今回は、庭に有る御社の神様を整理し、その後、この会社の内容がマスコミや書物で取り上げられ、急に事業が忙しくなった例です。
今回は、この回の祈祷後に少し日にちをおいて、もう一回祈祷を行いました。
京都に有る伝統工芸の会社の社長の実家には、先代の社長がお祀りした、伏見稲荷の立派な御社が庭に有ります。先代の社長は、神祭りが好きな方だった様です。
実家を壊す事になりましたので、庭に祭られた伏見稲荷様を、会社の方に移転させたい旨の祈祷依頼でした。
電話で依頼を受けた時に、どの様な伏見稲荷様が鎮座されているのか、此方の巳神に頼んで呼んでもらいました。
立派な強そうな、白い御稲荷様が一体、姿を見せました。正式に勧請された稲荷様です。
祈祷の当日、先ず
会社に寄りますと、白い大きな蛇が姿を見せます。私は社長に、この会社の敷地には地神様が居ますよ、相当力の有る神様ですよ、と告げ、実家の場所を教えてもらい、先を急ぎました。
鳴釜の準備を整え、庭の御社に鎮座する伏見稲荷様を呼んでみました。強そうな稲荷様が姿を見せます。
今回の祈祷の主旨を述べました。
私の横で、霊視している妻が、「伏見稲荷様だけではなく、まだ二体程、稲荷様が出てるよ」、と言います。「その他にも、形ははっきりしないけど、御社の周りに沢山出てるよ」、と言います。
私は家人に、御社を開けて、中を見て宜しいですか、と言い、扉を開けてみました。
大きな御社ですが、その中にぎっしりと御札が詰っています。これではっきりしました。
先代の社長は、仕事が暇になるとその都度、いろんな神社の神主さんに家に来てもらい、神様を御祭りしていたという事です。
今回は、
伏見稲荷様だけを残し、他は全て、元の所に帰っていただきました。
伏見稲荷様には、今日から会社の方に御祭りする旨を告げました。
帰りに会社に寄り、伏見稲荷様を御祭りする場所を、伏見稲荷様の意見を聞き、決めました。
その後は冒頭でも書きましたが、新規に職人さんを何人か入れましたが、それでもまだ足りない位の盛況です。
(余談ですが、壊される家には井戸が有り、その井戸には水神様(巳神)が居ましたので、今は社長の妹さんの所で、お祭りされています)
(半年後、会社の方で地神様勧請の為、祈祷を行いました)
この会社は、相変わらず繁盛しています。この前より又何人か人が増えています。社長さんは従業員を連れて、首都圏のデパートでの販売に忙しそうです。
今回の地神様勧請も、今よりも、より事業が栄える為のものです。
今回は、鳴釜の神事を二回行います。一つは、伏見稲荷様に対し、商売繁盛の御礼と、地神様勧請の御断りの為です。
先ず、伏見稲荷様の御社の前に釜を置き、今までの御加護に感謝し、地神様の勧請の許しを得、地神様勧請後も、地神様と力を合わせて、この会社の繁栄を頼みました。
先ず、この家の伏見稲荷様を呼びます。中央に二体の稲荷様が姿を見せます。
そして、何時も、私の呼びかけに対し駆けつけてくださる
伏見稲荷眷属神白狐様を呼びます。この神様は、他の神様とは違い、少し青味がかった色で、長い毛をしています。
私は、
伏見稲荷眷属神白狐様に、伏見稲荷の他の神様も沢山呼んでください、と頼みました。霊視している妻が、「伏見稲荷の神様が沢山来てるわ、二列に並んで、数は分からない程きてる」と言います。
有り難い事です。
私は、伏見稲荷の神様、今から釜を焚きますので見ていてください、と言いました。
霊視している妻が、
「釜を焚きますから見ていてください、と言うと、列が少し乱れて、並んでいる稲荷様が前に出ようとした時、一番前の白狐様が、威厳を持って、前足で後ろの稲荷様を制した」と言います。
釜に火を入れ、湯が沸騰して来ると、並んでいる稲荷様方も興奮している様です。洗い米を入れます。この場合は、当然釜は大きな音で鳴ります。
私は、この家の稲荷様に、これからも、この会社の仕事の繁盛を頼み、これからこの会社はどうなるのか、形で見せてくれる様に頼みました。
稲荷様の周りや、御社にかけて炎が上がりました。
商売繁盛と取ります。
次に、地神様の勧請に移りますが、その前に地神様をお祀りする場所の問題です。家の方は伏見稲荷様の横が開いていますので、そこでお祀りしたいと言われます。
私は稲荷様に、この横が開いていますが、横に祀らせてもらっても宜しいでしょうか、と聞きました。
すると、「横はあかん」「違う部屋で祀れ」と言われます。
