赤狐(しゃっこ)
 兵庫県のJR東加古川駅前に、大変忙しいスナックが在ります。

 昨今、この業界も大変厳しく、つぶれて行く店も多い中、このスナックは大変忙しい状態が続いています。

 このスナックは娘さんも手伝いをしています。

 勿論、この女性経営者の努力もありますが、個人の努力だけでは限界もあります。

 この経営者の女性と娘さんは以前からの知り合いなのですが、ある時、何故このスナックが忙しいのかを、此方の巳神様に聞いてみた事がありました。

 私、「地神様、○ー○○○のママさんの○○さん、何時も忙しいけど、何か付いてるのですか」。

 妻、「真っ赤な稲荷さんが横向きで出て来たわ」、「周りも赤いわ」、「荒々しいわ」、「力が有りそうやわ」、と言います。




 私、「あんた、○○さんに付いてるんか」、「あんた、○○さんを守っているんか」、と聞きました。

 妻、「何も言わないけど、そうらしわ」、と言います。

 私も赤い稲荷さんを見るのは初めてですし、赤い稲荷さんがはたしてどの様な位置に在るのか、善か悪かも分かりませんでした。

 確かに、何時も上げる祝詞には赤狐の名前は出て来ますが・・・・・。

 此方の巳神様は、何時もと同じ位置で、何時もと同じ表情でいますので、悪いものでは無い事は確かです。

 この赤い稲荷様に、何系の稲荷か、何処から来たのか、何処で○○さんと縁を持ったのかを聞いたのですが、何も反応は有りません。

 無いどころか、私達に対し、警戒心も有るのか、威圧的な態度も取ります。

 そして、ついでに、この経営者の娘さんにも、何が付いているのか聞いてみました。

 妻、「可愛い、白い稲荷さんが出て来たわ」、と言います。

 私、「あんた、○○ちゃんを守っているんか」、と聞いてみました。

 妻、「守っていると言ったけど、おとなしいし、余り力は無さそう」、と言います。

 伏見系かと聞くと、そうらしい仕草をしますが・・・・・。

 どうりで、スナックは忙しく、客が来るはずです。

 私はこの事を女性経営者の方に話し、何処でも良いので、家と店に場所を決めて、お酒を置くように進言しました。

 その後、すぐその様にされた様で、その後も店は忙しい状態が続いていました。

 それから2〜3年経った今年の10月、娘さんから電話が有り、此処一週間、店ががらがらの状態で、客がゼロの日も有り、お母さんが弱ってしまっている、と言われます。

 あの稲荷さんが付いていて、店が暇とは考えられない事です。

 電話を切って直に、赤い稲荷さんを呼んでみました。

 私、「地神様、○ー○○○の○○さんに付いている赤狐様をお呼びください」。

 妻、「直に来たわ、待ってたみたい」、と言います。

 妻、「何か、稲荷さん、全体が汚れているわ」、「体にも黒いものが付いてるし、周りも黒いし、口の周りも黒いし、口の中も真っ黒やわ」、と言います。

 妻、「元気が無いわ」、「気分が悪そうで、下向かげんやわ」、と言います。





 私、「稲荷さん、あんたに○○さんが悪い事をしたんか、そうやったら言うてみ、私から○○さんに言うから」。

 妻、「そうらしいわ」。

 私、「○○さんが、あんたの嫌がる事をしたんやな、そうやったら、何をしたのか話してみ」。

 妻、「気分が悪そうに、下を向いてしまったわ」、と言います。

 私、「地神様、何があったのか知りませんが、この稲荷さん、治してやってください」。

 妻、「稲荷さんの口から、黒いドロドロした物をいっぱい吐き出してるわ」、と言います。




 妻、「地神さんの口から、稲荷さんの方に青いものが出て、それが包んでいるわ」、と言います。

 妻、「稲荷さん、上向いたわ」、「以前の元気な姿に戻ったわ」、と言います。

 私、「稲荷さん、店を暇にしたのは、あんたが調子悪いので、それを知らせる為にしたんか」、と聞くと、「そうだ」、と下を向きました。

 私、「そうか、あんた、調子悪かったんやな、それは気がつかなかって御免な」、「それとあんた、店を一生懸命に繁盛させてるのに、やっぱり何かその事について、褒美も欲しいな、そうやろ」。

