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★オリジナル・ライトノベル作品「超次元戦闘妖兵 フライア ―次元を超えた恋の物語―」作/渚 美鈴

用語解説ページ

 ※注記/作品内容はすべてフィクションであり、登場する人物、団体等については、同名称であっても、すべて架空の存在です。従って、登場する兵器等についても、名前等が一致していても、すべて実在するものとは違う設定世界に存在するものです。

 アイオワ USS Iowa Type Iowa Class Battle Ship  

・アメリカ太平洋艦隊所属の戦艦。アイオワ級のネームシップ。BB-61。
主砲は50口径40.6センチMk7が9門。砲弾に終末誘導を組み込むなどして、近代化されて運用されている。実際は全艦が1992年までに退役して記念艦となっているが、作中世界では、次元超越獣を直接攻撃できる破壊力としての期待から、同級4隻が延命措置が実施されて現役に留まっている。ただし、5番艦イリノイは、太平洋戦争で撃沈された設定。(モンタナ参照。※作中に説明はない)第20話にて、アインⅣの反撃を受け大破した。

 アイン AIN

・次元侵攻知性体の送り込む侵略用自律型ロボット兵器。
次元生物コードγ-99-Ⅳ・1~4。
全高50メートル、自重4,00トン近い巨大機動兵器。
次元シールド、陽電子ビーム砲やレーザー砲などの光線兵器の他、ミサイルなど様々な武器を装備する。
名前は、妖精らの言葉で「心なきもの」という意味であるが、作中での表明はない。

 アイン-Ⅱ AIN-2

・次元侵攻知性体の送り込む侵略用自律型ロボット兵器。
次元生物コードγ-99-Ⅳの小型格闘戦型で、次元生物コードγ-99-Ⅳ・5が割り振られている。一部の部品に「MADE IN JAP」と刻印されていたことから、出生次元の「日本」が関連しているものと推定されている。
侵攻する次元を特定する能力が低く、はじめは次元のひずみを見つけて偵察侵攻する役割を果たす。その後は、送り込んだアイン-2自身が侵攻のための目印として、他のアイン-2他を誘導する。
当初、F情報には盛り込まれていなかった存在である。アメリカは、侵略偵察用として作られたものと判断し、戦闘を繰り広げる中で、そのバージョンアップに驚かされることとなる。妖精の送り込んだオプションX(妖精兵)に対抗するために製造されたものと判断しており、次元空間を超えて侵攻する意思を持った知的生命体が背後にいると分析している。
なお、当該次元における正式名称は、「主力戦闘機械MBM―17シルヴァーナ」である。

 『アインⅡ』調査報告書(中間報告)

・アダム北米方面司令部(NA)次元超越獣調査研究部が、アインⅡの侵攻事案を調査してまとめた報告書。作成途中のため、第9話で提示されたのは、中間報告である。なお、報告書の取りまとめ責任者は、ニール・アームストロング大佐である。

 アインⅢ AIN-3

・次元侵攻知性体の送り込む侵略用自律型ロボット兵器。
次元生物コードγ-99-Ⅳの小型格闘戦型。強力なビーム砲を2門装備する。
なお、当該次元における正式名称は、「主力戦闘機械MBM―20ズノリュ―プ」である。

 アインⅣ AIN-4

・次元侵攻知性体の送り込む侵略用自律型ロボット兵器。
次元生物コードγ-99-Ⅳの大型格闘戦型とされるが、まったくの新型。反重力場推進を用いて飛行することも可能である。
なお、当該次元における正式名称は、「対妖精兵士用主力戦闘機械MBM―23プロキオスタ―」である。

 アウトレンジ攻撃 Outrange Attack

・北海道新帝都郊外に現れたアインⅣがとった戦法。長射程のビーム砲などを駆使して、国防軍やアダムの接近を許さず、相手の攻撃を封じて、戦力を片っ端から撃破した方法。
アインⅣは、キプロの超能力による直接攻撃に対しても同様の手法で対抗している。その最大の武器は、戦闘を重ねていくごとに戦法を変えていくことができることなのかもしれない。

 青い盾(ブルーシールド) (Blue Seald)

・オプションを総括する秘密組織。構成メンバーは、ローマ法王、アメリカ合衆国大統領他数名にすぎない。
また、オプションZにて開発が進められている次元シールドの名称でもある。
当該次元シールドは、妖精から提供されたシステムFを他の次元超越獣の細胞サンプルによって巨大複製したシステムBを用い、現次元空間に対する外次元からの侵攻を完全に遮断する。

 青木 (Aoki)

・日本帝国国防軍の次元超越獣関連事件の担当調査官。日高他の関係者からのヒアリングを服部とともに行うとともに、事件の調査報告書作成を行った。

 赤い実 Red Fruit

・次元超越獣「デスタ」は、放射線物質を吸収して濃縮した果実をつける。果実は、時間が経つと破裂して周囲に放射性物質の殻を持った胞子を撒き散らす。その胞子を吸い込んだ生物は、放射性物質による内部被爆で弱らされた上で、確実に寄生され操られる存在となる。しかも時として高濃縮された放射性物質の質と量によっては、核爆発を起こす可能性があるという科学者もいる。

 赤い目をした真っ黒な巨人

・狂ったシステムF(ニーズヘグ)が、変化した怪物。
システムFの安定起動の方法を模索するアメリカが、実験により起こした事故で生まれたものと思われる。どのように処分したかは不明だが、アメリカがシステムFの制御に神経を尖らす理由は、この事故にあるかもしれない。

 アクエリアス Aquarius

・オプションPの育成した超能力者の女性戦闘員。キプロと似たような境遇の設定として、心を通い合わせる相手方として検討設定を進めていた。本作では、堂島遥がその役割を務めたため、導入することなく終わった。

 粟国島 AGUNI Island

・沖縄県にある人口七百人程度の小島。島で単一の自治体・粟国村。
ほぼ平坦で断崖絶壁のある島の西側には、火山性の個性的な景観もある。近年観光客の間で人気が高まりつつある。
由梨亜と日高が次元を超えて帰ってきてから、住んでいるものと思われるが、その経緯などの詳細は、作品中でも明らかにされていない。

 アーサー・ウォレス・ダーシー司祭 (Arthur Wallace Darcy)

・アダムヨーロッパ方面司令部とバチカンとの連絡役を務める、フランス人牧師。
法王と直接のパイプを持つ数少ない人物のひとりで、メシア(フライア)についてもかなりの情報を持っている。

 東 八郎 (Azuma Hachiro)

・一等陸尉。第1機動歩兵戦隊所属。
機動歩兵パイロット。左遷された斉藤に代わり、主に蒼龍1号機を担当。ペアは、比嘉。
元は、入間基地所属の機動歩兵パイロットで、異例の昇進を果たした。

 麻生大輔 (Asou Daisuke)

・写真クラブの部員。由梨亜のクラスメートの一人。割と冷静な観察眼を持つ少年。福山の撮ったフライアの写真や竜巻の写真の異常な点を追求して、福山の怒りをかった。

 アダム (ADMU:Anti Over The Demention Monster Unit)

・地球防衛軍・対次元超越獣・戦闘部隊の略称。
世界中に方面司令部を設置して、次元超越獣に関する情報収集と対応にあたっている。
北米、中南米、極東、豪州・東南アジア、中央アジア、アフリカ、ヨーロッパと7つの方面司令部に分かれている。
なお、ソ連は参加を拒否しており、独自に対応する組織の設立を模索している。

