地鎮祭
 これぞ「地鎮祭」と言って良いほど、良い地鎮祭でした

 何の派手さ(?)も無く、淡々と事が運んだ、良い地鎮祭でした

 勿論、何も障りの無い土地というのも少なく、当日この地に立ってみると、やはり少しの「揺らぎ」は感じられました。

 この土地は地名が二つ付いています。

 要するに、二つの町にまたがって、一つの土地があるという事です。

 長年この仕事をしていますが、珍しい事です。

 後になりましたが、ある男性から電話がありました。

 大変実直そうで、今から何か、発展的な事をされるであろうというものが感じられます。

 ある土地に、家と事務所を建てたいと言われます。

 かってその土地には二つの井戸が在ったらしいが、家屋解体の折、業者が埋めてしまったらしいと言われます。

 人生で何回も家を建てられる訳でもなく、其処に住んだ後、家族に影響が出ると大変ですので、その土地の障りを観て欲しいと言われます。

 大変家族思いの方と観ました。
 
 此方の神霊に取っては、得意中の得意な分野です

 早速、この二つの町にまたがる土地の事情を聞いてみました。

 地面と観られる所に、丸い輪が出ています

 その輪の中心付近から、縦の線が下に下がり、その縦の線には小さい丸い輪が3〜4個見られます



 一番下には大きな丸い輪が見られます

 綺麗な水溜りです

 相当深い所に、綺麗な水溜りが見られます

 井戸の存在を示しています

 業者が埋めてしまったが、其処には井戸があって、その井戸は生きていると観ます

 此方の巳神様は優しい表情でそれを見ています。

 その横には絵で示した様な形が出ています。

 これは図で示す様に、形を変えて行きます。

 こ時点では、この形を変えて行くものの意味が解りません(解らないという訳ではありませんでしたが)でしたので、その事はお伝えしませんでした。

 その他、絵には書いていませんが、雑多なものが漂っているのですが、それはよく有る事ですので、その存在だけは伝えさせていただきました。(この雑多な存在は、その後、現地に着いて、線香の護摩をし始めると解明しました)

 この方には、その土地には綺麗な井戸の存在があり、其処には水神様(巳神様、地神様)が居られると思うが、この時点ではその御姿は出ない

 出来れば、この水神様に、この土地の上に家を建て、其処で生計を立てる事の許しを得る事をお伝えし、許しを得る事を進言しました

 その二ヶ月位後、この方からは、地鎮祭をして欲しいという連絡がありました。

 この事の是非を此方の神霊に聞くと、良しと頭を下に向けました。

 私達にしても、この土地の水神様(巳神)をお助けさせて頂くというお役は、大変嬉しいものです。

 勿論、御神霊様(水神)にしても、まだ切羽詰まった状況ではありませんので、私達の体を通して、厳しいお知らせは入れて来ません。

 何かを祓い消すとかではなく、神霊を本来の状況に戻させて頂くという祈祷は、やりがいが有り、嬉しいものです。

 地鎮祭についてですが、私達が行う地鎮祭というものは、その家の(両家)御先祖様もお呼びして、同席して頂きます

 これは当たり前の話です。

 何の説明も要りません。

 御先祖様があって、今の自分達があって、新たにこの地で頑張って、又次の代に引き継がれて生活をして行く場ですので、それを見守る御先祖様(両家)の出席は当然の話です

 これを笑う方は、御先祖様無くして、生れて来た方です。(?)


 地鎮祭の前の晩から妻が、「綺麗な水が出ている」、と言っていました。

 地鎮祭の当日、神霊や御先祖様を御迎えする舞台を作ります。

 地鎮祭に入る前に、この地の水神様(地神様、巳神様)の御姿を請いますが、御姿が出ません

 私、「地神さん、この土地の地神様を御呼びください」、と言いました。

 妻、「地神さんが土地を一周してるわ」、「満足気に戻って来たわ」、と言います

 「これは出るな」と確信出来ます。

 先ず、線香の護摩をもって(線香護摩という舞台を作って)両家の御先祖様を御呼びします。

 大概、この護摩の後半に入って行くと、此方の神霊が祓う対象を見せてくれるのが常です。

 線香の護摩の段階で、御先祖様の状態の是非やお知らせ等、いろんな情報が解かりますが、この両家の御先祖様については、奥さんの方の御先祖様が少し気にかかりますが、これは何処の家に行っても感じる事ですので、気にする必要は無いものです。