 妻、「表情が変わったわ」。

 私、「釜を焚いて欲しいんやろ」、「一生懸命に守っている事に対し、認めて欲しいんやろ」、「又縁が有ったら、○○さんに言うとくからな」、「今日はもうこれで帰り」。

 私、「それと稲荷さん、一つ約束して欲しいんやけど、調子が良くなったんやから、明日から店に、客さんを沢山呼んでよ、約束やで、な、約束したで」、「もう帰り」。

 妻、「帰えらへんわ」、「顔見てるわ」。

 私、「まだ此処に居たいんやろ」、「もう帰り」。

 
 直に上記した内容を電話で伝えると、この女性経営者の方は、幼馴染の同級生が、末期のすい臓がんと聞いたので、稲荷様を御祀りしている前に、同級生の名前、住所を書いた紙を置き、どうか治してやってくださいと毎日頼んでいると言われます。

 それで、何故稲荷さんが口から黒いものを吐き出したかが分かりました。

 頼まれたので、その同級生の所に行き、病気を治してやろうとしたのでしょう。

 この稲荷さんには少し荷が重かったのと、その様なお役が付いた稲荷様ではないのでしょう。

 しかし今、その同級生の方は、大変調子が良くなっていると言われます。

 そしてこの稲荷さんが、私と約束して帰ったあくる日は、近年に無い忙しさで、びっくりしたと言われます。

直に稲荷さんの前から、同級生の名前を書いた紙を退けるように伝えました。

 この女性経営者の件はこれで終わったのですが、この赤い稲荷さんを呼び出したその日の晩とあくる日、妻の方に異常が出ました。

 辛いというのではないのですが、夜中にトイレに行くと、黒いドロドロとしたものだけが二回に分けて出たと言います。

 あくる日も仕事の途中鼻をかむと、黒いものが出て来たと言います。

 触ってみると、ちょうど墨の様だったと言います。

 お役とはいえ、しんどい話しです。

 あくる日、この女性経営者の方から電話が有り、一度店の方で、この赤い稲荷さんへ、お礼の意味で、釜を焚いて欲しいと言われます。

 私はその依頼を聞いて、このスナックは当分繁盛するなと思いました。

 11月の中頃、スナックの店内で釜を焚きましたが、釜が鳴り出すと、赤狐様の目が金色に光ったのが印象に残りました。

 途中、白い虎の様なものが見に来ましたが、何らこの店に支障を与えるものではありませんでしたので、ゆっくりと見て帰りと言いましたが、直に消えてしまいました。

 支障を与えるどころか、この先、この店に取ってプラスになる来訪者です。

 何処の神様もそうですが、やはり、自分がこの人間を守ってやっているという自負が有ります。

 人間の方も、守ってもらっているという気持ちを持って、日々神前で感謝を述べる事は勿論ですが、神様の喜ぶ事(神事)を行うのも、頭の隅に置いて欲しいと思います。

 中には、余りにも計算づくで、神様に接する方が在りますが、これは少し考えものです。

 神様(眷属神)によっては、私達に、早くこっちにおいで(来て、神事をして欲しいと)と言って、手招きする事もあります。

 
 私が赤狐と縁を持った事は(接した事は)今回が初めてです。

 私はあえて、この領域の事を、書物等で知識として、取り入れない様にして来ました。

 知識として取り入れないというか・・・・、本当は、信用していないのです。

 へそ曲がりですので、自分が実際に体験してみないと、絶対に信用しません。

 実際に体験しても、何処か、矛盾したところがないか、絶えず疑ってかかります。

 この赤狐に対しても、此方の巳神様に、まがい物なら巻いてくれと頼んだり、此方の小さい巳神に、赤狐の側に行く様にさせたり、伏見稲荷、白狐社の白狐様をお呼びし、同じ場面に並ばせてみたりして、初めてこの赤狐が、本物と理解しました。