 アダム北米方面司令部

・アダムの7つの方面司令部のひとつだが、実質的にはその総司令部としての役割をもつ。
管轄は、北米(アメリカ合衆国、カナダ、メキシコ)。司令部は、アメリカ合衆国の首都ワシントンD.C.に置かれているが、広い国土の関係上、いくつもの支部を持つ。
コールサインは、NA。最高指揮官は、アメリカ合衆国大統領である。

 アダム極東方面司令部

・アダムの7つの方面司令部のひとつ。
管轄は、日本帝国、モンゴル連合共和国(モンゴルと中国)、極東ソ連、台湾中華民国(台湾)そして中部太平洋諸国。司令部は、当初、沖縄・嘉手納基地に置かれたが、実際に次元超越獣が日本本土に頻々と出現したため、神奈川県の横須賀基地内に移設された。
コールサインは、FE。
なお、他のアダム司令部では、直接次元超越獣と戦うためのCPS部隊を保有しているが、日本帝国だけはオリジナルの機動歩兵の能力を評価し、帝国特殊作戦群の配下に従属することが特別に許可されている。

 アダム豪州・東南アジア方面司令部

・アダムの7つの方面司令部のひとつ。
管轄は、オーストラリア、ニュージーランド、東南アジア諸国、南太平洋諸国、。司令部は、オーストラリアのダーウィン市に設置されている。
コールサインは、OA。

 アダム中央アジア方面司令部

・アダムの7つの方面司令部のひとつ。
管轄は、中央アジア全域。司令部は、セイロン島コロンボに設置されている。
コールサインは、CA。

 アダムアフリカ・中東方面司令部

・アダムの7つの方面司令部のひとつ。
管轄は、中東、アフリカ大陸。司令部は、南アフリカのケープタウンに設置されているが、機動歩兵等の主要戦力は、インド洋のディエゴガルシア島に配備されていて、そこからアフリカ大陸全体をカバーするとしている。当然、主要戦力の管理はアメリカ軍である。
コールサインは、AM。第20話で名前が出ないのはそのため。

 アダムヨーロッパ方面司令部

・アダムの7つの方面司令部のひとつ。
管轄は、イギリス、アイスランドを含むヨーロッパ全域。ただし、ソ連を中心とする東ヨーロッパは、消極的な参加に留まっていて、現在でも粘り強い交渉が続いている。司令部は、イギリスのドーバーに設置されている。司令官は、ジョン・ディブス中将(イギリス軍)。
コールサインは、EU。

 アダム中南米方面司令部

・アダムの7つの方面司令部のひとつ。
管轄は、中南米(メキシコ以南)。司令部は、ブラジリアに設置されているが、機動歩兵を中心とする実質的な戦力は、大西洋の中心に位置するイギリス領アセンション島に配備されている。当然、戦力の実質的な権限はイギリス軍が担っている。
コールサインは、CS。第20話で名前が出ないのはそのため。

 アドルフ・ヒトラー (Adolf  Hitler)

・ナチスドイツ総統。史実では第二次大戦末期のドイツ・ベルリンで自殺したとされる。
作中では特に言及されていないが、その死については懐疑的な状況にある。
バチカンは当初、フアチマ予言の脅威に対抗する有力者として、ヒトラーに大きな期待をかけており、秘密裏に協定を結んで協力関係を構築していた。核兵器の製造をはじめとしてナチスドイツが先端科学技術の面で先行していたことも背景にあるとされるが、逆に不可解なほどに先進的な技術開発が進んだ裏に、何らかの未知の存在「ノルディック」の関与が疑われていたことも事実で、ヒトラーがそれらの手を借りて逃亡した可能性も否定できないとも言われている。

 アーノルド少尉 (Arnold)

・ラプター編隊2番機の搭乗員。ウルフ2。太平洋上で次元超越獣バラウと交戦。戦死。

 あぶない関係

・主に日高とフライアの関係をさして言う。

 阿部 (Abe)

・第十強襲偵察小隊の隊員。次元超越獣「ガヌカ」に襲われ殉職。

 アポーツ Apport

・物体転送、物体消去。

 アポロ1、2 APOLLO ONE、APOLLO TWO

・アポロ3を護衛している2機のF15イーグルに与えられたのコールサイン名。アポロ1が長機を務める。

 アポロ2 APOLLO TWO

・アポロ3を護衛しているF15イーグルの2番機のコールサイン名。東京上空でプゲルを撃ち落したが、デスタに危機一髪捕捉されそうになった。

 アポロ3 APOLLO THREE

・第7話で東京に出現した次元超越獣を確認するため、国防軍航空軍百里基地から発進したRF4ファントム偵察機のこと。

 アポロ5 APOLLO FIVE

・第7話で東京に出現した次元超越獣を確認するため、国防軍航空軍百里基地から発進したRF4ファントム偵察機のコールサイン名。アポロ3と交互に現場の上空から監視映像の中継任務についた。

 アポロ6、7 APOLLO SIX、APOLLO SEVEN

・アポロ5を護衛している2機のF15イーグルに与えられたコールサイン名。※アポロ4は欠番

 アポロ7 APOLLO SEVEN

・東京上空に現れたフライア(フェアリーA)を最初に発見したF15イーグルのコールサイン名。

 アームナイフ ARM-KNIFE

・フライアの生体武器。肘から手首に向けて繰り出され、手首部分で90度外側に展開されるエナメル質状の強靭なナイフ。
防御シールドを展開する際の発振起点としての役割も担うことができる。
本来は、生殖の時に用いられるもので、詳細は省略。対になるものとしてレッグフックもあるが、こちらは武装として扱われていないため、退化している。作中では、名称の紹介はない。

 アメリゴ大陸 AMERIGO continent

・キプロの世界で言うアメリカ大陸のこと。

 アラン・シーボーグ少尉 (Alan Seaborg)

・アダムヨーロッパ方面司令部所属。第1機動打撃軍第2機動歩兵群機動歩兵パイロット。コールサインは、タンゴ4。エミリオ・シーボーグ少佐の一人息子。「G-22研究施設襲撃事件」にて、次元超越獣ギブラと交戦する間もなく戦死。

 アリゾナ事件 ARIZONA Case

【リポート管理番号:NA・US-20090xxxx-xxxx】
事件名称:アリゾナ事件
場所:アメリカ合衆国アリゾナ州××××基地 
発生日時:UTC19xx年xxxx-xxxx
次元干渉時間:0
警戒段階:フェーズ×
影響空間:不明
侵攻生物:-
被害状況:死者xx人
概要:非公開

 アリソン・バイオテクノロジー社 ALISON BIOTECHNOLOGY CO. LTD.

