再会(Reunion)


狎鴎亭(アックジョン)のカルビ屋さんにて

キャンプ・ボニファス(板門店)に到着した時のこと。
ホンさん:まずは「キャンプ・ボニファス」に入り、簡単なビデオを見た後、同意書にサインをしてもらいます。
心なしかホンさんの表情も固くなってきた、そんな時に

ぴろりろり〜ん、ぴろりろり〜ん・・・

携帯の鳴る音・・・しかも、なんだよ、このふやけた着信音
電源切っておけばいいのに、まったく誰の携帯だろ。

まる子:Pi-ちゃんの携帯鳴ってない?(^_^;
Pi-子:えっ、マジ?

首からぶらさげてベストの中に入れていたので、音がよく聞こえなかったのだ。 あわてて取り出すと・・・やっぱり私の携帯だぁ・・・/(^o^;
Pi-子:あ〜、もしもし・・・じゃない、Hello・・・
メイシー:Pi-子!今、どこにいるの?


メイシーってば、超バッドタイミング!!!

Pi-子:い・・・今?今、板門店(パンムンジョム)にいる。
メイシー:板門店(パンムンジョム)?何で?

観光に決まってんじゃないかよっ!!!

Pi-子:ま〜そうゆうわけなんで、ソウルに戻ったら電話する。5時ぐらいに戻るかな。
メイシー:分かった。後で電話ちょうだい。


ピッ、携帯を切る。
あ〜、あせった。キャンプ・ボニファスにいる時でまだよかったかも。
しかし、心なしか人々の視線が冷たい。

まる子:イギリスにいた時の韓国人の友だち?
Pi-子:そうそう、今日会う約束してるんだけど・・・まる子さんとねじきはどうする?一緒に行く?
まる子:面白そうだし、私も会ってみたい。
ねじき:一人で残されてもしょうがないから私も行く。

今日の夕食はみんなで食事、と。

まる子:板門店に入る前に携帯の電源は切っておいたら?
Pi-子:切りたいんだけど・・・実はこの携帯、説明書がついてなかったからOFFの仕方さえよく分からないんだ。

やっぱり、ここは携帯のバッテリーを取り外すべきなんでしょうか?(「美々日」でミンチョルとソンジェがそうしていたから)

ねじき:着信音って変えられないの?
Pi-子:OFFの仕方さえよく分からないんだから着信音変更なんてできないっすよ!
ねじき:ちょっとかして・・・これか?いや、こっちかな?・・・とりあえずOFFにできたよ。着信音はやっぱり分からないけど。
Pi-子:さんきゅ

これで平穏無事に板門店で過ごせるというもんでしょう。
戻ってきたら今度は忘れずにONにしなきゃ。



板門店ツアー終了、集合場所であったロッテホテルで解散となった。

ねじき:すごい雨になったね〜
まる子:すごい渋滞だったね〜
Pi-子:・・・うん、今何時?
まる子:6時・・・ちょい過ぎ
Pi-子:あ・・・やば・・・

キャンプ・ボニファスの前で電源切ってから携帯の電源入れるの忘れてた!(^_^;

あわてて電源を入れ、メイシーに電話をする。
Pi-子:・・・もしもし、メイシー?
メイシー:Pi-子。携帯ぜんぜん通じなかったよ!
Pi-子:ごめん、今どこにいるの?
メイシー:Pi-子の泊まっているホテルに向かっているところ。Pi-子こそ、今どこ?
Pi-子:ロッテホテル・・・私ら土地カンないから、こっちまで来てくれるとありがたいな〜
メイシー:ロッテホテル?どの辺の?


どの辺の?と言われても・・・ま、大きなホテルだから。
Pi-子:う〜ん・・・こっちが新館っぽいけど・・・新館のロビーの前で分かる?
メイシー:いや、そうじゃなくて!ロッテホテルってソウルにいくつかあるから、どこのロッテホテルか?ってこと!


あ・・・私、今、東京に例えるなら「今、プリンスホテルにいるから」みたいな事言ってた?
Pi-子:明洞近くのロッテホテル・・・で分かる?
メイシー:あ、分かった。今、すごい渋滞だからちょっと時間かかるかも。私の友達先に行かせるわ。
Pi-子:友達?
メイシー:連絡させる。じゃ
・・・ツー、ツー、ツー・・・

まる子:お友達なんだって?
Pi-子:渋滞で遅くなるって・・・ロッテホテルには来てもらえるみたいだから、どこかで待っていよう。



甘い石榴茶+お菓子付
ロッテホテル内のカフェへ移動して待つことにする。
見た目は西洋式のお店だけれど、さすがに国際ホテルだからか、ここには「韓国伝統茶」もあり、私は「石榴茶」をオーダー(日本語メニューもありました)
ねじき:石榴茶はどう?
Pi-子:超甘い!!ねじきは何にしたの?
ねじき:野生高麗人参茶。漢方薬みたいな味だよ。
まる子:ねじきさん、それにしたんだ。私は桑の実茶。蜂蜜がすごく入っているみたいで甘いよ〜
Pi-子:どれも体にはよさそう・・・


