るむ:はぁ、はぁ、はぁ・・・あ〜、疲れた〜・・・
竜神ダムから竜神大吊橋の横の駐車場までたどり着いた時には息も絶え絶えであった。
ピッキー:はぁ、はぁ・・・本当、今日はこんなんばっかだな。
Pi-子隊長:トレーニングはバッチリだねっ!・・・はぁ、はぁ、はぁ。
ピッキー:ま、いいか。今日はあとは宿へ行くだけなんだろ。
Pi-子隊長:何言ってんの!東北に入るには"白河の関所"越えをしなきゃ!!
白河の関所・・・おい、それ何時代の話だよ!?
Pi-子、最近は"義経"にはまっているからな・・・いろいろつっこみたかったが、今は休もう・・・。
そして、つかのまの休憩の後、第三の目的地白河の関に向かった。
まる子:Pi-ちゃん、タッキーの"義経"(大河ドラマ)見ているの?
Pi-子隊長:いや、そっちじゃないんだけどね。最近のマイブームっつーか・・・春にねじきと京都の鞍馬山とか行ってさ。
帰ってきてから本とか読み始めたんだけど、なかなかおもしろかったんだ。(さらに某ゲームにもはまったし)
源義経、幼少の時の名を牛和丸。
武勇に優れた源氏の武将で源平合戦のヒーロー。
戦上手だったり、若くして兄を敵に回し自害に追い込まれる・・・それとも生き延びてモンゴルへ行ったのか・・・真偽のほどはさだかではないが、
悲劇性、神秘性があるのだろう。
加えてNHK大河ドラマでオレのライバル、タッキー(全国からクレームが来るぞ by Pi-子)が演じているので女性の間で特に話題になっているようだ。
実際の顔はもちろんわからないが肖像画はこれである。
http://www.kamakura-burabura.com/jinbutyositune.htm
彼が現代に生きてジャニーズに入りタッキーと人気を二分するかは疑問である。
白河の関に着いた時間は午後5時少し前・・・周囲は暗くなりつつあった。
現在では白河の関公園が隣接されており、昔の建物が復元して展示されていたり農作業体験コーナーなどもあるそうだが、
今回は夕方の閉園が過ぎており見学はならなかった。ちょっと残念。
しかし、白河の関だけでも歴史的に古く貴重な砦跡である。
645年の大化の改新の時に出された文献に登場しており、それよりも前に存在していたということになる。
蝦夷の南下を防ぐために建てられた、主に8〜9世紀頃に機能していたようだ。
平安末期には奥州藤原氏の領土の境界となり、奥州三大関所(白河以外では"勿来(なこその)関(いわき市・福島)"、"鼠ヶ関(ねずがせき)"温海町・山形) の1つとして栄えたが、
しだいに関所としての機能は失われていった。
廃関となってからは観光地となったようで、松尾芭蕉などの歴史上の有名人や文化人たちも訪れている。
Pi-子隊長:よーし、関所跡のある白河神社までマラソンだ!
一同:お〜〜!
疲れた体に鞭打ち、みんな何となく駆け足〜早足で歩き出した。
ここでマラソン・競歩の予定はなかったのだが・・・夕日に背中を押されてたからか、それともやはり
洗脳だったのか・・・
関所跡(白河神社)は森が生茂りうっそうとしていた。
歴史的価値以外、別の意味で興味深い場所だ。(心霊系)
Pi-子隊長:もっと華やかな感じなのかと思ったけど・・・ちょっと違うね。
まる子:それはそれで面白いじゃん。
義経は16歳の時、鞍馬寺から平泉の商人金売吉次に伴われ、藤原秀衡が治める平泉へ向う途中この地を訪れた。
また、兄・頼朝が平家追討に立ち上がった時、平泉からこの地を通り頼朝のもとへ駆け上っていったという。
神社内には「矢立の松」「旗立の桜」が残っている。
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矢立の松 平家追討へ向かう途中、義経が 戦を占う為に弓矢を射立てたをいわれる松。 (現在は根株のみ) |
旗立の桜 社前に戦勝祈願をした際、この 桜木に源氏の旗を立てたと伝えられている。
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一通り見学を済ませ、駐車場に戻ろうとした時、思わぬ客人と我々は遭遇する。
犬3匹をつれたおばちゃんだ。(彼女にしてみれば我々が客人なのだが)
おばちゃんは犬を3匹と言っているのだが、我々の目に犬は2匹しか見えない・・・もしかして、おばちゃんだけに見える・・・?(((>_<)))
犬おばさん:もう1匹はどこか行っちゃったわ。あの子は人見知りするから。
話を聞くと、この犬たちはここ(白河神社)に捨てられていたそうだ。
それを犬好きなおばちゃんが拾って面倒みているとのこと
犬に遊んでもらう |
早速
犬に遊んでもらう隊員一同。
2匹の犬たちは、とてもひとなつっこい。
1匹はハスキーの血が混じり猟犬だったせいか顔つきも凛々しい。
そして、もう1匹は・・・よく見ると犬の前足が1本しかない。罠にかかり怪我したためやむなく切断したようだ。
波乱万丈な人生(犬生?)だが最後にいい飼い主に拾われたので恵まれた人生(犬生)かもしれないが、犬にしてみれば一度は信頼していた人間(飼い主)に裏切られたのだ。
何もわからないかもしれないが彼らの心中を察すると胸が痛む。
犬おばさん:つい最近も白河の関公園の方に犬が捨てられているってお隣のおばさんが言ってたけど、
これ以上飼うのはたいへんだし、見るとかわいそうになっちゃうから行かないことにしたのよ。
犬であれ猫であれ動物は責任持って飼うべし!
