南怡島(Nami-Island)


メタセコイアの並木道

旅行第二日目

今日は冬ソナの舞台になった南怡島(ナミソム)&春川(チュンチョン)へ。
Pi-子:行きの列車、8:35発の電車にどうしても乗りたいので、遅くても7時半には出発するよ。
まる子:もし、8:35発を逃したら、次は何分?
Pi-子:次は9:50発と時間が空いてしまうので、8:35発に絶対乗りたいんだ。
ねじき:そうするとお昼は春川でタッカルビ、という計画が狂うからそれに乗りたいね。ところで朝食は?
Pi-子:とりあえず、駅で切符を買ってから何か食べようかと。駅の中とか周辺なら何かしら飲食店があるでしょう。
ねじき:分かった。何食べようかな?


こうして7時半にホテルを出発し、8時頃に春川行きの電車が出発する清涼里(チョンニャンニ)駅に着いたところまでは順調だったのだが・・・。


清涼里駅切符売り場。この後大混乱に・・・
Pi-子:まずは切符・・・と。
まる子:あそこ「外国人」って書いてある。外国人専用だから早いんじゃない?

「外国人」と書かれた窓口に並ぶ。
前に並んでいるのも日本人4人組だった。うち一人のおじさんはハングルが出来るらしく、切符を買っている。

前に並んでいるおばさん:えっ、それじゃ切符買えないの!?
おじさん:うん、発券ができないんだってさ。
Pi-子:えっ!切符が買えないんですか?
おじさん:そうなんですよ。システムがエラーになっちゃって発券ができないんだそうですよ。

せっかく早起きして、順調にここまで来たっていうのに・・・(T_T)

Pi-子:システムは直りそうなんですかね?
おじさん:どうでしょ?すぐ直るかもしれないし、直らないかもしれないし
ねじき:Pi-子さん、私は朝食物色してくる。

こんな時に・・・さすがねじきだ。

まる子:私たち35分の列車に乗りたいんですよ。それを逃したら次は9:50まで列車ないし・・・
おじさん:春川ですか?
Pi-子:ちょっと、その手前ですけど・・・最終的には春川も行きますが。
おばさん:加平(ガピョン)まで行って、そこから南怡島かしら?そしたら私たちと一緒ねぇ。

・・・まさにその通りです。(^_^;

窓口に駅員さんが来て、おじさんと話をする。
Pi-子:どうなりました?
おじさん:復旧しそうにないから、とりあえず列車に乗ってしまえって言ってます。たぶん同じことを言われると思いますが、われわれは一足お先に。



ねじきが仕入れてくれた韓国海苔巻き
加平(ガピョン)までの切符が欲しいことを駅員さんに伝えると案の定「列車に乗れ」と言われた。
ちょうどねじきが朝食を仕入れて帰ってきたので、急ぎ足で列車の乗り、3人分の座席を確保。

まる子:とりあえず座席確保してたけど、ずっと座っていていいのかしら?
Pi-子:チケットは10日前から発売しているから、前日までに買った人がいて、その人の席に座っていたらどかなきゃいけないだろうね。 運よくこの席誰も買ってないといいけど。・・・あ〜、でも乗れてよかった。なんか安心したらお腹減ってきた。
ねじき:はい、これPi-子さんとまる子さんの分ね。

ねじきから海苔巻き1パックもらう。

Pi-子&まる子:わ〜、ありがと〜
さっきは「こんな時に・・・」なんて思ってごめんよっ!



「この席、私の席よ」という人も現れず、座ったままで加平(ガピョン)駅に到着。
ねじき:列車の中で車掌さんが検札に来なかったけどいいのかな?無賃乗車になっちゃうよ。
Pi-子:いや、出るときに改札があるでしょ。この列車に乗って来た人はほとんど切符持ってないからお咎めはないと思うけど。


駅の出口に近寄ると駅員さんが待ち構えているのが見えた。
う〜ん、英語で言って通じるかな?

Pi-子:あ〜・・・ソウルの清涼里(チョンニャンニ)からなんですけど・・・
おじさん:
(突然横から)僕たちも彼女たちもコンピューターのエラーで切符買えなかったんだ。(と言ってくれたんだと思う)
先ほどのおじさんが説明をしてくれた。(・・・んだと思う)
Pi-子:ありがとうございます。
おじさん:いえいえ。


駅員さんに電車賃を払ってから、駅前に停まっていたタクシーに乗り込む。
Pi-子:え〜と、カンペ、カンペ。
紙を広げて確認。「ナミソムまでお願いします」は「ナミソムッカジ プタッカミダ」だな。

Pi-子:あの〜、ナミソム・・・
「ナミ」までPi-子が言った時点でタクシーは動き出していた。
Pi-子:ッカジ プタッカミダ・・・あの〜、せっかくハングルにチャレンジしてるんだから最後まで聞いて欲しいんだけど・・・
まる子:日本人はほとんどナミソムへ行くから分かってるんじゃない?

ま、そうでしょうね。日本じゃまだまだ冬ソナブームだもんね。


南怡島(ナミソム)は文字通り「島」なので、タクシーはフェリー乗り場まで。
チケット売り場で南怡島入場券+船のチケット(5,000ウォン)を購入。

Pi-子:え〜と、乗り場はどっちだ?
ねじき:あの行列じゃん?
Pi-子:げっ!