・アダムの装備する戦闘用パワードスーツ「ブラック・ベアⅡ」の開発会社。米国を代表する軍事企業。
表向き、システムFの開発会社とされている。
なお、アメリカ・アリゾナ州の砂漠のど真ん中には、CPS関連の研究施設と整備工場がある。

 アリソン・バイオテクノロジー社工場

・アリゾナの砂漠のど真ん中にあり、「ブラック・ベアⅡ」の生産と改良、部品生産を行っている。セキュリティーチェックは厳重で、許可証がなければ、アダム関係者であっても、施設への立ち入りは認められない。

 アリューシャン事件  Aleutian Islands Case

【リポート管理番号 NA-xxxx-xxxx】
事件名称:「アリューシャン事件」
場所:北アメリカ アリューシャン列島
発生日時:UTC年x月xx日 xx時(帝国時間 2009年x月xx日 xx時頃)
次元干渉時間:約x時間
警戒段階:フェーズx
影響空間:不明
侵攻生物:次元超越生物ステラカイギュウ、次元超越獣 ? (※後に「デスタ」と判明)
滞留時間:約x時間
対応部隊:
被害状況:
事件概要:現在作成中。

 アルゴリズム解析

・涼月市国防軍駐屯地事件で撮影された妖精兵士のビデオ映像を解析し、妖精の黒いぴったりとした衣服の凹凸にブラのベルトやストラップなどの輪郭が確認された。ケインズ調査官は、これを根拠に、妖精兵士が人間の変身したものと仮定し、正体を突き止めようとした。

 RPG-7

・ソ連製携帯対戦車擲弾発射器。1961年~。重量7キロ。無反動砲によるロケット弾発射器。

 アルファコントロール ARUFA Control

・高機動偵察ヘリコプターを指揮する航空管制のコールサイン。

 アルファワン(1) ARUFA ONE

・B747政府専用機を改造した第3部隊の移動司令部のコールサイン名。

 アンソニー・イズレイ (Anthony Isiey)

・オプションGの研究を総括する責任者。肩書きは、研究本部長。

 アンデッド Undead

・不死人のこと。かって生命体だったものが、生命が失われたにもかかわらず活動する超自然的な存在。守護霊の『魂を失くした人』という言葉に三上翔子が抱いたイメージ。

 安藤 (Ando)

・御倉崎由梨亜が転入した北斗青雲高校の世界史の先生。ひげ面がトレードマーク。

 アンブッシュ(待ち伏せ攻撃) Ambush

・アンブッシュ(待ち伏せ)作戦。

 


 硫黄島沖事件 IOUJIMA Case

【リポート管理番号:FE・J-20090112-0028】
事件名称:硫黄島沖空戦事件
場所:極東 日本帝国 東京都 硫黄島沖
発生日時:UTC2009年1月12日 05時(帝国時間 2009年1月12日 14時頃)
次元干渉時間:約35分間
警戒段階:フェーズ2
影響空間:不明
侵攻生物:次元超越獣 「バラウ」
滞留時間:約35分間
対応部隊:アメリカ合衆国空軍 バージニア州ラングレー基地所属
被害状況:死者1人、
概要:沖縄・カデナ基地へ移動中のラプター5機が、次元超越獣と空戦を行った事件。

 五十嵐 (Igarashi)

・エレクトリック・ツルギ社の社長。「Zプロジェクト」でABT-X01A「神龍」を完成させ、その後、完成度を高めるため、ダイヤモンド・デルタ重工社長の小田桐とともに様々な取り組みを進めている。

 イーグルアイ Eagle Eye

 イーグル・コントロール FAGLE CONTROL

・日高のイーグル1と三塚のイーグル2を指揮管制するため、国防軍中央即応集団・対次元変動対応部隊司令部に設置された戦闘管制のコールサイン名。

 意識探査能力

 異次元(世界) Next Demention Word 

・この世界(次元)から見て別の世界のこと。パラレルワールド。
次元超越獣がそれぞれ生まれた世界(出身次元)もそれにあたるが、それらの異次元の詳細は不明である。
作品の準備段階では、日高とフライアが別次元を放浪するという企画案も検討したが、活用できなかった。

 イ・ジョンウ (I Jonu)

・イと呼ばれる国際テロ組織・中華人民解放軍の構成員。在日朝鮮人。大型タンカー「瑞鳳丸」船上でのフライアとキムの戦いの最中、機動歩兵で戦いに参加するが、宗と同士討ちを演じ、即死。

 出雲電工(イズモデンコウ) IZUMO DENKO CO. LTD.

・AIサラブレッド社と競合するAI(人工知性)開発計画「スマートプロジェクト」参加企業のひとつ。
作中には登場しない。作中で必要となった時に備えて設定されたIT関連企業名。
音声ガイドシステムの開発企業とかを想定している。

 イソギンチャクのお化け Monster Sea Anemone

・東京に現れた次元超越獣「デスタ」を見て、霧山司令がつぶやいた感想。
デスタを描く時のイメージとして。なお、実が成熟すると枯れて動かなくなる。

 位相光子弾 ISO Photon Ball

・アインⅣが装備する対妖精兵士用兵器のひとつとされる。フライアの次元波動ビーム砲を無力化するための対抗兵器。

 イタコ Shaman

・青森県の恐山の霊媒師。死んだ人間の霊を自分の体に乗り移らせて、遺言とかを霊に代わって伝える。

 イチゴのタルト Strawberry Tart

・「oi椎名」のオーナーの椎名幸太郎の手ほどきを受け、由梨亜がつくったオリジナル菓子。国防軍整備工場の神谷整備班長は、M情報の提供主である由梨亜がつくったことに着目し、幸運を招くものとして、よく買いに行くらしい。

 一時避難命令

・次元超越獣「ゴラド」の毒ガス攻撃による被害を恐れて、国が涼月市全体に出した。

 移動型次元転送機

・次元超越獣「アインⅠ」の出身次元における正式名称。
移動型次元転送機としか触れていないが、MBMは、すべて別途ロボットデザイン資料からピックアップして採用しているので、デザイン名称が存在する。作中には、明記されていないので、表記を控える。

 移動指揮車アルファ2

・機動歩兵戦隊を指揮する司令部アルファ・ワンに代わって現地で状況確認と報告を行う。

 「イ21号」兵器 I-21 Weapon

・国防軍技術研究本部が「オプションR」のもと試作 ルーツは昭和7年に陸軍が開発した98式小作業機、99式破壊筒にまで遡るロボット兵器。無人の豆タンクから、不整地走破力向上のため、二足歩行へと進化した「イ21号」は、特に武装を装備していない。
 偵察、破壊のための装備を付け加えて対応するというコンセプトであり、今回はあえて、敵の厳重な警戒センサーを突破するため、爆発物等の武装は搭載しなかったのである。

 E-27街区

・日本帝国 旧帝都・東京都 東湾岸地区 帝都銀行を中心とする街区。
旧帝都銀行事件で次元超越獣ガヌカが、次元ポケットをつくり侵攻してきた。

 (ゆりあの)遺品 Article Left Behind

・オルゴールの箱の中に仕舞われた品々の数々。手紙(ポエム・ラブレター含む)やいくつかの写真(プリクラ写真含む)、小さな銀色の十字架、銀色の光沢を放つ石や小さな水晶、そして25セント、10セントの米国硬貨が数枚入っていた。
その他、尚陽中学校の制服がある。

 イメージホーミング Image Homing

・誘導方式の一つ。対象となる物体の形状、色などを元に追尾する方式。

 医療マシン Medical Machine

・次元転送兵器パックに収められた⑤医療システム(寄生生物用生体素材と生体細胞再生ドック)。正式名称は不明、未設定。

 インディアン(姿の男) (Native) American Indian

・次元超越獣「キプロ」参照。

 インド洋のアメリカ軍基地 American Military Base

・ディエゴガルシア島(Diego Garcia)のことと思われるが、作中では明記していない。同島は、イギリス領だが、1966年にアメリカ合衆国へ島全体を貸与している。島民は強制移住させられていて、民間人はいない。

 淫夢 Wet Dream

・「由梨亜は、日高に抱かれている夢を見た。正確に言うと、由梨亜自身が、日高を包み込んでしまうような、わけのわからないものだった」第17話。
フライアとニーズヘグ(システムF)は、もともと同じ寄生体だったという点で共通するものがある。互いに失くした半身、そして由梨亜の日高に対する思いが高じ絡みあって、不思議な夢になったという設定である。
 論理的に種明かしを解説すると、つまらない。

