稲荷神の再修業
 長くなりますが、最後まで読んでいただければ幸いです。私がこれから書いていく事は、素人の方にはマンガの世界、それこそ狐に摘まれた(騙された)様に思われ、又、この領域の方にとっても、稲荷に精通(仕事や研究で、稲荷に関する知識や歴史を、どれだけ多く知っているかという意味ではありません)された方は別として、理解、納得出来る方は少ないのではないかと思われます。


 私はある時期までは、その事象の根元になっているものに対し、高圧的、強制的な態度で対処してきました。此方が好戦的になれば、相手も好戦的になります。此方に向かって来ます。これは人間と同じです。そして鳴釜の神事を行い、強制的に消していました。私が、「釜を焚くぞ」、と言うと、その事象の根元の殆んどは、恐れをなします。中には、余計に好戦的になるものも有りますが、釜が鳴りだすと消えてしまいます。


 しかし、此方が高圧的に出ると、その前に相手が隠れてしまう事も多々有ります。
事象の根元も、それだけの理由が有って作用しているはずです。勿論、その事象の根元が無くなれば、事態は良い方向に進む事になりますが、鳴釜の神事だけではなく、他の祈祷でも同じ事ですが、祈祷を行う者(人間)が、祓う対象のものの情報を、どれだけ多く持っているか、理解しているかによって、その祈祷の成敗も決まる様に思います。


 確かに、
神様に全てを任せ、施術者は体を動かす事だけに、神経を集中していれば良いというのも、事実ですが、・・・・・・これが非常に難しいものです。
 
(上記した紫の部分の意味を説明するには、非常に長くなりますので、止めておきます)

 私の妻が、祈祷に同行して、霊視(見る)の部分を全て担当する様になってからは、より詳細に祈祷の進行過程、進行度合が分かる様になりました。


●これから私が書いて行く事は、今年の8月12日から28日の間の出来事です。
 
 鳴釜の神事の祈祷を行って、祓ったというものでもありません。

●8月12日(火)
 顔見知りの婦人が来店し、娘(もう10年位前から、精神が不安定な状態が続いています)が1ヵ月程前から、急に粗暴になり、婦人に包丁を突きつけたり、家を出て行けと言ったり、独り言で自分自身に、「出て行け」、と何かぶつぶつと言っている、と言います。

 霊視してみますと、強そうな、派手な、元の毛の色は白色の様ですが、青、緑、赤と、体の周りや、毛自体も(表現し難いですが)、その様な色の狐が出て来ました。目の色は白です。此方に対し、敵対心をむき出しにしています。



 「お前が、〜の娘に憑いているものか」、と尋ねると、「そうだ」と交戦的に答えます。

 「娘の体に入って、娘が此方の思う通り、言う様に動くのが面白い」とも答えます。

 「〜神社(この家の近くに神社が有ります)の稲荷じゃ」、と言います。

 (この家の犬が急に体調を崩し、今は入院しています)

 「犬を病気にしたのもお前か」、と聞くと、「そうだ」と答えて、前足で犬を踏んづけている場面を見せます。

 「お前に聞く」、「お前は、今の姿は狐の姿を取るが、元は何か教えてくれ」、と聞くと、狐の姿が消えて、緑がかった龍の姿(余り出来の良いものではありません、下手です)に変わりました。

 その龍の上に、餓鬼の様なものがしがみ付いています。

 此方の巳神に、祓う様に頼むと、巳神の前に花が現れ、その花から眩しい光が餓鬼に向かって進みます。

 直ぐに餓鬼は見えなくなりました。

 「元の姿に戻ってみ」、と言うと、先の度派手な狐が姿を見せます。

 この度派手な狐に向かい、「あんたは、本当はもっと真面目で、人を助けるお役で、此方の世界に来たんやろ」、「ほんまは、真面目なんやな、そうやろ」、「信用出来る稲荷さんやろ」、「娘から、退いたり」、「退いてくれるな、信じとるからな」、と言いました。

 霊視している妻が、「狐の表情が少し変わった」、と言います。


●8月13日(水)
 朝、仕事をしていますと、婦人が来店し、「先生、拝んでくれたんやろ、朝起きたら、娘が落ち着いているし、部屋の掃除もしている、有難うございました」、と礼を言われます。