ぴろりろり〜ん、ぴろりろり〜ん・・・

あ、また、このふやけた着信音。(^_^;
Pi-子:Hello、メイシー?
スー:あなたがPi-子?私はメイシーの友達、スー。メイシーは渋滞でもう少し時間がかかるので、先にロッテホテルに来ました。今、どこにいるの?

さっき話した「友達」か。
Pi-子:今、ロッテホテルのカフェにいるのだけど・・・分かる?
スー:カフェなら近くに、あっ・・・

カフェの近くで電話をしている女性を発見、向こうもこっちを発見。あれがスーに違いない。

スー:Pi-子ね。メイシーからは話は聞いてるわ。私もペイントンに留学していたのよ。
Pi-子:えっ、そうなの?でも、会ったことはないよね。いつ頃ペイントンにいたの?
スー:半年ぐらい。3月ぐらいまでだったかしら。
Pi-子:私は4月からだったから行き違いだったんだね。


スーを交えて、いろいろ話をしていたら、程なくしてメイシー到着。
Pi-子:メイシー、久しぶりだねっ!お疲れ様でした。
メイシー:本当に久しぶり。ペイントンで別れたきりだもんね。・・・それにしてもひどい渋滞だったわ。 ただでさえソウルは渋滞がすごいのに、雨が降るといっそうひどくなるのよ。
Pi-子:ふ〜ん、そうなんだぁ・・・お疲れ様でした。
メイシー:ここ数日、ソウルはいい天気が続いていたのに、今日に限ってどしゃぶり!だなんて
まる子:Pi-子は雨女だそうだから。
メイシー:やっぱりPi-子のせいなのねっ!!!!!

まる子さん、そうゆうフォローにならんフォローはしないでもよろしいですっ!


お腹も空いたし、メイシーの車でお薦めの焼肉屋さんへ行くことに

まる子:お昼はすき焼、夜は焼肉か・・・
Pi-子:あ、イヤならメイシーに言おうか?
(この会話は日本語)
まる子:いや、別に・・・
ねじき:ぜんぜん構わないよ、おいしい焼肉食べたいな〜(^o^)

ねじきに聞いてないっちゅうの!

スー:この辺は狎鴎亭(アックジョン)といって、おしゃれなお店や高級マンションがいっぱい建ってるの。
まる子:うん、昨日はこの辺に来てみたんだ。
メイシー:芸能人がよく住んでいるエリアでもあるのよ。Pi-子はペ・ヨンジュンのファンだっけ?
Pi-子:ううん、イ・ビョンホン!(*^o^*)
メイシー:私、狎鴎亭(アックジョン)でイ・ビョンホンを見たことあるよ。
Pi-子:う・・・うそ〜、マジで〜、いいな〜、(゜▽゜;)

メイシー:うん、本当。顔がデカかった

・・・・・・・・・・い・・・いや、確かに「美々日」で、リュ・シウォンの方が顔が小さいんじゃないんかと思ったことはあるが・・・
特にタートルネックのセーターはいかんとか、まぁ・・・でもね
メイシー:でも、かっこよかったよ。
Pi-子:でしょ、でしょっ!(^o^;


メイシー:焼肉屋さん、到着。
それからメイシーは車ごと店につっこむんじゃないかと思うぐらいお店のまん前に車を停めた。
Pi-子:(^-^; ・・・メイシー?
メイシー:みんな、雨に濡れないようにお店に入っちゃって。

もしかして、気配りしてくれてる?(ひやひやしたけど)

お言葉に甘えて、ドライバーであるメイシー以外の人間はさっさとお店の中に入る。
問題はこのお店、駐車場ないみたいだけど、どうするんだろう?
メイシーは焼肉屋さんと何か話していて、てっきりこの辺にある駐車場を聞いているのかと思ったら・・・
いきなり前のお店(ブティックか何か。すでに閉店)乗り上げて車を停めた
Pi-子:メイシー・・・Good Job!
メイシー:?
(何が?っていう感じ)

注:犬肉ではありません。
気を取り直して、焼肉を食べよう。
メイシー:とりあえず、豚肉と牛肉と海鮮物を頼んでおいたけど、ダメなものとかある?
Pi-子:いや、全部大丈夫。・・・ちょっと変なこと聞いてもいい?
メイシー:いいけど、何?
Pi-子:犬の肉って、やっぱり若い人は食べないもの?
(と、キウシックが言っていた)
スー:そうね、若い人は食べないわね。
メイシー:私は食べないけど、うちのお父さんは好きよ。
Pi-子:そうなんだ。
メイシー:でも、昔は犬を飼っていて、お父さんが一番かわいがってたのよ。
Pi-子:ええと・・・それは、明日の夕食・・・?