 


 ウィスキー・リーダー WHISKEY・LEADER

・「微塵隠れ作戦」を指揮した東一尉のコールサイン。

 上杉 卓磨 (Uesugi Takuma)

・御倉崎由梨亜が転入した北斗青雲高校の男子生徒。2年4組に在籍。がっちりした体格の見るからにスポーツマンというタイプの少年。剣道部員。追試験レギュラーの一人。誕生日は、10月10日。蟹座。進級して由梨亜と同じ3年3組になる。

 ウェルダン Well-Done

・ビーフステーキの焼き加減。ウェルダンは、肉の表面だけでなく中までしっかり火が通っていて、生の部分がない焼き方。※「レア(生焼け)」、第3話、「国防軍駐屯地事件」参照。

 宇宙人地球侵略説

・国や政府が発表した異次元からの侵略は、実際は他の宇宙からの異星人の侵略だったというデマ情報。その背景には、極秘の情報が多いこと、フライアの正体が不明なことなどが多いため不審感を持たれたことがある。異次元よりも外宇宙からの侵略という方が説得力があったことも背景にある。

 ウニモグ Unimog

・四輪駆動車。ドイツのダイムラーがメルセデス・ベンツブランドで製造販売する多目的作業用自動車。
第15話「G-22研究施設襲撃事件」で、大和がフライア支援といういざという時のために準備していた車。ただし、出番はなかった。

 ウラン型原爆(広島型原爆) Atomic Bomb

・ガンバレル型原子爆弾。史実では開発経緯は機密扱いとなっている。
広島に投下されたもので「リトル・ボーイ(Little Boy)」の名前が付された。
なお、作中での設定は、ナチスドイツの技術開発によるものとして説明しているが、史実とのつじつまが合わず、説明がつかない。実際は、ナチスドイツが試作した原爆2発のうちの1発を米軍が押収して、広島へ試験的に投下したものではないかとされる。
※「オスロリポート」、「ホッホドルックプンペ(多薬室砲、ムカデ砲)」、「オプションG」参照。

 ウルフリーダー WOLF LEADER

・コールサイン名。

 (次元超越獣は寒さに弱い)噂 Rumor

・次元超越獣関連の事件が繰り返し発生した涼月市で、冬の寒さの訪れとともに、事件が起こらなくなったことから生まれた噂。
何の根拠もないが、市民以上に次元超越獣と接してきた国防軍内部では、そのような期待感もあったのではないかとされている。

 (システムFの)噂 Rumor

・システムFに関連して流れている噂話のこと。
いくつかあるが、システムFの調達数が少ないことに関連して流れているもので、主なものは下記のとおり。
①システムFは、生き物で、気に入らない人間を喰う。
②狂った博士が関係者を皆殺しにしたため、システムFの開発計画がストップした。だから、先行生産された数しかない。
③大きな事故が起こって、危険がこれ以上外部に広がらないよう、研究施設もろとも一度は完全に処分された。
④システムF試作に失敗したものがいくつか研究用に保管されている。

 


 AIサラブレッド社  AI THOROUGHBRED CO. LTD.

・アメリカとの共同プロジェクト、AI(人工知性)開発計画「スマートプロジェクト」の米国側主契約メーカー。「シルバー・イーグルに搭載されたAIシステムを開発した。
汎用型とは異なる仕組みの次元センサーとのリンクを実現するなど、アメリカ側の試験では高い評価を得ている。

 AK―47突撃銃  Kalashnikov Assault Rifle

・ソ連製の自動小銃。テロ組織などで広く使われている。

 エコー1 ECHO ONE

・第3機動歩兵戦隊の「蒼龍」三号機の宮里一尉のコールサイン名。

 エコー2 ECHO TWO

・第3機動歩兵戦隊の「蒼龍」二号機の吉田二尉のコールサイン名。

 A整備~C整備  Maintenance

・機動歩兵の整備に関する分類。航空機の整備段階に準じて設定されているが、出撃前の目視点検以外、A~Cの3段階となっている。

 「エニグマ」  Enigma

・第二次大戦中、ドイツ軍が使用した暗号機のこと。広義では、その暗号情報自体も含まれる。

 A12「アベンジャーⅡ」  A-12 AvengerⅡ

・アメリカ軍の新型空母艦載攻撃機。FA18と平行して配備が進められていたが、無人攻撃機にその座を奪われつつある。
史実では、1991年に開発中止となった機体(ATA 先進技術攻撃機)だが、この作中世界では実戦配備についているという設定である。

 AH1攻撃ヘリ  AH1 Cobra Attack Helicopter

・アメリカ、ベル・エアクラフト社が開発した地上攻撃用ヘリコプター。20ミリ機関砲やTOW対戦車ミサイル等の武装を装備する。
陸上自衛隊でも装備していて、作中の国防軍においても継承されている模様。ただし、総力戦の中での出来事のため、旧式装備を引っ張り出してきた可能性もある。

 NBC戦

・核、生物、化学兵器を使用した戦闘のこと。「ブラック・ベアⅡ」は、搭乗するパイロットの安全面を重視し、外部環境から完全に隔離されている。次元超越獣という未知の生物との戦い、次元を超える戦闘を想定したものである。一人乗りの潜水艦に近いが、逆に機動性などを重視するあまり、動力系統を全面的にシステムFに強く依存するものとなった。

 F-15イーグル F-15 Eagle Air superiority fighter

・国防軍が自衛隊時代から装備する制空戦闘機。今のところ機種更新は行われていないが、それは、極東における安定した政治状況が反映したもの。次期戦闘機までのつなぎとして、ソ連のSu27が候補に上げられているらしいが、作中ではその話題は取り上げていない。

 F-22ラプター  F-22 Rapter Stealth Fighter

・アメリカ空軍の最新鋭ステルス戦闘機。作中では、第2話で、沖縄嘉手納基地へフェリー途上で、次元超越獣を迎撃する。

 エミリオ・シーボーグ少佐 (Emilio Seaborg)

・アダムヨーロッパ方面司令部所属。第1機動打撃軍第2機動歩兵群指揮官。コールサインは、タンゴ1。後に、ワシントンDCにて、フライアを狙撃して重傷を負わせるが、フライアが誤解を解き、改心して強い味方となるはずだったが、作中ではそこまで描き切れていないまま終わってしまった。

 M39柄付手榴弾  Stielhandgranate 39

・第二次大戦中にドイツ軍が使用した手投げ弾。 フライアか、御倉崎のいずれかが気に入って、次元転送兵器パックに保管していた模様。打撃武器としての活用も考慮したのかもしれない。

 M情報 Information Sources M

・御倉崎由梨亜が提供する次元超越獣の出現や次元転移に関する予言情報の隠語。F情報に対比させて、第3部隊内で対外的な防諜体制強化のため、打ち出された措置のひとつ。

 M2重機関銃  Browning M2 Machine Gun

・アメリカ製の重機関銃。口径が12.7ミリ、50口径であることから、別名「キャリバー50」、「フィフティ-キャル」とも呼ばれる。機動歩兵用の火器としても採用されている。

 M1戦車  M-1 Main Battle Tank

・エイブラムス戦車。アメリカ陸軍の主力戦車。

 エーベルバッハ少尉  (Eberbach)