 仕事が一段落して、昨日の狐を呼びました。

 やはり度派手な狐が姿を見せます。

 昨日と同じく、元の姿を聞くと、今日は、銀色の龍が姿を見せました。餓鬼の姿は見えません。

 昨日と同じく、此方に交戦的な態度を取ります。

 「狐さん、昨日約束した事を守ってくれたんやな」、「有難う」、「娘さんから退いてくれたんやな」、「やっぱり信用出来る狐さんなんやな、あんたは」、「有難う」、「娘さんを治してあげてな」。

 霊視している妻が、「狐の表情が和らいで、横を向いた」、と言います。

 しかし直ぐに、交戦的になります。

 私は、此方の巳神に、祓う対象のものなら、この狐を巻いてください、と頼みました。

 しかし巳神は、この狐の周りを一回りして、直ぐに元に位置に戻って来ました。

 確かにこの狐は、元の毛の色は白色です。

 私は巳神に、この狐は、元は神様ですか、と尋ねました。

 一瞬巳神が光ります。

 この狐は、元は神様と取ります。

 私は狐に、「あんたは、神様やったんやな、御免な、きつい事を言って、御免な」、と謝りました。

 「あんたは、元は神様で、位の高い神様なんやろ、人を困らせる様な立場に立つような神様とは違うんやろ」、「もう一度修行をして、今度は人を助ける方に回ったらどうや、その方が良いで」、と言ったが、反応は有りません。

 (この狐とは、最初から根競べになる事は分かっていました)

 「狐さん、一つ聞くが、今回の事は、あんたが入ってこうなっているが、この娘さんの精神病の元の原因は何や」、と聞くと、三角形が歪んだ様な形のものを口にくわえて前に投げました。投げられたそのもの自体は、直に消えてしまいました。

