なんでも覚え書き(年金の計算)




受け取れる年金はいくら?
たいていの人は学校を出てから社会人となります。(生まれてから直接に社会人になった人を知りませんが・・・)
20歳から60歳になるまで国民年金、厚生年金、共済年金などのどれかに加入しているはずです。
ここでは転職などで厚生年金と国民年金を行ったり来たりした場合を考えてみます。
例えば
20歳になったときは無職の学生だった人はまず国民年金に加入したたはずです。
(払っていたかどうかは関係有りません)
卒業または退学してサラリーマンになったとします。入った会社が厚生年金に加入していたらその人は厚生年金に切り替わったはずです。(当時の給料明細で厚生年金の天引きがあれば確かです)
  余談ですが、天引きした年金の掛け金をチャンと納めなかった経営者がいるとのことで、今ニュースで問題になっています。
例えば倒産や転職などで次の会社に入るまでの数ヶ月は国民年金ということになります。その後、再就職ができて無事に60歳になったとします。
年齢・時期 加入年金  
20歳
〜A歳(最初の就職)
国民年金 昭和24年4月2日生まれと仮定します。
学生なのに年金に加入しているなんて知らなかったよ、とか、学生で収入が無いのに年金を払えないよ、といて払っていなかった人が大勢いるのではないでしょうか。
A歳(最初の就職)
〜B歳(退職)
厚生年金 厚生年金に加入しチャンと払っていると国民年金の方も納入扱いとなります。
B歳(退職)
〜C歳(再就職
国民年金 無職だったり厚生年金に加入しない働き方をしているなら自分で国民年金を払っておく必要があります。
C歳(再就職)
〜めでたく60歳
厚生年金 昭和24年4月2日生まれと仮定しましたから、原則、下表のように報酬比例部分の年金がもらえますが、60歳になってからの給料の金額によってはもらえる年金額がへることがあります。(参考URL:60歳台前半の在職老齢年金
60歳〜:報酬比例部分 65歳〜:老齢厚生年金
65歳〜:老齢基礎年金

まず、原則もらえるはずの年金額を調べます。仮にこの金額を月額N万円とします。そして60歳からの(色々と天引きされる前の)月給をK万円とします。
(ここで言う月給Kは「総報酬月額相当額」というもので「標準報酬月額」と「標準賞与額」/12の合計です。)

月額N万円や月給K万円の金額に応じて五つのパターンに分けられます。
月給の
多少
年金の
多少
もらえる年金額の計算式
K>40 N>28 N-48/2-(K-48)
K>40 N<=28 N-(48+N-28)/2-(K-48)
28<K<=40 N>28 N-K/2
K<28 N<28 N-(K+N-28)/2
(K+N)<=28 N
60歳(まだ働く)
〜65歳
厚生年金
65歳(まだまだ働く)
〜70歳
 厚生年金 この年になっても給料によっては年金が減額されます。
70歳(まだ隠居できず)
 加入義務無し