・アダムヨーロッパ方面司令部所属。第1機動打撃軍第2機動歩兵群機動歩兵パイロット。ドイツ系英国人。コールサインは、タンゴ3。

 エルドリッジ Eldridge

・カノン級護衛駆逐艦DE-173の艦名。オプションZ開発計画により行われた次元空間開閉、空間転送実験に用いられ、事故の舞台となった船。後にギリシア海軍へ売却されたことになっているが、売却されたのは、別の同型艦。

 エレベーター事故  Elevator Accident

・涼月市の大型ショッピングセンター「オーロラ・シティー」で、地震に会い、由梨亜と日高の二人がエレベーターに閉じ込められた出来事。幸い大きな事故にはならなかった。

 エロかわいい Ero-Kawaii (Sexy)

・「エロい」と「カワイイ」の合成語。性的魅力とセクシーさを含んだかわいらしさを意味する。発祥は2002年前後で、当然何も知らない由梨亜は、当初、理解できなかった。文化ギャップのひとつ。

 エンゲルス教授  Professor(Prof.)Engels

・物理学者。次元空間の構造に関する研究者。本名不詳。
アダムの提供した資料等により、様々な対次元超越獣戦を想定した研究を進めている。次元干渉警戒レベルとDファイルの作成を提唱し、過去に遡った事象事件の調査も含めて分析と研究を続けている。作中では、取り上げるチャンスなく終わった。

 炎症  Inflammation

・第8話参照。 「次元同位」参照。
フライアであっても次元同位の問題について、まったくクリアしているわけではない。変身したままミッドガルズ(液体金属スーツ)を脱げば、皮膚が軽い炎症を起こして発疹が現れる。ただし、現次元世界に住んでいる時間が長くなるほど、次元同化の障害は減少していく。

 円陣  Formation Circle

・第17話で、次元超越獣ジガロの巣から攫われた人々を救出するため行われた「救出作戦」で、参加した機動歩兵部隊がとった陣形。中心に攫われた人々のカプセルを置いて、ジガロの群れに包囲されたため、孤立しかけたが、フライアが強制転移させたことにより脱出に成功した。

 エンゼルヘア-

・UFOとの関連で正体不明の現象として取り上げられる糸状物質。放置しておくと自然に消滅するとされる。

 遠藤一曹  (Endo)

・第3部隊の司令部オペレーター要員。資料の読み取りや情報分析力にすぐれた隊員。

 円盤(状の物体)  Flying Souser

・次元超越獣「アイン」を送り出した次元世界が侵略兵器を輸送するために使った航空機。主にアインⅡを搭載していた模様。

 


「oi椎名」 OI-Shina

・椎名恵の実家が経営するケーキショップの名前。
苺をたっぷり使ったショートケーキが売り。狭いながらも店内には、窓際に3つほどテーブル席があり、ケーキセットが楽しめる。由梨亜が初めて休日店番のバイトをしたお店。時給は?

嘔吐 Vomiting

・第17、18話参照。次元超越獣「ジガロ」の毒針攻撃を受けたフライアは、毒に対する反応で嘔吐した。胃液が食道を通って逆流し、炎症も起こしたと推定される。(逆流性食道炎?)

大型ブイ Big Float

・「ブラック・ベアⅡ」九二号機に縛り付けられていたもので、4本あったらしい。強奪した機体を海中に隠して漁船で引っ張ってくるという方法で、アメリカ軍や国防軍の監視の目を潜り抜けたらしい。この輸送方法の詳細説明は本文中にないので、あくまで推測。

大型輸送母艦

・次元超越獣「アイン」を送り出した次元世界が侵略兵器を輸送するために使った巨大な次元輸送船。アインⅡ、アインⅢ多数を搭載していた。

大田 (Ota)

・国防軍特殊作戦群・第3部隊の機動歩兵整備班の隊員

大西 竜司 (Onishi Ryuji)

・涼月市最大の暴力団・北斗死地星会の構成員。後にキプロにより殺される。

大麦第二病院 OHMUGI DAINI HOSPITAL

・「涼月市廃校特設独房襲撃事件」で、次元超越獣「キプロ」に襲われ重傷を負った非行少年、小沢が入院していた病院。「ゴラド」に襲われ小沢少年は捕食されたが、駆けつけたフライアによって撃退され、北斗赤十字中央病院へ後退させた。

沖縄沖海戦

・菊水作戦で沖縄へ艦隊特攻してきた大和を中心とする日本艦隊とアメリカ軍戦艦部隊との間で生じた海戦。
アメリカ側は新鋭艦モンタナにアイオワ級4隻、サウス・ダコタ級を加えた圧倒的戦力で迎撃したが、断末魔の大和の反撃により、アイオワ級戦艦BB65イリノイが撃沈された。
※史実にはない、幻の海戦である。

小沢 次郎 (Ozawa Jiro)

・鼻ピアスの高校生。後にキプロにより首から下の身体の自由を奪われる。作中では、姓しか出ない。

オスプレイ Osprey

・MV22。アメリカ軍が実用化したティルトローター式の垂直離着陸機。本作品中では、国防軍も導入を進めているが、まだまだ十分な数が確保できていない様子。

オスロリポート Oslo Report

・1939年11月4日、オスロの英国大使館へもたらされた極秘報告文書。
内容は、当時ヨーロッパを戦火に巻き込んでいたナチスドイツにおける新兵器開発状況をリークしたもので、真偽は不明とされていた。
一説には、善意のドイツ人科学者(ハンス・フェルディナンド・マイヤー)によるとされているが、ナチスドイツの勝利を恐れたバチカンが、連合国へ流したものである。レポートは複数存在するが公開されたのは電子テクノロジー中心の部分のみである。
実際には超兵器開発の部分が非公開となっており、そこに円盤型航空機、太陽砲などの超兵器類が含まれる。
さらに、次元を越えて侵攻する怪物についての記述が一部に含まれていたとされるが、表向きはその存在さえ否定されている。

汚染地区

・E-1~25街区として管理されている高濃度放射能汚染地区。爆心地にあたる地区は、外部に放射性物質がもれることがないよう、巨大なドーム状のコンクリートで覆われている。立入禁止地区となっているが、有刺鉄線を張り巡らした簡単なフェンスで囲われている程度である。

小田一曹 (Oda)

・第1話では、霧山指揮の現地本部で重機関銃手として活躍。後に、第3部隊の司令部オペレーター要員となる。

小田桐 賢一 (Odagiri Kenichi)

・ダイヤモンド・デルタ重工社長。
金剛チーフを中心とする会長専属のボディガードチームを作ったのは、小田桐社長の抜擢と発案による。

(妖精の)お友達 Friend

・白瀬二曹が、日高を疑って言った言葉。
当初想定では、日高に片思いする役回りを考えていたが、作中ではとうとうそれが描かれることなく終わった。

小畑シェフ (Obata)

・佐々木邸の専属料理長。会長のお気に入りで、邸宅内に住み込みで菜園の世話までやりながら、邸宅の料理全般を取り仕切っている。

お化けイカ Bogy Squid

・次元超越獣ジガロ(狩人型)を国防軍第3部隊副長の金城が、みくびって読んだ別名。国防軍内部では、ジガロが一般市民に倒された事実から、たいした怪物とは見ない風潮が蔓延しつつあった。