直ぐ横の部屋に、お祀りする場所が有りましたので、稲荷様と向き合わない方向を向け、場所を決めました。
この家の巳神を出し、此処でお祀りさせてもらって宜しいですか、と聞きますと、異議は無い、と言われます。
この御社で宜しいですか、と聞きますと、それで良い、と言われます。
(前回の祈祷の少し後に、京都での祈祷の機会が有りましたので、帰りにこの会社に寄らせて頂いた時、すでに社長さんが御社を用意されていましたが、その御社では小さすぎる、と巳神が言われたので、今回新たに御社を用意されていました)
祝詞を上げ、勧請の言葉を述べ、最後に「お入りください」と言います。
今まで御社の近くに居た巳神(二体)が、お姿に入って行きます。
(素人の方や、この領域に気触れている方は、依代を置けば、自然に神霊が入って行くと勘違いされますが、正統な神霊は、此方が言わない限りは動きません)
話が前後しますが、地神様勧請の折に、横の部屋の伏見稲荷様もお呼びして、一緒に見ていてくださいよ、と言いました。
稲荷様が二体、姿を出しましたが、小さく、稲荷社の前に置く、焼き物の姿です。
釜は当然大きな音で鳴り響きます。
縁が有り、神様を勧請させていただくのは、大変光栄であり、気持ちの良いものです。
地神様勧請の途中で、私に入っている巳神が、
「鬼門を清め」「鬼門や」と何回も言います。この会社の鬼門は、今まで何回もそこに立っていますが、その時は何も感じませんでした。社長の妹さんの仕事部屋がその斜め上ですので、何か異常は無いですか、と聞きますと、霊的に敏感な妹さんが、
「下から天井にかけ、もやっとしたものが感じられ、頻繁に音が鳴る」、と言われます。社長さんも、「この家は昔から、度々音が鳴り、誰も居ないのに、人気を感じる時が度々有る」、と言われます。
この会社の鬼門は、少し前までは、この場所で仕事に使う刃物の砥ぎを行っていた場所です。何も支障は有りません。
今回この場所で手を合わせてみると、
私の左手の全ての指の第二関節から上が、痛くなって来ます。相当な痛みです。この前は何も感じなかったのですが、今回はひどいです。
後ろに妻を立たせ、此方の巳神に、この場所の障りを見せてくれる様に頼みました。
霊視している妻が、
「鉤(かぎ)の様な物が沢山出ている」「黒い、もやっとした物が出て来た」、と言います。
私は家の人に、この地はその昔、どんな土地だったか分かりますか、と尋ねると、社長さんが、横の家の工事の時に、
墓石が沢山出て来た、と言われます。
この会社の三軒隣は、○本願寺です。
その昔、この辺一帯は、墓地だった様です。宗旨は分かりませんが。
私は沢山の仏さんに、「今からお経を上げるから、成仏しいよ」、と言ってお経を上げ始めると、霊視している妻が、「いっぱい来てるわ」と言います。
私は最初、横が○本願寺なので、阿弥陀経を上げていました。しかし、これで上に上がる仏さんは少ない様に思えます。真宗系ではなさそうです。
観音経を上げて見ました。そうするとどんどん上に上がって行きます。しかし相当な数です。
私は、
これは私一人の力では無理が有ると思いましたので、私の先祖の1800年代のお坊さんに、「私一人では無理ですので、ちょっと出て来て、一緒にお経を上げてください」と念じました。
そうすると、霊視している妻が、
「白く光った男の人が出て来たわ」「光ってるわ」と言います。
私は、
「それは、坊さんや、先祖の坊さんや、今呼んだんや、俺一人では無理やから」「こんな沢山、一人では無理や」「御先祖のお坊さん、一緒に上げてください」、と頼みました。
妻が、「ヒューと、どんどん上がって行くわ」、と言います。
相当の数が上に上がりました。しかし全てでは有りません。しかし見えるものは、上げました。
これだけ上げたなら、以前よりは、少しはましになるでしょう。
これで今回の祈祷は終わりました。
全て、今まで以上に、良い方向に行くでしょう。
最後に社長の奥さんが、「稲荷様の世話をするのは殆んど私ですが、この度、実家の方で不幸が有ったのですが、少しの期間、私が世話をしない方が宜しいですか」、と聞かれましたので、私は良いと思いますが、一度稲荷様に聞いてみます、と答え、稲荷様にその旨を伝えました。
すると稲荷様は、
そっぽを向いています。
駄目だ、という意味です。
この会社はこれから先、飛躍的に伸びて行くと、確信しました。