次元の違い
この方は、ある専門職の方ですが、神社仏閣巡りが趣味です。趣味の領域を超えているといっても過言ではありません。
遠方まで泊りがけで出かける事は、珍しく有りません。
その地で瞑想をしていると、何か、ひらめきの様なものが入って来るのは、珍しく有りません。
この方は冷静な方ですので、その様なものに対し、否定的、懐疑的な態度や意思を、そのものに示してきました。
しかし、入って来るお知らせや情報が、この方の本職についての助言や技術的方法、具体的な指導になってきました。
冷静なこの方はそのお知らせの元に、無視を貫いていましたが、ある日その情報の元が、そんなに疑うのなら、お前の知っている、「龍神」の所に行って、聞いてみろ、と言ってきました。
この方はその日、急に電話をかけて来たのですが、本職の方が暇でしたので、相談を受ける事になりました。
当日の朝から妻は、体が痛い、しんどい、頭が痛い等の症状が出ていました。
この方が来訪されると、妻の症状がひどくなって来ました。
この方を横に置いて、此方の巳神に、この方に影響を与えている(入っている)ものを聞いてみました。
私の体のある部分に痛みが走ります。
高神の種です。
邪神です。
神様とは程遠いものです。
この男性にひらめきを与えているもの、姿をお見せください、と言いましたが、全く何も見えません。
此方の巳神に、この方に言葉を入れているものの姿を見せてください、と頼みました。
何も見えては来ません。
霊視している妻が、「葉っぱが二つ見えて来た」、「銀杏の葉っぱに似てる」、と言います。
この段階で察しはつきました。
「そのもの出て来い」、と言うと、妻が、「眼が出て来たわ、鋭い眼やわ」、「大きな鱗が有るわ、血走っている眼みたい」、と言います。
やっぱりこういう類のものです。
分かっていました。
神様を感じる時は、痛みは有りません(無責任な様ですが、時と場合によっては有りますが、それはその事情にもよります)。
「失礼ですが、この男性に言葉を入れているのは貴方ですか」、と尋ねましたが、何ら変化は有りません。
この様な問答を繰り返しましたが、反応は有りません。
此方の巳神に、この眼の中に入ってくれる様に頼みましたが、よそ事のように、知らん顔です。
伏見稲荷、白狐様を御呼びしましたが、今まで見た事も無い様な、きつい顔です。きついというより、難しい顔です。
白狐様にも、このものの正体を聞きましたが、全く反応が無く、よそ事の様です。
私も少し焦ってきたのかも知れません。焦ってきたというより、このものに対し、腹が立って来ました。
此方の巳神を通じて、久しぶりに神龍(龍神)様を御呼びする事にしました。
私の中では、こんな馬鹿らしい事で御呼びする事に対し、複雑なものが有りましたが、この事象に対しても、又私達のこの領域の勉強になるものであるなら、神龍様は来てくださる、という思いが有りました。
龍神祝詞を上げますと、直に神龍様は御見えになりました。
光の線です。
私は、「神龍様、私達に分かる様に、程度を落とし、姿を御見せください」、と言いましたが、今回は光の線のままです。
神龍様にも、このものの正体を聞きましたが、全く関知しない様子です。
霊視している妻が、「何か、この眼の有る所と、此方の神様が居る所が、もの凄く離れている様に見えるけど」、と言います。「でも、体が痛いわ」と言います。
このものに一度、上から下に剣を下ろしましたが、一度眼を閉じただけで、何ら変化も、反応も有りません。
「お前は、何処の地のものか、何処の神社のものか」、と尋ねると、又銀杏の葉を二枚出しました。
妻が、「御守りの様なものが二つ、紐で結ばれていて、携帯電話に付ける様な小さい御守りやわ」、と言います。
この男性に、神社にお参りして、御札を貰って来る事は有りますか、と聞きますと、よく貰って来るとの事です。
「お前は、神社のお札に付いて来たものか」、と聞きましたが、反応は有りません。
そうこうする内に、妻も限界に来たのと、この様なものに、何時までも関わっているのも時間の無駄ですので、ここらで止める事にしました。
神龍様、白狐様に御礼と、侘びを言い、御帰り願いました。
この邪神にも帰る様に言いましたが、これが何時までも消えません。
この邪神の、この男性に対しての念が、執拗で深いのでしょう。
この男性にしても、長い年月に渡り、この様なものと縁を持ち、最近では、この男性の仕事の内容にまで、具体的なアドバイスをしていたというし、又そのアドバイスが的を得たものであったと言います。
信じてしまいそうになるのも、無理は有りません。
しかし、相場は決まっています。初めに信用させておいて、後にひっくり返し、その人間を落とし入れるのは、この領域にはよく有る事です。この領域の人間も同じ類が多いですし、この様なものの犠牲になっている方も多いです。
目先の事は良く当てるのですから、この領域に携わる方、ましてや一般の方には無理も無い事です。
私はこの男性に、此方が念を向けると、この様なものは直に反応するので、無視を貫いてください。それを続けていると、この様なものと縁は切れて行きますので、と伝えました。
少し時間がかかりましたが、この眼は除除にぼやけて無くなりました。
この邪神にしても、私の所へ行って聞いて来い、と言ったくらいですので、相当自信が有ったのと、力も強いものを持っているのでしょう。