネの面々!
カーギーの愛情たっぷりのエロい歌詞をこの面子で披露。
ステージ終了時にはお客さんから「エーロ!エーロ!」とコールが(笑)





ラグパパ(神戸)
一番安定感があったバンド。
長年楽しませてくれている燻し銀のような味わいを放ってました。



Sweet Hollywaiians(大阪)
ゲストにANDY
ハワイアンジャグバンドのスタイルなのかな。

ステージでの粋な演出に、ステージ終了後に
スタンディングオベーションとなりました




ポカスカジャン(東京)
このステージはお笑いで。話術は流石です!!
お客さんは笑いっぱなし!




南一夫とBAN BAN BAZAR(東京)
ジャグ、ジャイブ、スウィング、ブルースと何でもござれのBAN BAN BAZAR。
この日、久しぶりに旧メンバーを交えての演奏。




謎の覆面バンジョー弾きがゲスト(笑)


相鉄本多劇場のラストにセッション!!


【THUMBS UP】


MAD-WORDS(関東)
ステージラストに登場。客席は満員御礼!!
メンバーもお客さんもマッタリしてました。
お疲れ様!



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