見返り美人?・・・ある会社の守護神
 つい先日、「ひとりごと・たまに・ふたりごと、「某月、某日、(613)(614)」にも搭載させて頂きましたが、ある会社の駐車場建設工事の地鎮祭の祈祷を去年から頼まれていました。

 その時小さい神さんに、「あんた、此処の地鎮祭出来るか?」と聞いたところ、小さい神さんは即座に何回も首を横に振った事を覚えています。

 会社の敷地の角に大きな榊の木が植えてあるのですが、その時はその榊の木に何かが宿っているのだろう、しかしその木を伐らないと工事が出来ないので、何かが宿っているのならそのものと話をしたら良いと考えていました。

 そうこうしている間にコロナ禍の影響もあって日にちが決められない状態が続いたのですが、工事の日にちも迫って来ましたのでつい先日地鎮祭を行いました。

 普段なら、例えば地鎮祭なら、祈祷を行うその土地に絡む正邪?の念が私達の方にどっと来て、私達にしても相当前からその情報に基づいた祈祷の段取りを仕上げて本番に臨むわけですが、今回は余りにも地鎮祭をする土地からの念を感じる事が出来ず、祈祷の3日前にやっと地神様を通して霊視をした次第でした。

 この事から、この会社の土地、榊の木には何も祓い消すものは無いとは言えませんが、どちらにしても正当なものを相手の地鎮祭になるだろうと思っていました。

 地神様には、「○○さんの会社の榊の木ですが、この木に宿るものが居たら見せてください」と尋ねてみましたが何も見えては来ませんでした。

 そして、「地神さん・・・「○○○○株式会社」の土地に居られるもの、話をしたいので呼んでください」と伝えましたが何も見えては来ませんでした。

 そうこうしていると、「女の人が着物を着て出て来たわ・・・」と妻が言いました。

 白い着物(内掛け)を着て、長い黒髪を下に垂らし、女の人の顔は少し下向きで真っ白、体は斜めに構えて着物の裾は分厚く、その部分だけは真っ赤で、要するに真っ白な花嫁衣装の恰好の女の人が出て来られたという事です。




 妻が、「見返り美人やわ・・・」と言ったのですが、実は、着物は違いますが私の方の地神様も過去何回かこの様な形で出て来られた事があります。(何枚かを妻が絵に描いていますが、まだ登載していません)

 この女の方にいろんな事を問いかけたのですが反応は無く、只一つだけ、「貴女は命婦専女神様を知っていますか?」と聞いた時だけ、かすかにうなづかれた様に思いました。

 私はこの女の方に、「この領域を真面目にして来て、あんたとこの様な縁を持たせて頂いた事は幸せに思っています。悪い様にはせんから安心してください」と伝えました。

 この時、小さい神さんはずっと下を向いていたのを覚えています。

 そして妻は、「この女の人・・・前から地神さんを知ってる様やわ・・・どちらもが・・・」と言います。

 「顔を斜め下に向けながらも地神さんと顔を向き合わせてるわ・・・」と妻が言います。

 この時点で、この女の方は巳と稲荷が入った神霊と観ましたが、この時点では、何故この様なものがこの会社に居られるのかが解りませんでした。

 私はこの会社の役員の方を個人的には昔から知っているのですが、会社の事情は何も聞いていませんでしたので何故この様な神霊が出て来られるのかが分かりませんでした。

 確か、会社に神棚が在るとは聞いていたのですが、其処からは何も悪いものは感じませんでしたので何をお祀りしているのかは聞いてはいませんでした。

 そして祈祷の前日の夜、ホテルで、再度この会社に居られるものを御呼びしてみました。

 「○○さんの会社の榊の木に宿られている方・・・どうか御姿を見せてください」と伝えたのですが、何も見えては来ませんでした。

 「○○さんの会社の敷地に居られる方・・・どうか御姿を見せてください」と伝えたのですが、これも何も見えては来ませんでした。

 試しに、「○○さんの会社の・・・○○さんが世話をされてる神棚の御社に居られる方・・・お姿を見せてください」と伝えたところ、「あ・・・出て来てあった・・・女の人・・・見返り美人・・・今日は着物は普通の着物やわ・・・斜め向きに構えているわ・・・今日の着物の色は・・・口で言うのは難しいわ・・・やっぱり、地神さんを知ってるみたいやわ・・・地神さんの顔を見てるわ・・・。チビは下を向いてるわ・・・」と妻が言いました。(着物の色と同じ色に描くのは難しいと妻は言います)




 これでこの会社で祀る神棚の御社に入っているのはどうやら女の方(神霊)だという事が判明しました。

 判明しましたが、何故この様な神霊がこの会社の御社の中に居られるのかという事が祈祷の前日の夜になって分かった事に、明日の祈祷の進行をどの様な形で進めたら良いのか少し焦りを感じました。

 この役員の方の、この会社を立ち上げたお父さんが亡くなられた事情は分かっていますので、その関係から来るものなら何らかの対応をしなければいけないのですが、もうその対応はとっくの昔にこの役員の方がされて、其処(この方の家)には夫婦の巳神様(地神様)が居られるますので、この女の方(神霊)とは関係が無い事になります。

 まあ兎に角、もうこうなったら現地でこの女の方に出てもらい(御呼びして)、そして直接話をする事が一番確実に解明出来るだろうと思いました。

 話は少し先に飛びますが、祈祷が終わって東京からの帰り、途中のホテルの窓から見た夕焼けの色が、その女の方が来ていた着物の色(サーモンピンク)に似ていたと妻が言いました。