 この先、この赤狐様に聞きたい事も考えていますが、私自身の頭が、彼方此方向いて、落ち着きが有りませんので困ったものです。

 本物が目の前に出て来たのですから、これからある程度は、先達が書いた書物等、又インターネット上の知識も参考にしたりし、間違った部分が有れば、そこを解明して行こうと思っています。




         
(H22年11月21日、追記)


 久しぶりにスナッ女性経営者と娘さんが相談に来られました。

 店は相変わらず忙しい状態が続いていると言われます。

 忙しいのですが、やはり年齢的な事からも疲れ易く、以前の様に気力が出ないと言われます。

 娘さんにしても、もうこの辺で結婚を決めないといけない年齢ですので、このまま商売を続けて行く事は、果たして良いものかどうか迷ってしまいますと言われます。

 そして、商売を止めるにしても、とことん落ち込んだ状態で止めるより、まだ忙しく流行っている時に止めたいと言われます。

 そして、この女性経営者は、まだこの先、一つやりたい商売が有ると言われます。

 そして、赤狐様に守護して頂いて商売をしていますが、これを止めるとなると、赤狐様がどう思われるか、怒られるのか、賛成して頂けるのか、聞いて欲しいと言われます。

 娘さんの将来の事、スナックの商売を止める事の是非、又スナックを止めても、以前と同様守って頂けるのか、聞いて欲しいと言われます。

 此方の巳神様に頼み、赤狐様を御呼びしました。

 妻、「直来てあったわ」、「小さい、白い稲荷さんも二つ見えるけど」、と言います。

 私、「〜ちゃん(娘さん)の稲荷さんは、確か可愛い稲荷さんが一つだけやったはずやけど・・・・」、「又この先、結婚の縁があるんかな・・・・?」。

 赤狐様には、上記した内容を伝え、この先も今まで通り守ってくれるのかを聞いてみました。

 妻、「守ってやると言ってるわ」。

 私、「〜さんが商売を止めて、少し休養した後、頭の中で考えている商売があると言われています、その事については、赤狐様はもう御存知と思いますが、その事についても守ってやってくれますか」、と頼みました。




 妻、「赤狐さん、口に火箸みたいな物をくわえてるわ」、「火箸みたいなのが光っているわ」、と言います。

 私、「有難う御座います」、「頼みますよ」。

 当然、守ってやると取ります。

 妻、「赤狐さんの横くらいに、赤い色のものが見えるんやけど・・・?」。

 私、「尻尾と違うんか?」。

 妻、「違う」。

 又機会が有れば、御呼びして聞けば分かると思いますが・・・・、今の所分かりません。

 白い子供の稲荷さんが二つ出て来た事、赤狐様の横に、もう一つの赤い存在がある事、もしかしたらこの赤狐様の主人(?)かも知れないし、この経営者は独身ですが、近い将来、結婚に近い相手が絶えず側に居るようになるかも知れないというお知らせかも知れません。

 どちらにしても、「守ってやる」というお墨付きを貰ったのですから、これからも安心です。


            
 