 私は、「狐さん、あんたを信じてるからな」、「あんたは、元は神様やからな」、「信じとるで」、と何回も言いました。

 あんたは神様やから、稲荷祝詞を上げるから、お帰りください、と言って祝詞を上げると、狐の体が大きくなって消えて行きました。

 それと同時に、上半身が裸の男の人が現れ、土下座して、何回も頭を下げて礼を言い、消えて行きました。



●8月14日(木)
 午前中の本職中に婦人が来店し、今日も娘の調子が良く、一緒に買い物に行って来た、と言われます。

 午後に狐さんを呼んでみると、態度も落ち着き、表情も穏やかになった様に見えます。しかし、度派手さは、変わり有りません。

 「狐さん、約束守ってくれたんやな、有難う、私も嬉しい、ほんまに有難う」、と言うと、照れくさそうにしています。

 「明日も呼ぶからな、娘さんを治してやってな、頼むで、信じとるからな」、「祝詞を上げるから、帰り」、と言って祝詞を上げると、機嫌良く帰って行きます。

●8月16日(土)
 朝、婦人が来店し、朝から娘が暴れて手がつけられないので、避難して来た、と言われます。

 又、この婦人の知り合いの方からも、婦人が娘に追いかけられて、逃げ回っているという電話をいただきました。

 8月15日は、お盆の墓参りに出かけていましたので、この狐さんを呼びませんでした。

 直に狐を呼びましたが、二日前とは全く違い、柄が悪そうです。度派手です。

 「あんたは、昨日、呼ばなかったから、機嫌が悪いのか、それで又娘に入ったのか」、と聞くと、「そうだ」、と足で地面をかきます。

 「あんたは、寂しいのか」、と聞くと、そうらしい態度をします。

 「あんたは、他に仲間等はいないのか、一人ぼっちなのか」、と聞くと、下を向いてしまいます。

 「あんたに仲間が居るのなら此処に出してみ、見せてみ」、と言いましたが、何も出て来ません。

 霊視している妻が、「狐さんが、首に巻く、赤い色のものが欲しい」、と言っていると言います。
又「、この狐さん、人に注目されたいみたい」、とも言います。

 首に巻く赤いものは、又考えておくので、とにかく、昨日、私達が呼ばなかった事を謝り、明日は絶対に呼ぶ事を約束して、帰ってもらいました。

 その前に、もう一度聞いてみました。
 
 「あんたの元の姿は何や」、と優しく尋ねました。

 ピンクの花(花だけ)(花の名前を狐さんに聞きましたが、分かりません)を見せてくれました。

●8月17日(日)
 この日は本職を休み、祈祷に出かけて、家には午後4時頃に帰って来ました。

 帰宅後直に、狐さんを呼びました。

 待っていたかの様に、直に姿を見せました。

 わりと、機嫌よくしています。

 「今日は、娘の病気を治してくれたか」、と聞くと、もじもじしています。

 私は、今日の祈祷で疲れていましたので、少し短気になっていたこともあり、「お前、約束を守ったんやろな、守ってなかったら消してしまうぞ」、と怒鳴りました。

 直に、婦人の知り合いの所に電話をし、今日の娘の調子を聞いてみたところ、今日はすごく調子が良く、喜んでいた、と言います。

 早速、もう一度狐さんを呼び、約束を守ってくれた事に礼を言い、私が怒鳴った事を謝りました。そして、「私の所においで、なぜてやるから此処へおいで」、と言うと、犬が喜ぶ時にする仕草の様に、嬉しそうにしています。

●8月18日(月)
 今日は京都で祈祷をして、午後6時頃家に帰って来ました。

 直に狐さんを呼んでみますと、昨日と比べて大人しく、少し体が小さくなっています。

 色も、派手さが少なくなっています。

 顔、頭に光るものを付けていません。

 「娘に、悪い事をしていないか、病気を治してくれたか」、と聞くと、照れくさそうにしています。

 「賢くなったな、こっちにおいで」、と言うと、近寄って来ました。

 明日も呼んでやるからと言って祝詞を上げると、顔が狐らしくきりっとしまり、体が大きくなって帰って行きました。


●8月19日(火)
 午後に婦人が来店し、娘が今朝少し荒れた、と言います。

 本業が忙しく、午後7時頃に狐さんを呼びました。

 案の定、以前の狐に戻っています。度派手な色を漂わせています。

 此方が優しく出ると、つき上がる、少しなめられた様だ。

 「こら狐、わしの前来い」、「いいかげんにせんと、消すぞ、お前らの様なやつを落とす事は簡単な事や」、と強く言うと、頭を下に向けてしまいました。

 「今から娘の所に行って、直して来い」、と大きな声で言うと、消えてしまいました。

 もう一度呼んで、強く言うと、逃げて帰って行きました。

●8月20日(水)
 婦人の知人から電話が有り、今日も調子が悪いと言います。

 狐を呼んでみますと、強そうに、交戦的な態度で出て来ました。派手です。

 「娘さんを治してやったか」、と聞くと、横を向いてしまいます。

 さすがに私も頭に来ました。ある程度の事は計算に入れてはいましたが・・・・。

 「前に来い、私の前に来い」、と言うと、霊視している妻が、「前に来たよ」、と言います。

 私は狐に、「アホか、お前は」、と言って、手刀を前に振り下ろしました。

 霊視している妻が、「狐の頭に当たった」、「痛そうにしている」、と言います。

 それでも、私の気持ちが治まらないので、「私の手刀(妻が霊視して図に示したのですが、手刀の格好が違っています。いろんなものが次から次へと出て来ますので、間違ったのです。申し訳ないです)からお前の首を吊る縄が出る、これをお前の首に巻いて、上に吊り上げる」と言いました。

 霊視している妻が、「狐さんの首に縄が巻かれて、上に吊り上げられているよ、苦しそうに舌をだしているよ」、と言います。

 余りにも可哀想なので、直に縄を解いてやりましたが、急に大人しくなってしまいました。

 この後、この狐の事とは別に、他に相談事を聞いていましたので、伏見稲荷、白狐様をお呼びしました。

 他の相談事が終わりましたので、ついでに、この狐の事を、白狐様に聞いてみました。

 白狐様は、狐が見せてくれたのと同じ花を出してくださいました。



●8月21日(木)
 狐さんを呼ぶと、少し派手目な感じで出て来たが、此方が強く言うと、直に弱い態度を見せます。

 今日は、御社の様なものが出て来て、その社の前にピンクの花が出て来ました。

 この狐に対し、以前より少しづつ言っていたのですが、今日は少し時間をかけて説教しました。

 「稲荷さん、あんたは、元は神様やから、人を助けるお役で、此方の世界に来たはずや、それが、何故、人を苦しませたりして喜んでいるのや」、「稲荷さん、あんたは、本当の所、自分のお役というものを良く分かってるはずや」、「稲荷さん、あんた、もう一回修行をやり直す気はないか」、「もう一回やり直す気持ちが少しでも有るのなら、私が責任を持って面倒見るから、やり直す気はないか」、と聞きました。