 明くる日の朝、現地の会社の事務所で釜の準備を終えて、先代が祀っている神棚の御社の中にどの様な御札が入っているのかを役員の方に見てもらいました。

 そしてその御社から出て来たものは祝詞(大祓詞)の本だけでした。

 それも正統な祝詞の本ではなく、只の「大祓詞」だけが載った、神社で頂く薄っぺらい印刷物でした。

 これを先代が祀り、代が変わってこの役員の方がお祀りされていた事になります。

 この様な経緯も、この女の方(神霊)が出て来られたら聞いてみようと思い、それは元の御社の中に戻し、一つ目の釜に入りました。

 この会社の敷地の榊の伐採の許し、地鎮祭の表白を、一応、この御社の中に居られる女の方(神霊)に対して上げました。

 釜は少し波の有る大きな音で鳴り出し、普通の時間?を鳴って止んで行きました。

 私、「出たか?」。

 妻、「三角形が出てるわ・・・」と言います。

 途端に、私の右耳に稲荷神独特な綺麗な音が入って来ました。

 声に出さず地神さんにも聞いてみましたが、この女の方は巳だが、稲荷の力も持っていると取りました。

 会社が順調に行っているのがうなづけます。

 この三角形の形を取る女の方(神霊)に、今までの守護と会社の事業繁栄を祈願して二つ目の釜を焚きました。

 釜は大きな音で鳴り出し、普通の時間?を鳴って止んで行きました。

 釜が鳴って何が見えて来たかという事ですが、この祈祷から帰って来てから直ぐに奈良市に行った事で、私や妻の記憶が定かではありません。

 後ろに居られた二人の役員の方には説明していますが、良い意味のものが見えて来た事だけは覚えています。

 申し訳ないです。

 今、この三角形の形を取って出て来られたものに本来の形の貴女を見せてくださいと何回も伝えたのですが、終始、三角形の形を崩す事はありませんでした。

 この三角形の形を取る神霊に、「この会社のこの先、守ってやってください」と頼んだところ、三角形の周りが薄い朱色のもので囲まれました。

 このもの、巳であるが、稲荷でもある事が解ります。

 大人しい女の神様なのでしょう、他に何を聞いてもそれらしい反応は薄く、その代わり、私の方の地神様がいろいろと答えてくださいました。

 後ろに居られる役員の方の一人は女の方なのですが、この方の事についても聞いてみました。

 声に出さず、

 私、「○○さんも人が変わった様に元気になられたが、私は調子の悪かった時を知っているので守ってやってください。貴女も女・・・○○さんも女・・・女同士やから、○○さんの事は頼みますよ・・・。守ってくれるのなら其処で光を出してください」と伝えたました。

 声に出して、

 私、「どや?。光ったか?」。

 妻、「三角形の中が白く光ったわ・・・」と言います。



 私、「頼むわな・・・」。

 此処で調子に乗ってこの様な事も聞いてみました。

 声に出さず、

 私、「此処(会社)にもう一人女の方が働いておられるが・・・あんた・・・あの人、嫌いやな?」と聞いてみました。

 妻、「三角形の中が光ったけど・・・何、聞いたん?」。

 ・・・まあ、こういう様に神霊とやり取り出来るというのも嬉しいものです。

 この神霊には、いつ頃から、何処から来られて、何故この会社で祀る御社の中に入られたのか等をいろんな方法で聞いたのですが、この神霊も私の方の地神様も何も教えてはくれませんでした。

 まあ考えてみれば、現にこうしてこの会社を守ってくれているのですから、そんな事を知ってみても意味が無いと思いました。

 男の役員の方は、10年程前から京都の伏見稲荷大社にお参りするようになったのでそれも関係してるのでしょうかと聞かれますが、確かに、この方は伏見稲荷にお参りすると白狐社の前に行かれますし、今回出て来られた女の方にも、「貴女は命婦専女神様を知っていますか」と聞いた時、かすかにうなづいた様にも思えましたし、高橋家の地神様も知ってる様ですので、まあ、その様な所からの縁でこの会社に来られたのかも知れません。

 私の知っているこの会社の二人の役員の方の性格からしても、相性の良い優しそうな神霊が来られました。

 この会社も女の神霊に守られて発展して行くと思います。

 尚、この会社での祈祷中、小さい神さんはずっと下を向いていたり、姿が出たり消えたりしていました。

 多分、小さい神さんはこの女の方?が恥ずかしかったのだと思います。

 これで一応、今回の祈祷の私達の主な仕事は終わったのですが、やはりその家の安泰、安寧、安定の全ての一番の基礎になるのは先祖供養になりますので、紙の位牌を用意して、会社でも行わせて頂きました。

 しかし先祖供養に関しては、今まで役員の方の家やお墓で何度も丁寧に行いましたので何も問題も無く、妻が「何も見えて来ないわ・・・前が綺麗わ・・・」と言います。

 それは私も解っていたのですが、数年前に亡くなられた役員の方のお母さんを御呼びしてみました。

 「白い線が一本出て来たわ・・・」と妻が言いました。

 数年前に亡くなられた役員のお母さんなのですが、お母さんが出て来られたのですから、もう相当前に亡くなられたお父さんも御呼びしてみました。

 「お父さんらしきものは見えないけど・・・地神さんが口から白い球を出したわ・・・白い球はス〜ッと白い線の方に行ったわ・・・白い線の横に行ったわ・・・」と妻が言いました。



 「白い球が白い線の横に行ったか・・・やっぱり夫婦やな・・・」と思いました。

 私事になりますが、神霊は、地神様は、偶にこの様な恰好良い知らせ方、見せ方をするもんだと感心しました。

 絶対とは言えませんが、役員の方がこの家の御先祖様の供養を一生懸命にされますので、公私とも何も問題のない状態が続いて行くと思います。







 

 




 

 

 

 


 

 

 

 

 
















 

 

 

 







鳴釜神事の実際と考察
新 ひとりごと・たまに・ふたりごと・・2