地神(巳神・水神・土地の神)様の勧請・・・3
何故こんな祈祷を受けてしまったのだろう。
断れば良かったのに・・・、と後悔しましたが、終わってしまえば、久々にすがすがしい思いのする、やりがいのある祈祷でした。
三人の方が協同で起業するにあたり、その事業所の場所を決める為に相談に来られました。
何か所の候補地を上げて、此方の巳神様にその土地の是非(障りを)聞いて判断するのですが、その時、今回事業所を開設された土地には白い巳神様が居られるのが解りました。
その事を考慮に入れて、事業所開設前に、この会社の御守護神(みまもりがみ)様として、この所に勧請させて頂く段取りにしていました。
私達としては極普通の勧請と取り、その時点では、何ら不都合なものの作用も入って来ませんでしたので、ましてや、巳神様の勧請の道筋をつけさせて頂く事は嬉しく思っていました。
この方達が相談に来られたのは一か月半から二か月位前で、今回の勧請までの間、各地でいろんな種類の祈祷をさせて頂いています。
各祈祷では、事前にそれなりの体への負担は勿論有るのですが、今回の祈祷の3日ほど前から、妻の様子がおかしい(変)状態です。
何時もの事ですが・・・・。
その状況が・・・、蛇が作用している状況、そのものです。(蛇が関わって成す作用を詳しく書けば良いのですが、神経質になる方も居られると思いますので書きません)
今回の祈祷は巳神様の勧請・・・、目出度い事です。
幣立ても、紅白の水引を付けようかとも思っていたところだったのですが・・・・・。
祈祷の二日前、何が妻の体に作用しているのかを聞いてみました。
人間の右手が、握りこぶしをして目の前に出て来ます。
此方の巳神様は澄まして出ています。
握りこぶしの下には、黒い蛇が出ています。
「またこれやがい。こんなん居らんかったで・・・確か・・・」、と思ったのですが、妻は大変ですが、私としては日常茶飯事ですのでどうという事はないのですが、気分は悪いです。
結局妻は、祈祷の前日の夕方近くまで寝込んでいました。
此方の巳神様は、「いかな治らん」(現地に行って、祈祷をしないと治らない)、と言います。
「いかな治らんのかい、困ったもんじゃ」、と思いましたが、「まあ、それもそうやな〜」、と、妻には悪いですが・・・・。
しかし、「邪」の、私達を拒否する念の強弱で、そのものの力の程度、質が解ります。
余談になりますが、私が今まで一番程度が低く思ったのは、「青い色」、の存在です。
これは・・・卑怯者です。
このもの、決定的な、要するに、世間で言う、「消す」、という事はしていませんが、殆ど力の無い状態までには弱らせました。
しかし、まだうろうろしています。
最近、この領域の私の知り合いの所、二か所に同時に現れています。
困ったもんです。
余談になりました。本題に戻ります。
私はどの様な祈祷でも、先ず御先祖様をお呼びします。
今回は三人の方の御先祖様をお呼びしました。
祈祷の段取りとしては、先ず、三軒の御先祖様の御供養をします。
その次に、鳴釜をもってこの土地に居る黒い蛇への対処をします。(土地の障り)
黒い蛇への対処は、このものの出て来た状況(態度、姿、)で判断します。
最後に、何も障りが無く、綺麗な状態になったところで、鳴釜神事をもって巳神(地神様)様の勧請を行います。
稲荷様でも同じですが、汚い、障りのある所、家には、いくら勧請しても来られないです。
家に稲荷様をお祀りしていますと言われる方が居られますが、霊視してみると、其処には神霊の存在がない所も沢山あります。
その判断は、やはり霊視が効く方の仕事となりますが、その霊視が効く方の質によっても、見えるものや言う事が違ってきます。
素人の方が、どの方を信用するのかを見極めるのは大変難しいです。
困った事です。
今回の祈祷では、三人の方の御先祖様をお呼びして、供養をさせて頂きましたが、その存在は感じませんでしたし、不都合なお知らせの様な念も入って来ませんでした。