オプション Option

・ファチマ予言により、バチカンが立てた対次元超越獣計画の管理計画名。
当初は核兵器(原爆)だけであったが、科学技術の進歩とともにAからZまでに体系的に細分化された。ただし、各オプション内には、具体的な小計画が設定できるようになっており、その全貌は組織の一部の者しかわからないような仕組みとなっている。現在、オプション管理の中心となっているのは、アメリカ合衆国であるが、バチカン自ら管理するオプションもあり、アメリカ合衆国のバチカンに対する不信の要因の一つとなっている。
※オプションで取り上げる技術等は、パラレルワールドにおける他の次元世界の人類滅亡、世界崩壊の原因ともなっている。

オプションA(武器) Option-A

・最も古い歴史を持つ対次元超越獣計画(オプション)である。
バチカンが立てた当時は、核兵器開発を阻止するためのものだった。このため、バチカンは、第二次大戦時は、原爆開発の可能性の最も高かったナチスドイツと接触し、原爆開発を遅延させるため、様々な工作を行った。
結局、アメリカが開発に成功し、広島、長崎へ投下するに及び、本オプションは、アメリカ主導による原爆を中心とした対次元超越獣戦用の兵器開発計画へと方向転換した。
その方向転換の中で、生物、化学兵器との区別を図るため、核兵器開発計画は、Aを引き継いだものの、通常兵器の破壊力向上もあって、再度検討が行われることとなる。
最終的に、通常の軍事力、兵器を動員しての対応は、基本的に各国の責務として求めるべきとの考えから、オプションAは、通常戦力による対応として位置づけされなおされた。このような変遷もあって、アダム内でも、オプションAの理解については、混乱が見られるのが現状である。
なお、対次元超越獣用の核兵器開発計画は、ニュークリア(Nnclear)の頭文字をとって、オプションNに改められている。

オプションB(生物兵器) Option-B

・対次元超越獣用の生物兵器開発計画(オプション)。
次元超越獣を死滅させるウィルスや微生物を兵器として開発する計画。
当初は、相手が生物であるということでかなり有望視されていたが、次元超越獣の次元同化特性から逆に同化を促進する可能性が指摘され、生物毒の研究に重点が移りつつある。その意味では、オプションCに近似してきており、数年以内に結果が出ない場合は、整理統合される可能性が指摘されている。

オプションC(化学兵器) Option-C

・対次元超越獣用の化学兵器開発計画(オプション)。
小は、麻酔弾から面制圧用毒ガス兵器、そして大型の気化爆弾まで多種多様な開発が進められているが、気化爆弾については、ナチスドイツの技術遺産を受け継いだアメリカが中心となっている。

オプションD(次元) Option-D

・強力なエネルギーシールドを用いて次元超越獣を拘束、撃退するという対次元超越獣計画(オプション)。
発案者は、ニコラ・テスラ。
後に、兵器開発自体は、オプションZに発展統合された。なお、調査研究情報管理部門は、F情報と組み合わせて、次元超越獣の弱点、対抗手法を研究するためのものとして残されていて、オプションとしては継続されている。

オプションE(地球) Option-E

・次元超越獣から人類を守るため、新世界へ移住することを想定した壮大な脱出計画(オプション)。
当初、「地球(Earth)計画」と名づけられてスタートしたため、そのままオプションEとして位置づけられた。
しかしながら、地球を捨てて、他の天体に移住するという内容のため、限られた人間しか救えないなど問題が大きすぎて、まったくの机上プランとなっている。
なお、この計画を嗅ぎつけたイギリスの放送局が内容を匂わす番組を製作放映し、一時話題となったことがある。

オプションF(妖精) Option-F

・妖精情報により提供された、システムFを用いて、次元超越獣の脅威に対抗する計画の総称。
システムFを用いた兵器の開発研究から実戦投入までを管理している。
超電磁プロッカー(SEB)、次元センサーは、当該オプションの中で開発されたとされる。

オプションG(ドイツ) Option-G

・第二次世界大戦後、ナチスドイツから「オスロリポート」や「ペーパークリップ作戦」により入手した超兵器開発情報を元に、対次元超越獣用の兵器を実用化するため進められた兵器開発計画。
V-1号、V-2号をはじめとするミサイル、原子爆弾、空飛ぶ円盤や、音波砲、冷凍爆弾など多様すぎる内容だったため、限られたものを除いて実用化に至っていない。一部プロジェクトは、他の「オプション」へ移管統合されている。現在残されているのは、気体爆弾、気化爆弾類である。

オプションH(歴史) Option-H

・本オプションについて、伝えられている内容として下記の二つが存在する。オプション自体が絶対的に固定化されているものでもないので、今のところどのような整理が成されているのか、不明なので列記することとする。
Ⅰ.次元超越獣の脅威に対抗するだけでなく、人類の歴史(History)を未来へ伝える努力をすべきとの考えから創設された文化伝承計画。
その意味で、他のオプションとはまったく異なる性質のプロジェクトとなっている。
下位計画には、①タイムカプセル ②人類再生 ③仮想空間居住 ④人類サイボーグ化 ⑤意識電子化 ⑥シード・遺伝子貯蔵 など、次元超越獣の脅威を受けずに回避しうる方法の研究が進められている。
世界遺産、文化遺産という形で、国連、ユネスコが関わっているが、その真の目的は隠されたままである。②の関連では、アルコー延命財団、クライオニクス研究所が先駆的な実験と研究を進めている。⑥との関連では、実験的に北極圏のスバールバル島に植物の種子の保管貯蔵施設が完成している。

Ⅱ.次元超越獣の脅威から人類の文化遺産や冷凍保存した種を守り、将来訪れる知的生命体へ伝えるというタイムトラベル&コールドスリープ計画。
最も悲観的かつ消極的な計画であるとして、取り組みも研究もあまり進んでいない。
人類未来移送計画→人類を時間を越えて、安全な未来へ脱出させるという荒唐無稽な計画。アメリカ政府の国防高等研究計画局(DARPA)の「プロジェクト・ペガサス」が知られている。関連する人工冬眠技術の開発も本計画の中で進められているものである。

なお、これがさらに発展して、過去の歴史を修正し、安全な次元世界を実現するという「歴史改変計画」も存在するとされるが、詳細はまったく不明である。

オプションI(IT) Option-I

・対次元超越獣戦用の電子兵器、コンピュータシステム等の開発計画(オプション)。
もともとは、第二次大戦中にナチスドイツが使用した暗号解読のため、イギリス軍が設置された秘密組織「ステーションX」が前身である。その一方で、アメリカ軍においては、コンピューターの開発が進んでいた。
本オプションのIは、IT(情報技術 Information Technology)ではなく、人工知能(Artificial Intelligence)の「I」に由来する。
戦後のコンピュータの進歩の中で、秘密主義と民間技術進歩の狭間で揺れ動き、結局のところ見るべき成果をあげることができずに失敗したとされているが、研究されていた「人工知能」開発の成果は秘密のベールに包まれたままである。
※(「シルバー・イーグル」との関連を指摘するものもいるが、作中では触れていない)

オプションJ(日本) Option-J

・日本帝国の伝統的かつ神秘的な力を対次元超越獣戦用の兵器開発に応用することを想定して立てられた開発計画(オプション)。
妖精情報との関連から、ナチスドイツとともに一時は絶大な期待がかけられた。
開発の具体的な内容は不明だが、漏れてきた情報では、次元超越獣戦用の神剣などの武具類、呪術による拘束能力など、荒唐無稽なものばかりだったとされる。

