続・熱闘!授業中!?


教科書も一新・・・!?

4月30日(火)
Pi-子:おはよう!
いつものように教室に入る。
教室の場所は変わらないんだけど、クラスメートが代わったので違うクラスみたいだ。

マーカス:おはよう。
キウシック:おはよう、Pi-子。


キウシックは英文法の問題集をやっているみたい。
キウシック:今、TOEICの問題集を解いていたんだ。
マーカス:TOEIC?何だい、それは?
キウシック:えっ、TOEIC知らないの?Pi-子、お宅は知ってるよね?
Pi-子:そりゃ知ってるけど・・・。


日本では英語を勉強している人で知らない人はいないであろうTOEICですが、ヨーロッパでは認知度がかなり低いらしく、 ヨーロッパ系の留学生で知っている人はいませんでした。
その代わりヨーロッパではケンブリッジ英語試験(Cambridge Examination)が有名です。ケンブリッジ大学が行っている英語を母国語としない人を対象にした英語能力試験で、 就職に有利だったり、英語圏の大学などに進学する場合に英語力を判定に使われたりするそうです。 読解、作文、文法、語彙、会話、リスニング、全てが試され、5段階のうちの一番難しいレベル(CPE)になると英語力以外に、教養や論文構成力までも が試され、その難易度たるや・・・ともかく、めちゃめちゃ難しい試験だそうです。

キウシック:Pi-子はTOEICを受けたことある?
Pi-子:あるけど・・・。
キウシック:何点だった?
Pi-子:えっ・・・そっ、そんなの秘密だよ。

マジで人には言えない点数だったので・・・(^_^;)

キウシック:自慢するわけじゃないんだけどね、僕は750点を取ったんだよ。
自慢してんじゃないかよ。

キウシック:Pi-子が何点だったのか、ぜひ知りたいなぁ。
Pi-子:人の点数なんてどうでもいいじゃんっ!それより750点も取ってるんだったら、どうしてPre-Intermediate クラス じゃなくてもっと上のクラスへ行かないのよっ!!
キウシック:知らないよ、クラスは僕が決めたわけじゃないもん。それより、何点だったの?

こいつムカつくなぁ(`m´#)

ばんっ!

キウシックの問題集を閉じてやった。
Pi-子:しつこいなっ!これ以上TOEICの話をしたらこの問題集、窓から捨ててやるっ!
そう言うとキウシックから問題集を奪う。

キウシック:何するんだよ!
アン:Good-morning!・・・Pi-子にキウシック、どうしたの?
Pi-子:あ・・・いや、何でもないです。

しようがないので問題集をキウシックに返す。ちっ、運のいいヤツめ。

キウシック:アン、この問題集なんですけど答えを持ってくるのを忘れてしまったので採点してもらえますか?
アン:ええ、いいわよ。

だから持って来ていたのか。
それにしても、ムカつくヤツ!

さ、授業開始。アンが教科書を配り始めた。
みんなは持ってないけど、私はすでに持っているもんね・・・あれ、これ違うや。
私が今まで使っていたのは"Headway Pre-Intermediate Part B"だけどこれは"Part A"だ。
え〜と、BからAになったわけ・・・?

アン:Pi-子
Pi-子:・・・・・・・・・・・・
アン:Pi-子
Pi-子:・・・え・・・あ、ああ・・・はい。
アン:Pi-子、この教科書は"Part A"だけど今までのとレベルは同じよ。


レベルは同じか・・・。てっきり1ランク下になったのかと思った。

アン:教科書を開いて、最初のページ、隣の人とペアを組んで問題をやってみて。

隣はサンドラ、彼女とペアを組む。
Pi-子:ええと・・・サンドラ、じゃ私が質問を読むね。1番、"Where were you born ?"
サンドラ:・・・・・・・・・・・・
Pi-子:・・・この問題は質問文に対して、どれが答えの文章になるのか枠の中から選ぶんだよ。
サンドラ:・・・・・・・・・・・・


(^_^;) う〜ん
質問が分からないのかな?
答えが分からないのかな?

Pi-子:これの答えは"In Thailand"。文章にすれば"I was born in Thailand."じゃないかな?
サンドラ:・・・そうね。

なんだか、不機嫌そう・・・答えを言っちゃったのがいけなかったのかな?