 線香の護摩の後半に入った時、私が座る右側の角(敷地の角)の辺りに何かを感じます。

 私、「地神様、あの角の辺、あれは何ですか」。

 妻、「斜めの線が三本出てるわ」。

 私、「何でこんな所に他の仏さんが居るんや?」。

 妻、「地神さんが、「阿弥陀経」を上げてやれ」、と言ってるわ。

 「阿弥陀経」を上げさせてもらいましたが、三本の線は途中で消えて無くなっていました。

 これは、この家の地域の土地柄(寺だらけ)(祈祷の間も、托鉢の修行僧の一団が通って行きます)もあり、又この家の隣家の角に「お地蔵様」が祀られており、其処に漂っている仏様が顔を出したと観ます

 しょっちゅう有る事です。

 線香の護摩が終り、鳴釜に移る前に、

 妻、「この土地の地神さん、出てるよ」、と言います。

 妻、「二体(夫婦)で出てるわ」、「一体がすごく大きいわ」、「鱗もはっきりと見える」、と言います。

 相当力の有る神霊と観ます

 歴史の有る土地で、長年に渡りこの土地や此処に住む住人を守って来た、それだけの御力の有る神霊と観ます

 この神霊には、これからこの家族が此処に住む旨の許し、又、この地の何処にどの様なもの(トイレや風呂、流しなど)を作ろうとも、一切の障礙(しょうげ)無く、家族が健康で商売も繁盛させてくれる様に懇願し、鳴釜の神事を持って許しを請う旨を伝えました

 妻、「大きな巳さんの頭に毛の様なもの(?)が出たわ」、と言います。

 上記した内容を、再度この土地の地神様にお伝えしたところ、

 妻、「巳さんの頭に毛(?)が出てるよ」、と言います。



 「了解した」、と取ります。

 此方の巳神様は、何時もと同じ表情で此方を見ています。

 私、「〜家の地神様、夫婦で私の方を見てください」、と伝え、「これからこの家族が此処に住むが、家族が健康で、御主人の商売が繁栄する様に守ってやってください」、「了解したなら、一回、良しと舌を出してください」、と言いました

 妻、「夫婦で此方を向いて舌を出してるよ」、と言います。

 礼を言い、鳴釜の神事に入ります。

 妻、「大きい方の巳さんの頭に毛が出てるよ」

 私、「嬉しいんやろ」、「ちゃんと筋を通して、此処に住まわして欲しいと断りを入れてる事が、嬉しいんやろ」

 釜に火を入れる前に、大きな音が出るのは分かります。

 コンロに火をつけます。

 湯が沸騰して来ます。

 大概この段階で、時間的なものも関係しますが、風が吹き始めます。

 屋外でこの神事を行う場合、風は大敵です。

 しかし、コンロに火をつけたと同時に、風は治まっています。

 米を入れます。

 当然、大きな音で釜は鳴り出します。

 最初の内は少し波の有る鳴り方でしたが、直に安定した音に変わりました。

 此方の神霊の判断で、私達の気づかないところを祓ったのかも知れません。

 妻、「赤と白の幣の様なものが出てるよ」、と」、言います。

 この地鎮祭は、何を祓うというものではなく、「お祭り」と観ます



 この地の二体の巳神様には、何回もこの家族を守ってやってくれと念を押して頼みましたが、余程嬉しいのか、その都度、良い返事が返って来ます

 これで何時でも工事に入って頂いて良いし、何処に何を作ろうと全く障礙なく、安心して暮らしていけます

 何かが出て来て、どう祓い消してどうなったという事も無く、良い地鎮祭でした

 これが普通なのです

 これが良いのです

 これも、此処の御主人の人徳でしょう









 

 

 
鳴釜神事の実際と考察