見ると長蛇の列が
あれ、ほとんど「冬ソナツアー」なんだろうか・・・


船に乗って南怡島へ

南怡島は昔は洪水のときにだけ孤立する島でしたが、ダムの建設によって完全に島となっています。
南怡将軍(1441〜1468)の墓所があることから"南怡島"と名付けられた島ですが、今ではすっかり「冬ソナの聖地」として有名になったようです。(^_^;

南怡島に到着。
この船振動がすごくて、座っていたらおしりが痛くなっちゃった。(@_@)
並んでいる時は「もしや、ここにいるのは全部日本人の"冬ソナツアー"では?」と思ったけど、船の中では日本語・中国語・韓国語がとびかっていた。
「冬ソナ」は日本で放送する前に中国・台湾でも放送していて、人気が高いとは聞いていたので中華版「冬ソナツアー」かしら?
デートスポット、家族の行楽場所でもあるみたいだから、韓国人は普通にデートか散歩だと思いますけどね。

中華街の入り口にあるような門(!?)をくぐって入島!。
ねじき:全部回ってたら2時間ぐらいかかるみたいだよ。・・・春川へ行くまでにお腹空きそう。
Pi-子:見たいところは決まってるから、ピンポイントで回っちゃいますか。島の地図を見ると真ん中にレールが書いて あるから電車が走ってるみたいだから、行きは乗って行って帰りは歩いてもいいんじゃない?


・・・と思ったが
駅は見つからず、レールはボロボロになっていて、今は使用されていない様子。
まる子:しょうがないね、歩いて行きますか。 杉並木をとことこ・・・

Pi-子:あれ、このレールよく見てみると韓国観光協会のCMで使われた所じゃない?
まる子:どんなCM?見たことない。
Pi-子:ビョンホンとチェ・ジウが出ていて、ラブラブデートという設定でチェ・ジウがビョンホンにおんぶするってヤツ。 ねじき、ちょっといい?・・・こんな感じ。

どんなCMなのか再現してみるが・・・
まる子:Pi-ちゃんとねじきさんのを見る限りラブラブデートというより、後ろから首を絞めて脅しているようにしか見えないないんだけど・・・
・・・役者が悪いんですね・・・


恋歌Cafeの中 スターのサインがいっぱい
韓国観光協会のCMで使われた線路

杉並木をさらに直進して行くと、恋歌Cafeに到着。
中に入ると俳優・女優のポスターとサイン、南怡島で撮影が行われたドラマの写真が所狭しと並んでいる。
圧倒的に多いのはやはり「冬ソナ」だが、「夏の香り」「純愛中毒(ビョンホン主演の映画)」「オールイン」「天国の階段」など。
・・・ん?「オールイン」「天国の階段」って撮影で南怡島使われてたっけ?

恋歌Cafeには冬ソナ製作スタッフ&ヨンさまが撮影中に食べたというお弁当が売っています。
ご飯・キムチ・半熟卵がアルミ製のお弁当箱の中に入っているだけなんですが、それをひっくり返して、上下に激しく振るとうまく混ざっておいしいとか・・・?
「キムチ弁当」だったそうですが今では「ヨンさま弁当」として有名になったという話も・・・
私たちは食べなかったのですが、お昼時に南怡島に来たら、それもいいかも。

恋歌Cafe出て、冬ソナのオープニングのタイトルバックで使われ、あまりにも有名になったメタセコイア並木へ。
まる子:うわぁ・・・すごい人!

だって冬ソナの「聖地」ですもの。しかも、オバちゃんが圧倒的に多い!
日本人ばかりかと思うとそうでもなくて、歩いていると時折中国語を耳にする。
いずれの国もオバちゃんばかりだけど・・・(私らも仲間入りしているんだろうな)

メタセコイア並木を散策し、突き当たりが船着場まで行ったので折り返す。
まる子:この船着場ってチュンサンのお葬式やったところかな?
Pi-子:いや、お葬式やったのは反対側の船着場みたい。ついでに行ってみますか。


メタセコイア並木道の南側には銀杏並木があり、「純愛中毒」で使われたところなので、忘れずに記念写真を撮る。
映画の中の季節は春で、銀杏の葉は若葉色。そこにタンポポの種が風に舞っていてきれいでしたが、今は一面の黄色になっていて、これもきれいでした。

「純愛中毒」で使われたイチョウ並木ダチョウに子供びっくり! ダッシュで逃げています

銀杏並木で写真を撮っていたら、突然ダチョウが登場!?
飼いダチョウ(?)だからか、観光客にも慣れているらしく、どんどん近寄ってきてびびりましたが・・・(^_^;

銀杏並木の撮影を終えたら、東側の「チュンサンのお葬式」シーンで使われた船着場に。
(正確にはチンスクが、ノートを破って燃やしたんだけなんですけど)
メタセコイア並木にはあんなに多くの人がいたというにこっちは全然人がいない。
こっちまで来るのはマニアなんだろうか?・・・と思いつつ、南怡島の出入口となっている船着場へ戻るべく歩いていると・・・

「チュンサンのお葬式」シーンで使われた船着場ダチョウに子供びっくり! ダッシュで逃げています

Pi-子:何?あの行列。
まる子:あそこは・・・
(島内地図を見て)あ、「ファースト・キス」の場所だって。
そうと知ったら我々も記念撮影しないと(!?)

水辺の散歩道から少し高台へ行ったところに、ユジンとチュンサンがファーストキスのベンチ発見。
ここに記念写真撮影待ちの行列があったのです。
ベンチの真ん中に紙粘土で作ったような雪だるまがセッティングされていて笑えました。
(確かにこれなら夏でも溶けないが)

この日はお隣のベンチでは本当に撮影が行われていました。
女性がベンチに座り、ニセモノ雪だるまを手に取っていたので、これも「冬ソナ」絡みだったのかも。
日本向け?それとも韓国?もしくは台湾か中国?・・・それは分かりませんでしたが。

紅葉もきれいに見れたし、ダチョウ以外にうさぎ、リスもいた。冬ソナブームが来る前は静かな島だったんだろうな・・・と思いつつ、 南怡島を後にした。

(Pi-子)