オプションK(気功) Option-K

・対次元超越獣戦用に気功などの未知のエネルギーを活用する兵器を開発するという計画(オプション)。
気功(生命エネルギー)を用いて、次元超越獣の驚異的な生命力を阻害するという発想から生まれた。実際には、次元同化、次元同位と呼ばれる異次元からの生命を排除する仕組みが次元世界にはあるとされることから、気功自体もそれに影響するものであるとの研究成果が発表されている。
中華民国台湾、インドなど東洋思想が大きく影響しており、研究の中心もそこで個別I取り組みが進められている。ただし、秘密裏に下請けの形で研究されていて、当事者たちは、オプションKの存在を全く理解しておらず、単に熱心なスポンサー程度としか見ていないはずである。

オプションL(生命) Option-L

・オプションは、一般に、対次元超越獣戦用の兵器システム等の開発計画となるが、本オプションは、少し状況が異なる。
生命が、次元世界を超えて生き延びることができるのであれば、人類自身が次元超越獣に負けない生存能力を身につけられるようにすれば、絶滅することなく生き延びられるという考えに基づく研究プロジェクトである。
このため、当該オプションでは、侵入してきた次元超越獣の生体サンプルを回収し、遺伝子変化の状況を調べるなどして、新人類の創造に向けた研究を進めているとされる。
しかしながら、この研究の行き着く先は、人類の次元超越獣化、あるいは不老不死、超人類創造に向けた研究に他ならない。しかも人類自身が、新たな人類を創造するという神への冒涜に等しいものもあって、バチカンは、研究だけでなく存在自体も否定していてプロジェクトを進めようとしているアメリカと激しく対立しているとされる。
なお、このオプション成立の背景には、第二次大戦中、ナチスドイツが進めた「レーベンス・ボルン(生命の泉)計画」があったとも言われている。

オプションM(モンスター) Option-M

・対次元超越獣戦用の兵器システム等の開発計画(オプション)。
最も正体不明の計画で、一説には、世界各地から伝説の怪物(Monster)を探し出し、あるいは創造して次元超越獣と戦わせようという荒唐無稽なものとも言われている。
信憑性において疑問が残るが、当該オプションの実行主体がバチカンであることもあって、内容はアメリカ合衆国でさえ把握していないとされる。
なお、当該オプションについての情報は、バチカン機密文書館が2012年にローマのカピトリーノ美術館で展示公開された文書の中に偶然混ざっており、そこから漏洩したものとされている。文書の真偽も含め、かなり疑わしい計画である。

オプションN(核) Option-N

・対次元超越獣戦用の兵器システム等の開発計画(オプション)。
対次元超越獣用の核兵器開発計画で、ニュークリア(Nnclear)の頭文字をとって、オプションNとされた。主な成果は、次元超越獣が生き物であることを念頭において開発された中性子爆弾である。原子砲による発射実験など、アメリカ合衆国を中心に、積極的に実用化が図られたものの、人間を狙って市街地に出現する次元超越獣への使用はまったく不可能であること、核使用による次元の壁の損傷拡大が懸念されるなどの課題が指摘されている。このため、最終手段として位置づけられるに留まっている。
それでもさらなる核兵器の小型化が進められている。
なお、Atom(原子)の力を使った兵器ということで、オプションAと誤解されている傾向がある。

オプションO Option-O

・次元超越獣に対する決定的兵器の開発が事実上不可能なことを見越して、他次元へ逃走することを想定した人類他次元移送脱出計画(オプション)である。「次元超越(オーバー・ザ・ディメンション)計画」としてスタートしたものの、F情報でもたらされた次元同化の課題などが表面化するに及び、計画は完全に頓挫した。
詳細未設定。

オプションP(超能力) Option-P

・旧ソ連が中心となって進められた超能力を用いた、対次元超越獣戦用の兵器システム等の開発計画。
対次元超越獣戦部隊の編成まで進んでいるが、詳細はアダム内でも知られていない。
西側のアメリカ合衆国がマシンの開発に向かったのと対照的に、東側のソ連は超能力人間の育成に向かったということらしい。なお、このオプション成立の背景にも、オプションL同様、第二次大戦中、ナチスドイツが進めた「レーベンス・ボルン(生命の泉)計画」が影響している。
詳細設定はあるが、本作中ではあまり活かされていない。ただし、由梨亜の過去、経歴を隠蔽する目的で、オプションPの設定だけは活かされている。初期構想段階では、アクエリアスという女性超能力者と次元超越獣キプロとのロマンスをつくる予定だった。

オプションQ Option-Q

・対次元超越獣戦用の兵器システム等の開発計画(オプション)。
詳細未設定。

オプションR(ロボット) Option-R

・日本の先進ロボット技術を取り入れつつ、対次元超越獣用のロボット兵器を開発しようという計画。
下位計画に、スマートプロジェクトやZプロジェクトがあったが、それぞれの成果内容により、他のオプション下への移管が進んでいる。純粋な計画の成果は今だ達成されていない。

オプションS(宇宙) Option-S

・20世紀末から開始された、次元超越獣の全地球規模での監視システムと衛星軌道からの早期攻撃兵器開発計画。アメリカでは、レーガン大統領が表向きに「スターウォーズ計画」として説明し、それらのプロジェクトを隠れ蓑に開発が進められた。
早期警戒衛星や高精度の偵察カメラを積んだスパイ衛星からなる全地球監視システム、荷電粒子ビーム砲やMW(マイクロウェーブ)砲、核ミサイルなどの戦闘衛星兵器からなる。「神の槍」(プロジェクト開始時は「神の杖計画」と呼ばれた)も本オプション下で生まれたものである。

オプションT(惑星移住) Option-T

・次元超越獣の脅威から逃れるため、人類を他の惑星へ移住させてしまおうという計画。移住可能な惑星を創造するテラフォーミング技術の確立と移住用ロケット技術、惑星間航行技術の確立をめざす。
アメリカ航空宇宙局(NASA)が進めている「火星テラフォーミング計画」もその一環である。
一時、イギリスのテレビ局が噂を聞きつけ作成した「第3の選択」というテレビドキュメントの放映があり、オプションの発覚につながるかと危惧されたこともある。エイプリルフールのガセネタとの説明を、意図的に非公式に流したことで鎮静化している。

オプションU(UFO)Option-U

・超低周波砲など、主にナチスドイツの超兵器開発計画を継承したアメリカ軍主体による超兵器開発計画。円盤型航空機の開発など、かなりの完成度を誇るが、ADMUには配備されない。
アメリカ軍主体の組織(EVE)が管理に当たっているとされている。
ムーンダスト計画(円盤型航空機開発計画)、プロジェクト・ジョシュア(音波砲)などがある。作中ではほとんど取り上げられていない。

オプションV(勝利?) Option-V

・対次元超越獣戦用の兵器システム等の開発計画(オプション)。
ビクトリー(勝利 Victory)の頭文字を付けられたものだという以外、まったく不明な計画。
詳細未設定。

オプションW(魔法?) Option-W

・次元超越獣の脅威に対応するための計画(オプション)。
ワールド(世界)の頭文字を付けたものだとされるが、その詳細は不明。
近年の調査では、魔法(Witchcraft)の頭文字であるとされる。錬金術の流れを汲む技術を活用しようというもので、人類の不老不死化、あるいは対次元超越獣用の強大な能力を備えた人造人間(ホムンクルス、フランケンシュタインの怪物等)を作り出そうとするものとされる。

