なんでも覚え書き(RoHSについて)




RoHSとは一連のEU環境指令の1つであり、「Restriction of the use of certain Hazardous Substances in Electrical and Electronic Equipment」の略称です。
これは「電気/電子機器の有害物質使用制限」の意味で、機器の製造に6種類の有害物質の使用を禁止しています。
また、WEEE(Waste Electrical and Electronic Equipment: 電気/電子機器の廃棄処理規制)指令と密接に関連しています。
RoHSで規制している物質の均質材料あたりの重量比における最大許容濃度は以下の通りです。
規制物質 規制濃度
0.1%以下
カドミウム 0.01%以下
六価クロム 0.1%以下
水銀 0.1%以下
PBB(ポリ臭素化ビフェニル) 0.1%以下
PBDE(ポリ臭素化ビフェニルエーテル) 0.1%以下
この問題に関する、各企業の取り組みは以下のページで見ることができます。
外国企業の日本語ページ ページの概要
  アナログ・デバイセズ RoHS準拠の製品状況について2週間ごとに情報の更新を行うとしています。
ここには対応/未対応の製品リスト(エクセルファイル)を置いてあります。
  テキサス・インスツルメンツ 「TIでは、「鉛(Pb)フリー」もしくは「Pbフリー」をRoHSへの適合と定義」し、「2004年末までに製品の大半をPbフリー製品に置き換えることを目指しています。」としています。
このページからTIの製品の対応/未対応を検索するページへリンクしています。
  マキシム RoHS/鉛フリーに関して製品の対応状況を検索することができます。
日本企業 ページの概要
  松下電器産業 抵抗器がRoHS指令に対応しているかどうかの一覧ページです。
ヒューズがRoHS指令に対応しているかどうかの一覧ページです。
セラミックコンデンサがRoHS指令に対応しているかどうかの一覧ページです。
  ローム 「ロームの現行鉛フリー製品は、RoHS指令で使用が禁止されている鉛、水銀、カドミウム、六価クロム、ポリ臭化ビフェニール、ポリ臭化ジフェニルエーテルを使用しておりませんので、欧州におけるWEEE*1 (Waste Electrical and Electronic Equipment) / RoHS*2 (Restriction of the use of certain Hazardous Substances in electrical and electronic equipment)指令にLSI・ディスクリート半導体・受動部品が適合しております。」ということなので、RoHS対応かどうかの基準がわかりやすいです。
  ムラタ 「RoHS規制対応状況一覧表」(カタログNo. K28)がPDFファイルとしてダウンロードでき、シリーズごとに対応/非対応が明示されていてわかりやすくなっています。
このRoHS指令に似た、6物質含有表示の政令があります。(J−Moss