今回の地神様勧請の祈祷は、「御祈祷札、お守りについて・・・2」に登載させていただいた方の家、事務所で行いました。
家の方の地神様は極普通の神様ですし、勧請の過程でも、今まで私が数えきれない程行って来たものと同じ過程をたどりました。
事務所の方の地神様は、白狐様から縁をつけていただき、伏見(稲荷山)から来られましたが、御姿の見えて来る過程が大変綺麗な出方でしたので、私も初めてのものを見せていただき、感激しました。
又、会長さんが是非ともブログに乗せて、分かり易く説明してくださいと言われますので、書くことにしました。
前回の祈祷が終わった晩、会長さんに突然高熱が出ました。
二時間程横になって眠り、目が覚めると、首や肩の痛み、背中に鉛を背負っている様な不快感が、全く無くなっていたと言われます。
黒いコールタールの形を取って出て来た悪の権化の存在が、会長さんの体から完全に抜け出たと取ります。
今回の祈祷は、前回の祈祷が終り、何も障りが無くなった時点で姿を見せた、この家の地神様を正式にお祀りする事と、前回の祈祷で、コールタール状のものが出て来たこの会社の事務所の御社に、白狐様が縁をつけてくれた地神様をお祀りする事です。
前回の祈祷の後、家の御社、事務所の御社は、会長さんが自ら掃除をし、塩で清め(塩水で御社を拭き)ました。
それと今回の題名とは違いますが、この家の仏壇の開眼供養も行いましたので、それも短く書いておきます。
又、
仏壇開眼供養の仕上げとしての、釜も鳴らします。
祈祷の当日、この家に着き、祈祷の用意をしていますと、私の後ろの首の付け根に、弱い違和感が入って来ます。
妻に聞きますと、何も感じないと言います。
言葉に出さずに、此方の巳神様に聞きますと、「前回の祈祷で、祓うものは全て祓った、しかし会長さんの心の中で、長年付き合って来た○○に対する未練の気持ちがまだ有る、そこの部分に入って来ているものが有る」、と言います。
先ず最初に、仏壇の開眼供養に入ります。
表白、願文を述べます。
お経を上げます(四誓偈、阿弥陀経)。
阿弥陀経の最後の辺に、私の体に入って来るものが有ります。
私、「誰が来ているのか観て」。
妻、「白い人の形が出てるわ」。
私、「男か女か」。
妻、「分からへん」。
妻、「合わせた手が出て来たわ」。
私、「今出ている人と違う位置やな」、「向こうから此方を向いて合わせている手やな?」。
妻、「そう」。
これで良しです。
次はこの家の地神様の開眼です。
前回此処の地神様に、庭の御社に入ってくれる様に告げると、汚れているから入らないという事でしたが、その後会長さんが綺麗に掃除をし、塩で清めていますので、頼み込めば大丈夫という自信は有ります。
縁側から庭の御社に向かい、釜を構えます。
今日の祈祷は、祝い事です。
釜の前には、野菜、果物、昆布、紅白の餅を並べます。
綺麗に掃除された御社の中には、巳神様の御姿と御鏡を置き、前には、お酒、塩、米、水、卵、両側には榊を置きます。
清水の地形からか、風がきつく吹いてきます。
ローソクに半紙を巻きます。(こうすれば、少々の雨、風でも消えません)
御社のローソクに火をつけます。
先ず、此方の巳神様、小さい巳神様を出します。
この家の地神様に、御姿を見せてくれる様に伝えます。
妻、「立って出て来たよ」、と言います。
私、「小さい神さん、あんた、此処の地神様の所へ、挨拶しておいで」。
妻、「びっくりして、こっちを向いているわ」、「びっくりした様に、目を丸くしてるわ」、「恥ずかしそうに近くまで行って、直帰って来たわ」、と言います。
この家の地神様に対し、今から勧請の儀を行う旨を伝え、表白、願文を読み上げ、此処に御社を用意しましたので、どうかお入りくださいと伝え、家業繁栄祈願の祝詞を上げます。
妻、「お入りくださいと言う前に、入ってしまったよ」、「社の中で、立っているわ」、「此処の巳さん、やっぱり舌が二つに別れてるわ」、「前もそうやけど、少し色がついてるわ」、と言います。
やはり、嬉しいのです。
会長さんが綺麗にしてくれたので、嬉しいのでしょう。
事分けてと断り、今度はこの巳神様に、当地に安住した暁は、この家の者を助けてくれる様に頼みます。
「龍神祝詞」を上げます。
又、私の方の巳神様、不動明王様には、再度、事分けてと断り、入仏開眼供養の儀が、鳴釜の神事の加護の下に、成就する様にお願いします。
コンロに火を入れます。
「観音経」を上げます。
妻、「此処の巳さん、首を高く上げて、舌をペロペロ出しているわ」、と言います。
本当に嬉しいのでしょう。
湯が沸騰して来ます。
洗い米を入れます。
釜が大きな音で鳴り出します。
妻、「御社の中で、だら〜と横になってるわ」、「気持ち良さそうにしてるわ」、「一体だけやで」、と言います。
