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蓮姐さんの紹介   私(もみじ)は、amebaというサイトで、「見えない障害で困っちゃった人集まれ!」というグルっぽを運営しています。そこに参加している蓮姐さんが、「困ってるズ!」と言うメールマガジンに、2013年に投稿したのですが、「書き切れなかった事がある。」とおっしゃるので、こちらに書ききれなかった事を書いていただきました。

 蓮姐さんは、「姐さんでよければ、何時でも相談に乗るから…」とおっしゃっています。姐さんのブログは下記の2つです。是非、アクセスしてください。

蓮姐とH君    蓮姐
病気の解説  アダルトチルドレンの解説

アダルトチルドレンとは、「機能不全家庭で育ったことにより、成人してもなお内心的なトラウマを持つ」という考え方、現象、または人のことを指す。Adult Childrenの頭文字を取り、単にACともいう


ウィキペディアより

アスペルガー症候群の解説

アスペルガー症候群(アスペルガーしょうこうぐん、Asperger Syndrome, AS)は、興味・コミュニケーションについて特異性が認められる広汎性発達障害である。

興味の面では、特定の分野については驚異的なまでの集中力と知識を持ち、会話の面では、聞かれたことに対して素直に答える(「空気を読む」などの行為を苦手とする)、といった特徴を持つ。 日本語ではしばしばアスペルガー, アスペとも略して呼ばれる。

各種の診断基準には明記されていないが、総合的なIQが知的障害域でないことが多く「知的障害がない自閉症」として扱われることも多いが、自閉症と言っても決して他者との会話を避けようとするようなものではない。

なお、世界保健機関・アメリカ合衆国・日本国などにおける公的な文書では、自閉症とは区別して取り扱われる。 精神医学において頻用されるアメリカ精神医学会の診断基準 (DSM-IV-TR) ではアスペルガー障害と呼ぶが、アスペルガーを「障害」や「症候群」として取り扱うことへの反論は根強く、DSM-5ではアスペルガー症候群の名称を無くして自閉症スペクトラム(autism spectrum disorder)に統一される予定。

他者の気持ちの推測力など、心の理論の特異性が原因の1つであるという説もある。 特定の分野への強いこだわりを示し、運動機能の軽度な障害が見られたりすることもある。しかし、カナータイプ(伝統的な自閉症とされているもの)に見られるような知的障害および言語障害はない。


ウィキペディアより

ADHOの解説

注意欠陥・多動性障害(ちゅういけっかん・たどうせいしょうがい、英語:Attention Deficit / Hyperactivity Disorder、ADHD)は、多動性、不注意、衝動性を症状の特徴とする発達障害もしくは行動障害。


ウィキペディアより

発達障害の解説

発達障害(はったつしょうがい、Developmental disorder)とは、先天的な様々な要因によって主に乳児期から幼児期にかけてその特性が現れ始める発達遅延であり、自閉症スペクトラム (ASD) や学習障害 (LD)、注意欠陥・多動性障害 (ADHD) などの総称。


ウィキペディアより
 症状  2013年4月記
実は先日「困ってるズ!」と言うメールマガジンで姐さんとH君の事を紹介させて頂きました。
そのメールマガジンでは書ききれなかった事があったので、ここで、紹介したいと想います。

自分の兄弟姉妹に障碍者がいると、親は障碍者の方を重点的に面倒を見てしまうのではないか?
そうなると「障碍のない子」と言うのはいろいろな所で弊害が起きてしまう。

姐さんには『知的障碍』を持つ3つ下の弟がいる。
親に頼みたい事があり、声をかけると親は決まって「ちょっとまって」とか
「貴女はお姉ちゃんだから1人で出来るでしょ?」と言われた当時6歳の姐さん…
それからは「親を困らせてはいけない、頼ってはいけない」と言う一心から、素直に親を頼る事は出来なくなってしまった。
その後、自分と同じ小学校へ『知的障害』を持つ弟が入る事になる。
(当時は決まった学校にしか『特殊学級』が無く、
障碍のある子は『特殊学級』のある別の小学校へ行く決まりだった。
しかし家の場合、両親が猛反対をして教育委員会と掛け合って、弟の義務教育を総て「一般級」で育てたいと決めたからだった)
その事で「お前の弟、変な奴」と自分の同級生から虐めに遭い、それは中学に行くとさらにエスカレートすると言う生活…