 「伏見稲荷へ道を付けるから、私が頼んでやるから、もう一回修行して、今度は人を助ける方にまわり、その方が良い」。

 妻が、「稲荷さん、考え込んでいるわ」、と言います。

 妻が、「稲荷さんが、伏見へ行って、その中に溶け込めるかと、心配している」、と言います。又、「目立てるか」、とも聞いている、と言います。

 この精神的に不安定な娘の病気の根本原因は、母親にあります。はっきり言うと、程度は悪いです。これを書いて行くと、終わりの無い様な長い話になりますので、書きません。ですから、私が今回、この稲荷を祓っても、娘さんの病状は軽くはなるが、完治しません。

 
 「稲荷さん、良く聞きよ、あんたが得意になって出入りしているあの家のお母さんを、あんたは好きか」、と聞きますと、稲荷は首を横に、何回も、違うとふります。(これには、笑ってしまいました)

 「あんたは嫌いと言うが、あの家に出入りしているという事は、それと同程度の低さやで、考えてみ」、「あんたにも神様のプライドが有るやろ」、と言うと、稲荷さんは考え込んでしまいました。

 そして稲荷は自分の前に、花を出しました。

 「稲荷さん、あんたは神様やろ」、と何回も言うと、稲荷の周りに光が出て来ました。



 途中で来客が有り、2時間程かかりましたので、その後稲荷さんを呼びますと、少し気を悪くして出て来ました。

 私が、「お客さんやから、しょうがないやろ」、と強く言うと、納得したようです。

 寂しいのかも知れません。

 「もう今日は、これで帰り」、と言うと、紫がかった尻尾で、寂しそうに帰って行きました。


●8月23日(土)
 稲荷さんを呼ぶと、非常に大人しくなっています。

 伏見へ行って、修行をする事を考えているようです。

 私は稲荷さんに、「神様ともあろう者が、程度の悪い所に入って、程度の悪い縁を持った事は、自分のプライドが傷つかないのか」、と諭しました。

 この稲荷さんも、本気に考える様になって来ました。



 胸と毛先だけが、少しピンクですが、地味になって来ました。

 「もう帰るか」、と言って、帰る後姿を見ると、赤い帽子をかぶっています・・・・・・?

 本当に本気なのかどうか・・・・・・?

 
笑ってしまいましたが、この様な場面こそが、稲荷に精通した方しか分からない所です。

●8月24日(日)
 いつもと同じ様に、稲荷さんを呼びましたが、今日はなかなか姿を見せません。さすがこの先、どの様な事が展開して行くかという程度の事くらいは、良く分かるようです。

 今日は稲荷さんに、お前が出入りしていた家の母親が、どれだけ程度の低いものが憑いているのかを見せて、こんな所と接触を持っていたお前は、恥ずかしくないのか、神様のプライドは無いのかを、徹底して知らしめる考えです。

 稲荷さんは、やっと姿を見せました

 大人しい感じです。

 ここ3日程は娘の母親は報告に来ません。報告に来ないという事は、娘の調子が良いという事です。

 稲荷さんの状態をみれば、娘の調子が分かります。毎日とは言わないが、娘の状態を、母親が知らせてくれれば、此方としても有り難いとは思いますが、まあ、そういう所に根本的な原因が隠れているのかも知れません。

 「稲荷さん、こっちにおいで」、「今日はあんたに、良いものを見せてあげよ、しっかりと見ときよ」、と言いました。

 稲荷さんは、顔だけこちらに向けて、体は後ろを向いています。

 此方の巳神に、この母親に憑いているものを見せてください、と頼みました。

  巳神が具体的に見せくれたもの(沢山有りすぎますので)は省きますが、分かりにくい形から、虫の様なものや、目、人の顔等様々です。又そのものの姿が変わったりして、妻も気分が悪くなって来た、と言います。(妻に、絵に書いてくれる様に頼みましたが、そんな程度の悪いものは書けない、と断られました)

