ドイツの巨人&トヨタカップ(Der Deutsh Riese & Toyota Cup)


チャンピオンリーグ(Champions League)優勝!

サッカーに詳しくない人でも欧州のサッカーが強いのはなんとなく知ってる人もいるでしょう。
知らない人はそういうものだと理解してくださいね。
ドイツも例外に漏れずヨーロッパの名門の名に恥じない伝統と実績を誇り、古いクラブチームは1800年代より存在するのです。

その中でも今もっとも強いのが今期ブンデスリーガ(Bundesliga /ドイツ国内リーグ)で優勝を飾った バイエルンミュンヘン(Bayern Muenchen)です。
小野の所属するフェイエノールド
(オランダ)と対戦したときの写真。

このチームは個人的にドイツの巨人と呼んでいます。巨人とは「おおきさ=強さ」を表す意味もありますが、 個人的にイメージが某東京のプロ野球球団とダブってしまうのです。
豊富な資金、古い伝統と歴史を誇り常勝を義務つけられたチームで、レギュラーから控えに至るまで、 さまざまな国籍の選手が名を連ねています。

日本のプロ野球には外国人の枠というものが存在しますが、欧州のサッカーにはありません。
厳密にはありますが欧州の選手なら基本的に自由に移籍できるのです。
従ってドイツのチームながら出場選手はドイツ人選手より他国の選手の方が多いなんてこともしばしばで・・・ 例えば、イタリアのことですが、中田が所属するパルマ、過去に在籍したローマなどもそうです。
資金に余裕のある、欧州の大きな名門チームには、たまに見られる現象といえましょう。

選手の移動が激しく、好きだったチームも素直に応援できなくなることもあります。
実際に今までライバルだった相手チームに対する移籍も平然と行われており、昨日までの贔屓チームのヒーローが 天敵に早変わり・・・ではファンの心境も複雑です。例えば松井が金に釣られて阪神に行くようなものですね。 現実は考えにくいですが・・・。(←でも、実現したら面白いと思うぞ by 無責任なPi-子)

バイエルンも世界各国の代表クラスの選手が集まっており、スター軍団となっています。
勿論自国ドイツの代表選手も何人かいますけどね。

また、バイエルンはたいへん人気のあるチームですが、反対にアンチバイエルンの数もまた多く良くも悪くも注目の的です。 この辺も某東京のプロ野球球団と似ていますね。(^_^;)

名将・監督のヒッツフェルト
(Ottmar Hitzfeld)

そんなバイエルンがもうすぐ日本にやってきます。それも世界一をかけて!

バイエルンは昨シーズンのブンデスリーガを制し、さらに欧州各国の優勝チーム(または上位チーム)が集まって、 が頂点を極めるチャンピオンズリーグを制しました。

そして今度は南米・リベルタドレースカップ優勝チームと世界一の座をかけて戦います。
「なぜ、南米と欧州で世界一を?」と思われる方もいるでしょうが、最もサッカーが盛んな地域であり、 実力的にも他の地域では歯が立たないのが現状です。

この戦いをトヨタカップといい、非公式ではありますが、ワールドカップ゚と並ぶサッカーのスーパーマッチであります。

何故東京か?・・・ということですがもちろん南米・欧州のほぼ中間点にある上に過激なサポーター が入りにくい中立国という理由があるようです。(昔はそれぞれの地元で戦っていましたがファンの加熱ぶりが 激しくてけが人が絶えなかったようです。)

欧州王者・バイエルンと戦うのは南米王者・アルゼンチンのボカジュニオース、昨年のトヨタカップを制した 実力のあるチームで、今年、日本のジュビロ磐田に所属する日本代表の高原選手が移籍したことでも 有名ですが、サッカーファンなら知らない人はいない南米の名門です。
当然、高原選手がトヨタカップに出場すれば日本人初の栄誉です。
・・・こうなると日本のマスコミではバイエルンは敵チームみたいな扱いになるかもしれません。

さて、高原選手も期待ですがここはこのページの都合上バイエルンに注目しましょう。

スター軍団バイエルンの中でも注目したい選手を紹介します。
なんといっても注目はゴールキーパーのオリバー・カーン(OLIVER KAHN
右写真)
です。
バイエルンはスター軍団らしからぬ堅実で守備の堅いチームで、その守備陣を取りまとめる彼の存在は とてもおおきいなものです。
抜群の反射神経、統率力、判断力を備え世界でも有数の実力者で勿論ドイツ代表のレギュラーで、 大声で自軍を叱咤し相手を威嚇する様はすごい迫力です。
理屈ではない実力者のみが持ちうる存在感があります。

さらにフランス代表として98年ワールドカップ優勝を経験したリザラスは堅実なディフェンダーですが 時折の攻撃参加で相手を脅かします。

攻撃ではシュテファン・エッフェンベルグ(STEFAN EFFENBERG)です。
彼は攻撃の中心選手で創造性 意外性あるパスワークが持ち味。トリッキーな彼の
プレイスタイルは カーンとともに代役はなかなか見つからない程です。
気性が激しくコンディションにも波がありますがそのわがままさが天才らしいと言えば誉めすぎでしょうか。
今は怪我で来日は難しいかもしれませんが・・・。

さらに今絶好調なのが怪我から回復した元ブラジル代表のフォワード・エウベルです。
ブラジル人らしい技術の高さでゴール前でも冷静にプレーし得点を上げます。
エッフェンベルグのパスをエウベルがうけて決めるのがひとつのパターンであり見所です。

しかしなんといっても最大の見所は彼らのサッカーそのものです。
上にあげた選手以外でもボールを蹴る、止めるといった何気ない基本に実に顕著に実力を垣間見ることができます。
技術が高いからこそ早く強いボールを蹴れて、また止めることができるのですから、パスのスピードも 日本のサッカーとは違った、非常にスピーディな展開となることでしょう。

勿論、南米・ボカも同等に一流の技術を持っていますが、選手のスター性ではバイエルンに分があります。
どちらにしても、伊達に世界の代表クラスが集まっていません。これだけ一流試合・選手を見る機会は日本ではそうはありません。

今は中田選手がイタリア、小野選手がオランダにいったり、他にもどんどん日本の選手が海外にいってますが 古くは日本の奥寺選手がブンデスリーガで活躍したのが元祖です。
ドイツの選手もJリーグにいます。
日本とドイツはサッカーでも友好関係にあります。
これを機会に応援してみてはいかがでしょうか?

(トヨタカップは11月27日(火)、国立競技場にて行われます)

2001年11月16日

(ピッキー)


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写真提供:http://www.fcbayern.de/ FC Bayern Official Website
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