ノート12

● (旧)私立中央高校(Private CHUOU high school)

【基本データ】

・略称・愛称等:

・男女共学

・住 所: 沖縄県コザ市山里669(当時)
・校 種: 全日制
・設置者: 学校法人国際学園
・創立年: 1957年→1984年閉校
・校 訓:  ①五体の力の発揮 ②責任 ③努力

初代制服 Unknown

掲載制服 ?代目 廃校前最後の制服

冬服/濃紺のライン無しセーラー服

夏服/白無地の白セーラー服

 (旧)中央高校の制服を紹介。

旧・私立中央高校は、正式名称を国際学園中央高等学校といい、コザ市(現・沖縄市)に、1957年に設置されました。名前にある通り、今、宜野湾市にある沖縄国際大学の系列でもある。当時は、普通科だけでなく、商業科、自動車科、被服科をそろえた唯一の総合高校として知られていました。

部活動では一時、ボクシングで勇名をとどろかせたこともあったのですが、県内公立高校の急速な整備が進む中で、生徒数の減少によって経営が厳しくなり、一時は県立への移管も検討されたものの実現することなく、1984年に廃校となってしまいました。

そんな同校の制服の記録なんか、どこにもないかと思っていましたが、ようやく同校の昭和50年の要覧を見つけ、「沖縄 女子高校生制服ノート1992」掲載イラストにほぼ間違いないことを確認しました。

まず夏服。白の無地のセーラー服ですね。これに、小さな紺色(らしい? 最近、割と鮮明な写真を見たけど、赤系統の色の可能性が出てきた)の棒タイをつけます。袖は半袖以外に、長袖もあって、おもしろいことに、こちらはカフス部分に絞り込みがありません。(この部分や無地の襟なんかは、昔の前原高校の冬制服みたいですね。ただし、襟の後ろは四角形なのが違っているし、タイが一体でないのも違いかな)

次に冬服。

こちらは、夏服を全部紺色に塗りつぶしたような感じ。棒タイの結び目あたりに校章の徽章らしきものをつけている写真が確認されるけど、これがタイピンの役割を果たしていたのかどうかはわからないんだよね。校章デザインの方は、研究所の公開資料09の校章一覧に掲載しているので、そちらを見て。

さて、他の資料でも確認したからわかることなんだけど、この制服は、創立時からのものではないみたい。やはり当初は制服ならなんでもOKという時代があったらしい。それで、まず最初に夏服ができて、次にこの冬服ができたみたい。

棒タイの色とか、いろいろと不明なこともある。卒業生は退職してる方も多いと思うので、いろいろと情報提供して教えてくれたら助かるのだけど、ネットを見ない人が多いと、こんな呼びかけも意味がない。困った困った。


沖縄女子制服ノート第109回は、 (旧)中央高校の初期制服を紹介する。

今は存在しない、廃校となった学校の制服を調べるのはかなり無理なところなんだけど、幸いにも当時の学校要覧を見つけることができたので紹介してみようという次第。でも創立が1957年なので、制服がそろっているとは思えない。

案の定、要覧に掲載されている生徒たちの制服は様々で、代表をしぼりきれない。けれど、年を追うごとにそろっていっているのもわかる。なので、今回はセーラー服の夏服を紹介したいと思う。

 

制服は細かい部分で違いがあって、バラエティーにとんでいるのだけども、注目は通学帽の存在。これだけはかなり統一がとれていた。

意外とかわいい?

白い帽子をそろって被ってる通学風景の写真からは、当時の面影が偲ばれる。この時代の青春を過ごした生徒も今は70代半ば。

今回は、そんな方たちにとって、ノスタルジーを感じさせるものになった?かも。

渚 美鈴/記 NAGISA MISUZU