<テツヤムクン Live at labo>

テツヤムクン
(左から)新田パン(B, Cho)廣瀬哲也氏(Vo, G)
藤田“メプチン”亮(Dr, Cho) 、岩村弘之(G)

2007.11.02.(金) テツヤムクン Live at 代々木 labo

半年近く経ってしまった。
(夏に観ることが出来なかったからなぁ)

ステージにエレキギターを持つメンバーが。
5月のときに言っていた事が現実になっていました。
どんなライブになるのか楽しみにしながら始まった。
岩村氏のエレキギターが2音の繰り返しでリズムを作った後、広瀬氏のハミングとギターと新田氏のベース、そして藤田氏のドラムが加わるという演出で「言の葉」が始まった。
そしてバンド名を紹介した後、続けざまに「新曲?」、「新曲(歌詞なし[フェイクで])」、と続けて披露。
曲間でチューニングの合間には藤田氏がリズムを刻んで飽きさせない。
軽快なサウンドの中心の不安を一つ拭ってくれるような曲「月見ウサギ」を演奏。
最後に「a day」を演奏し、そのダイナミズムに打ち震えながら終了。
広瀬氏がこのバンドにギタリストを入れたかったことが、このライブを観て共感できた。
そしてベースの新田氏、ドラムの藤田氏の存在は、タッグを組む相手として最高のメンバーであることも再認識したライブであった。


この日は他の歌もののバンドの演奏も聴いたが、音の聴かせ方を含めて他のバンドとは一線を画す存在であった。
それは「歌ありき」なのである。
テツヤムクンはソロでも演奏する広瀬氏の書いた曲に他のメンバーがイメージを膨らませる演奏をするバンドである。
広瀬氏のソロを聴いたあとにこのステージを観ても自分の印象が全然変わらない。
それは曲をサポートするメンバーが広瀬氏の演奏を観聴き、イメージを統一して広げていくことに注視しているからだろう。
これがなかなかできるものではない。
非常にシンプルな音でありながらダイナミズム溢れる構成に仕立てあげている。
これが聴いているうちに自分の中でどんどん歌の心象風景が繰り広げられていく。
そしてよく聴くと各人の個性が際立つプレイ。
震えがくるぐらい想像をめぐらせてくれるサウンドに仕上がっている。
「あぁ、これが『テツヤムクン』としてのサウンドなんだ」と広瀬氏のソロをイメージするのではなく、そのまま「テツヤムクン」のサウンドとして受け入れるのが一番であることに今更ながら気づいた。
テツヤムクンとしての新曲が少しずつ仕上がっていることにも今後の展開を期待せずにはいられない。


広瀬氏の音楽を知ったのが2002年
その時は自分の知り合いの対バンとして出演していた。
「観覧車」や「under water」に魅入られながら、自分がライブレポを書いていない時期も含めて何度か足を運んでいた。
生で演奏を聴く楽しみと、少しずつ新しい局面を感じながら興味を持ち聴き続けていた。
そして昨年のテツヤムクン結成と進化していく。
最近の歌のテーマは「一歩踏み出す」ということであろう。
この日最後に演奏した「a day」はそれを言葉でなくサウンドとして繰り広げるという、彼の歌をバンドのサウンドとして存分に味わえる曲である。
こんな一押しが欲しい方はライブに足を運んでみてください。
12月にもこの日演奏したライブハウス「labo」に出演するそうです。

P.S.そろそろソロも聴かないとなぁ

廣瀬哲也氏のHPはこちら(歌詞が載っています)
新田パン氏、藤田“メプチン”亮氏が加入のレッサーパンダのHPはこちら
代々木laboのHPはこちら

テツヤムクン
廣瀬哲也氏(Vo, G)
新田パン(B, Cho)
藤田“メプチン”亮(Dr, Cho) 、岩村弘之(G)
























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