 この一部始終を稲荷さんが横目で見ています。時たま目を逸らす時が有りましたが、その時は、私が、目を逸らすなと言いますので、稲荷さんも気分が悪くなったと思います。

 「稲荷さん、あんたは神様やから、今日から稲荷様と呼ぶよ」、「稲荷様、今の場面をよく見たか、あれを見て、、稲荷様はどう思った」、「なあ、もう分かったな」、「何故、稲荷様が今の様な状態になったかは知らないが、もう一回修行をし直して、今度は人の為になる神様になって降りて来てくれ、頼むぞ」、と言うと、神妙な顔になります。

 霊視している妻が、「稲荷様が行く」、と言ってるよ、と言います。

 稲荷様も現実を見て、ショックを受けたのでしょう。

 私は、「そうか、行ってくれるか、有難う、感謝するよ、嬉しいわ」、と答え、今日はもう〜神社に帰り、信じてるからな、と言って送りました。

●8月26日(火)
 今日も稲荷様をお呼びしました。

 以前とは違い、大人しく、顔も狐らしくなっています。派手さは全く有りません。

 「伏見へ行って、修行して、立派な神様になってくれるな」、と念を押しました。

 もう決心が固まっているようです。

 私の顔を見ています。

 私は稲荷様に、「伏見へ行く前に、娘の病気を治してやってくれ」、と言いました。

 そうすれば、伏見での修行期間も幾分かは短くなるから、と言いました。

●8月27日(水)
 明日位に、この稲荷様を伏見へお送りする予定ですが、此方がいくら予定を立てても、肝心の伏見稲荷、白狐様が首を縦に振らないと、どうにもなりません。

 稲荷様を呼びますが、なかなか姿を見せません。まだ迷っているのでしょう。

 「地神様、〜神社の稲荷様を連れて来てください」、と頼むと、巳神は、稲荷様の首筋を噛んで、引きずって連れて来ました。

 「伏見に道をつけるから、行くな」、と念を押すと、「行く」と言います。

 「よし、分かった、明日呼ぶから、早く帰り」、と言って、今日は早く帰らせました。


 その直後、伏見稲荷、白狐様をお呼びしました。

 白狐様は、前足で沢山の花を持ち、それをかき上げている仕草をしています。

 白狐様に、今までの経緯を話し、〜神社の稲荷様を伏見の山に連れて帰ってもらい、再教育をして欲しい旨を話しました。


 霊視している妻が、「白狐さんは、もう分かっている」、と言っているよ、と言います。



 私はこれまでに、何回もこの様な我がままなお願いを白狐様にしています。しかし、白狐様は何も言わずに、私の願いを聞いてくださいます。

 有り難い事です。

 ●8月28日(木)
 今日は、〜神社の稲荷様を、正式に伏見稲荷大社へ連れて帰って頂く予定です。

 稲荷様を呼ぶと、体が少し小さくなっています。

 今日伏見稲荷の方へ行く事を告げました。

 稲荷様にその場に居るように告げ、伏見稲荷、白狐様をお呼びしました。

 白狐様にその旨を告げると、〜神社の稲荷様の体が、段々小さくなって行きます。

 白狐様と稲荷様が向き合っています。

 〜神社の稲荷様の体は小さくなり、震えています。

 時間が流れます。

 白狐様が説教しているのかどうかは分かりませんが、稲荷様は震えて、小さくなってしまいました。

 その間、此方の巳神は、一度白狐様の近くまで行きましたが、直に帰って来ました。 

 20分間程経ち、白狐様が此方を向きました。

 話が終わった、と取ります。

 私は白狐さまに、「稲荷大神秘文を上げ、伏見へお送りします、〜神社の稲荷様を宜しくお願いいたします」、と言いました。

 祝詞を上げると、〜神社の稲荷様は、白狐様の後ろについて消えて行きました。

 白狐様が、稲荷様をくわえて帰られるのかと思いましたが、素直について帰りました。




 今回は〜神社の稲荷様だけでしたので、この様に鳴釜の神事を行わず、机の上だけのやり取りで済みましたが、これが複数の場合、白狐様は釜を焚くように言われます。

 文中にも書きましたが、この稲荷様が、娘さんの体から出ても、この稲荷様が作用していたものは無くなりましたが、根本的には治っていません。

 この娘さんの母親からは、その後何の連絡も有りません。私がこの文章を書いているのが9月7日(日)ですので、二週間以上、何も言ってきません。

 娘さんの調子が良いのでしょう。

 しかし、直に悪くなる様な気がします。


      