私、「この前、二体出て来たはずやけど」、「〜家の地神様、もう一体居るのなら、御姿をお見せください」。
妻、「出て来ないけど」。
私、「?」、「居るはずやけどな」、「恥ずかしいんかな?」、「小さい神さんは?」。
妻、「前で、ウロウロしてるわ」。
再度、「龍神祝詞」を上げます。
私、「〜家の地神様、この家の家族、商売、守ってやってくださいよ」。
妻、「だら〜と横になってしまっるわ」。
私、「家が出来て、やっと祀ってもらえて、気持ちが良いんやろ」。
釜は大きな音で鳴り続けています。
次に、私の方の巳神様、不動明王様に、〜家入仏開眼供養の儀を、鳴る音の下に、成就成らしめ給わんことを祈ります。
釜は大きな音で鳴り響いています。
家の方の巳神様開眼の儀は、極めて普通に、何ら変わった事も無く終わりました。
御社の中で、巳神様は気持ち良さそうに横になっています。
鳴っている釜の上にも、何も見えませんでした。
これで普通です。
釜は何時までも鳴っていましたが、私の中で、もうこれで良しと判断しましたので、火を落としました。
釜の音が段々小さくなって行き、聞こえなくなりました。
この巳神様の開眼の始終だけなら特別に書かないのですが、これから行う事務所の方の開眼の始終が、大変感激しましたので、書く事にしました。
前回の祈祷が終わって三週間程経ちますが、伏見稲荷大社、白狐様には、今日の祈祷の事は、毎日頼んでいました。
私にしても、事務所の方の御社の中から、あの様なものが出て来て、白狐様と私の方の巳神様が力を合わせて消した事、その後に白狐様が御社の中に巳神様を置いた事、そしてそれは伏見の稲荷山から縁をつけると言われた事など、今まで巳神様の勧請は数えきれない程行って来て、途中どの様な事が展開されるのかは想像がつきますが、今回の件は、白狐様が稲荷山から縁をつけるという事で、大変わくわくしていました。
表白、願文の内容にしても初めてのケースですので、はたして私が考えた表白、願文の内容とは似ても似つかぬ展開になればどうしようかという、嬉しい悩みも有りました。
兎に角、どの様な展開になって行くのか、嬉しい気持ちです。
事務所に着き、庭の御社の前に立ちます。
私の体には、「邪」の類は何も入って来ません。
御社は、会長さんが綺麗に掃除をされ、塩水で拭き清められています。
御社の前に釜を据えます。
御社の中に御姿を置き、その前に御鏡を置きます。
その前に、お酒、塩、洗い米、水、卵を置きます。
空いている場所には、野菜、昆布、紅白の餅、両側に榊を立てます。
この日は風がきつく、普通の状態のローソクでは火が消えてしまいます。
ローソクに半紙を巻きます。(きつく巻かない)
釜の前、御社の両側のローソクに火をつけます。
護身法を行います。
先ず、私の方の巳神様、小さい巳神様を左上に出します。
次に伏見稲荷、白狐様をお呼びします。
白狐様を御呼びしますが、この白狐様の出方によっては、私が考えて来た表白、願文が、全く意味の無いものになる恐れがあります。
「稲荷五社大神祓」、「稲荷大神秘文」を上げます。
少し間を置いて、
妻、「来てあったわ」、「白狐さん、口に金色のものをくわえているわ」。
私、「金色の銀杏の葉の様か?」。
妻、「分からなへん」。
私、「分からへん言うても、見えとるんやろ?」。
妻、「見えてるけど、何か分からへん」、
「さら(新品)の金属のシンバルの色やわ」。
内心、良かったと思いました。
これで事前に考えていた表白、願文、祈祷の順序が、私の考えていた様に進める事が出来ます。
祈祷の段取り等、絶えずこういう事を考えながら祈祷をしていますので、私の中から、霊視という部分だけが退化して行くのは、無理もない事です。
謹み敬って・・・・と表白を述べ、今回伏見の稲荷山から来られる地神様勧請の儀にあたり、白狐様に感謝の意を述べ、鳴釜の神事をもって御迎えする旨を伝えます。
「家業繁栄祈願詞」を上げます。
今から降臨される巳神様に対し、鳴釜の神事をもって御迎えさせていただく旨を述べ、この地に降臨された暁には、この家の商売が繁栄する様に頼みます。
「龍神祝詞」、を上げます。
コンロに火を入れます。
私、「家(私の方)の神さん(地神様)、どうしてる?」。
妻、「普通にしてるけど」。
私、「小さい神さんは?」。
妻、「うれしそうに、前でちょろちょろしてるわ」。
私、「・・・・」、「白狐様は、どうしてる?」。
妻、「金色のものをくわえたまま、こっちを向いてる」。
清水寺の参道は相当な坂道ですので、吹き上げて来る風がきつく、コンロの炎が一定しません。
「観音経」を上げ終わる頃には、釜が沸騰し始めるのですが、沸騰し始めたと思ったら、風の為に又元に戻ってしまいます。
