白狐様のお知らせが意味するもの

 突然このお知らせを頂いたのは、今年(H21年)の1月の30日です。

 その後も、相談事については、巳神様、白狐様をお呼びし、御伺いを立てていました。

 白狐様も、お呼びすれば、何時もと変わらず、お姿を御見せになります。

 話は妻の方に変わりますが、妻は最初から、稲荷様はきつい、体にこたえる、優しい所も有るが、表情、仕草に怖いものを感じると言っていました。
 
 実際に、伏見稲荷大社、白狐社の白狐様を霊視して、御姿が見える方なら良くお分かりでしょうが、この神様のお姿の見せ方は、穏やかに良い機嫌で現れる時と、髪の毛を振り乱し、「こんな忙しい時に、何か用か」ときつい表情で現れる時があります。

 実際この神様は、位も高く、方々からのお声も多く掛かりますので、忙しい御方(稲荷様)です。その様な事は重々承知していますので、この頃は、軽い程度の相談事には、極力御呼びししないようにしています。

 
 つい先日(9月7日)も、京都での祈祷の帰りに伏見稲荷大社に寄りましたが、妻は境内に足を踏み入れた途端に、土が揺れている、歩き難いと言います。

 力が強いので、そこそこの修行を積んでいないと、俗に言う、負けるわけです。

 男でも女でも、伏見稲荷は疲れるから行かない、という方をよく耳にします。

 そして妻は、巳神さんは優しいけど、稲荷さんとは合わないわ、と言います。

 遠方での祈祷が続いていたり、又煩わしい事や、最近霊視(肺、腹の部位の異常)した状態のものが影響して、咳がひどく、胃も痛く、殆んど食べられない状態が長く続いています。

 疲れている事は確かですが、何時もの事ですので聞き流していました。

 実際、普段の相談事の内容は、殆んどは此方の巳神様に御伺いを立てれば事足りますが、中には、どうしても伏見稲荷様の御指示の必要な内容も含まれてきます。

 その様な場合、どうしても白狐様を御呼びする事になりますが、妻が白狐様の迫力に負けて疲れるのなら、この先どうしようかと考えていました。

 そして急に思い出したのが、今年の1月30日に、白狐様が示された場面です。

 ある会社の、この先の金銭的な事を聞く為に、その会社に祀られている、伏見稲荷様と地神様(巳神様)を御呼びし、そして最後に白狐様を御呼びした時の場面です。

 何時もの様に、此方の巳神様、小さい巳神様をお呼びしますが、今日は緑色の葉っぱの上に乗って出て来ました。

 白狐様は、口に榊をくわえて現れ、その榊を自分の足元に置きました。




 場面、真ん中に鳥居が出て来て、その鳥居の中に白く大きな稲荷様が出て来ました。

 しなやかで、優しそうに観えます。

 白狐様の様な怖さは感じません。

 妻が、「家の地神さん(巳神様)が消えてしまった」、と言います。

 私は、此方の地神様が、もうそれだけの力をつけたのかと思いました。

 私は鳥居の中に居る大きな稲荷様に、巳神様に変われるのなら、白い巳神様になってくださいと言いました。

 そうすると直に、白い巳神様になりました。

 私は、白い巳神様になった稲荷様に、もう一度稲荷様に戻ってくださいと言いました。

 白い大きな、優しそうな稲荷様になりました。

 私は稲荷様に、貴方が此方の巳神様なら、此方の巳神様のお姿に戻ってくださいと言いました。


 妻が、「地神さんやわ」、と言っています。

 私はしつこく、地神さん、もう一度稲荷様になってくださいと言うと、顔だけだ狐になり、その後体も稲荷になりました。

 分かりました、何時もの地神様に戻ってくださいと言うと、何時もの巳神様に戻りました。

 (実際、巳神様(蛇)の体は、はっきりした特長がある場合は別として、見分けが難しいものです)

 
ある会社の、この先の景気を聞こうと思ってお呼びしましたが、思わぬ方向に進んでしまいました。

 私は調子に乗って、この様な事も聞いてみました。

 
地神様、「火(炎)」になってください。

 赤色、青色の炎になりました。

 白狐様にも聞いてみました。

 白狐様、「龍」になってください。





 白狐様は体を動かして(ムズムズする様な感じで)、龍の様な姿に変わりました。


 
 上記した場面は、 白狐様は私達に、「お前の所の巳神様は、もう稲荷の領域の力もある。お前達が私に頼む事でも、お前の所の巳神様でも十分足りる」と、この時点ではそう解釈していましたが、直に忘れてしまい、相変わらず白狐様に頼っていました。

 私は9月14日(月)の朝、妻に目を瞑らせて、地神様に聞いてみました。

 妻が白狐様の迫力に疲れるのなら、此方の巳神様だけでも十分足りるのかと、確かめる為でした。

 私、「地神様、今年の1月30日、白狐様をお呼びした時、地神様が稲荷に変わったのを覚えておられると思います。もう一度此処で、稲荷様に変わってください」、と言いました。

 妻、「耳が出て来たよ」、「体は巳神様やけど、頭は狐になったよ」、と言います。

 私、「地神様、地神様が稲荷の姿を取れるというのは、稲荷様の領域の力も有ると取ります」、「地神様、それなら何時もお世話になっている白狐様をお呼びしなくても良いと取りますが」、と聞きました。

 妻、「尻尾の先を2回ほど上に上げたよ」、と言います。

 私、「再度聞きます。地神様、地神様の力だけで白狐様は必要ないというのであれば、体も稲荷の姿を取ってください」、と聞きました。

 妻、「体は巳神さんやわ」、と言います。

 私、「有難う御座いました。もう元の姿に戻ってください」、と言いました。

 妻、「戻ってあったわ」。



 霊視して、その類の神様が見える方なら良くお分かりでしょうが、神様もピンからキリまであります。

 これが神様か、こんなものなら、祀らない方が良いのにと思う神様もあります。

 しかし、これは祀る方(人間)の責任です。

 詳しい事は省きますが(これを書くと長くなりますので)、此方の巳神様は、元は普通の類の位であったと思われます。

 そして、祀る方(私)の姿勢で、龍神(完全ではありません)にもなり、稲荷の領域にも入る様になったと取ります。

 伏見の稲荷山は、元は龍神、蛇信仰の山(白狐様が龍神の姿を取る事もうなずけます)、祀る方の姿勢で神様も成長し、他の系列とも通じる様になるという事です。(所によっては、稲荷が水神として祀られています)

 白狐様が龍神に変わられたのは、余程機嫌が良かったのでしょう。

 しかし私達は、以前ほどでは有りませんが、今も相変わらず白狐様に頼っています。






 
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