なんでも覚え書き(鉛フリーについて)




電子機器内部に使われている電子部品やプリント基板に含まれている鉛(Pb)が、破棄された結果、酸性雨などにより地下水・河川を汚染することがわかってきました。
近年の環境保護への関心から鉛を使用しない(鉛フリー)電子部品・電子機器の開発が行われています。
電子部品の鉛フリー化
電子部品は内部回路とプリント基板へ固定するためのリードで組み合わされています。
結果、部品全体に鉛が使用されていないものとリードのみに鉛が使用されていないものに分けられます。
RoHS規制では部品を要素別に分解した場合の各要素に対して鉛の使用量を0.1%以下と規制していますのでリードのみ鉛フリーの部品を使用する場合は注意が必要と思われます。
プリント基板の鉛フリー化
プリント基板には電子部品をハンダ付けしなければなりません。従来はハンダ付けがし易いように鉛ハンダレベラー仕上げが行われてきましたが、従来のハンダレバラーでは鉛が含まれていますので鉛フリーレベラーや金フラッシュ仕上げとします。
ハンダの鉛フリー化
鉛の入っているハンダと入っていないハンダでは特性が随分違うようです。
鉛フリーハンダでは下記のような材料がよく使われるようです。
Sn
Ag
Cu
ビスマス Bi
アンチモン Sb
亜鉛 Zn
インジウム In
ここでちょっと面白い話があります。
鉛フリーハンダは鉛ハンダより溶融温度が高く、エネルギー消費量が多くなるため、必ずしも環境負荷低減に結びつくとは限らない」そうです。