NeoFT構想/外部仕様案

発展の際にどんな建物が建つか

  • 投稿者: 477?
  • 優先順位: 普通
  • 状態: 提案
  • カテゴリー: 駅人口・発展アルゴリズム
  • 投稿日: 2004-05-31 (月) 00:45:29

メッセージ

発展のトリガ(きっかけ)については別ページで定めたが、
ここでは、発展の際にどのような建物が建つかについて、論じたい。
【参考:発展のトリガは?

目標とするのは、輸送網を調整して街の成長する方向をコントロールする
ことが可能なアルゴリズムである。

成長(発展)の方向とは

例えばA4などをプレイしていて、(駅=町と見立てて)この町はベッドタウン、
この町は工業地帯、この町はオフィス街、・・・などと特長付けをした覚えはないだろうか。
発展の方向とはつまり、こうした町を特長付ける建物の種類の分布傾向である。

A4では、自分で建てる建物でしか、それらしい雰囲気を実現できなかったが
NeoFTでは、自動で発展する時も、周囲の輸送網の状況によって
どのような建物が建ちやすいかが決まり、発展の方向を制御することができるようにしたい。

輸送網が発展の方向を左右する仕組み

現実世界を参考に考えると、例えば職場や学校に通いやすいところに住宅が建つし、
人が多く集まる場所にレジャー&商業施設が建つ。
工場は、貨物輸送に有利なところに建つ

これをシミュレートするには、最寄りの交通機関はどこから来て、何時、どこへゆくのか
を主要な要素として考慮する必要がある。
NeoFTでは、乗客が目的地を持つので、A4のように駅で降りる人数だけを基準にしていては
ゼロから発展させたり、途中で発展の方向を変えたりはできない。
例えば、そこに移住しようか迷っている人は、最寄り駅から朝、勤務先に向けて出る列車と
夕方、勤務先を出てこちらに到着する列車があるかどうかが重要な判断基準になるだろう。
(その列車が、今現在どれだけ人を運んでいるか、は問題ではない。)

需要という仮想の荷を運ぶ

行き先となる町も刻々と状況が変化する中、
実際に、ある駅の時刻表をいちいち評価するのは現実的ではない。
そこで、NeoFTでは交通機関が需要を運ぶことにする。
もちろん需要は目に見えない。重さも嵩もないので、運ぶといっても
車内のスペースを占めたりすることはない。
ただし、車両が運ぶことのできる需要の最大量は、その車両の最大積載量に制限される。

要するに、停車した駅の需要を、それ以降の駅にコピーする機能を持つ。
コピーと書いた意味は、需要は運んだだけでは元の駅から無くならないから。
また、途中駅で降ろしても、それ以降の輸送量は減らないからである。
需要は、それを満たす具体的な供給がなされて初めて需要が消費される。

従って、1の需要を、10の駅に運んで、それぞれが1の需要のコピーを
受け取ることもできる。これは当然、需要と供給のアンバランスを
生じるおそれがあるが、それで良いと考える。
労働者の需要を埋めるために移住者(=住宅)が増え、労働者の供給過多になれば
今度はそれが、工場やオフィスなどの需要となって循環していくことになるだろう。
現実世界も、このような需給バランスの波が、経済のダイナミックな動きを
生んでいると考える。

一方で、各種需要にはそれぞれ異なる輸送限界時間を設定する。
労働者の需要は、あまり遠くには運べない。長時間運ぶと目減りして行き、
ある限界以上の距離を越えればゼロになってしまう。
これは、通勤に長時間かけたいと思う人が少ない、という現実をシミュレートする
職場に遠い駅よりは、近い駅により多くの労働者が住むことになるだろう。
レジャー客の需要は、長い距離を運ぶことができる。
質の良いレジャー目的なら、大抵の人は長旅も厭わないだろう。

運ばれた需要は

新たにそこに移住しようとする人、施設を建てようとする企業は、
一週間分の駅に運ばれる需要の時間分布を参考にすることができるものとする。
このために、駅に運ばれた需要は、時間帯別に分けられ、一週間分保存される。
※実際には、平日の平均、休日の平均、の二つに分けて集計したほうが便利かも。

【参考:旅客の扱い




Last-modified: 2008-05-10 (土) 00:39:17 (944d)