            (11月19日(水)、追記)


 上記の文章を書いた少し後に、この娘さんの事が心配になり、この母親に電話をしましたら、直に可愛い封筒に五千円を入れて持って来ました。

 私はそういう意味で電話をしたのではありません。娘さんの事が心配になったので、電話をしたのです。

 お金はお返ししましたが、内心、娘さんは、もう無理だな、駄目だな、と思いました。

 この母親は、「娘は調子が良く、このままなら後3ケ月で治る」、と言います。

 「私が優しくしてあげると、娘の調子が良いわ、後3ケ月やな」、と自分で納得した様にうなずきます。

 この母親は、娘さんの病気の元凶が、自分に有るのを、まだ全く分かっていません。

 その事に気がついてくれれば、私達の力では無理でも、まだ方法は有ります。



 図で示したものを、信じる事です。

 以前、巳神が示してくれたものです。

 奈良県に在るものです。

 この家は、これしか方法は有りません。

  私にしても、この方が、本業の方の常連さんでは有りませんので、そんなに関わらなくても良いのですが、後味の悪いものです。

 気にはなりましたが、どうしようもない事です。

 しかし、今月に入って、この母親の知人から、又娘さんの調子が悪く、今までに無い荒れ方で、この母親は、他県の精神病院に入院の手続きを進めていると言います。

 近くの病院では駄目なのでしょう。

 私も、一度はこの事に関わりましたので、気になって、巳神に聞いてみました。




 いつもの様に、左には巳神が姿を見せ、その尻尾にくっ付く様に、小さな巳神が見えます。

 人物ははっきりとはしませんが、後ろ手に縛られている様な人が、茶色の馬に乗せられています。

 最初、蛇がこの縛られた人の少し上に出て来ました。

 この蛇は、この家の地神様です。

 馬の手綱を持つ人が見えます。

 蛇が地面から馬の上に行こうとしています。

 後ろ手に縛られた人を、助けに行こうとしています。

 馬の手綱を持った人が、刺股(さすまた)の様なもので、その蛇を押さえつけています。

 蛇はその下でもがいています。

 蛇が刺股から逃れ、馬の上に行きました(図には書いていません)。

 此方の巳神は、見ているだけです。


 後ろ手に縛られた人は、この家の娘さんと思えます。

 馬の手綱を持った人は、娘の母親と思えます。

 この家の地神様が、娘を助けに行こうとしますが、母親とみられる人の刺股に阻止されています。

 この家の力関係を表しています。

 後日、この家の娘さんが、精神病院に入院した事を聞きました。


   (上記した、伏見稲荷大社で再修業に入った稲荷様の事です)

 
先日も相談事で白狐様にお越し願いましたが、その時に上記の稲荷様の事を聞きました。

 私、「白狐様、この前はややこしい願いを聞いて頂きまして、有難う御座いました」、「ところで白狐様、〜神社の稲荷様は、伏見様で一生懸命に修行に励んでますか」、と聞きますと、白狐様は嬉しそうに、「修行しとる」、と言われました。

        


 私達は、度々京都へ祈祷に出かけます。そしてその帰りに、伏見稲荷大社にお参りします。

 白狐社の前で、「白狐様、少しお姿をお見せください」、と言うと、いつもの白狐様がお出になりますが、私達の用が有って来られる時のお姿とは少し違います。

 私達がお呼びした時に来られる白狐様は、その時々にもよりますが、迫力が有り、毛並みも少し乱れ、やる気満々ですが、白狐社に居られる時は、毛並が整い、大人しく、少しお澄ましです。
鳴釜神事の実際と考察
(最下位に、11月19日の追記有り)