式神については、書物等からの、知識だけはお持ちの方が多いのではないかと思います。
殆んどの方は、良い意味での使役神を想像されると思いますが、実際の現場では、その正反対の役目を掌ったものが横行する、何とも物騒な世界が展開されています。
式神を使った、ある寺院の乗っ取り未遂の例ですが、この寺の住人には分かりませんが、
力は弱くなったとはいえ、今現在もその作用は続行しています。
いろんなものに影響しますので、細部にわたった説明や深い意味は省いたものにします。(恐れるものではないのですが、不愉快さが残りますので)
〜地方の、ある寺院から電話が有りました。
いろんな問題(根本は、この寺院の物欲が招いたものです)を抱え、二進も三進も行かなくなり、私達の所に連絡をされて来ました。
時間をかけて、此方の巳神様、伏見稲荷大社、白狐様(命婦専女神)に教えて頂いたものを伝えましたが、何処まで信用されたのか、私達の力を試したのか・・・・・。
そしてその後、何を思ったのか、寺の形を装った、ある拝み屋に相談したと言われます。
この寺院の方は、私達の事をその拝み屋さんに話したところ、「直行きます」と言って、仲間と一緒に、十数時間の道程を車で来たと言われます。
そして仲間と一緒に神事をして帰られたと言われます。
その後、この寺院の方は、その拝み屋さんに疑問を持たれたのか、私達の所に来られました。
そして言われます。
「派手で、普通ではないタイプの男の方が、それらしき服装で来られ、神事をされた」、「私服の時は、芸能人みたいに派手な背広を着ていた」、「指には大きな指輪をされていた」、と言われます。
「自慢話が多く、気持ち悪いほど、優しくしてくれた」、「祈祷をして帰られた後も、度々優しい文面の手紙や電話がかかる」、と言われます。
この寺院の息子が、拝み屋さん達との雑談の中で、「取ってやった」という言葉が、仲間内で出ていたと言われます。
「拝み屋さんが帰られた後、何か分からない気配や、絶えず、何かが見ている様な、見張られている様な感じがする」と言われます。
そして、「気持ちが悪い」、「落ち着かない」、「○○が痺れる」、と言われます。
はっきりとは言われませんが、百万単位の金額を請求された様です。
「そんな事知らんがな」、「言う様にせえへんから(しないから)、そうなったんや」、「難儀やな」、と思いましたが、折角来られていますので、此方の巳神様に、何がこの寺院に作用しているのか、聞いてみました。
ペラペラの三角形、四角形、いろんな形のものが出て来ました。
電気のコンセントの様なものも見えます。(何か分かりません)
もう一つのコンセントの様なものの上に、×が見えます。
昆虫の様なものが動きまわっています。
ペラペラの形には、細く吊り上がった線の様なものが見えます。
此方の巳神様に、もう少し詳しく見せてもらいました。
赤、青、緑、オレンジ、いろんな色の紙切れの様なものを、此方の巳神様が噛みちぎっています。
再度、此方の巳神様に、何が作用しているのか聞いてみました。
最初は、何かの足(股)、×、目、コンセント、と取れるものが、線で出て来ました。
この目の様なものに脅しをかけると、明らかに目と取れるものが出て来ました。
白目の部分が赤く、なかなかの眼光です。
線で作った人の形が出て来ました。
唇だけが赤い色で、後は線で出来ています。
この寺院の方が言われます。
拝み屋さん達は、寺の本堂の隅から隅まで、御本尊様の裏までも、小さく切った色とりどりの紙切れとお米を撒いたと言われます。
寺院の方は、拝み屋さん達の祈祷の途中で、何か違う、何か変なものを感じて、気分が悪くなったと言われます。
拝み屋さんが帰った後、部屋中の掃除をしたが、何処からともなく小さく切った紙切れが出て来ると言われます。
そして寺院の土地にも、小さく切った紙切れが撒いてあったと言われます。
此方の巳神様に、小さく切った、色とりどりの紙切れに、何が宿っているのかを聞いてみました。
広げられた扇子が出て来ました。
広げられた扇子の目には、沢山の野狐の顔が張り付いています。
