4月3日土曜日

7時起床。昨晩の豪遊(?)が祟って、全くお腹は空いていない。食べようと思っていた朝粥はパス!
だらだらと着替えをし、集合場所のフロントロビーまでエレベーターで下りる。

「おはようございます!!!」
日本語・広東語・英語・台湾語を操る、ガイドのキョウさんが既にお出迎え。朝からのハイテンションに呆然とする私。
Summerに「負けるなSnow!」と、ぼそっと言われる。私そんなに変な顔してた??

バスにピックアップされ、いよいよ香港三大乗物めぐりツアー(+3000円日本申し込み)がスタート。
まず向かうはヴィクトリア・ピーク。海底トンネルを抜けて、1842年の南京条約で英国に譲割された香港島へ。

香港島のほとんどは急斜面の山に占められていて、市街地は海沿いのわずかな平地や埋立地に集中している。
高層ビルがビッシリという圧迫感。「香港って地震ないの?」と心配しちゃったよ(…無いそうです)。

急斜面をバスは上り、眺望抜群のヴィクトリア・ピークへ。
このヴィクトリア・ピークは香港島の最高地点で、標高554m。これに目をつけた5代目総督が避暑用の山荘を造り、道を開き、その後そこに住んだ歴代の総督がピークトラムを完成させた。今は庭園だけが公開されていて、他にショッピングセンターや展望台、オープン・カフェもあり、香港を代表する観光地のひとつになっている。

ヴィクトリア・ピーク 昼の景色

ここではしばしの散策時間。私たちはそそくさと記念撮影を終え、ピークギャラリアのカフェへと逃げ込んだ。
だって寒いんだも〜んっ

香港は暖かいと信じてそれなりの服装を用意して来たのだけど、滞在中はとっても涼しかった。湿度は高いけど、気温は日本と同じくらいだったと思う。
パシフィックコーヒーカフェラテ20香港ドル

ヴィクトリア・ピークの下山は、香港三大名物乗物の一つ目の乗物にあたるピークトラムにて。

このピークトラム、1888年開業のいわゆる登山電車。路線の最高勾配は約40度!ここ100年以上の間、無事故を誇っていて、それが自慢らしい。山麓駅と山頂駅1.4キロを7分で結んでいる。乗車料金は片道20香港ドル。私たちは団体料金らしく、18香港ドル(ツアーに代込み)。

ピークトラム版 車窓から

ピークトラムの山麓駅からは「上環」方向に向かってバス移動。バスはツアーバスではなくダブルデッカーの新巴バス。

二階建てバス

二階建てバスに乗るのが初めてだったので、大興奮。
「中環」は、香港を代表する斬新なデザインの高層ビルが集中しているから、常に見上げておのぼりさん状態。
風がすごく気持ちよかった。

バスを降りて、今度は市外電車トラムに乗り換え。このトラムが香港三大乗物の二つ目!

トラム

レトロな二階建てトラムは、1904年創業。運賃は乗車距離に係わらず、一律大人2香港ドルと格安。ただし、車中は狭くて、椅子が硬かった。しかもエアコンは無いし、常にノロノロ運転。
決して快適とはいえないこの乗物が、せわしい香港人の足だとは意外。観光客の私にはベストな乗物だけどね。

「上環」では、知る人ぞ知るヒルサイド・エスカレーターへ。そのヒルサイド・エスカレーターは世界最長で、高低差が135メートルある。映画「恋する惑星」のロケ地としても有名。

映画を観た人なら知っていると思うけど、このエスカレーター、普通の街なかに存在している。エスカレーターのすぐ横にはアパートが立ち並んでいるし、上った先に公的な建物があるわけでもない…。

なぜこんな所にこんなものが?と不思議になるけど、山の上の高級マンションに住む(お金持ちの)人々のために造られたと聞けば、妙に納得。
確かにつづら折りの山道より、一直線に登るエスカレーターのほうが楽チンで早いもんね。…実際に造ってしまった香港人の発想+実行力に、ただただ驚くけど。

ちなみに、このエスカレーターは無料。途中の景色も面白いから、約15分のエスカレーターツアーはSnowのイチオシ!ちなみに6時〜10時は下行き10時から22時が上行きらしいよ。逆のエスカレーターはありません。歩くのみ。

工事現場の足場はバンブー

ランチは、香港返還式典が行われたコンベンションセンター内にある、ゴールデン・バウヒニアでの飲茶。

私たちは、個室に案内された。
次々運ばれて来た飲茶は、どれも見た目から美しく、とっても美味しかった。私は、デザートのエッグタルトで、ノックアウトされたよっ。

そして飲茶といえば、忘れちゃならない中国茶。ここのプーアール茶は芳醇で、美味しかった。グレードの高いものを使っている気がする。苦手な人も飲みやすいかも。

料理の写真がなくてごめんなさい

ゴールデン・バウヒニアの素材を活かした上品な味付けは、数々の受賞歴を誇るだけはあると思う。サービスも申し分なし。高級店のわりに価格はリーズナブルで、ガイドのキョウさんもベタ褒めだったよ。

食事のあとは、スターフェリー(天星小輪)で九龍島へ。
そのスターフェリーは、香港島「中環」と九龍島「尖沙咀」を約7分で結ぶ、いわゆる水上バス。

100年以上の歴史を誇り、香港で一番古く、一番有名。香港三大名物乗物の三つ目であり、ツアーの〆に相応しい。
運賃はアッパーデッキ5香港ドル。ローアーデッキ1.7香港ドル。

歴史があるだけはあって旅情を誘い、情緒たっぷり。Takaが「必ず乗れ!」と言っただけのことはある。
海風が気持ちよかったけど、船が進み出すと想像以上に揺れてビックリ。。。酔ったよ(笑)!