当時、「このままじゃ生きジゴクになる」と虐めを苦に自殺した子がいて、社会では「虐めによる自殺」が後を絶たない御時世…
今のように学校が「虐めはある」と認め謝罪をしたり、「第三者委員会」なるものが出来たり「警察が介入する」と言うことも無い。
姐さん自身も、自殺も考えたが出来る訳は無く、親に虐めの事実を言えば「学校に行かなくて良い」と言われた毎日…
でもそうなると、親は私と弟の両方を見なければならない。
それを拒み、毎日学校に行った結果、姐さんには「思春期」も無ければ、「第2反抗期」も起こらないままアダルトチルドレンとして育ってしまった。

中学の事が遭って、高校は同じ中学の人が誰も行かない所へ通ったものの、
自分自身が他の子と違う…今で言う「空気の読めない子」と言われ、
気が付いた時には同級生と喧嘩をして、相手の子に包丁を突きつけられ
「俺が殺してやるから死んでくれ」と言われたこともある。
その事で5日間悩んで…「リストカット」をしてしまった。
親は「リストカット」をした姐さんを見て驚き、怒った。
でも、それで「リストカット」が収まる事は無く、『リストカット症候群』に発展。
高校で4者面談の結果、養護教諭の薦めもあって、
精神科へ通院をする事になった。
そこで「うつ病」と「精神不安定型人格障碍」「リストカット症候群」と診断…
精神安定剤が手放せない状態になってしまった。

精神科へ通い始めてから、精神安定剤で落ち着いて、一時通院しない状態。
介護福祉士の資格が取れる専門学校へ入学をした。
学校を卒業して、フリーターをして、今の相方さんに出会い結婚。
しかし結婚をして、H君が生まれてから「育児ノイローゼ」に発展。
精神科への通院を再開して薬も飲み始めた。
原因は「産まれた子供への虐待・ネグレクトを防ぐ為」
その頃には子供も2歳ぐらいだったと想う。
その後で、H君の成長する様子が明らかに他の子供と違う事に気が付いた。
転んでも泣かずに笑ってる、3歳になっても言葉を話さない、
話し始めたとたんに、駅のアナウンスを繰り替えす…
そして、知らない人に平然と話しかける。人見知りを全くしない。

「もしかして…Hも弟と同じ?」そう思って親に相談をした。
でも返ってきた返事は「H君は大丈夫だよ。弟なんて返事もしなかったもの」と…
確かに、声をかければ返事をする。でも、目を合わせる事も無い…
保育園に入ってから1ヶ月ぐらいしたある日、保育園の先生から言われた。
「H君は1分と椅子に座っていられません。
他の子達と同じ事をしようとしないんです。
申し訳ないんですが…1度、市の追加検診を受けていただけませんか?」
そう言われ追加検診を受け、その後大学病院で検査を受けた。

子供の検査結果は担当医師から淡々と告げられた。
「お母さん、ショックを受けないでくださいね。
H君は『アスペルガー症候群』です」と。
姐さんには解っていたから「はい、そうですか」と即答。
「別に気にしていないよ」と言う返事をした姐さんに、看護婦さんの方がびっくりしていた。
「発達障碍」が在るからと言ってショックを受けると言う事が解らなかった。
きっと弟が「知的障碍者」であり、自分自身が介護福祉士の専門学校にいたせいか、
「情緒障碍者」も「知的障碍者」も「視覚障碍者」も「聴覚障碍者」も、車椅子に乗った「身体障碍者」も『そういう人がいて当たり前な社会』と言う考えしかなかった。

H君が小学校に入る時も、就学前の療育相談を受け、H君が入る小学校では『特別支援級への在籍』が決定した。
小学校に入ってから、もっと詳しい検査をした結果、H君は「ADHD」と「アスペルガー症候群」をもつ「発達障碍児」だという事実が判明。
もう、総てを受け入れるしかない。そう思って覚悟を決めた。
そして、H君がやった知能テストの内容が好奇心から気になり、
自分の主治医に「子供と同じテストをしたい」そう言って受けたテストの結果…
姐さんも「アスペルガー症候群」であり「ADHD」である事実を知った。
親子で「発達障碍者」だという事実を突きつけられた。

つまり、高校時代の「空気が読めない子」から発生した
「うつ病」や「精神不安定型人格障碍」、「リストカット症候群」は
姐さんがもともと持っていた「発達障碍」の「二次障碍」だという現実だった。
もう治る事は無い障碍…それも受け入れなければいけないというのも現実。
全部受け入れる覚悟をしなければならなかった。
もちろん有無を言わず受け入れた。

だから、今…姐さんとH君は毎日を試行錯誤しながら生きている。
二人とも精神障害者手帳を取った。(H君の手帳は、小学校5年の時に取りました。)
姐さんが手帳を取った事を自分の親に告げた時…父親と大喧嘩をした後だった。
母親には、泣きながら今までの事を総てカミングアウトした。
初めて聞かされた娘の状況に、母親も泣く事しか出来なかった。
「何も解ってあげられなくてごめん」そう謝られたのを覚えている。