吊り上がった細い目、ずるそうな顔です。
そして、扇子に向かって広げた、人の手が出て来ました。
広げた手の指先からは、何かが扇子に向かって発せられています。
この時点で、本職の方の予約が入っていましたので、今日はこれで終りにし、後日もう一度お伺いを立てて報告する事にして、寺院の方には帰っていただきました。
後日、今度は私達だけで聞いてみました。
私、「地神さん、あの寺に、〜の拝み屋が残していったものを、再度見せてください」。
妻、「障子が破れて、其処からこの前出た目が、こっちを覗いてるわ」、「いやらしい目やわ」、「目が在る障子の前が、赤くなってるわ」。
私、「こら、顔出してみ、ボケ」。
妻、「出て来たわ」、「ダラ〜として寝転んでるわ」。
私、「ボケ、こっちを見てみ」。
妻、「知らん顔してるわ」、「太い尻尾やわ」。
私、「フ〜ン」、「実際、こんなものを見せられても、寺院の方からは、どうこうして欲しいとは頼まれてないので、何も出来ないわな」、「勝手に消してしまう訳にも行かんし」。
妻、「色の着いた紙切れに、棒か何かが刺さった状態が出て来た」。
私、「こっちの地神さんが、刺したんやろ」、「何も頼まれてないので、何も出来ないわ」。
私、「一応縛っとこか」。
2〜3の方法で動きを鈍らしましたが、向こうの実力からして、そんなに効果が続くものでは決してありません。
その数日後、寺院から電話があり、この前私が言った様に、寺中を掃除したと言われます。
本堂では、掃いても掃いても、何処からともなく紙切れが出て来ると言われます。
そして以前と比べると、本堂に立っても気分が悪くならないと言われます。
そして、まだ拝み屋さんから優しい手紙が届くし、息子さんには直接電話がかかってくると言われます。
この寺の方は、「どうしたら良いのでしょうか」、と軽く尋ねられますが、根本がこの寺の物欲、成り上がりたいという所から起こった問題ですので、はっきり言って良いものかどうか迷います。
結局は言いませんでしたが。
そして言われます、「息子が一生懸命に拝んで正します」。
何処のお寺さんもそうですが、こんなもの祓えるはずがありません。
こんなものにどの様な手段で対抗するのか知りませんが、この様なものに取っては子守唄です。
楽しく聞いてくれます。
全く効果はありません。
まあ私としては、少しでも調子が良くなり、すっきりとなれば・・・、それで良いのですが・・・?
この寺の形を装った拝み屋さんの元を聞いてみました。
寺の屋根らしきものが見えます。
髪の毛を後ろで括った男が二人、真剣で斬り合いをしている様に、刃と刃を合わせています。
武士ではありません。
族(やから)です。
刀が合わさった上の一点から、赤黒いものが流れ出て下に溜まっています。
拝み屋さん達の程度です。
きつい様ですが、この寺院の考えと、この拝み屋さんの程度が合ったので、この様な縁が出来たと取ります。
この拝み屋さんの魂胆は、この寺の乗っ取りです。
この拝み屋さんは、表面は寺の様に装い、建物も立派ですが、寺の資格がありません。
寺の資格が欲しかったのです。
小さく切った色とりどりの何万という紙切れには、この拝み屋さんがはなった野狐が入っていました。
この寺院の方には、拝み屋さんの目的を話し、その役目を負った野狐が式神として入った旨を話しましたが、何処まで信用されたか・・・・、疑問です。
その後、この寺院の方からは何も連絡はありませんが、まあ、いろんな意味で一段落着いたのでしょう。
私は今回の事に関し、具体的には何も頼まれませんでしたので、この式神に対しても、何ら行動を起こしていません。
今このブログを書くにあたって、久ぶりにこの寺院の事を、此方の巳神様に聞いてみました。
やはり以前と同じ様な目が出ています。
障子の破れ目から、覗いている目です。
妻に絵を書いてくれる様に頼んだのですが、気分が悪いと言って断られましたので、上記したものを活用しました。
まだ式神の作用は続いています。
式神の作用は続いていますが、私から寺院に電話をして話すわけにもいきませんので・・・・。
又、向こうから電話がかかって来るでしょう。