それはそれで良いのですが、今回の祈祷は巳神様の勧請、その結果の事業隆昌に重きを置いていますので、此方の巳神様があえて三人の御先祖様をお呼びしなかったと観ます。
次に、鳴釜をもって、この事業所のある所(この判断は難しく、この事業所はマンションの中に在ります。このマンションのこの部屋にその様な黒いものの障りが働いているのか、このマンションの敷地全体に障りが有るのか、又は、この一帯の土地の障りが働いているのかを見極めなければなりませんが、今回の場合、このマンションが建つ敷地の障りと観ます)を祓い清めます。
結界を張ります。(詳しくは言いません。真似をして間違った事をされる方も居られますので)
この黒い土地の障り(黒蛇)は、御先祖様の供養をしている段階から出ていました。
この黒い蛇には、普通のしゃべり言葉で対処しました。
何故かと言うと、この黒蛇、おとなしい。
私、「あんた、見たところ、女の巳さんやな。そやろ。そうなら舌を出してみ」。
妻、「出したわ」。
私、「あんた、正直やな。見たところ、あんた、辛そうやな〜?、そうやろ。苦しいなあ〜。あんた、こんなとこ(こんなところ)に居りたいないな〜?、もう、そろそろ上に上がりたいな?」。
妻、「そうらしいわ」。
私、「なあ、あんた、女の巳さんやからな〜。もっと綺麗になりたいな〜?。どや、わしがあんたを綺麗にしたろか、綺麗な白い巳さんにしたろか、この釜で綺麗な白い巳さんにしたろか。そいで、もう一回修行して、今度は人を助けたらどうや?」。
妻、「上がる、言ってる」。
私、「そうか、上がるか。あんた、ほんまは、こんなとこに居りたくないもんな。解った。そしたら釜で送ったるからな、心配せんでええ。よし」。
最初、こんなもの、決してしまえと思って祈祷に臨んだ事は確かですが、この黒い蛇の出方を観て、急遽、上記した様な運びとなりました。
実際、この方が、私としては気持ちが良いんです。
此方の巳神様にしても、この様な運びを、優しい顔で見ています。
只、いくら優しく言って聞かしても駄目な時は、此方の巳神様も厳しい顔になりますので、その時はそれに合った対処をします。
この黒い蛇には、「観音経」、を上げて、釜を焚きました。
私、「どんな態度で居るんや、黒い蛇は?」。
妻、「大人しくしてる」。
私、「地神さんは?」。
妻、「優しい顔で見てるわ。今日は動かないわ」。
「観音経」、を上げ終わる頃から、釜が沸騰している音が聞こえます。
私、「目の前の場面は?」。
妻、「黒い巳さんの上に手が出て来たわ」、「左手と思う」。
私、「手の色は?」。
妻、「手の色」。
私、「黒い巳さんは?」。
妻、「じっと静かにしてる」。
湯が沸騰して来ます。
洗い米を入れます。
不動明王の真言を唱えるのですが・・・・、唱えていたのですが・・・、何故か途中で、「龍神祝詞」、を上げたくなって来ました。
何故か、この黒い蛇が可哀そうになってきたもので・・・・・。
最初から釜は大きな音で・・・、米を一握り入れた途端、力強く鳴り響き出しました。
不動明王の真言を上げます。
「龍神祝詞」、を上げます。
気持ちの中では・・・・、「あんたは悪い巳さんやなさそうやから・・、何か訳が有って、そうなってしまったんやから・・・、白い巳さんになって、今度は人を助ける為に降りておいでよ・・・・」、と念じていました。
やがて音が止んで来ました。
私、「どうやった?」。
妻、「音が鳴り出したら、さっき出ていた人の手が黒い蛇を掌に乗せて、手も一緒に上に上がって行って消えてしまったわ」、と言います。
私、「へぇ〜。で、どっちの手や?」。
妻、「左手やと思うけど・・・・・」。
私、「で、今、目の前には何もない訳やな?」。
妻、「何もない」。
今回の祈祷の前、妻の体調が悪いので、その障りを聞いてみた時、握りこぶしと黒い蛇が出たわけですが、余りにも妻の体調が悪かったのでこの握りこぶしの解釈を、「来るな」、の意味と解釈していましたが、私の間違いであると反省しました。