Pi-子:次ね。"What do you do ?"
サンドラ:・・・・・・・・・・・・
Pi-子:これって、職業訊いてるんだよね。
サンドラ:・・・"I'm a teacher."
Pi-子:そうだね。じゃ、次、次の問題・・・


はぁ、問題終わっちゃった。(つーかPi-子が一方的に終わらせたような気がする。)
時間が余っちゃったから、何かお話してみよう。
Pi-子:サンドラはどうしてここに来て英語を勉強しようと思ったの?
サンドラ:お母さんが来たから一緒に来ただけ。


/(-_-;)\ ←Pi-子

Pi-子:・・・そっ、そうだね、そうだったね。サンドラは将来、英語を使った仕事をしたいと思う?例えばスチュワーデスとか?
サンドラ:別に・・・。


あう・・・会話のキャッチボールが出来ない・・・。

アン:みんな、終わったかしら?じゃ次はテープを聞いて。
テープを聞いて質問事項に答えていくという問題だな。ヒアリング・・・苦手なんだよね・・・。

内容は、隣同士に住むおばちゃんと若者がお互いを気に入らないみたいだ。

テープを2回聞いたところで・・・
アン:どう?聞き取れた?
マーカス:もう一度、お願いします。

前述の通り、Pi-子はヒアリングが苦手なんだが(これも日本の英語教育の弊害と思います)今回は大筋の部分は聞き取れていてたんだよね。
「おばちゃんは最近お隣に引越してきた若者がオネーチャンを連れ込んだり、40人もの人を招いてパーティをやったりで迷惑している、と言っている。 でも若者の話では一緒に住んでいるのはガールフレンドではなく、本当のお姉ちゃんで、パーティーをやったのは10人で近所に迷惑をかけないよう 静かにやった・・・」
というような内容。
ここ数日でいきなりヒアリングができるようになった、とは思えないのですが・・・。

アン:どうだった?では教科書の12ページの質問に答えてね。1番、"When did he move into the new flat ? (彼が新しいアパートに 越してきたのはいつ?)"・・・サンドラ?
サンドラ:・・・分かりません。
アン:他に分かった人は?
キウシック:はい。
アン:キウシック。
キウシック:数週間前、です。

アン:そう、数週間前。当たりよ。次、"Who is staying with him ?(彼は誰と住んでいるの?)"・・・マーカス?
マーカス:彼のガールフレンド?
アン:それは隣のおばさんの話ね。彼はなんて言っていた?Pi-子?
Pi-子:彼のお姉さん。

アン:求職中のお姉さんと一緒に住んでいたのよね。次の問題、パーティに来たのは何人?
キウシック:10人。
アン:でも、おばさんは何人来たと思ってるのかしら?
キウシック:14人?
アン:惜しいっ、40人。


キウシック、いきなり頭をかかえて机につっぷした。
キウシック:Forty(40)と Fourteen(14)か・・・ああ・・・なんてことだ、僕が、この僕がこんな単純な問題にひっかかる なんて・・・うううう・・・
Pi-子:キウシックがうるさいです。

先ほどの一件でキウシックにいじわるをしてやろうと決心をしたPi-子。

キウシック:おたく、おたく・・・なんてこと言うんだよ。
Pi-子:静かにしてよ、授業が進まないでしょっ!
アン:・・・授業の進行をありがとう、Pi-子。(^_^;)


この後も授業は続いたが、キウシック以外のクラスメートは問題の答えが間違っていたり、分からなかったり、もしくは 何を質問しているのか自体が分からなかったようだった。
・・・前のクラスメートたちの方がレベルが高かったような気がする・・・。


お昼になりラウンジに行くとまだ人がまばらだった。
今日は少し早めに授業が終わったせいかな。ノブコとレティッツィアもまだ来ていなかった。

ふぅ。
アンは「レベルが下がったわけじゃない」って言ってたけど・・・なんか下がったみたいだ。
要するに、一つ下のクラスに入れさせられてしまったってことなんだろうか・・・?

落ち込み〜 o( _ _ )o

エッダ:Hi,Pi-子。あら、どうしたのよ?
エッダ・・・授業終わったんだ。
正直にエッダに悩みを打ち明けたら何を言われることやら。

Pi-子:あ、いやね、・・・私だけみんなとクラス別れちゃったじゃない?新しいクラスメートたちはまだ授業 にも生活にも慣れてないみたいで、なかなかなじめなくてね。
エッダ:確かに来たばかりの頃ってたいへんだよね。でもPi-子、クラスが別れたって、私たちとこうして 昼休みとか会えるじゃない。
Pi-子:えっ・・・あ、ああ。それもそうだよね。

エッダからこうゆう返事が返ってくると思わなかったので内心驚くPi-子。

最初に討論(?)した時から「この人とはなじめない」って思ってたけど、話してみると意外といい人だったのかもしれない。

(Pi-子)