            平成24年2月28日(火) 追記


 
 ひさしぶりにSさんと娘さんが来られました。

 電話では何回かお話して、来店されたい事を聞いていましたが、私の方の都合がつかずに今日まで延び延びになっていました。

 その後Sさんはスナックを止め、今は娘さんが経営されている美容室を手伝っておられます。

 美容の世界も御多分にもれず厳しい現実が続いていますが、娘さんの美容室の経営は順調に行っています。

 欲を言えば限がないですが、Sさんと娘さんのこの先を、此方の巳神様に聞いて欲しいと言われます。

 此方の巳神様に聞いて欲しいと言われますが、もし此方の巳神様にお伺いを立てても、多分、何も言わないと思います。

 この方の場合は、やはり「赤狐様」です。

 赤狐様にお聞きするのですが、何かと私もバタバタしていますので、そして長い間赤狐様をお呼びしていませんので、果たしてお姿が出るのかという不安はありました。

 私、「地神様、このSさんの守護神、赤狐様をお呼びしてください」、と言い、「稲荷祝詞」を上げました。

 妻、「ウン、もう、出てるよ」、「今日はばら色やわ」と言います。

 私、「何を祓うとか、どうこうして欲しいという要求が無いから、その様な色を取ったんやろ」

 Sさん母娘が私達の所に行く事を待っておられたみたいです。

 赤狐様には日頃のご加護に対するお礼を伝え、これからも守って頂く様に伝えました。

 妻、「下を向いて会釈してあったわ」、と言います。

 Sさんにしても、何がどう困っているという事情でもありませんので、一般的な世間話をしながら時間が過ぎていったのですが、ある人物のこの先の人生を聞かれますので、赤狐様に聞いてみました。

 妻、「光る階段が赤狐さんの前に出て、階段の一番上の段が、黒い色の、うっとうしい壁の様なもので遮断されているわ」、「それまでは綺麗に光る階段が続いているんだけど・・・・」、と言います。



 赤狐様に、ある方の人生の軌道を見せていただいたのですが、この方の人生は、この方が描いた様に順調に今まで進んで来たが、今年の夏過ぎから厳しい状態に入って行くと取れます。

 そうこうする内に、娘さんを守護する二体の可愛い稲荷様も姿を出て来ました。

 可愛い稲荷さん夫婦です。

 可愛い、稲荷さん夫婦が付いていますので、その内にSさんの娘さんも結婚するでしょう。

 因みに赤狐様ですが・・・・、稲荷神が見える方でも、果たしてこの神霊が男の神霊か女の神霊か・・・・・・?、やはり赤狐様は男の神霊です。(稲荷神は案外簡単に分かりますが、巳神様の場合、これは難しい)

 ですからSさんは・・・・、独身を通さなければならないのかな・・・・?、と思います。

 兎に角、この母娘の人生を守ってやって欲しいと伝えると、

 妻、「赤狐さんの口?から・・・?、体?から・・・、場面全体から・・・?、白い・・、青い・・・・、宝石の様な?、砂の様な?ものが、出て・・・?、全体に降って来てるわ」、と言います。

 妻、「可愛い稲荷さん夫婦の所にも、降りそそいでいるわ」、「皆を包み込んで、守っているみたいに見える」、と言います。

 守ってくれるのは重々解るのですが、Sさんの人生の何処でこの神霊と縁が出来たのか、それは分かりません。

 そして以前、赤狐様がSさんの友達の末期の膵臓がんを治そうとしてそれを自分の体に入れ、赤狐様自身も弱っているところを、此方の巳神様がそれを吐き出させて治した件ですが、現在その方は、全く異常なく元気で、友達と旅行に忙しい日々だという事です。(赤狐様が病気を治したという事実は、絶対この方には伝える様にSさんには言いました。病気を治してもらった事を当の本人が認識していない場合、・・・・・やはりそれは・・・、絶対このSさんの友達は、赤狐様に頭を下げるべきです。又Sさんは、友達に言う責任があります)

 やはり神霊です

 赤狐様にはそれだけのお力が有ります

 赤狐様が好きなSさんの頼みですので、聞いてくださったのでしょう。

 有り難い事です。

 私自身、Sさんの人生のこの先、もう一山(悪い意味ではありません。もう一回願いが叶う、嬉しい事)来ると思いますので、その事を赤狐様に聞いてみました。

 妻、「白い皿が出て、光っているわ」、「皿には何も入っていないけど」、と言います。

 Sさんに取って、もう一回、仕事上の楽しみが来ると取ります。

 稲荷神の場合、どちらかの性の神霊が一体つくと、独身を通すか、途中からでも一人身になる方が多いです

 どちらにしても守って頂いているのですから、有り難いです。









 


鳴釜神事の実際と考察
(H24年2月28日、追記・・最語尾に追記有り)
ひとりごと・ふたりごと