どうしても難しいことになったら次の里親をさがすか、それも無理なら悲しいがせめて保健所に処分してもらうしかないかもしれない。
いずれにしてもその辺に捨てるのは言語道断といっておきたい。
好きとは言えお金もかかることだし、何匹も飼うなんてなかなかできないことだ。
このご夫婦には本当に頭がさがる。
ちなみにご主人は猫好きで、家では犬3匹の他、自宅では猫も飼ってるらしい。(^_^;A
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寂しい時刻表(クリックで拡大) |
さて、駐車場に戻り、いよいよ宿泊地へ出発!・・・と思ったが、
るむちゃんがいない。
振り向くと、るむちゃん、バス停の前にいた・・・車なのに何故?
るむ:見て、この時刻表、1日行きと帰りで合計4本しかないよ。
Pi-子隊長:ひぇ〜、本当だ。下調べしないで来ちゃった日にはたいへんだね。(^o^;
ここは白河市の中心部からはかなり離れており、タクシーだとかなりかかるだろうな・・・
電車+バスで来ようと思っている方は必ずバスの時刻をチェックしてから来るべきですね。
では、ようやく宿泊地へ出発!
まる子:なんて宿だっけ?
Pi-子隊長:"ぬる湯旅館"・・・ピッキーが宿名だけで選んだ。
大将:お湯がぬるいのか?
るむ:ぬるいお湯にゆっくりつかると疲れがとれるからいいね。
ピッキー:いや、ネットでも情報が少なかったから、どうゆう宿なのかぜんぜん分からない。
どんな温泉旅館なのか興味深い。開けてビックリ・・・ってヤツだ。
白河市から高速に乗り、郡山から磐越自動車道に入り1つ目の"郡山東"で降りる。
あとはナビの案内に導かれ、ついにたどり着いたぬる湯旅館。
なんだってー!!!! Σ( ̄□ ̄;)( ̄ロ ̄lll)( ̄口 ̄;;)(・□・ )(_□_;)!!
宿の外観を見た我々の心の声である。
なんか工事現場の現場事務所のような風情である。ヘルメットかぶった職人が出てきそうだ。
心なしかみんなの視線が冷たい・・・Pi-子だって「おもしろそうじゃん!」って言ってたじゃないか!?
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裏から見た事務所的外観 | こちらが正面入り口らしい |
Pi-子隊長:え〜と、受付はどこだろ?
正面にまわると20年くらい前のドラマに出てきそうな旅館の入り口があった。
表と裏でやたら印象が違うな!
おそらく駐車場のある裏手の方は後から増築したのだろう。
るむ:すみませ〜ん!
玄関で叫ぶと奥から愛想のいいおねえさんが出て来て部屋に案内された。
外観はあまりにもそっけなく事務的(事務所的?)だったが、館内はきれいで清潔。食事もうまかった。
作りは確かに昔風でけっして設備が整っているわけではないが、おもてなしが心地よい。
夕食後、なぜか忘れたが、俺と大将で館内をうろうろしているうちに偶然見つけてしまった浴場。
後で案内してもらう予定だったがなぜか発見してしまった。
ここはもともと銭湯だったのを改築したらしく、宿泊する部屋は新館(裏手の事務所的部屋)だったが、風呂は本館(表の20年くらい前のドラマに出てきそうな方)にあった。
レンガの壁・・・昭和の中ごろか?とも思えるつくりで、かなりの年代がかった建物だ。言葉では説明しがたい。
ローカル線の旅が好きな方とかならきっと気に入る、感動していただけるのではないだろうか?
こうしてはいてもたってもいられない、Pi-子たちを呼んできて、さっそく
戦闘銭湯開始だ!
元銭湯、さらにレトロな昭和の香りただよう作りなだけに風呂に関する期待は高まる。
風呂の前がたたき(土間のようなもの)みたくなっており、そこでサンダルに履き替える。
後から知るのだがそのたたきの先の扉を開けると外に出られるようになっており、おそらく銭湯の時の出入り口だったのだろう。
また、たたきの左側の部屋は旅館の家族の部屋らしく、じいさんが横になってTVを見ている感じなのが見える。
いや、別に覗くつもりではなかったが目に入ってしまったのだ。
そして肝心の風呂!
今日一日の汗を軽く洗い流し、浴槽に入るとぬるい湯が一日の疲れを癒してくれる・・・
はずだった
しかし、現実は違った・・・
アツい!!!!!!!!!Σ(* ̄□ ̄*)
ぬる湯とは名ばかりでかなり
アツい!
浴槽はふたつあるが両方とも
アツい!(なぜ浴槽はふたつに分かれているのだろうか疑問だ)
女湯の状況を訊ねると(客はうちらだけ)女湯もやはり
アツい!
昭和の香りただよう浴場 | |
| ぬる湯旅館の熱い風呂 |
結局、風呂は水でうめた一部分しかつかることができなかった。
大の男が銭湯の湯に熱がって水で埋めるというのは、漫画"こち亀"だったら江戸っ子のじいさんにおこられそうな光景だ。
しかし、シャワーの出は限りなく弱く、
ヌルい!
具体的に言うとシャワーの上に向けて出しているのに、お湯はそのまま下に流れていくのだ。
普通の水道のほうがまだ水圧があるというものだ。
まったくどういう温泉やねん・・・
しかしこの味わい。なかなか話の種には如何か?
・・・いつもとなると遠慮したいところだ。
その後、部屋で男はは明日に備え(?)野球中継を見て、女は韓ドラを見た。
ついでに川口浩の動作を確認、洞窟内部ではこいつが頼りだ。
これでコンディションは万全
さあ、いざ決戦だ!!
(ピッキー)