☆(゜o°(○=(-_-; パンチ

Pi-子:冗談、冗談。
メイシー:お父さん、犬が死んだ時は3日間も泣き続けたわよっ!

例えるなら、鶏を飼っている人みたいなもんかな(余談だが、Pi-子姉は子供の時、近所の飼い鶏につつかれたことがある)
ペットの鶏を食べるわけではないけど、スーパーで買ってきた鶏肉は食べる・・・みたいな。

ねじき:あ〜、お腹いっぱい!
メイシー:そろそろ出ようか、他に行きたい所ある?
Pi-子:本当にいいの?・・・じゃあ、ホテル・リッツカールトン!
メイシー:いいけど。それもドラマのロケ地?
Pi-子:そういえば、メイシーとスーってドラマ見てないの?
スー:そういうわけじゃないけど、「冬のソナタ」と「美しき日々」放送していた時って、ちょうどイギリスにいたから。

そういえば、そうだ。

この時、雨はほぼ上がっていたけれど、渋滞は相変わらずで・・・
メイシー:こっちも渋滞だね〜。やっぱり、あっちから行こうっと。
今まで直進レーンに入っていたのに、左折レーンに無理やり入る(ウィンカーは出していないか、一瞬出しただけだと思う)

さらには、信号待ちをしていても、車は横断歩道に進入して待つ!
信号が変われば、お隣の車には負けないよ!っていうぐらい気合の入ったスタートダッシュまで決めくれるし・・・
ねじき:台湾でも「2流のドライバーは生き残れない」って聞いたけど、韓国でもそうなんだね。

えぐざくとり〜!
(確かに!)

昨日、歩いている時もそうだったし、スーの様子を見ても普通だし、メイシーが荒っぽい運転をしているわけではなく、これがコリアン・ スタンダード・ドライバーなんだろうなぁ。(^_^;A

地図を見るとたいした距離じゃないだろう・・・と思っていたのだけど、どこの道から行っても渋滞に巻き込まれ、やっとんことでホテル・リッツカールトンに到着。
メイシー:中をちょっと見てくるだけでしょ。私、車の中で待ってるから。
このゴージャスなエントラスからヨンス(チェ・ジウ)
が駆け込んできました
Pi-子:うん、ありがとう。


中に入ると、ドラマで見た通りのゴージャスホテル。どこかのバーから生演奏が聞こえてきます。
まる子:ここは、どこで出てきたんだっけ?
Pi-子:ミンチョル(ビョンホン)が最初にプロポーズするとこ。1回目はお坊ちゃまだったからね。
まる子:ああ、バラをハート型に敷き詰めて?(^o^;
Pi-子:そうそう。
スー:ロケはどこで行われたの?
Pi-子:プロポーズはここのスイートルームだっていうんだけど・・・
スー:スイート!?そこまでは行けないわよ。
Pi-子:分かってるって。ロビー近辺だけでいいよ。


ちなみに、このホテルのスイート、お値段一泊66万円だそうです。
それだけあれば韓国に何回来れるんだろう?

その後、車に戻り、お茶でもしようか・・・ということになったが、金曜日の夜だからか、どこも駐車スペース(もうお分かりでしょうが、駐車場ではなく 駐車できる路肩がいっぱいだという意味です)も見つからず、私たちが宿泊しているホテルでお茶&一休みしてもらうことになった。

メイシー:こんな所にホテルなんかあったんだ。
スー:ホテルの名前すら聞いたことない・・・って思ったけどね。
Pi-子:HPを見ると外国人専用らしいし、看板もないので韓国人にはあまり知られていないみたいだね。
メイシー:清潔だし、設備は整ってるし、なかなか快適じゃない。


Pi-子:そういえば、メイシー彼氏はできたの?イギリスで彼氏見つけて、韓国に帰らないって言ってたじゃん。
メイシー:・・・彼氏いないの知ってて言ってるんでしょ!

いてもおかしくないと思うんだけどな〜・・・(^_^;

しばらく、たあいのないおしゃべりを続け、日付が変わる頃にメイシーとスーは帰っていった。

迫力満点の素晴らしいドライブをどうもありがとう!

一生忘れられないドライブになりそうだ・・・ある意味。

今から順番でシャワー浴びて、明日の準備かぁ・・・
今日もやっぱり夜更かし。

(Pi-子)