オプションX(未知) Option-X

・妖精情報により派遣することが約束された、対次元超越獣用の傭兵。
バチカンでは、「メシア(救世主)」と呼ばれたこともあり、オプションFとして扱われた時期もあったが、傭兵の実体が女性であること以外、あまりにも不明なため、Fとは独立させられ、Xに変更された。
派遣される傭兵については、妖精情報の中でも切り札的存在として、「フェアリーA(エース)」のコード名を付けることが決定している。受け入れ態勢を整備するためとして、妖精側と繰り返しコンタクトをとろうとしているのは、この担当部署からの指導によるものであるが、妖精側からの返信はない。
なお、妖精とのコンタクトは、オプション全体の中でも最優先事項とされていて、全世界の国家機関、ADMUに通達されている。

オプションY(?) Option-Y

・対次元超越獣戦用の兵器システム等の開発計画(オプション)。
最も正体不明とされるオプションV以上に内容が不明である。
わかっている事実は、1952年のオプションX設定後に、続けて関連するものであるかのように創設されたという点だけである。
※詳細非公開。

オプションZ(最終的切り札) Option-Z

・「青い盾」と呼ばれる次元シールドを開発して、次元断層や次元ポケットを通じた他次元からの侵攻の脅威を食い止めるという一大プロジェクト。Zオプションともいう。
発案者は、ニコラ・テスラとアインシュタイン。
ノーフォークとフィラデルフィアで行われた実験は、次元断層を生じさせることに一応の成功は得たものの、過少すぎるエネルギーのため、物体の完全転送に失敗し、反動ではじき返された。
他のオプションの研究や開発成果をすべて注ぎ込む、最上位のプロジェクトとされており、超極秘の扱いとなっている。

オペレーション「カロン」 Operation Charon

・ジェノサイド・レーク事件で、次元超越獣「ゴラド」を撃退するため用いられた作戦。
対次元超越獣用兵器として開発が進められていたオプションCが発動された。

オペレーション「希望の光」1号~3号 Operation Kibou no hikari Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ

・「デスタ」を枯らすための作戦。効果を確認しながら、以下の3つの作戦を3カ所で平行して実施する。効果が確認された場合は、全力作戦に切り替える。
  1号作戦 高圧放水車により、「デスタ」に対して、東京湾の海水をぶちまける。
  2号作戦 液体窒素を投下し、凍結させた上で破壊。
  3号作戦 希塩酸、その他植物に有害な影響を与える薬品を使用して枯れ死を狙う。
 1号作戦は、省庁間の連絡調整に手間取り、2号と3号は、物資の確保に時間がかかりすぎた他、その後の環境汚染が懸念されて、結局実施されなかった。

オペレーション「クレイジー・ホース」 Operation Crazy Horse

・アダムヨーロッパ方面司令部が立案し、バチカンと調整して実行した、正体不明の次元超越獣迎撃作戦。フランスのスイスとの国境に近い山岳地帯に設置されたG-22研究施設に次元超越獣をおびき寄せて迎え撃つというもので、バチカンからの指示により、次元超越獣を引き寄せていると思われるナチスドイツの原爆関連の押収資料をすべて施設内へ集積して、そこにエサとなる山羊を置くという至極単純なもの。トンネル内には、機動歩兵部隊を配置し、支援体制を敷くと同時に、次元超越獣の外部への進出を阻止する。それでも阻止できない場合には、最終手段として、次元超越獣が二度と地上に出てこれないように施設ごと爆破して埋没させるという三段構えの計画。

オペレーション「サンダーボルト」 Operation Thunderbolt

・東京の汚染地区上空に集まった「プゲル」を撃滅するため、自走式対空機関砲を総動員して地上から攻撃するという作戦計画。現場指揮は、第1機動歩兵戦隊の斉藤一尉が執った。

オペレーション「ディナー」 Operation Dinner

・北斗航路事件で、次元超越獣「バラウ」を要撃するため日高たちが実行した作戦。
複座のF-15DJの後席にプラスチック爆弾を詰め込んだ人形を乗せ、怪物に食わせて、体内で爆破処分しようとした。

オペレーション「東京急行」 Operation Tokyo Express

・硫黄島沖事件で次元超越獣バラウを迎撃したF22部隊に下された作戦名。
迎撃に当たったF22部隊は、カデナ基地へフェリー中であり、その途中で急遽要撃任務についたため、この作戦名が付けられた。ただし、作中では明記されていない。

オペレーション「虹の絆」 Operation nijino kizuna

・ガーランド合衆国大統領を暗殺した次元超越獣「キプロ」抹殺のため、アダム極東方面司令部が考案した極秘作戦。
霧山司令は反対したものの、アメリカからの圧力を受けた日本政府が許可を出したため、被害を最小限に抑えることを目的に、第3部隊も参加することとなった。

オペレーション「リゾート・アイランド」 Operation Resort Island

・次元超越獣「ゴラド」を離島におびき出して抹殺しようという計画。そのため、ゴラドがターゲットとしている牟田口少年を島へ隔離移動するという措置がとられた。

オーラ Aura

・生体が発する生命エネルギーあるいは霊的な放射体のこと。
霊感が強い人間には見える。宗教画において描かれる後光もこれにあたるとされる。

オリジナルの人格 Original Personality

・その人本来の名前を持つ基本人格のこと。普通は、受身的で情緒的にも控えめな性格とされる。

オルゴール Music Box

・箱のふたの裏側には、小さな丸い鏡がついている。蓋を開けるとメロディーが流れてくる仕組みらしいが、長いこと放置されていたため、反応が悪い。メロディーの曲名については、由梨亜は知らない。設定では、「旅愁」(暗闇仕留人のエンディング曲)とします。
中に入っていたものについては、「(ゆりあの)遺品」参照。

オルデンドルフ少佐 (Oldendorf)

・アメリカ空軍F-22「ラプター」5機編隊の隊長。ウルフリーダー

オーロラ Aurora

・オプションUで開発中のステルス超音速機。空飛ぶ円盤の正体と噂されている機体。作中では、活躍したか不明。

オーロラ Aurora

・第2話で涼月市で観測された自然現象。これが、フライアの起こした能力に付随して生じたものかどうかは不明。

オーロラ・シティー AURORA・CITY

・涼月市中央駅南口の正面に、オープンした大規模ショッピングセンター。
1階は、化粧品と高級ブランド、2階は衣料品、3階は専門店街、4階は家具・インテリア、ゲームセンター、5階は本屋と飲食店街。フードコートも5階。

音声ガイド・システム Voice Guiding System

・「剛龍」に搭載されている標準装備だが、「剛龍・改」vs「シルバー・イーグル」の模擬戦闘で有効性が確認されたため、「蒼龍」に追加装備されるようになったもの。コンピューターによる情報解析結果を音声により指示するなど、オペレーターとしての役割を果たすが、これはDS&APUによるものと思われ、「剛龍」では既定の表現以上の指示は期待できない。
この装備が実現したことにより、フライアとの意志疎通が可能となったという意味で、最も重要な技術であるが、ほとんど理解されていない。

音声ファイル Voice File

・関係者への聞き取りの際の音声録音データの管理ファイル名称。№録音年月日-ローマ字姓名を付記して管理している。

音波砲 Sound Wave Cannon

・ナチスドイツが第二次大戦中に考案し、開発に取り組んだ超兵器のひとつ。
こちらも本来は、次元超越獣を対象として開発がスタートしたものの、戦況悪化により対地上部隊向けとして評価され直されて、役立たずの兵器の烙印を押されてしまった。
こちらも試作品が実在し、かつ戦後、ノンリーサルウェポンとして復活しているのは、周知のとおりである。