その後、母親が姐さんの病院に一緒に来てくれた時に、主治医が一言
「お子さん(姐さん)と今からでもいいので思春期をやり直してください」と…
でも、姐さんは自分の親を頼る術を知らない。
きっと「頼ってはいけない」と言う想いがまだ何処かに残っていて、
それで出来ないんだろうなと。
時々頼る事はあっても、それは「姐さんの本心」から頼ったことは無い。
もうすぐ40になるというのに…変な所に拘った結果…なんだろうなぁ。
でもこの「拘り」も「発達障碍」の特徴のひとつなのかもしれない。
だからと言ってこのままで良いとは想っていない。
少しづつでも親との確執を埋めないといけない。
素直に親を頼れるようにならないと…

ただ1つ、親から譲り受けてしまった障碍、「色覚障碍」…
この事で、親を責めた事は今まで一度も無い。
だって、姐さんが見ている色の世界が
「普通の色の世界」だとずっと想っていたから。
ちょっとぐらい他の人と違ってても良いと想ったのは事実…
でも、H君には同じ想いをして欲しくなかった…
H君が『色覚異常の遺伝子』を引き継いでしまった以上、そこは負い目になる。
たださいわい、子供は「色覚障碍者」にはならなかった。
だからH君は、姐さんにとって「色の先生」になるのである。

こんな姐さんがいるんだから、大丈夫。
姐さんの事をみて、同じ様にならないで欲しい…
精神科に行く事も、変な事ではない。むしろ自分を知る良い機会になる。
色の見え方が普通の人と違うからといって、悪い事だけじゃない。
逆に芸術作品が出来上がる事がある。
だから、何も悩まなくて良いんだ…姐さんは何時もそう想っている。
そして、そんな姐さんの事を支えてくれる人がたくさんいる。
だから、何も怖くないよ。

姐さんでよければ、何時でも相談に乗るから…

2013年12月
市役所に提出しないといけない書類が出来上がったと言うから
書類を受け取ったら、病名が変わってた…orz
はじめは分からない病名だったから、帰りに本屋で調べたら…
「双極性障碍(躁うつ病)」になったらしい。
しかも「多動性障碍」も新たに書かれていた。

もともと病名が変わる事は予想していた結果なんだけど、
『双極性障碍』になるとは思わなかった…
でも、変える事の出来ない事実だから、きちんと受け止める。

薬も、変えると言う話があったんだけれど、
ここの所、立て続けにイレギュラーが発生しまくってたので
『来年の新学期が過ぎて、落ち着いてからにしよう』と言われて
結局、薬は元に戻ってしまった…

『多動性障碍』に関しては、検査結果で分かってた。
だって検査の時に明らかに健常者が言わない答えを言っていたし、
検査の中にあった「記号」が他の検査の中でも1番高いけど
「完成」とかは最低な結果だったし…

自分の中では、自分の障碍に関して理解をしているつもりだったけど、
いざ、書面ではっきりと書かれてしまったものを見ると
『見事に悪いんだ』と言うレッテルを貼られている感じがする。
それって…自分をきちんと見てなくて、受け入れていないって事にも繋がる。
なんか自分で言ってて矛盾してるなぁ…


蓮姐さんの最近の活動(2013年7月記)
最近は音楽芸能事務所で所属STAFF兼タレントとして活動する事が増えました。
タレントとは言っても、インターネットのラジオのMCや、Liveの際にはバンドの演奏と演奏の間の「転換」と言う時間を埋める為のMCをしたり、USTREAMで生放送配信もしているので、そのカメラワークをしたりしています。
事務所の主宰は障害に関して、とても理解がある方なので、こちらから全てをお話した上で、一緒にお仕事をさせていただいています。
もみじコメント   「包丁を突き付けら・・・」と蓮姐さんが語っている部分では、編集する手が止まり、想わず目頭が熱くなってしまいました。

 職場で理解されているとか・・・良かったですね。見えない障碍当事者の多くは、職場の理解次第で、就労できる人が多いと思いますが、その理解がなかなか進みません。

 合理的配慮を受けて、就労すれば、社会保障費も減らせると思うのですが・・・。

 病気・障碍を頭では理解していても、感情ではなかなか受け入れられない、蓮姐さんの気持ちを単純に、「理解できる。」とは言えないほど、多くの課題を抱えているのに、「姐さんでよければ、何時でも相談に乗るから…」と言ってくださる、強さ、やさしさに心打たれました。
  

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