九龍島では、DFSギャラリアのサンプラザ店まで歩き、そこで解散。
私たちは、18時集合の「北京料理のコース+夜景ツアー(5000円現地OP)」に申し込んでいたので、約3時間半の自由行動。

自由時間はこんな感じで消化(移動は全て徒歩。途中いろいろ物色したけど、それは省略)。
ギャラリアでお土産を購入

スタバで休憩 アイスカフェモカ27香港ドル

高級中国デパート 中藝 冷やかし

ペニンシュラ・アーケード 冷やかし

庶民的中国デパート 裕華 中国食器などを購入

光大足療中心(かなり有名店?ヒロミのサインあり) 足裏(ツボ)マッサージ

正直に言うと、私は足裏マッサージが怖くて、タイでもシンガポールでも避けて来ている。だから、これが初・足裏マッサージ。
「あまりの痛さに体をよじっている図」を想像し、ビクビクしながら身を任せた。

足裏マッサージ 30分140香港ドル

…ところがどっこい、痛いどころか、くすぐったいじゃんっ!
ヒーヒー痛がってるSummerを横目に、笑うのを押さえるのに必死。気持ちいい〜とまでは行かないけど、余裕。「痛い」と感じたのは、以前スキーで伸ばしたじん帯がある、膝のツボのみ。それ以外は、まずまず健康ってことらしい。やってみて良かった◎

…話は反れて余談になってしまうけど、実は当初、私たちは別の計画をたてていた。
自由時間の過ごし方・第一希望は、全身足踏みマッサージ。
キョウさんにお店の予約をお願いしたら、既に予約がいっぱいで駄目だったんだー(涙)。
キョウさん曰く、「マッサージ店は選ぶのが難しいです。いい店は予約が殺到するよ。特に足踏みマッサージは観光客には危ないね。骨とか痛くなるよ。香港人向けの店は予約ナシでも大丈夫。だけど最近は政府が厳しい。ガイドが紹介すると注意されます」。

ついでに「マッサージ師が観光客に痴漢行為をして捕まった」という新聞記事まで見せてくれ、個人で行っちゃ駄目という圧力をかけられた(気がした)。
SARS問題で観光客が減ったこともあって、香港政府が神経質になっているのかもね?と思った。

そして自由時間の過ごし方・第二希望は、Summerたっての希望。「チャイナドレスとかを着て、プロカメラマンに写真を撮ってもらいたい!」

ガイドブックでは店が見つからなかったので、キョウさんにスタジオ予約の電話を入れてもらった(興味がない私は、Summerが写真を撮っている間、九龍清新寺に行く予定を組んでいた)。

ところが調べてみると、スタジオは潰れていた。。。。。。
「SARSの前はあったよ。」とキョウさん。これはつまり、SARSの影響で潰れたというコトね。

事実、ガイドブックのMAPを見ながら街を歩いてみても、ホテルの名前が変わっていたり、あるはずの店が無かったりしたもんなー。残念だけどしょうがない。
とにかく、思ったこと。「SARSよ、この地球上から消えて無くなれ〜!!!!!」

18時。バスに乗り込み、北京料理店へ。バリバリ改装中の(日本だったらまず営業しない!)ビル、漢京楼はその3階。
店内は意外と広く、とっても賑わっている。私たちのツアーは16人だったから、8人ずつ円卓を囲んで座った。

料理は、デザートの杏仁豆腐を入れて9品。コースの中ほどで、メインの北京ダックが登場した。割り当ては一人3包みほど。その後、チャーハンや焼きそばも出てきて、お腹いっぱい。5000円でこれだけ食べられたら、大満足。

全体的な味付けは、ランチを頂いたゴールデン・バウヒニアに軍配は上がるけど、北京ダックはまずまず美味しかったよ。日本じゃなかなか食べられないもんね。

食後、100万ドルの夜景ツアーへ。
まず向かったのは、裏香港にあたる香港仔の水上レストランの夜景。
私の香港のイメージは、まさしくコレだったのだけど、キョウさん曰く「今は寂れています」とのこと(笑)。

裏香港の夜景

そして再びヴィクトリア・ピークへ!
昼とは違う景色が目の前に広がっていて、ツアー仲間から歓声が上がる。

Summer曰く「押し売りされた夜景(笑)」は、100万ドルの価値はなし?!キレイにはキレイだけど、かすみがかかっているせいで、ガイド曰く「今夜は少しディスカウントされている夜景」らしい。

それでも、おとといまでは雨が降り続いて夜景どころの話ではなかったそうだから、見られただけで喜ぶべきかも?夜景が本来100万ドルの輝きを放つのは、10月〜2月だそうです。

ヴィクトリア・ピーク 夜の景色

…この写真はデジカメで撮影。
それにしても、夜景を写真に撮るのって難しい。キレイに記念写真を残したいなら、プロにお願いするのも手だと思う。勿論有料だけど(サイズや枚数で値段が変わるので要交渉)、夜景も人物もばっちり◎。その場でプリントアウトをしてくれるのも嬉しい限り。待ち時間は3分ほどなので、お試しあれ。

ホテルまで送っていただいて、ツアーは終了。
部屋に戻る前に、「新界」地元のスーパーを2件はしごして、お土産や面白いものをゲット。

ベッドの上で眠い目をこすりこすり、ギャラリアで手に入れたポストカードに便りを書く。1通は旅好きの友達に。もう1通はTakaに。