霊視の解釈仕方は、その時の此方の状況や気持ちも関係しますので、難しいものです。
さあ、次が今回のメインです。
この所に、この事業所の事業繁栄の為に、巳神様を勧請させて頂くのですが、これも私の経験不足というか、解釈の乏しさから来る勘違いというのか、最初、この土地を霊視した時、白い巳神様が見えました。当然、以前、霊視した神霊が降り来てくださると思っていました。この時点では全くそのお姿は見えませんが、以前霊視で見た神霊が来られると思っていました。
此方の巳神様は、「釜を焚いたら解る」、としか言いません。
地神様勧請の表白、事業隆昌、商売繁盛の願文を述べます。(長文になります)
「身滌大祓」、「天地一切清浄祓」、「龍神祝詞」、を上げます。
コンロに火をつけます。
湯が沸騰してきます。
私、「どや、何か見えるか?」。
妻、「何も見えない」。
米を入れます。
これも、米を一握り入れた途端、力強い大きな音が鳴り響き出しました。
やはり、これ位の音は必要です。
「龍神祝詞」、「大元造化三神報恩之祝詞」、を上げます。
大きな音が鳴り続いています。
「龍神祝詞」、を上げ続けます。
マンションの他の部屋の迷惑にならないかと心配する程大きな音です。
やがて音が止んで来ました。
私、「来てあったやろ?」。
妻、「来てあったわ」。
私、「どんな展開やった?」。
妻、「音が鳴り出したら、掌(てのひら)に巳さんを乗せた手が降りて来て、巳さんのお姿の上まで来たら・・・、軽く掌を握ったと思ったら、そこから白い綺麗な砂の様なものが巳さんのお姿の上に落ちて行った」、と言います。
私、「どっちの手や?」。
妻、「右手と思う・・・」。
私、「掌に乗っていた巳さんは一体か?」。
妻、「一つしかなかったと思う」。
私、「それで、今、目の前には何が出てる?」。
妻、「何も出ていない」。
粋な出し方です。
嬉しくなって来ました。
綺麗な出し方です。
感激しました。
私、「今日来られた巳神様、どうかお姿をお見せください」。
妻、「何も出ないよ」。
私、「今日、この○○○に来られた巳神様、これからこの三人が一生懸命にお祀りさせて頂きます。どうかこの○○○の商売繁盛、事業繁栄、お願い致します。どうか守ってやってください。守ってくださるのなら目の前に光を出してください」。
妻、「お姿や釜の周りが光っているよ」。
私、「有難う御座います」、「この○○○の事業のこの先を見せてください」。
妻、「白い光っている線が・・・、こんな様になっている」、と図に書きました。
私、「小さい神さん、あんた、目の前の白い線の所に行ってみ」。
妻、「白い線に乗って、滑り台みたいにすべって遊んでるわ」、「初めは人間の子供の格好をして上まで行って、滑って降りて来たら巳さんの姿になってるわ」。
私、「?????。まあ、どうもないという事やろ」。
私、「○○○の地神様、どうかお姿をお見せください」。
妻、「見えないけど、場面が光ってるよ」。
私、「まあ、そんなもんやな」。
巳神(地神様)様の勧請は数え切れないほど縁を持たせて頂きましたが、このケースが多いです。
勿論、最初から巳神のお姿を取る場合もありますが、今回の様に、光として降りて来られ(一時はお姿を見せる事が有りますが)、その後の祀り方で立派な巳神としてのお姿を出す事が多いです。
それは事情によりますので、一概には言えません。
一番最初、霊視の段階でお姿を見せた巳神様は、今回この○○○の所に降りて来られた巳神様の、この三人が一生懸命にお祀りした結果としてのお姿を、一番最初に見せたものと観ます。
綺麗なお正念が降りて来られました。
一生懸命にお祀りすれば、事業繁栄します。
只、此処は共同経営ですので、よく話し合って仲良くやって欲しいです。
気持ちの良い地神様勧請の儀でした。
充実した勧請の儀に御縁を持たせて頂いたことに感謝します。