経験上、この様なケースは何回もありますが、少し不安が横切ります。
今日は祝い事です、祓い事ではありませんので、技術的なもので鳴らす事に問題はありません。
祓い事で鳴らす時は、この様な心構えでは祈願は成就しません。
其処に少し隙が出たのかも知れません。
風が止んだ瞬間をみて、米を入れます。
釜は鳴り出しましたが、
祈願を成就させる様な勢いは有りません。
私、「白狐様はどうしてる?」
妻、「くわえたまま、此方を見てるわ」。
私に少し隙が有りました。
何かを祓わないといけない場合、この様な失敗はしないのですが・・・・。
申し訳ないです。
釜を置く台の位置を変え、方角を観て、九字を切り、再度コンロに火を入れます。
湯が沸騰して来ます。
洗い米を入れます。
不動真言を唱えます。
釜が鳴りません。
瞬時に、白狐様と話をしました。(内容は書きません)
途端に釜が鳴り出します。
大きく、重く、力強い音です。
大きく間隔を置いた波の様な鳴り方ですが、これは気象条件から来るものです。
この領域の判断材料にはなりません。
私、「今、どうなってる?」。
妻、「あれ、金色に光るものが、御社の中に入ってる」。
私、「どんな状態で入ってるんや?」。
妻、「こんな・・・・」。
私、「銀杏の葉っぱが立っているみたいになってるんやな?」。
妻、「そう」、「綺麗に光ってるわ」。
私「巳さんは見えへんか?」。
妻、「見えない」。
「龍神祝詞」、を上げ、御姿をお見せくださいと言います。
妻、「何か、銀杏の葉の周りを・・・、何か・・・、回りだした」。
妻が手でその状況を説明します。
妻、「金色の周りを巻いてる」、「白い巳神さんやわ」、と言います。
私は嬉しくなり、白狐様に「稲荷心経」を上げました。
妻、「でも何かおかしいわ(変)、後ろが赤い色やけど」、と言います。
私、「朱色やろ」。
妻、「赤色と朱色が混ざった様な・・・」。
私、「初めてやな・・・」。
妻、「綺麗な巳神さんやわ」、「一体だけやけど」。
私は会長さんに、今までの始終を話しましたが、理解出来ない様です。
釜は大きく、重く鳴り響いています。
妻、「ずっと後ろが赤いよ」、と言います。
この地神様は、白狐様が伏見稲荷の稲荷山から縁をつけて(連れて来た)くれたものです。
伏見稲荷大社に行かれた方ならお分かりでしょうが、全て朱色です。
この巳神様は、稲荷の役割も十分持っていると取ります。
今回、白狐様が縁をつけてくださった巳神様を祀れば(祀っただけでは駄目です。毎日一生懸命にお祀りすればの話です)、伏見稲荷に通じ、商売の方も順調に行くのは確実です。
この現場に立って、我ながら何と良い地神様が来られたと、感激して嬉しくなりました。
釜は何時までも鳴り響いています。
家の方と同じ様に、私の中で、もうこれで地神様勧請の祈祷は、完璧に遂行されたと確信しましたので、コンロの火を落としました。(技術的な手を加えれば、この後一時間は鳴ります)
釜の鳴りは、徐徐に小さくなり、消えました。
私、「此処の巳神様、今どんな状態で出てる?」。
妻、「さっきと同じやけど、光る銀杏の葉の様なものに巻いてる」、「後ろが赤やわ」、と言います。
伏見から来られた巳神様の御姿が出る時は、何時もこの様にして出られるのでしょう。
地神様勧請の現場は、数え切れないほど経験していますが、この様に綺麗な形で降りて来られるのも初めてですし、正式な形で伏見から来られたのも初めてでしたので、感激しました。
私は白狐様に、今日の事のお礼を言い、この先この地神様を一生懸命にお祀りし、時間が有れば、この会長さんにも伏見稲荷にお参りをする様に言いますので、この家の商売のこの先を見せてくださいと頼みました。
妻、「白狐様が、顔を二回ほど横に振って、今度は此方(私の方)を見て、頭を下に下げたよ」。
私、「顔を、会長さんの方に振ったんやな?」。
妻、「そう」。
それこそ会長さんが、この領域に関し、今までの考えや行動を改め、心底伏見稲荷一本(伏見稲荷だけ)を信じきれば、助けてやるという意味です。
この会長さんは、人の気持ちを大切にする優しい部分を持っている方ですが、神仏との付き合いに少し間違っている面が有り、その部分を私も心配しています。
時間が有る時は、御社の前に座り、神様と向かい合う時間を持つ様にすれば良いと思いますが・・・・。
そして何故白狐様は、今まで何のつながりの無い此処に、自ら巳神様を連れて来たのか、ましてや伏見稲荷の稲荷山から連れて来たのか、この先みすみす問題が起きて、大事(おおごと)になる様な所には連れて来ないと思うのですが・・・・、問題が大事にならない様に連れて来たのか・・・。
兎に角、素晴らしい巳神様が来られました。
しっかりお祀りすれば、それ相応の御助けはあります。